JPS6243438Y2 - - Google Patents

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JPS6243438Y2
JPS6243438Y2 JP1982143878U JP14387882U JPS6243438Y2 JP S6243438 Y2 JPS6243438 Y2 JP S6243438Y2 JP 1982143878 U JP1982143878 U JP 1982143878U JP 14387882 U JP14387882 U JP 14387882U JP S6243438 Y2 JPS6243438 Y2 JP S6243438Y2
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distance
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えばバス、電車のような乗物の運
行制御装置に関し、特に乗物の運行に必要な各種
の制御を自動化し、運転手の労力負担を軽減する
と同時に乗客に対するサービスの向上も達成する
ことができる運行制御装置を提供しようとするも
のである。
<考案の背景> 近時バスの運行は運転手1名によるいわゆるワ
ンマン形式が一般化されている。ワンマン形式に
よる場合運転手は車輛の運行と共に料金集収業務
も行なわなくてはならず、かなりの負担が強いら
れている。
一方、乗客側から見た場合バスの運行に対して
サービスの向上が要望される。例えば停留所にお
いて停車直前に車外に向つて行先案内が音声で行
なわれること。予定ダイヤ通り運行されること。
乗客の降下合図に対し音声で応答すること。等で
ありこれらの要望に対し運転手に負担させること
は現状では無理があり、むしろ運転手の労力を軽
減することが望まれている。
<考案の目的> この考案は乗客に対するサービスを向上させる
ことができ、然も運転手の労力を軽減することが
できる乗物の運行制御装置を提供しようとするも
のである。
<考案の概要> この考案では乗物の運行に必要な制御データを
即時読出可能なメモリに収納し、このメモリに収
納した制御データを乗物の走行距離に対応させて
順次読出し、その路線に必要な制御を全て自動的
に行なわせることができるように構成しようとす
るものである。
こゝでこの考案では乗物の運行に必要な制御デ
ータ及び音声による行先案内放送、降車合図に対
する音声応答、定時運行に必要なデータ等を予め
ROMのようなメモリに記憶しておき、このメモ
リから順次読出して各種の制御を行なわせるよう
に構成したものである。つまり、予め路線が決ま
つていることから走行距離に応じて左折及び右折
位置も決まつている。よつて例えば方向指示器の
制御を行なうことができ、また行先案内放送等を
必要な位置で放送し、また停留所に到着したと
き、車外に向つて行先案内放送を行ない、また予
め決めた運行所要時間と実際の所要時間の誤差値
を算出し、その表示を行なつて運転手に知らせる
等を行なわせるものである。
<考案の実施例> 第1図はこの考案の一実施例を示す。図中10
1は既存の車内案内放送装置を示す。この車内案
内放送装置101はテープ再生機102と、音声
増幅器103aと、テープ停止信号増幅器103
bと、切替スイツチ104と、車内スピーカ10
5及び車外スピーカ106とによつて構成されて
いる。
テープ再生機102に使用するテープ107は
第2図に示すように放送内容201a,201
b,201c,…を記録したトラツク202とは
別にテープ自動停止信号203を記録するトラツ
ク204を有し、車内案内放送の終了と共に自動
的にテープ107を停止させるようにしている。
108はテープ駆動制御装置を示し、テープ自動
停止信号203が与えられることによりテープ1
07の走行を停止させる動作を行なう。
従来はこのテープ駆動制御装置108に手動ス
イツチが接続され、この手動スイツチを運転手が
手動操作することによりテープ107を起動さ
せ、トラツク202上に記録された内容201
a,201b,201c,…の一つを再生し、こ
れを車スピーカ105により放送し、次の停留所
名を案内放送している。
また乗車用ドアを開けたときはドアの開と連動
して切替スイツチ104が増幅器103aを車外
スピーカ106に接続すると共に、テープ再生機
102が作動して放送用トラツク202から例え
