JPS6246093B2 - - Google Patents

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JPS6246093B2
JPS6246093B2 JP14950078A JP14950078A JPS6246093B2 JP S6246093 B2 JPS6246093 B2 JP S6246093B2 JP 14950078 A JP14950078 A JP 14950078A JP 14950078 A JP14950078 A JP 14950078A JP S6246093 B2 JPS6246093 B2 JP S6246093B2
Authority
JP
Japan
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tuning fork
crystal resonator
fork type
type crystal
frequency
Prior art date
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Application number
JP14950078A
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English (en)
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JPS5575326A (en
Inventor
Eiji Momozaki
Shigeru Kogure
Minoru Inoe
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to US06/042,732 priority patent/US4320320A/en
Priority to FR7926237A priority patent/FR2443164B1/fr
Priority to GB7939802A priority patent/GB2042796B/en
Priority to DE19792948331 priority patent/DE2948331A1/de
Priority to CH1066979A priority patent/CH646304GA3/fr
Publication of JPS5575326A publication Critical patent/JPS5575326A/ja
Publication of JPS6246093B2 publication Critical patent/JPS6246093B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/21Crystal tuning forks
    • H03H9/215Crystal tuning forks consisting of quartz

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は音叉型水晶振動子に関する。
本発明の目的は、音叉型水晶振動子の精度を向
上させることを目的とする。更に本発明の目的
は、時計用高精度時間標準源として、高精度の音
叉型水晶振動子を提供することにある。
従来の時計用時間標準源としての音叉型水晶振
動子を第2図に示す。第1図は、この音叉型水晶
振動子を作るために、原石水晶から切り出される
水晶板の切断角度を示す図である。角度ψは約+
2度から+5度程度である。但し、図中、X,
Y,Zは右水晶のそれぞれ電気軸、機械軸、光軸
を示す。11は載出された水晶板である。第2図
は水晶板11から作られた音叉型水晶振動子であ
る。12は振動変位の方向を示し、13はこの振
動変位の音叉腕方向の分布を表わしている。(以
後、音叉腕方向の振動変位の分布を振動モードと
呼ぶ。) この振動モードを使つた従来の音叉型水晶振動
子の共振周波数温度特性は第3図のようになる。
第3図縦軸Δf/fとは、任意の温度T(℃)にお ける共振周波数をf(T)とすると、 Δf/f=f(T)−f(20)/f(20)…
……(1) のことである。
第3図からわかるように、従来の音叉型水晶振
動子の共振周波数は温度に対して2次曲線となる
