JPS6247111Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ヘルツ切替装置を有するアワメータ
に関し、詳しくは切替操作部からごみが侵入する
のを防止し、かつ切替操作を楽に行なわせようと
する技術に関する。

従来、ヘルツ切替装置を備えたアワメータにあ
つては、その切替操作部を外部に連通した切替孔
に位置させてあり、切替孔からほこりが文字車や
減速ピニオンギヤがある積算時間表示部側に侵入
するのを防止するため、防塵シートを必要とし、
その組込み作業も必要となり、かつマイナスドラ
イバーのような操作具で回転切替操作するのに操
作しにくいという問題があつた。

本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、簡単な改良に
より、積算時間表示部側へのごみの侵入を抑制す
ることができ、切替操作が楽なアワメータを提供
することにある。

すなわち本考案は、積算時間表示部１を設けて
あるフレーム２に対してモータ３や減速ギヤ列４
を有する駆動ブロツク５を組込むアワメータであ
つて、減速ギヤ列４にヘルツ切替ギヤ６を組込
み、ヘルツ切替ギヤ６の切替操作軸７を減速ギヤ
ケース８から突出させ、切替操作軸７の外周方向
の略過半部を覆う略半円筒体９を減速ギヤケース
８から立設し、略半円筒体９の高さを切替操作軸
７の高さより高くし、モータケース１０の側端面
１１にて略半円筒体９の側部開口１２を閉塞して
成るアワメータに係るものであり、このように構
成することで、切替操作軸の周部からアワメータ
内方にごみが侵入するのを防止することができ、
かつ略半円筒体にてドライバーのような回転操作
具のガイドにでき、切替操作を楽に行なうことが
できたのである。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

Ａはアワメータであり、モータ３が通電にて稼
動された時間を積算時間表示部１において表示で
きるようにしてある。

積算時間表示部１は第２図に示すように、断面
コ字状のフレーム２に組込んである。すなわち、
フレーム２の左右側板１３に保持してある軸１４
に０から９までの文字を設けた文字車１５……を
多数枚回転自在に設けてある。上記文字車１５の
うち源動側第１文字車１６に駆動力を伝達させる
ことができる駆動車１７を軸１４に回転自在に設
けてある。この駆動車１７に駆動ブロツク５側の
源動車１８を噛合させることで、積算時間表示部
１を駆動できるようにしてある。１９は減速軸で
あり、減速ピニオオンギヤ２０を多数枚減速軸１
９に回転自在に設けてある。減速ピニオンギヤ２
０は隣接する文字車１５，１５の側面に設けた減
速突起２１に噛合していて、隣接のものに１／10
減速比で回転を伝達させることができるようにし
てある。

駆動ブロツク５はモータ３をモータケース１０
内に納め、減速ギヤ列４を減速ギヤケース８内に
納め、モータケース１０と減速ギヤケース８とを
接続ボルト（図示せず）にて接続し、モータ３の
回転数を減速ギヤ列４にて適宜回転数に減速し、
減速ギヤケース８から突出させた源動車１８を駆
動回転できるようにしてある。

減速ギヤ列４には第４図に示すように、ヘルツ
切替ギヤ６を組込んであり、ヘルツ切替ギヤ６の
切替により、50ヘルツ地域と60ヘルツ地域での使
用ができるようにしてある。

７はヘルツ切替用の切替操作軸であり、減速ギ
ヤケース８から円柱状の切替操作軸７を突出させ
てあり、先端には凹溝２９を直径方向に形成して
あり、マイナスドライバーにて回転操作ができる
ようにしてある。切替操作軸７の外周方向の略半
部を覆う略半円筒体９を減速ギヤケース８に形成
してある。この略半円筒体９の高さは切替操作軸
７よりも高く、モータケース１０の厚さに略等し
くしてある。そして、略半円筒体９の側部開口１
２はモータケース１０にて閉塞してある。