ば「整理券を御取り下さい。危険物は持込まない
で下さい。」等の乗車案内放送を行なう。
従つて従来運転手は停留所発車後の適当な走行
位置で次の停留所名を放送するスイツチ操作を行
なうことが要求される。また乗車案内放送は常に
同一内容であるにもかかわらず、テープ107か
ら再生しなければならないためテープ107を長
く必要とする。また乗車案内放送に本来であれば
「このバスは〇〇行です」のように行先名を放送
したい要求があるが、この行先名を放送するとな
ると益々テープ長が長くなり、一巻のテープに一
つの路線で必要とする内容を収容できなくなる。
このような理由から行先名を放送することができ
ない欠点を持つ。
このように従来は運転手の仕事量が多いこと
と、乗客に対するサービスの向上が阻害されてい
る。
これに対し、この考案ではその双方の障害を一
掃し、運転手の仕事量を軽減すると共に乗客に対
するサービスの向上をも達することができる乗物
の運行制御装置を提供しようとするものである。
第1図において、109はこの運行制御装置を
示す。この例ではマイクロコンピユータによつて
この運行制御装置を構成した場合を示す。マイク
ロコンピユータは周知のように中央処理装置(以
下CPUと称す)111と、このCPU111を所
定の順序で動作させるプログラムを収納した
ROM112と、逐次取込まれるデータを収納す
る即時読出可能なメモリいわゆるRMA113
と、データを取込む入力ポート114とが主なる
構成である。
この考案ではマイクロコンピユータの主要構成
に加えて予め決められた順序で収納された乗物の
運行に必要な各種の制御指令情報及びその制御指
令を出力すべき距離情報を収納し、更に行先案内
放送用或は降車応答用の音声情報等を収納した例
えばROMのようなメモリ110と走行距離を積
算するカウンタ115を設け、このカウンタ11
5に走行パルス発生機116から入力される走行
パルスを計数させ、この計数値とメモリ110か
ら読出されている距離情報とを一致検出手段で比
較し、その一致を検出するように構成するもので
ある。カウンタ115とパルス発生機116とは
距離情報積算手段を構成している。カウンタ11
5は実際上はRAM113の一部を流用すること
ができるが、ここでは説明を簡単にするためカウ
ンタ115を別個に設けて説明することとする。
走行パルス発生機116は例えば車輪又はプロ
ペラシヤフトの回転と連動してパルスを発生する
ものでよく、例えばスピードメータに回転を伝え
るワイヤに分岐器を取付け、この分岐器に回転セ
ンサを取付けることにより構成することができ
る。ここで例えば車輪が1回転する間に20個のパ
ルスが得られるものとし、車輪の直径が1メート
ルとすると、パルス1個当り約16センチメートル
の分解能で走行距離を検出することができる。従
つてカウンタ115にこの走行パルスを積算させ
ることにより約16センチメートルの精度で走行距
離を積算することができる。カウンタ115に積
算された走行距離データは入力ポート114を通
じてCPU111に取込まれ、後述するレジスタ
118に収納されたデータと比較され、一致が検
出されたときメモリ110からレジスタ117に
取出された制御情報により各種の機器を制御する
ように構成するものである。
メモリ110には予め乗物の運行に必要な各種
の制御情報とその制御情報を実行すべき距離情報
を収納しておくものとする。この制御情報と距離
情報はその路線において予め模範運転手により各
機器の操作位置のデータを取り、これをROM等
のメモリ110に記憶しておくものとする。また
行先名の音声情報及び降車応答の音声情報はその
音声信号を例えば4kHz程度でサンプリングし、
そのサンプリングしたアナログ値をAD変換した
ものを順次メモリ110に記憶するものとする。
従つて一つのROMに複数の路線の行先名情報を
記憶した場合は、使用する路線に対応した音声情
報を記憶した記憶領域を設定手段120により指
定するように構成すればよい。またメモリ110
を装置に対して着脱自在にし、路線毎に音声情報
を記憶したメモリ110を用意し、始業時にその
日に就行する路線用のメモリ110を装着して使
用するように構成することもできる。
メモリ110に記憶した音声情報は始業時に音
声専用のRAM119に転送し、必要に応じてこ
の音声専用RAM119から必要な音声情報を読
出して放送するように構成することができる。従
つてメモリ110に複数の路線の行先音声情報が