ように変化し、温度に対して不安定である。更に
共振のQが10万程度と低いために共振周波数の経
年変化が大きく、また重力方向に対する振動子の
方向によつて周波数が変化(以後これを周波数の
姿勢差と呼ぶ)する等の欠点がある。また従来か
ら通信用に使用されているATカツト水晶振動子
は、共振周波数の経年変化や姿勢差は少ないが、
共振周波数が高いため、水晶発振器を構成した
際、多大な電力を消費する。また、小型化、量産
性が困難等という欠点をもつている。
本発明はかかる欠点を除去するもので、その具
体的な目的は、 (1) 共振周波数が温度に対して安定である。
(2) 共振のQが高く、周波数経年変化が小さい。
(3) 共振周波数の姿勢差が少ない。
(4) 水晶発振器を構成した際、低消費電力であ
る。
(5) 非常に小型である。
(6) 量産性が良い。
ことを満足する水晶振動子を提供することにあ
る。
以下実施例に基づいて本発明を詳しく説明す
る。
まず、第6図は本発明になる音叉型水晶振動子
の周波数温度特性の具体例の図である。縦軸の定
義は既述した通りである。一目してわかるよう
に、本発明になる特性は従来例第3図に比べて、
はるかに優れている。本図の特性を得るための具
体的な構成を以下に詳述する。
第4図は、本発明になる音叉型水晶振動子を作
る水晶板の原石水晶からの切り出し角を示す図で
ある。角度ψは電気軸のまわりに左回りを正とす
ると0度から−15度の範囲の値である。
図において、X,Y,Zはそれぞれ電気軸、機
械軸、光軸を示す。第5図は、第4図21の水晶
板から作成された本発明の音叉型水晶振動子の概
観図である。22は音叉型水晶振動子。23,2
4はそれぞれ音叉腕である。25,26は、板面
内の屈曲振動第1高調波の振動変位を示してい
る。
25と26は逆相に変位している。27,28
は、それぞれ音叉腕の中心線回りのねじり振動基
本波の振動の様子を示している。屈曲振動第1高
調波のX方向振動変位のY′軸にそう分布が第7
図のUxである。又、ねじり振動基本波のY′軸に
そつての分布(中心線回りのねじり角の分布)が
第7図のτである。第7図においてAは振動子が
先端部で、Bは音叉の叉部である。
ここで、本発明で言う音叉型水晶振動子に存在
する屈曲振動の高調波モードとはUxの分布を総
称して言う。但し、第7図実施例にあるUxは、
その第1高調波(A,B間にのる最低次振動の次
に次数の高いものを言う)の例であり、第2高調
波以上のものも含めて、高調波モードと総称す
る。
又、本発明で言うねじり振動の基本波モードと
は、第7図のτの分布の総称である。即ち、A,
B間にのる最低次のねじり振動モードのことであ
る。Ux及びτは、音叉腕23と24ではそれぞ
れ互いに逆向き(位相が反対)である。
振動モードUxの共振周波数をfFとし、振動モ
ードτの共振周波数をfTとする。第5図におけ
る音叉型水晶振動子22の形状は、2つの周波数
FとfTが互いに近い値になるように外形及び厚
みtが設計される。厚みtを変化させたときの共
振周波数fFとfTの変化の様子を第8図に示す。
縦軸は周波数、横軸は厚みtである。又、第9図
は、カツトアングルが0度から−15度の範囲の適
当な値をとつたとき、厚みtを変化した場合のf
Fの温度特性を示す図である。図において91は
第8図においてt=t1の厚みの時のfFの温度特
性であり、92は同様にtがt2からt3の値にある
ときの代表例である。94はt=t4の時のfF
温度特性である。このように、カツトアングルψ
を0度から−15度の範囲の適当の値をとり、厚み
tをt2からt3の間になるように選ぶことにより、
Fは良好な周波数温度特性をもつ。本発明で言
う音叉型水晶振動子に存在する屈曲振動の高調波
モードとねじり振動の基本波モードの各々の周波
数とは、それぞれ前述のfF及びfTのことであ
る。又、本発明で言う、各々の周波数の差とはf
F−fT(以後、これをΔfと呼ぶ)のことであ
る。又、周波数の差が屈曲振動の高調波モードの
周波数の15%以内となる如き厚みを有しとは、 |f−f/f|=|Δf/f|≦0.15………
(2) となるような厚みtをもつことを言う。即ち、第
8図において、 fF2−fT2/fF2=0.15 ………(3) であるとすると、厚みtはt2以上であることを言
う。
次に、既述したように厚みtをt2からt3の間の
値を選択することにより、第9図92の如き良好
