JPS6246568Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両のベンチレータダクトに関するも
のである。

第１図に示すようにクオータピラー１部に設け
られているベンチレータダクト３は、第２図に示
すようにクオータピラー１とルーフサイドインナ
パネル２との間の空間にスポツト溶接にて取付け
られている。そして、ベンチレータダクト３内に
はリインホース４が添設され、シートベルト取付
用のナツト５を有している。また、このベンチレ
ータダクト３内にサンルーフ用ドレンホース６が
挿通されている。

このサンルーフ用ドレンホース６はベンチレー
タダクト３の上方開口部より下方に挿入するもの
であるが、挿入時にサンルーフ用ホース６の先端
がナツト５に突き当つて挿通を阻害することがあ
り、挿入作業性が極めて困難であつた。

本考案は上記従来の問題を簡単な改良構造によ
つて解決したものである。以下本考案の実施例を
第３図及び第４図によつて説明する。

第３図において、１はクオータピラー、２はル
ーフサイドインナパネル、３はベンチレータダク
ト、４はリインホース、５はナツトである。

上記の構成は前記第１図に示す従来のベンチレ
ータダクト構成と同じであるが、本考案は、第４
図にも示すようにナツト５の位置より上方のリイ
ンホース４に半球面の突起７を形成したものであ
る。

上記本考案によると、ベンチレータダクト３の
上方より挿入されるサンルーフ用ドレンホース６
の先端はリインホース４に形成されている半球面
の突起７に当接し、ナツト５を迂回して下方に挿
通される。

従つて、従来のように細いベンチレータダクト
３内にサンルーフ用ドレンホース６を挿通する際
に、先端がナツト５に当接干渉する不具合がなく
なり、挿入作業が極めて円滑に行われる。また、
ベンチレータダクト３内を挿通するサンルーフ用
ドレンホース６は、第３図に示すように半球面の
突起７に押圧されてベンチレータダクト３内の壁
面に圧接されているのでベンチレータダクト３内
での振動が抑制され安定した挿通状態を保持して
いると共に、ナツト５の角部にも接触することが
なく、サンルーフ用ドレンホース６の損傷を防止
している。さらに、半球面の突起７のプレス成形
によつて、リインホース４自体の剛性が向上する
等の格別の効果を有しているものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はベンチレータダクトの設置部分を示す
側面図、第２図は第１図−線の断面拡大図で
あり、従来構造を示す図、第３図は本考案の要部
断面図、第４図は第３図矢視図である。 １……クオータピラー、２……ルーフサイドイ
ンナパネル、３……ベンチレータダクト、４……
リインホース、５……ナツト、６……サンルーフ
用ドレンホース、７……半球面の突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クオータピラーとルーフサイドインナパネルと
   の空間にベンチレータダクトを設け、このベンチ
   レータダクト内にリインホースが添設され、且つ
   シートベルト取付用のナツトを有し、前記ベンチ
   レータダクト内にサンルーフ用ドレンホースを挿
   通する車両のベンチレータダクトにおいて、前記
   ナツト付位置より上方のリインホースに半球面の
   突起を形成したことを特徴とする車両のベンチレ
   ータダクト。