収納されている場合は設定手段120で設定され
た路線の行先音声情報と降車応答用の音声情報を
音声専用RAM119に転送するものとする。
音声専用RAM119から読出された音声情報
はDA変換器121によりアナログ信号に変換
し、そのアナログ信号を音声信号として増幅器1
03aで増幅し、スピーカ105又は106から
放音するように構成した場合を示す。
制御情報と距離情報は例えば第3図に示すよう
に8ビツトの中を前半の3ビツトを制御情報30
1とし、後半の5ビツトを距離情報302とする
ように分割して利用するものとする。
また音声情報は第4図に示すように8ビツト全
部を音声情報として利用する。
制御情報301と距離情報302は例えば次の
ようにして作ることができる。先ず各バスの運行
路線毎に模範運転手によりバスを運転し、各停留
所間の距離データと、各部の操作タイミングのデ
ータを収録する。つまり、始発停留所を出てから
道順に従つてどの距離の位置で次の停留所名の放
送を行ない、またどの距離の位置で左折又は右折
信号を出し、更に次の停留所に到着する手前の何
メートルの位置から停留所に入るための左折信号
を出すか、そしてその停留所に停車したとき前の
停留所からの距離値、つまり走行パルスの積算値
は幾つか等を収録する。各停留所間の距離値は各
停留所を基点として積算するものとする。このよ
うにすれば模範運転したときの車輛と、他の車輛
で例えばタイヤの空気圧に差があつて1走行パル
ス当りの走行距離値に差があつても、その差に基
ずく誤差値は各停留所到着毎にリセツトされるか
ら、累積されることがなく、誤差値を小さくでき
る。
この模範運転の結果を制御情報と距離情報を表
わすデイジタル符号に変換し、そのデイジタル符
号を直列デイジタル符号に変換してメモリ110
に記録する。
第5図に模範運転による各部操作の一例を示
す。第5図においてAは走行パルスを示す。50
1は発車停留所、502は到着停留所を示す。第
5図Bは例えば方向指示器の操作例を示す。停留
所501を出てから、ここでは例えば1000個目の
走行パルスP1のとき方向指示器を右折指示操作
し、1000個目の走行パルスP1から200個目のパル
スP2で方向指示を元に戻し、更に出発から例えば
4000個目の走行パルスP4のとき次停留所502に
入るための左折指示を出し、停止したとき方向指
示を元に戻した状況を示す。第5図Cは次停留所
名の放送操作の状態を示す。この例では停留所5
01を出てから1500個目の走行パルスP3のとき次
停留所名を放送するための操作を行なつた状況を
示す。
このような模範運転例を元に方向指示器の右折
操作信号として、例えば「1,0,0」を割当て
るものとすると、制御信号として「1,0,0」
を作り、更に走行パルスP1を表わすデイジタル符
号「0,0,1,0,0」を作り、磁気テープ1
07に直列符号として記録する。この距離情報と
して作つたデイジタル符号「0,0,1,0,
0」は例えば13進カウンタの上位5ビツトを利用
するものとすればこのデイジタル符号「0,0,
1,0,0」は10進数で1024パルスとなるが、24
パルス分は誤差として無視して考えるものとす
る。このように13進カウンタの上位5ビツトを距
離情報として利用した場合には最大7936個の走行
パルスを計数することができ、また最小分解能は
走行パルスが256個入力される毎に最下位ビツト
B4にH論理が立つ分解能となる。この最小分解
能は走行パルス発生機116の上記した条件、つ
まり車輪の直径1メートル、車輪1回転当り20個
のパルスを発生するものとすると、最小分解能は
約41メートルとなる。従つて41メートルの誤差が
発生するが、走行中の各種の操作タイミングが40
メートル前後ずれても大きな誤差にはならない。
またこの条件で表現できる最大距離は約1270メー
トルとなる。市街地のバス停距離の平均値は約
500メートル前後であるから1270メートルの距離
を計数できることにより市街地のバス路線には充
分実用できる。尚バス停の距離が1270メートルを
越える区間がある場合には、模範運転時に走行パ
ルスを計数するカウンタの段数を増し、また距離
情報として利用するデイジタル符号のビツト数を
増加させればよい。
右折終了時には制御情報301を元に戻すため
のデイジタル符号例えば「0,0,0」を作り、
このデイジタル符号「0,0,0」と1200個目の
走行パルスを表わす距離情報「1,0,1,0,