な周波数温度特性が得られる理由を記す。第3
図、第6図、第9図の周波数温度特性は、既述の
定義を使つて、T=20℃中心にテイラー展開する
と、 Δf/f=f(T)−f(20)/f(20)α(T−20)+β(T−20)2+γ(T−20)3 ………(4) と書ける。但し、3次までで近似し、α、β、γ
は、それぞれ展開の一次、二次、三次係数であ
る。
第8図に示す如くfFとfTが近い場合には、互
いに干渉し合う(以後、この周波数の干渉のこと
を結合と呼ぶ)が、fFとfTが充分離れている場
合には、互いに結合がないためfF及びfTは、独
立な周波数温度特性をもつ。この、fF及びfT
独立な動きをするときのカツトアングルψを変え
た場合のfFの周波数温度特性を前記(4)式のα、
βを用いて表わしたものが第10図である。本図
からわかるように、カツトアングルψを+2度か
ら+5度付近にすることによりα=0となる。こ
のときγは小さいので無視すると、周波数温度特
性はβのみに依存する。即ちこれは、温度に対し
て2次曲線となるもので、これが従来から使われ
ていた音叉型水晶振動子で、従来例第3図は、こ
のことを表わしている。それに対して本発明は、
屈曲振動の高調波の共振周波数fFとねじり振動
の基本波の共振周波数fTを近づけることにより
(第8図)、fFとfTを相互に干渉させ(結合さ
せ)、さらに周波数温度特性の改良を図つたもの
である。まず、fFとfTが近いところにあるよう
に、即ち第8図において厚みがt1,t2,t3,t4等の
付近になるように設計する。
FとfTが第8図に示すように近いところにあ
るため、fFはfTの影響を受ける。t=t1のとき
よりもt=t2のときの方が影響は大きい。
同様にt2,t3,t4の順で影響は強くなる。(以
後、このことを結合が強くなると呼ぶ) 従つてfFの温度特性は、fTの影響を受け、厚
みtに依存する。尚ここで結合といつている状態
はつぎの意味である。則ちZ板をX軸回りに0度
から−15度の範囲で回転したカツト角より催出し
た水晶板から形成された音叉型水晶振動子は屈曲
振動の高調波モードと、捩り振動の基本波モード
で振動することができる。この2つの振動モード
が周波数差で15%以上離れているときは、各々の
振動モードを単独に励起したときに1方の振動モ
ードに他方が影響することはなく独立に振動す
る。しかし、周波数差が15%以内の場合、1方の
振動モードの周波数で励起しても他方の振動モー
ド成分が同時に発生する現象がある。これを結合
と称する。周波数差は第8図に示されるように音
叉型水晶振動子の厚さtを変化させることにより
15%以内に調整することができる。種々のカツト
アングルψに対して常にα=0となるように厚み
tを調整し、その時のt及びβの値を示したの
が、第18図である。ψ=ψA、t=tA及びψ=
ψB、t=tBにおいて、 β=0 となる。
ψ=ψAのときこの振動のfF(屈曲振動の高調
波の共振周波数)の温度特性が厚みtの変化に対
してどのように変化するかを(4)式のα、β、γを
用いて表わしたものが第11図である。
第11図より、t=tAにおいて、 α=0、β=0 となる。但し、tAは第18図のtAと同じ値であ
る。従つてfFの周波数温度特性は、3次係数γ
にのみ依存し、温度に対して3次曲線となる。
これが第9図92及び第6図に示してある本発
明になる音叉型水晶振動子の周波数温度特性であ
る。カツトアングルψ及び厚みtAの正確な値
は、音叉型水晶振動子の形状や使用するfF、fT
の周波数に依存する。従つて本発明の特許請求の
範囲第1項で言う水晶原石から電気軸のまわりに
0度から−15度の範囲で回転して、載出された水
晶板から作られたとは、音叉型水晶振動子の形状
や使用するfFやfTの周波数によつて、ψA前後
の上記範囲内に適切なカツトアングルψが存在す
るということである。例えば、本発明の場合、屈
曲の基本波の周波数が約32KHzのものを使用し
て、屈曲振動の第1高調波の周波数がfF
200KHz前後のときΔf=fF−fT5〜15KHz
で、厚みtがt=130〜180μmで、ψ=−10゜前
後の音叉型水晶振動子で、周波数温度特性の実施
例第6図が得られた。他のfFのfT,tψについ
ても、2つの周波数の結合を考慮した理論解析に
より得られる。又、実験的にも本発明になる音叉
型水晶振動子が得られた。ちなみに、本発明の結