駆動ブロツク５の巾ｌはコ字状のフレーム２の
内法寸法Ｌに略等しくしてある。駆動ブロツク５
の側面部には、側方及び下方に開口した位置決め
凹部２２を２箇所形成してある。又、駆動ブロツ
ク５の両外側面には、取付ねじ孔２３を設けてあ
る。フレーム２には対向する内側面に位置決め突
起２４，２４を突設してある。しかして駆動ブロ
ツク５をフレーム２にスライド挿入し、位置決め
凹部２２が位置決め突起２４に係合することで、
駆動ブロツク５とフレーム２との位置決めを行な
い、かかる位置決め状態で接続ボルト２５をフレ
ーム２の取付孔に挿通し、これを駆動ブロツク５
の取付ねじ孔２３にねじ込んでフレーム２に駆動
ブロツク５を固定するのである。このような取付
状態で、源動車１８が積算時間表示部１の駆動車
１７に噛合するようにしてある。

このように積算時間表示部１及び駆動ブロツク
５を取付けたフレーム２を後方が開口した略角筒
状の外ケース２６に後方から挿入し、外ケース２
６からフレーム２が抜けないように任意の固定手
段にて固定する。外ケース２６にフレーム２を挿
入固定した状態で、外ケース２６の前面板２７に
開口し、この開口に透明カバー２８を取付けたの
ぞき窓に積算時間表示部１の文字車……が対向し
て、積算時間を表示できるようになつている。外
ケース２６には操作孔３０を形成してあり、この
操作孔３０の下方に切替操作軸７が位置し、操作
孔３０の下面周部に略半円筒体９の上縁が当接し
ていて、操作孔３０からごみが積算時間表示部１
側に侵入しないようにしてある。

なお、ヘルツ切替ギヤ６の切替操作は、第４図
に示すように、切替操作軸７に揺動アーム３１を
取付け、揺動アーム３１に長孔３２を形成し、他
方、切替レバー３３を支軸３４まわりに回動自在
に枢着し、切替レバー３３の遊端のピン３５を長
孔３２の先端に転動自在に挿合し、そして、切替
レバー３３に50ヘルツ用の第１切替ギヤ３６と60
ヘルツ用の第２切替ギヤ３７とを設け、しかし
て、切替操作軸７の回転操作で、揺動アーム３１
を揺動させて、切替レバー３３を支軸３４まわり
にスイングさせ、第１切替ギヤ３６と第２切替ギ
ヤ３７とのギヤ交換を行なうことができるように
してある。このようなヘルツ切替装置は時計など
において周知のものを使用することができる。図
中３８はモータ３の出力軸に設けた１番カナであ
る。

以上要するに本考案は、切替操作軸の外周方向
の略過半部を覆う略半円筒体を減速ギヤケースか
ら立設し、モータケースの側端面にて略半円筒体
の側部開口を閉塞してあるので、切替操作軸の周
部を略半円筒体とモータケースにて覆うことがで
き、切替操作軸の外周からごみが積算時間表示部
が配設されている内方に侵入するのを抑制でき、
そのうえ略半円筒体の高さを切替操作軸の高さよ
り高くしてあるので、ドライバーのような操作具
を略半円筒体をガイドにでき、回転切替操作を楽
に行なうことができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は
同上の外ケースを外し一部破断した内部構造の斜
視図、第３図は同上のモータと減速ギヤケースと
の分解斜視図、第４図ａ，ｂは同上の減速ギヤ列
を示すとともにそのギヤ交換作用を示す説明図、
第５図は同上の減速ギヤケースの側面図、第６図
は同上の一部破断した全体側面図であり、１は積
算時間表示部、２はフレーム、３はモータ、４は
減速ギヤ列、５は駆動ブロツク、６はヘルツ切替
ギヤ、７は切替操作軸、８は減速ギヤケース、９
は略半円筒体、１０はモータケース、１１は側端
面、１２は側部開口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 積算時間表示部を設けてあるフレームに対して
   モータや減速ギヤ列を有する駆動ブロツクを組込
   むアワメータであつて、減速ギア列にヘルツ切替
   ギヤを組込み、ヘルツ切替ギヤの切替操作軸を減
   速ギヤケースから突出させ、切替操作軸の外周方
   向の略過半部を覆う略半円筒体を減速ギヤケース
   から立設し、略半円筒体の高さを切替操作軸の高
   さより高くし、モータケースの側端面にて略半円
   筒体の側部開口を閉塞して成るアワメータ。