0」を作る。このデイジタル符号は10進数すると
1024+256=1280パルスを表わすが、80パルス分
は誤差として考えることとする。
次停留所名の車内案内放送の操作信号として例
えば「0,0,1」を割当てる。この車内案内放
送は模範運転によれば走行パルスの1500個目で行
なわれているから、距離情報としては1500に近い
「0,1,1,0,0」(10進数で1536となる)を
作り、これを直列符号に変換して磁気テープに記
録する。
右折操作は例えばデイジタル符号「0,1,
0」を割当てる。右折操作時は走行パルスが4000
個目の状態であるから4000個に近い値をつデイジ
タル符号「0,0,0,0,1」(10進数で4096
パルスを現わす)を作り、これを直列符号として
磁気テープ107に記録する。
上記した制御情報301には模範運転時に次の
停留所に停車したときの距離情報と共にカウンタ
115をリセツトさせるためのリセツト情報、例
えば「1,1,1」を挿入する。このリセツト情
報は停留所に停止しないで通過する際にカウンタ
115を自動的にリセツトすることに利用され
る。
このようにして各模範運転の操作タイミングに
近い距離情報をデイジタル符号化して、メモリ1
10に順次記録する。
メモリ110には模範運転により収録した制御
情報301と距離情報302が路線の順路に従つ
て順次先頭アドレスから後位アドレスに向つて記
憶される。この記憶された制御情報301と距離
情報302はアドレスの順序に従つて逐次レジス
タ117と118に取出される。つまりレジスタ
117には制御情報301が取出され、またレジ
スタ118には距離情報が取出される。ここでカ
ウンタ115の計数値がレジスタ118にストア
されている距離情報302と一致するとレジスタ
117にストアされている制御情報301が
CPU111によつて解読され、その解読結果に
より各機器が制御される。
第1図において122は方向指示器を示し、レ
ジスタ117にストアされている情報が方向指示
の情報である場合はCPU111は方向指示器1
22を制御するためのインターフエース123を
指定する信号を出力し、所定の走行位置において
右折又は左折指示の制御を行なう。
レジスタ118にストアした距離情報302と
カウンタ115の計数値が一致すると、一致検出
手段によりそのことが検出され、この一致が検出
されると、歩進手段によりRAM113の読出ア
ドレスが一つ歩進し、次のアドレスの制御情報3
01と距離情報302が読出され、制御情報30
1はレジスタ117にストアされ、距離情報はレ
ジスタ118にそれぞれストアされる。
また124はテープ再生器102の起動制御用
インターフエースを示す。このインターフエース
124はレジスタ117に車内案内放送を行なう
ことの制御情報例えば「0,0,1」がストアさ
れている状態でカウンタ115とレジスタ118
の距離情報が一致したときテープ駆動制御回路1
08に起動指令信号を与え、再生機102を起動
させ、次停留所の車内案内放送を行なわせる。
125は切換スイツチ104を制御すためのイ
ンターフエースを示す。このインターフエース1
25はテープ再生機102が動作した状態ではス
イツチ104の内スピーカ105を選択するよう
に動作する。
以上によりバスの走行距離を積算し、その積算
値とメモリ110に収納しておいた距離情報30
2の値が一致したとき制御情報301により方向
指示器122と、テープ再生機102が自動的に
制御されることが理解されよう。
<音声専用メモリ119に関する説明> 音声情報をメモリ110から直接読出すことも
できるが、ここでは音声専用RAM119を設
け、この音声専用メモリ119にメモリ110か
ら予め音声情報401を転送しておき、この音声
情報を読出して放送するように構成した場合を示
す。
この音声専用RAM119には先にも説明した
ように行先案内のように同じ内容を繰返し放送す
る音声情報を収納する。この音声情報としては例
えば行先案内放送の外に「整理券をお取り下さ
い。」「危険物を持ち込まないで下さい。」「次停止
します。」「発車します。」のような内容の音声を
AD変換し、そのAD変換値を各語句毎に記憶領域
が指定されて収納され、必要に応じてその記憶領
域が指定されて読出される。
例えば走行中に降車合図用押釦126が乗客の
手で操作されると、CPU111は割込動作に入
り、割込により音声RAM119に収納した「次