果、第6図において周波数温度特性は0℃から40
℃の範囲で、1.6PPM以内である。
本発明の特許請求の範囲第2項の「+10度から
+35度の範囲で回転して載出された」とは第18
図においてψ=ψB後のカツトアングルのことを
言う。
このカツトアングルにおいても、t=tBとす
ることにより、α=0かつβ=0にすることがで
き、周波数温度特性がγのみに依存する第6図の
ようになることは説明するまでもない。このカツ
トアングルを示す図が第16図である 又、第17図において、Y軸回りにθだけ(Y
軸の正方からみて左回転を正とする)回転したと
き、常にα=0となるように厚みtを調整し、そ
の時のβの値の様子を示したのが第19図であ
る。
やはり前述したのと同様にθ=θAでt=tA
ときα=β=0となり、第6図の結果が得られ
る。さらに、θ=θBでt=tBのときも、同様に
第6図の結果が得られる。本発明の特許請求の範
囲第3項に記載の「水晶原石から機械軸のまわり
に−25度から−55度の範囲で回転して載出され
た」とは、第19図のθ=θA前後のカツトアン
グルのことを言う。又、本発明の特許請求の範囲
第4項に記載の「水晶原石から機械軸のまわりに
+25度から+55度の範囲で回転して載出された」
とは、第19図のθ=θB前後のカツトアングル
のことを言う。
本発明の特許請求の範囲第1項、第2項、第3
項及び第4項に記載の「該音叉型水晶振動子に存
在する屈曲振動の高調波モードをねじり振動の基
本波モードの各々の周波数の差が前記屈曲振動の
高調波モードの周波数の15%以内となる如き厚
み」とは第18図及び第19図において、t=t
A及びt=tBの近傍の厚みのことを言う。
又、既述したカツトアングルψA,ψB,θA
θBは一具体例であり、これらカツトアングルの
近傍で種々の方向に少し回転しても、上述の効果
が得られることは、全く同じ原理であり、説明す
るまでもない。
以上のような原理、構成により、従来の音叉型
水晶振動子の共振周波数温度特性が14PPM(第
3図)もあつたものが、本発明によると1.6PPM
以内と著しく改良された。これにより、前述した
目的の第1「共振周波数が温度に対して安定であ
る」、ことを満足する画期的な音叉型水晶振動子
が実現した。
次に、従来の音叉型水晶振動子が基本振動(第
2図13)を使用していたのに対し、本発明にな
る音叉型水晶振動子の共振周波数fFは、高調波
振動(第7図Ux)であるため、共振のQが非常
に高い。従来の音叉型水晶振動子のQが7万から
10万程度であつたのに対して、本発明になる音叉
型水晶振動子のfFのQは15万から30万程度であ
る。このQは、周波数の安定性を評価する一つの
目安である。従つて周波数の安定性は非常に良
く、そのため本発明になる音叉型水晶振動を水晶
発振器として構成した場合、発振周波数の安定度
は著しく優れ、発振周波数の経年変化が小さい。
ちなみに、従来の音叉型水晶振動子の周波数経年
変化が10-5〜10-6/年であつたのに対して、本発
明になる場合は、10-6〜10-7/年と非常に優れて
いる。以上のような構成により、本発明の目的の
第2「共振のQが高く、周波数経年変化が小さ
い」を満足する効果が得られる。以上の説明は、
本発明の特許請求の範囲第1項、第2項、第3項
及び第4項に共通である。
次に、従来の音叉型水晶振動子は、重力の方向
に対する振動子の方向によつて共振周波数が変化
する姿勢差という現象があつた。第13図におい
て、音叉型水晶振動子の板面A,Bのどちらを下
にするかで共振周波数が変化した。図中gは重力
加速度の方向を示しており、このgの方向を
「下」と呼ぶ。水晶振動子の弾性定数が異方性を
もつており、しかも水晶原石から切り出される水
晶板がX,Y面からずれている(第1図参照)た
め、第13図aの水晶振動子のA面、又はB面の
どちらを下にするかで、重力の影響が違つてく
る。従つて、A面又はB面のどちらが下にあるか
で共振周波数が違つてくる。又、第13図bのよ
うに振動子を立てた場合も、第13図aの場合の
共振周波数とは違つてくる。このような共振周波
数の姿勢差を小さくするためには、共振周波数を
高くしたり、高調波を使用したりする方法が考え
られる。
既述した通り、本発明になる音叉型水晶振動子
は、屈曲振動の高調波振動を用いているため、共
振周波数の姿勢差は非常に小さい。ちなみに従来
の音叉型水晶振動子の場合、この姿勢差が
