JPS6245203B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、そのうちの１種が透明または半透明
のゲルである２種以上の別の相の形態をした練り
歯磨きに関する。 英国特許第1271944号明細書は、この一般的タ
イプのもので、ペーストの本体が透明または半透
明のゲルであり、かつ第二のペースト体が清浄剤
及び磨き剤を含有している練り歯磨きを開示して
いる。 本発明者らは、上記の一般的タイプをした練り
歯磨きで、本体が清浄剤または磨き剤を含有して
いる不透明物質であり、そして第二のペースト体
が透明または半透明ゲルである練り歯磨きによ
り、高度の視覚的好ましさと共に優れた清浄及び
磨き性質が得られることを見出した。 本発明によれば、ペースト母体及びペースト母
体に埋められ且つそれからは分離されている複数
個の第二のペースト体を含む多相系練り歯磨であ
つて、ペースト母体は清浄剤または磨き剤を含有
する不透明物質であり、そして第二のペースト体
は透明または半透明ゲルであり且つ異なる色の少
くとも２種のペースト体を包含するものであり、
そして練り歯磨は練り歯磨の60〜80重量％のペー
スト母体及び練り歯磨の40〜20重量％の第二のペ
ースト体を含むことを特徴とする多相系練り歯磨
が提供される。 練り歯磨の第二のペースト体は異なる色をして
いる２種のペースト体を包含する。色は異なる活
性成分を含有する第二のペースト体同志を区別
し、更に視覚的区別を与えるのに役立つ。例え
ば、第二のペースト体のうち１種は汚れ防止また
は口内清新化成分を含有できる一方、こんどは異
なる色をしたもう１種の第二のペースト体は歯垢
防止剤を含有できる。練り歯磨のペースト母体対
第二のペースト体の重量比は全練り歯磨きの60〜
80％のペースト母体及び全練り歯磨きの40〜20％
の第二のペースト体からなる。ペースト母体及び
第二の物質の組成はその母体及び物質の拡散及び
望ましくない相互作用を最小に抑えるようなもの
でなければならない。このためには、異なる相の
PH値をできる限り合せるのが好ましい。また、相
の流動学的性質は実質的に等しいならば、向上し
た安定性が達成できることも分つた。 第二のゲル体はペースト母体中に完全に含有さ
れて母体に包囲された芯を与えるものでもよく、
あるいはこれらは母体中にわずか部分的に含有さ
れたゲル縞の形態をして、縞の表面の一部を練り
歯磨きの表面で暴露されてもよい。 第二のペースト体とは通常相容的ではない物
質、例えば、第二のペースト体の光透過性質に悪
影響を与えたりまたは破壊する物質を、これらの
性質を著しく損うことなくペースト母体中に主成
分として含有させることができる。例えば、歯に
とつて適当な研磨剤、例えば、白墨、燐酸二カル
シウム二水和物、ピロ燐酸カルシウム、アルミ
ナ、PVC粉末及びポリメチルメタクリレート、
及び第二のペースト体と相容性がない他の物質
を、第二のペースト体の安定性を損うことなくペ
ースト母体に含有させることができる。 本発明の好ましい実施態様において、練り歯磨
は不透明白色のペースト母体及び母体の外側に縦
に伸びた２種以上のゲル縞を有している。ゲル縞
は異なる色である。 特に好ましい実施態様において、ペースト母体
の周囲に等間隔に４本のゲル縞があり、そして好
適には２本の直径上に対向した縞は同一色をして
おり、そして他の２本は異なる同一色をしてい
る。 本明細書で用いたように、「色」というのは、
白、黒、赤等のような任意の視覚的に認識できる
色、または色の不存在、すなわち「水のように白
い（water−white）」（完全に清澄かつ透明）を
意味する。 本発明の練り歯磨き中の第二のペースト体は天
然または合成増粘剤、例えば、天然または合成ガ
ム、カラゲーエン塩（carageenates）、アルギン
酸塩、セレロースエーテル類及びエステル類、カ
ルボキシビニル重合体等で増粘した水性ゲルであ
るのが好ましい。ゲルが水性である場合、湿潤
剤、例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピ
レングリコールまたはポリエチレングリコールを
含有するのがが望ましい。活性成分を母体または
第二のペースト体中にあるいは両者中に含有させ
てもよい。 従来の慣習に従い、本発明の練り歯磨きは洗
剤、甘味料、風味剤、虫歯防止剤及び歯に適当な
研磨性物質のような物質を含有できる。例えば、
本発明の練り歯磨きは15〜75％の歯に適当な研磨
剤、10〜80％の湿潤剤、0.25〜５％の洗剤及び０
〜２％の甘味剤及び風味剤並びにゲルを形成する
