JPS6243864Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、荷台扛重時の負荷重を台枠に伝える
架台に取付けるクロスメンバに関するものであ
る。

従来、ダンプトラツク等の左右の車体台枠間に
取付けられる架台に支持される扛重装置は車両の
走行安定性を維持し、又貨物の積み下しを容易な
らしめるために、荷台の地上高を低くして取付
け、或は扛重装置を台枠内部に潜入させて取付け
るのが通例であつた。しかし、扛重装置を台枠内
部に潜入させて取付けた場合、荷台のダンプ時に
ホイストシリンダ及び他の扛重装置の部品が、架
台のクロスメンバに当接、接触するため、これを
防止することを目的として考案されたもので、ク
ロスメンバ自体の幅を狭くし、かつその中央部を
凹状に湾曲した扛重装置の架台を提供するもので
ある。

本考案は、トラツクの台枠１に設けた扛重装置
取付用の架台２に、ホイストシリンダ６及びリン
ク７の下端を起伏可能に軸着し、ホイストシリン
ダ６及びリンク７の上端を荷台に軸着した扛重板
８にそれぞれ軸着し、前記ホイストシリンダ６、
リンク７及び扛重板８よりなる扛重装置が伏倒し
たとき、両側の台枠１，１間に位置し、かつ架台
２の前方で両台枠１，１に渡して固定したクロス
メンバ３に、当接、接触しない深さを有する湾曲
凹部４を形成したことを特徴とする、扛重装置の
架台である。

本考案を図面の一実施例に基づいて、さらに詳
細に説明すると、クロスメンバ３は台枠１にボル
ト・ナツト５によつて取外し自由に取付けられて
おり、又第２図に示すように、クロスメンバ３の
中央部には湾曲凹部４が形成され、当該湾曲凹部
４の両端部は台枠１に上積み重ね状に装着可能に
形成され、ホイストシリンダ６及びリンク７が該
クロスメンバ３に当接・接触しないように構成さ
れている。なお、８は扛重板である。

本考案は以上のように構成されているから、上
記クロスメンバ３の湾曲凹部４に、ホイストシリ
ンダ６及び、その他のリンク７等が内装されるの
で、これらの装置の作動時に、クロスメンバ３と
当接、接触するのが完全に防止される効果を有し
又、クロスメンバ３を上方から、上乗せ状態で架
装し、容易にボルト・ナツト５で台枠１に取付け
ることができるので、取付作業が容易であり、か
つ量産に適する等の効果を有する。さらに、従
来、トラツク車台の台枠１内部に種々の配管、配
線等を避けつつ垂直状のクロスメンバ３を追加装
着しなければならない不合理を是正でき、生産性
の向上とコストの削減を図ることができる等の効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１
図は本考案を取付けた架台において扛重装置を作
動せしめた状態の正面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ線拡大断面図である。 １は台枠、２は架台、３はクロスメンバ、４は
湾曲凹部、５はボルト・ナツト、６はホイストシ
リンダ、７はリンク、８は扛重板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラツクの台枠に設けた扛重装置取付用の架台
   にホイストシリンダ及びリンクの下端を起伏可能
   に軸着し、ホイストシリンダ及びリンクの上端を
   荷台に軸着した扛重板にそれぞれ軸着し、前記ホ
   イストシリンダ、リンク、扛重板よりなる扛重装
   置が伏倒したとき、両側台枠間に位置し、架台の
   前方で両台枠に渡して固定したクロスメンバに、
   当接、接触しない深さを有する湾曲凹部を形成し
   たことを特徴とする、扛重装置の架台。