0.02PPM程度あつたが、本発明の場合は、これよ
りも非常に小さい。このように、本発明の構成
は、既述の目的の第3「共振周波数の姿勢差が少
ない」ことを満足する効果が得られる。以上の説
明は、本発明の特許請求の範囲第1項、第2項、
第3項及び第4項に共通である。
次に、第12図は、本発明になる音叉型水晶振
動子を用いて、水晶発振器を構成した具体例のブ
ロツク図である。図中121は位補型MOSを使
つたインバータ、122は本発明になる音叉型水
晶振動子123,124はコンデンサ、125は
発振器の出力を分周する分周器(例えばフリツプ
フロツプ回路)、126は時刻を表示する装置
(例えば、時刻の時刻表示装置)である。本発明
になる音叉型水晶振動子の屈曲振動高調波モード
付近で発振させるためには、発振器には特別の工
夫は全く不要である。本発明になる音叉型水晶振
動子に存在する2つの共振モードfF及びfTにお
いて、fTの共振モードの共振抵抗は、通常fF
それよりも比較的大きいため、特に工夫をしない
通常の発振器においてもfFの近傍でのみ発振す
る。従つて、この発振器の周波数の諸特性(例え
ば周波数温度特性等)は、既述してきたfFの特
性そのものとなる。もちろん、fFでの発振を容
易にするために、音叉型水晶振動子表面に付着さ
せる電極のパタンや、fTの共振抵抗を上げるた
めの工夫をしても構わない。又、発振器121
は、相補型MOSを使つた発振器でなく、通常の
トランジスタ発振器や、真空管発振器を用いても
可能であることは言うまでもない。このような通
常の発振器が構成できることにより、既に、低消
費電力が実現されている電子腕時計用の水晶発振
回路が、何ら変更なく使用できる。しかも、従来
からの周波数温度特性の良いATカツト水晶振動
子が数MHzと発振周波数が高いのに比べて、本
発明の場合には、200KHz程度と、約1/10であ
る。近似的には発振器の消費電力は、発振周波数
に比例するために、本発明になる水晶振動子を用
いて第12図の具体例の如くfF近傍で発振させ
ると、従来のATカツト水晶振動子を用いた場合
に比べて消費電力は1/10である。又、近年従来の
音叉型水晶振動子を2個用いて、周波数温度特性
のよい時間信号を得ようとする試みがあるが、こ
の場合、2個の水晶振動子を必要とし、さらに
は、回路的にも複雑なものが必要となる欠点があ
る。それに対して本発明によると、1個の水晶振
動子で良好な温度特性が得られ、さらには、発振
回路も従来同様の簡単な回路で済むという利点が
ある。以上の説明は、本発明の特許請求の範囲の
すべての項目に共通して言えることである。
ところで、本発明の特許請求の範囲第2項で言
う、「時間標準信号として、屈曲振動高調波モー
ドの共振周波数を利用する如き構成」とは、上述
のように、種々の周波数安定性に優れたfFを発
振器等により安定した時間信号源として使用する
ことを言う。上記のような構成において本発明に
なる音叉型水晶振動子が使用された場合、既述の
本発明の目的の第4「水晶発振器を構成した際低
消費電力である。」を充分に満たす効果が得られ
る。
第14図は、本発明になる音叉型水晶振動子の
具体例の外形見取図である。本発明になる音叉型
水晶振動子は、fFが150KHzから200KHz程度の
とき、その外形寸法は第4図において、l=4mm
から5mm、w=0.8から1mm、t=140から180μ
m程度である。この水晶振動子については後述す
る。従来の音叉型水晶振動子がl=6mm、w=
1.5mm、t=500μmであつたのに比べると非常に
小型である。又、従来から高精度水晶振動子とし
て知られているATカツト水晶振動は円型平板、
又は矩型平板で、平面形状は直径が10mm、もしく
は幅が3mmで、長さが10mm程度ある。しかもその
厚みは、周波数が2MHzのとき800μmと非常に
厚い。それに比べて本発明になる音叉型水晶振動
子は、前述の如く極めて小さい。従つて、本発明
となる水晶振動子は電子腕時計や、小型機器の時
間標準源として最適である。以上のように本発明
になる音叉型水晶振動子は、既述の目的の第5
「非常に小型である」ことを満足する効果があ
る。
次に、第15図は本発明になる音叉型水晶振動
子の製造工程の一部の状態を示す具体例の図であ
る。まず厚さが100μmから200μmの鏡面仕上
げ、研磨されたウエハー状の水晶薄板の表裏面