ための水及び増粘剤からなることができる。所望
の色を与えるために着色剤が含有されるであろ
う。練り歯磨き中に含有させうる他の薬剤は歯垢
または結石を減少させる治療剤である。このよう
な薬剤の例は米国特許第4022880号中に開示され
ている。 本発明の多相練り歯磨きは一束のチユーブのう
ちの各々別個のチユーブを介して数種の相を供給
することにより容易に製造できる。第二のペース
ト体が縞であるとき、母体相を中央チユーブから
供給し、第二のペースト体を中央チユーブの周囲
に設けたチユーブから供給する。チユーブ束を練
り歯磨き容器中に挿入し、容器が充填されるにつ
れ、容器に対して上方に徐々に移動する。 充填装置は一般にチユーブ束を収めたケーシン
グ、及び中央チユーブを介して主出口オリフイス
を有し、この目的のためには、中央チユーブは中
央チユーブへまたはその中を経て母体物質を供給
するための小口取り出し装置、普通はポンプ送り
出し装置と接続している。第二のペースト体は中
央チユーブを平行に囲んでいる１本以上の第二の
チユーブを経て同様な方法で小口放出される。 この方法により多相練り歯磨きを小口取り出し
するために適した装置は英国特許第962757号明細
書に記載されている。該英国特許第962757号明細
書に記載された装置は、各々の第二のチユーブが
別個のゲル物質源に接続できるように一部修正す
ることもできる。かくして、この配置は異なる組
成及び／または色の２種以上の第二のペースト体
の小口取り出しを可能にする。 以下、本発明を実施例により説明する。他に特
記しない限り、「部」及び「割合」は全て重量に
よる。 実施例 １ 下記の成分から、白色ペースト母体及び青色ま
たは赤色透明ゲルの縞を有する練り歯磨きを製造
することができる。 (a) ゲル相

【表】 (a) 白色ペースト母体 重量％ 70％ソルビトール溶液 20.00 ポリエチレングリコール 3.00 沈澱シリカ 10.00 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.30 ラウリル硫酸ナトリウム 1.00 スペアミントエツセンス 1.10 サツカリン 0.27 グリセロ燐酸カルシウム 0.13 モノフルオル燐酸ナトリウム 0.76 二酸化チタン 1.15 炭酸カルシウム 25.00 水 100.00まで 青または赤色ゲル並びに白色ペースト母体を
各々上記成分より別個に調整し、英国特許第
962757号明細書中に記載された方法及び装置に従
つて、開口練り歯磨きチユーブに仕込み、ペース
ト母体は中央チユーブから小口取り出し、赤また
は青色ゲルは中央チユーブの周囲に円周上に間隔
をあけて設けたチユーブから小口取り出しする。 実施例 ２ 実施例１の方法と同様な方法により、但し、赤
色ゲルを中央チユーブをはさんで対向して位置す
る２本のチユーブから小口取り出しし、かつ青色
ゲルを中央チユーブをはさんで対向して位置する
他の２本のチユーブから小口取り出しすることに
より、白色ペースト母体及び４本のゲル縞を有す
る練り歯磨きを調整する。かくして白色ペースト
母体及び交互の赤色及び青色縞を有する練り歯磨
きが得られる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ペースト母体及びペースト母体に埋められ且
   つそれからは分離されている複数個の第二のペー
   スト体を含む多相系練り歯磨であつて、ペースト
   母体は清浄剤または磨き剤を含有する不透明物質
   であり、第二のペースト体は透明または半透明ゲ
   ルであり且つ異なる色の少なくとも２種のペース
   ト体を包含するものであり、そして練り歯磨は練
   り歯磨の60〜80重量％のペースト母体及び練り歯
   磨の40〜20重量％の第二のペースト体を含むこと
   を特徴とする多相系練り歯磨。 ２ 第二のペースト体はペースト母体中に完全に
   含有されて母体に包囲された芯を与え、または母
   体中に一部含有されたゲル縞の形をしているた
   め、縞の表面の一部は練り歯磨の表面で暴露され
   ている特許請求の範囲１項記載の練り歯磨。 ３ ペースト母体は不透明白色ペーストからな
   り、そして２本以上のゲル縞がペースト母体の外
   側を縦に伸びている特許請求の範囲第１〜２項の
   いずれか一つの項記載の練り歯磨。 ４ ４本のゲル縞がペースト母体の周囲に等間隔
   に設けられており、その２本は同一色をした直径
   上に対抗した縞であり、他の２本は他の同一色を
   している特許請求の範囲第３項記載の練り歯磨。