停車します。」の語句を記憶した領域を読出し、
これをDA変換しフイルタ127を通じて増幅器
103aに供給する。
一方、行先案内放送は停留所に停止する直前に
車外に対して放送することが望ましい。このため
にこゝでは第5図で説明した停留所に入ることを
表わす左折操作位置パルスP4を検出し、この距離
の位置において方向指示器122を左折表示状態
に自動制御すると共に、P4の位置を検出した時点
後に例えばブレーキペタル128が操作されたこ
とを検出し、この両者の条件が一致した時点で車
速検知手段により車速検知プログラムを宅行させ
る。この車速検知プログラムは単位時間当りに入
力される走行パルスの数が所定数以下になつたこ
とを検出し、停留所に停止する直前の状態を検出
する動作を行なう。このためには例えば単位時間
毎にカウンタ115の計数値の増加数を監視し、
その増加数が所定値以下になつたことを検出すれ
ばよい。
この車速検知手段により停留所に停車する直前
の状態を検出すると、CPU111は車外放送手
段により音声用RAM119の行先案内放送を収
納した記憶領域を読出し、これと共にインターフ
エース125を通じてはスイツチ104を外部ス
ピーカ106を選択する状態に制御する。
このようにして車速検知手段により停留所に停
車する直前の状態を検出し、車外放送手段により
車外に向かつて行先を放送する。従つて停留所で
バスを待つ人はバスの行先表示を見過してもどこ
へ行くバスかを確認できる。特に目の不自由な人
には大変便利になる。
バスが停留所に停止し、ドアが開けられるとそ
のドアの開信号により行先案内放送に加えて、
「整理券をお取り下さい。」「危険物を持ち込まな
いで下さい。」の語句を記憶した領域も読出し対
象となるようにCPU111が動作し、行先案内
放送と共にこれらの乗車案内が放送される。尚、
車速が完全にゼロになつたときCPU111はバ
スが停車したことを検出し、これによりカウンタ
115をリセツトし、メモリ110の読出アドレ
スを次区間で必要とする先頭の情報を読出す。
ドアが閉じて走行パルスの1個目がカウンタ1
15に入力されるとCPU111はバスが動き出
したことを検出し、CPU111に音声用RAM1
19の「発車します。」の語句を記憶した領域を
読出す動作を行なわせ、車内及び車外に向つて
「発車します。」と放送し、乗客及び車外に対して
注意を与える。
このように音声専用RAM119に取込んだ音
声情報401は乗客の降下合図操作或は車速検知
手段により必要に応じて所要の記憶領域を読出
し、停車了解放送或は行先案内放送を行なう。こ
れらの放送は従来実例をみない放送サービスであ
り、乗客に対するサービスの向上が達せられる。
<停留所通過時の説明> 次の停留所で降車する乗客が無く、また停留所
に待つ人が居ない場合はバスはその停留所に停車
することなく通過することとなる。停留所を通過
する時点では前回の距離情報の一致検出により、
アドレスが更新されてRAM113からリセツト
情報「1,1,1」と、その停留所位置を表わす
距離情報が読出され、これがレジスタ117と1
18にストアされている。よつて停留所を通過す
る前後(これは模範運転時との間で多少の誤差が
あるものと考えてよい)でレジスタ118にスト
アした距離情報302とカウンタ115の値が一
致し、この一致によりレジスタ117にストアさ
れたリセツト情報「1,1,1」がCPU111
により解読され、カウンタ115をリセツトさせ
る、つまり停留所に到着毎に復帰手段により距離
情報積算手段の積算値がゼロに復帰される。
従つてカウンタ115は初期値から再び走行パ
ルスを計数し、次の区間で設定した各走行距離の
位置で制御情報301に従つて各種制御を行な
う。尚、停留所を通過した場合には車速検知プロ
グラムが実行されず、またドアの開閉を行なわな
いからCPU111はこの状態では音声用RAM1
19を読出して乗車案内及び発車案内を行なわな
い。
<その他の制御機器> 以上によりこの考案の基本的な構成及び作用効
果が理解されよう。この実施例においては更にバ
スの運行上必要とする各種の制御を行なうように
構成した場合を示す。
その一つには停留所に入ることを後続車に知ら
せる表示器を制御することができる。第1図にお
いて129はバスの後尾に取付けた表示器を示
す。これには例えば照明灯が内蔵され、この照明
灯が点灯されることにより後続車に「停留所に入
ります。」と表示し、バスが停留所に入ることを
