JPS6245556B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クリーニング装置に係り、詳しくは
無端移動する像担持体上に現像々を形成し、転写
後像担持体表面をクリーニングして再使用する画
像形成装置のクリーニング装置に関する。

電子写真感光体等の像担持体上に静電潜像を形
成し、この潜像を現像し転写利用する画像形成装
置或いは、磁気記録材等の像担持体上に磁気潜像
を形成し、この潜像を現像し転写利用する画像形
成装置等各種の画像形成装置は、像担持体をクリ
ーニングし繰り返し利用される。従来、これら画
像形成装置のクリーニング方式としては、フアー
ブラシ方式、ウエブ方式、磁気ブラシクリーニン
グ方式、或いはブレードクリーニング方式等が実
用に供されていた。

これら各方式は、像担持体上の残留現像剤を除
去する目的では十分実用的であるが、以下の如き
現像に対しては必ずしも満足すべき結果を得られ
ないのが実情である。

画像形成装置使用環境に於いては、空気中の粉
塵、たばこの紫煙等が存し、これら空気中の微粒
子不純物或いは転写材等の含浸物が像担持体表面
に付着する現像が体じた。特に紫煙中のヤニの如
きは粘性を有し、通常のクリーニング部材で摺擦
拭掃しようとしても、逆に像担持体表面に塗布す
る結果となつていたのである。そして、これら不
純物はコロナイオンにて劣化し、帯電特性等に影
響し画像に悪影響を生じた。しかも、これら不純
物の付着が増大すると通常のクリーニング作用に
すら支障を生ずる恐れもあつた。又、転写材の紙
粉等の異物もクリーニング作用を限定する不都合
があつた。

ブレードクリーニング方式の場合の如く像担持
体表面に弾性クリーニングブレードを当接する様
なクリーニングの場合には、現像剤中に研磨剤を
混入し、ブレード当接部で研磨作用を行なわせる
ことは有効であるが、未だ完全ではない。

本発明は、上述の点に鑑み成されたもので、像
担持体上に例え異物の付着がある場合にも良好に
除去し、十分なクリーニング効果を発揮するクリ
ーニング装置を提供する。

本発明は、クリーニングブレードの像担持体に
対する当接位置よりも手前で像担持体の少なくと
も残留現像剤に作用して、クリーニングブレード
の負荷を軽減するための発明であつて、 無端移動する像担持体上に現像像を形成し、転
写後、像担持体表面をクリーニングして再使用す
る画像形成装置のクリーニング装置に於いて、上
記像担持体表面に当接してクリーニングするクリ
ーニングブレードと、このクリーニングブレード
の当接位置より像担持体移動方向上流側に配置さ
れ、像担持体表面の残留現像剤に作用すると共に
この作用位置で像担持体移動方向とは逆方向に移
動する磁気物質層を形成しつつ回転する磁気手段
と、を有することを特徴とするクリーニング装置
である。

即ち、本発明装置は、通常のクリーニング手段
の上流位置にて、特に通常のクリーニング手段で
除去されず、逆に塗布されてしまう紫煙のヤニの
如き異物を予め除く様に成したもので、磁気手段
の形成する磁気物質層とは、磁性現像剤粒子層或
いは、磁性現像剤粒子に酸化セリウム等の研磨効
果の高い物質を混入した粒子層等である。

以下、本発明の詳細を具体例により、図面を参
照しつつ説明する。

第１図は、本発明に基づく具体例クリーニング
装置を説明する側面図である。

図中１は像担持体ドラムで、例えば光導電層を
有する感光体を該ドラム沿には、図には省略した
が潜像形成手段、磁性現像剤での現像手段転写手
段等も配置されているドラム状に設けたものであ
る。２は、クリーニングブレードで、金属等の可
撓性支持部材の先端にゴム等の低弾性チツプ部材
を設けたものである。

そして、像担持体ドラムの回転方向に低弾性チ
ツプ部材が対向する所謂カウンター方向に配置さ
れ、像担持体表面に残留する現像剤をクリーニン
グ除去する。

３は、クリーニング部材２の下方でかつ像担持
体に近接して配置された磁気ローラで、ローラ周
沿に複数磁極を有し、矢印方向に回転する。

そして、クリーニングブレード２で除去された
現像剤を吸着し像担持体１表面に接触させながら
搬送し、後に詳述する異物吸着除去作用を成す。
４は磁気ローラ表面に近接若しくは接触させた非
磁性体スクレーパーで、磁気ローラ表面に吸着さ
れている除去現像剤を図中下方にかき落とす。５
は、スクレーパー４の下方に配置された除去現像
剤の収納槽で、図中手前方向に引き出すことによ
りクリーニング装置本来より着脱可能となつてい
る。