に、クロムの膜及び金の膜を真空蒸着又はスパツ
タリングにより付着させる。さらに、これらの上
にホトレジストを付着させる。本発明になる音叉
型水晶振動子の外形を多量に印刷されたガラスマ
スクにより露光する。露光されなかつた部分のレ
ジストを剥離し、この残つたレジスト部分をマス
クとして、上述のクロム膜、金膜を剥離する。
次に、このクロム膜、金膜をマスクとして、水
晶薄板、フツ酸系のエツチング液に侵漬する。
これにより水晶薄板の不要な部分はエツチング
され、マスク通りの本発明になる音叉型水晶振動
子が多量に得られる。
この状態を示すのが第15図である。本図にお
いて、151は枠、152は本発明になる音叉型
水晶振動子、153は、枠151と水晶振動子1
52を連結する部分である。154は、水晶振動
子表裏面に付着しているクロムと金の2重膜であ
る。このクロムと金の2重膜は、音叉型水晶振動
子の励振用電極として使われる。もちろん、この
電極膜のパタンは、電極膜パタンを作成するため
のガラスマスクを使えば、任意のパタンを作るこ
とができることは言うまでもない。第15図の状
態において、連結部153を折つていくことによ
り、大量に、本発明になる音叉型水晶振動子が得
られる。本発明で言う「ホトリソグラフイー製法
により作成された」とは、上述の工程により作成
されたことを言う。このように、本発明になる音
叉型水晶振動子は、第14図の厚み及び外形寸法
を有するため、ホトリソグラフイーによる製法を
応用でき、そのため、極めて量産性の良い振動子
である。本発明になる音叉型水晶振動子がホトリ
ソグラフイーによる製法が適用可能な最大の理由
は、本発明になる水晶振動子の構成において厚み
が100μmから200μmであることによる。
従つて、本発明のこの構成は、ホトリソグラフ
イー製法が応用できるところに絶大な効果があ
る。
このように、本発明になる音叉型水晶振動子
は、既述の目的の6番目「量産性がよい」ことを
満足するいちじるしい効果がある。
以上述べてきたように本発明になる音叉型水晶
振動子は、従来の音叉型水晶振動子に比べて種々
の画期的な利点をもつ。
特に本発明は、時計用高精度時間標準源とし
て、その貢献度は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の音叉型水晶振動子を製造する
ための水晶板の切り出し角を説明する図。第2図
は、従来の音叉型水晶振動子の振動モードを説明
する図。第3図は、従来の音叉型水晶振動子の周
波数温度特性の具体例の図。第4図は、本発明に
なる音叉型水晶振動子を製造するための水晶板の
切り出し角を説明する具体例の図。第5図は、本
発明になる音叉型水晶振動子の振動モードを説明
する図。第6図は、本発明になる音叉型水晶振動
子の周波数温度特性の具体例の図。第7図は、本
発明になる音叉型水晶振動子の振動変位分布(振
動モード)を説明する図。第8図は、本発明にな
る音叉型水晶振動子の2つの振動の結合を説明す
る図。第9図は、本発明になる音叉型水晶振動子
の周波数温度特性を説明する図。第10図は、従
来の音叉型水晶振動子の周波数温度特性の原理説
明図。第11図は、本発明になる音叉型水晶振動
子の周波数温度特性の原理説明図。第12図は、
本発明になる音叉型水晶振動子を利用した発振回
路の具体例の図。第13図は、周波数姿勢差の説
明図。第14図、第15図は、本発明になる音叉
型水晶振動子の具体例の図。第14図は外形寸法
を示す斜視図、第15図は、製造工程の一段階を
示す図。 11,21……水晶板、12,25,26,2
7,28……振動変位、14,61,91,9
2,94……周波数温度特性曲線、22,12
2,152……本発明になる音叉型水晶振動子、
121……相補型MOSインバータ、125……
分周器、126……時刻表示装置、151……
枠、153……接合部、154……電極膜、ψ…
…カツトアングル、Ux…x方向変位、τ……ね
じり角、fF……屈曲高調波振動の周波数、fT
…ねじり基本振動の周波数、α,β,γ……それ
ぞれ1次、2次、3次係数、g……重力加速度、
l,w,t……それぞれ長さ、幅、厚み寸法、第
16図、第17図は本発明になる音叉型水晶振動
子の他のきり出し角を説明する他の具体例の図。
第18図、第19図は本発明になる音叉型水晶振
