JPS6243584Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は玩具のジヤンプ装置に関し、特に走行
玩具の駆動輪の回転によつてスプリングを引張或
は圧縮し、その弾発力を利用して玩具にジヤンプ
動作を行なわせる玩具のジヤンプ装置に関する。

スプリングを用いて玩具にジヤンプ動作を行な
わせるものは種々知られている。そしてこれらの
多くは、スプリングの引張・圧縮を玩具自体がな
すものではなく、その動作に意外性が乏しく面白
味がないという欠点がある。

一方走行玩具等は単に走行するだけでは動作が
単純であり、走行動作自体を複雑なものとする
か、或は走行動作に伴つて二次的な動作を行なわ
せるか、若しくは走行運動を他の玩具に伝達して
それに動作をなさしめる等興趣に富む動作が要求
される。

本考案者は上述の如き要望に応えるべく本考案
を成したものであり、その目的とする処は、回転
部材の回転軸に一端に玩具を取り付けたアーム部
材を固着する一方、回転部材を自動的に回転でき
るようにするとともに該回転部材が回転した場合
にスプリングによつて回転部材を戻り回転せしめ
る如くして、簡単な部材の組み合せにより、興趣
に富む動作をなさしめる玩具のジヤンプ装置を提
供するにある。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従つ
て詳述する。

第１図は本考案を適用した玩具の一例を示すも
のであり、複数のピース１……を組み合せた走行
面２上を子亀３を背負つた親亀４を模した走行玩
具５が走行する。仮りに第１図の走行玩具５の位
置を出発点とすると、走行玩具５は走行面２を走
行して側部にラツク部を備えた傾斜走行面６に至
り、この走行面６の頂部において歯車７を走行玩
具５の駆動輪によつて回転せしめ、カエルを模し
た玩具８にジヤンプ動作をなさしめ、この後傾斜
走行面６を下り、ループ状走行面９に入る。

上記ループ状走行面９では、玩具５の走行動に
よつて一端に魚を模した玩具１０を取り付けたバ
ー１１を押し回し、玩具１０を回動動作せしめ
る。

この後走行玩具５は両側にラツク部を備えた板
状走行面１２を登る。このとき子亀３は、走行面
１２に沿つて設けられるとともに走行面１２の上
方で幅方向に突出した棒状部材１３……によつて
反復した飛び跳ね動作をしつつ走行面１２を登
る。そして該走行面１２を登りきるとループ状の
傾斜走行面１４に入り、この走行面１４を下つて
その端部に位置する開閉部材１５に突き当たる。
次いで走行玩具５はこの開閉部材１５を押し倒し
てこれ１５を出発点の走行面２と連続せしめ、開
閉部材１５上を走行して出発点に戻る。以後前記
同様の動作を繰り返す。

第２図及び第３図は本考案に係る玩具のジヤン
プ装置を示し、傾斜走行面６の頂部両側には開口
部１６を設け、この開口部１６から側壁１７に軸
支された歯車７の上端部が走行面６とその高さを
略々同一にする如く臨んでいる。そして歯車７の
軸１８の一端には、先端にカエルを模した玩具８
を取り付けたアーム部材１９の基端を固着してい
る。

また、前記軸１８にはこれを１８と一体的に回
動するレバー２０を装着し、このレバー２０の先
端を側壁１７に一端が固着されたスプリング２１
の他端に連結している。そして傾斜走行面６の上
方には柱を介して玩具８がジヤンプして飛び移る
ための台２２を配置している。

以上において、走行玩具５が傾斜走行面６を登
り、その頂部に至ると、走行玩具５の駆動輪２３
が歯車７に噛合し、この歯車７を図中時計方向に
回転せしめる。するとアーム部材１９も時計方向
に回動し、台２２に乗つていた玩具８は後方（図
中右方向）へ回動しながら降下し、これと同時に
レバー２０も回動してスプリング２１を引張す
る。そして玩具８が走行面まで降りると、それ以
上アーム部材１９は回動することができず、その
結果として歯車７はその回転を停止せしめられ
る。

歯車７の回転が停止すると走行玩具の駆動輪２
３は回転しているため、走行玩具５は走行を再開
し、これによつて駆動輪２３と歯車７との噛合状
態が解除される。一方歯車７はスプリング２１の
引張力によつて戻り回転せしめられ、アーム部材
は反時計方向に跳ね上がる如く回動し、これにつ
れて玩具８はジヤンプ動作を行なつて台２２に飛
び移る。

尚、以上は本考案の単なる一実施例を述べたに
過ぎず、アーム部材１９とレバー２０とのなす角
はスプリング２１の取り付け位置に応じて自由に
選択でき、更にアーム部材１９とレバー２０とを
一体化したものでもよい。また図示例では親亀が
子亀を背負つた走行玩具とカエルを模した玩具に
ついて本考案を適用したがこれに限られるもので
はなく、諸種の玩具に適用し得ることは勿論であ
る。

以上の説明で明らかな如く、本考案によれば走
行する玩具の駆動輪と係合し、該駆動輪によつて
回転せしめられる回転部材の軸にアーム部材を固
着し、このアーム部材の先端に玩具を取り付ける
とともに、前記回転部材をスプリングによつて戻
り回転せしめる如くしたので簡単な構造によつて
走行玩具の走行時に自動的に小玩具にジヤンプ動
作をなさしめることができ、興趣に富み且つ商品
価値の高い玩具を提供し得る等多大の利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の好適一実施例を示すものであ
り、第１図は本考案を適用した玩具の一例を示す
全体斜視図、第２図は本考案に係る装置の斜視
図、第３図は同装置の動作の説明的側面図であ
る。 尚、図面中５は走行玩具、７は回転部材、１７
は固定部材、１９はアーム部材、２１はスプリン
グ、２３は走行玩具の駆動輪である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行する玩具の駆動輪に係合し、該駆動輪によ
   つて回転せしめられる回転部材の軸を固定部材で
   支持し、上記回転部材の軸に、一端に玩具を取り
   付けたアーム部材を固着するとともに、上記回転
   部材を復帰回転せしめるスプリング上記固定部材
   に取り付けたことを特徴とする玩具のジヤンプ装
   置。