スクレーパー４を有する上側ケーシング６の上
部は、クリーニングブレード２の固定部となつて
おり、また図中左端には収納槽５の装着ガイド溝
を有している。下側ケーシング７は、その右端に
収納槽５の装着ガイド溝を有する。

第２図は、磁気ローラ３の周辺の拡大図を示
す。像担持体１の回転に伴い、その表面に残留し
た現像剤T₁はクリーニング装置に至る。この残
留現像剤T₁の中には、転写材の微細片８などの
異物や、時には、残留現像剤層表面或いは、像担
持体直接表面に紫煙のヤニ９，９′などの不純物
を含んでいる。これらの異物や不純物は、そのま
ま進めばクリーニングブレード２に至り、これに
附着したり破損をまねく。特に、クリーニングブ
レード２によつてヤニ等の不純物が像担持体１の
表面に薄く延ばされたり、あるいは紙粉等の異物
がクリーニングブレード２と像担持体間にはさみ
こまれている状態では、像担持体１の表面物性を
変化させてしまうような最悪な事態も生じる。と
ころが、本発明具体例装置では、前述の如く磁気
ローラ３を像担持体１を近接させかつ逆方向に回
転するように構成している。このようにするとク
リーニングブレード２によつて像担持体表面より
除去された現像剤層T₂は、磁気ローラに吸着さ
れた後、像担持体表面に接触し、あたかも像担持
体表面を除去現像剤２で洗浄するように搬送され
てスクレーパー４に至る。この為、異物８や不純
物９は、除去現像剤T₂に押され、方向をかえて
除去現像剤T₂としかもこの様に供に像担持体表
面より運び去られる。転写後の残留現像剤の像担
持体表面への附着力は、磁気ローラの吸着力に比
較して極めて小さい為に、残留現像剤T₁の一部
も除去現像剤T₂に押し流されて像担持体表面よ
り離脱し、磁気ローラに吸着搬送される。

像担持体表面に直接付着している異物部分に
も、上記の如くして現像剤層が移動することにな
り、その現像剤粒子との接触摺擦作用にて、像担
持体表面から粒子へ付着移動して像担持体表面か
ら除去される。一方、像担持体上の現像剤層T₁
に付着していた紙粒等の異物やヤニ等の不純物
は、ほとんど像担持体からの吸着力を受けていな
いので、その現像剤層の流れ方向に従うので、極
めて効果的に像担持体側から除去される。この磁
気ローラ位置を通過した像担持体表面には、磁気
ローラ３表面から転移した現像剤粒子及び像担持
体摺擦現像剤が残留し、通常のクリーニング位置
へと至る。

従つて、クリーニング位置にては、異物の混入
によるクリーニング不良或いは不純物を像担持体
表面に塗布する危険なく良好なクリーニングを完
了することが出来るのである。

なお、除去現像剤層T₂の厚みは、磁気ローラ
４と像担持体１との間隔ｄより厚くする必要があ
る。除去現像剤層厚T₂は、スクレーパ４を通過
した後も磁気ローラ上に残つた現像剤Tsに、ク
リーニングブレード２によつて、像担持体表面よ
り離脱させられた残留現像剤を加えたものであ
る。従つて該間隔ｄに応じて磁気ローラとスクレ
ーパとの間隔dsを変化させることにより、上述
の効果を得ることは可能となる。しかし、磁気ロ
ーラ表面の現像剤層が厚くなると、一番外側の現
像剤に及ぼす磁力が弱まる為に現像剤層T₁とT₂
との接触部で飛散を生じる危険性が生ずるので、
極端に厚くすることは避ける必要がある。

例えば、前述図示磁気ローラの磁束を900ガウ
スとし、スクレープ代（間隔ds）を0.3〜0.7mmと
した場合は、像担持体とローラの間隔ｄを0.8mm
以下とすることで十分良好な結果を得られた。

以上、具体例にて詳述した如く、本発明は、画
像形成装置使用環境にて生ずる像担持体表面への
異物混入、不純物付着等により生ずるクリーニン
グ不良を除去し良好なクリーニングを可能とした
優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基づく具体例クリーニング
装置の側面図、第２図は、第１図示装置の部分拡
大図。 図中、１；像担持体（ドラム）、２；クリーニ
ング（ブレード）手段、３；磁気（ローラ）手
段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 無端移動する像担持体上に現像像を形成し、
   転写後、像担持体表面をクリーニングして再使用
   する画像形成装置のクリーニング装置に於いて、 上記像担持体表面に当接してクリーニングする
   クリーニングブレードと、このクリーニングブレ
   ードの当接位置より像担持体移動方向上流側に配
   置され、像担持体表面の残留現像剤に作用すると
   共にこの作用位置で像担持体移動方向とは逆方向
   に移動する磁気物質層を形成しつつ回転する磁気
   手段と、を有することを特徴とするクリーニング
   装置。