動子の他のきり出し角範囲を示す説明図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Z板をX軸回りに0度から−15度の範囲で回
    転したカツト角により截出された水晶板から音叉
    型水晶振動子を形成し、前記音叉型水晶振動子は
    前記音叉型水晶振動子に存在する屈曲振動の高調
    波モードと捩りの基本波モードの各々の周波数差
    が15%以内となる寸法に形成して前記捩り基本波
    モードを前記屈曲振動の高調波モードに結合させ
    るとともに、該結合により前記屈曲振動の高調波
    モードの周波数温度特性の1次係数αと2次係数
    βをほぼ0にする厚さとカツト角に設定して成る
    音叉型水晶振動子。 2 Z板をX軸回りに10度から35度の範囲で回転
    したカツト角により截出された水晶板から音叉型
    水晶振動子を形成し、前記音叉型水晶振動子は前
    記音叉型水晶振動子に存在する屈曲振動の高調波
    モードと捩りの基本波モードの各々の周波数差が
    15%以内となる寸法に形成して前記捩り基本波モ
    ードを前記屈曲振動の高調波モードに結合させる
    とともに、該結合により前記屈曲振動の高調波モ
    ードの周波数温度特性の1次係数αと2係数βを
    ほぼ0にする厚さとカツト角に設定して成る音叉
    型水晶振動子。 3 Z板をY軸回りに−25度から−55度の範囲で
    回転したカツト角により截出された水晶板から音
    叉型水晶振動子を形成し、前記音叉型水晶振動子
    は前記音叉型水晶振動子に存在する屈曲振動の高
    調波モードと捩りの基本波モードの各々の周波数
    差が15%以内となる寸法に形成して前記捩り基本
    波モードを前記屈曲振動の高調波モードに結合さ
    せるとともに、該結合により前記屈曲振動の高調
    波モードの周波数温度特性の1次係数αと2次係
    数βをほぼ0にする厚さとカツト角に設定して成
    る音叉型水晶振動子。 4 Z板をY軸回りに25度から55度の範囲で回転
    したカツト角により截出された水晶板から音叉型
    水晶振動子を形成し、前記音叉型水晶振動子は前
    記音叉型水晶振動子に存在する屈曲振動の高調波
    モードと捩りの基本波モードの各々の周波数差が
    15%以内となる寸法に形成して前記捩り基本波モ
    ードを前記屈曲振動の高調波モードに結合させる
    とともに、該結合により前記屈曲振動の高調波モ
    ードの周波数温度特性の1次係数αと2次係数β
    をほぼ0にする厚さとカツト角に設定して成る音
    叉型水晶振動子。
JP14950078A 1978-12-01 1978-12-01 Tuning fork type crystal oscillator Granted JPS5575326A (en)

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JP14950078A JPS5575326A (en) 1978-12-01 1978-12-01 Tuning fork type crystal oscillator
US06/042,732 US4320320A (en) 1978-12-01 1979-05-29 Coupled mode tuning fork type quartz crystal vibrator
FR7926237A FR2443164B1 (fr) 1978-12-01 1979-10-23 Resonateur a quartz du type diapason
GB7939802A GB2042796B (en) 1978-12-01 1979-11-16 Piezoelectric vibrator
DE19792948331 DE2948331A1 (de) 1978-12-01 1979-11-30 Stimmgabelschwinger und verfahren zur einstellung der frequenz eines stimmgabelschwingers
CH1066979A CH646304GA3 (ja) 1978-12-01 1979-11-30

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