知らせる。この表示器129は従来は左折用方向
指示器と連動させて動作させているが、このよう
にすると左折指示を出すと必ず「停留所に入りま
す」の表示が出されてしまう不都合がある。然し
乍らこの考案を適用すればこの表示器129を動
作させる距離位置を予めメモリ110に収納して
おくことにより、停留所に入るときだけ表示器1
29を動作させることができる。131は表示器
129を動作させるためのインターフエースを示
す。
<定時運行表示器に関する説明> 132は定時運行表示器を示す。この表示器に
は次の停留所に到着したとき、予定のダイヤに対
し、実際の運行が一致しているか或は進みか遅れ
かを表示するものである。予定したダイヤの各区
間毎の所要時間は上記した各種データと共に
RAM113に収納するものとし、これと共に計
時手段133を設ける。この計時手段133は例
えば停留所発車毎にリセツトされて初期値から時
間の経過を計時し、次の停留所に到着したとき、
この計時手段133の計時値と、RAM113に
収納した標準所要時間とを比較し、その遅れ、進
みを表示器132に表示させる。134は表示器
132をCPU111に接続するためのインター
フエースである。
<行先案内表示器の制御に関する説明> 行先案内表示器は従来は運転手によつてその運
行路線に対応したものが表示されるように手動に
より操作しているが、行先案内表示器に関する制
御も自動化することができる。
つまり、メモリ110に行先案内表示器に関す
る制御情報を記憶しておき、この制御情報を行先
案内表示データをレジスタ135に転送し、この
レジスタに収納したデータ値を元に行先案内表示
器136を制御する。
行先案内表示器136は各種の形式のものが考
えられる。例えば従来方式のように表示用の字幕
を移動させる方式の場合は行先別に割当てられた
デイジタル符号をレジスタ135にストアし、そ
のデイジタル符号と表示器136に設けた字幕の
表示位置検知手段から発信されるデイジタル符号
とが一致するまで字幕を移動制御し、一致した時
点で字幕の移動を停止させるようにすればよい。
また他の新しい形式の表示器として、例えば液
晶セル或はその他のドツト表示素子を表示面に多
数取付け、このドツト表示素子によつて選択的に
ドツト表示させ、このドツト表示により行先名を
表示させることもできる。この場合スタテツク表
示とダイナミツク表示とが考えられる。スタテツ
ク表示の場合はレジスタ135に表示器136の
ドツト表示素子の数と同数の容量を持たせ、この
レジスタ135に表示に必要な量のデータの全て
をストアし、レジスタ135の出力によりドツト
表示素子を制御する。またダイナミツク表示の場
合は例えばRAM113に行先表示に必要な全て
のデータを収納しておき、レジスタ135には例
えば表示器136の水平方向の一ライン分の容量
を持たせ、一ライン毎にデータを転送して表示器
のドツトを時分割して表示させるようにすればよ
い。
<近接検知器の制御について> バスが発車するとき或は左折するときには運転
手はバスの左側に人或は他の車輛が存在するか否
かを確認しなければならない。このようなとき高
周波発振器を利用した近接検知器137を動作さ
せ、障害事故を未然に防止することが考えられ
る。
従つて左折方向指示器が動作したとき、及び車
発の際に近接検知器137をCPU111により
自動的に動作させ、障害物を未然に検知するよう
に構成することができる。尚138はこの近接検
知器137をCPU111に接続するためのイン
ターフエースを示す。
<考案の効果> 以上説明したようにこの考案によればバスの運
転手が行なう諸操作を走行距離に連動させて予め
決められた順序で制御することができる。よつて
バスの運転手は走行中は運転にのみ神経を集中さ
せることができ、事故の防止と、労力の軽減を達
することができる。
然もその制御の中に音声専用RAM119を加
えるときは乗客に対して各種の案内を音声により
行なうことができる。よつて行先案内を音声で行
なうことができるこれまでにないサービスを実現
でき、その効果は実用に供して頗る大である。
またこの考案では各停留所に停車する毎または
停留所を通過する際にカウンタ115の積算値を
ゼロにリセツトするから、車輛の違いにより走行
距離に対する走行パルス発生機116のパルス発
生数に差があつても、走行距離に対する制御位置
の誤差は累積されることはない。よつて各区間毎
の制御位置の誤差を小さくすることができる。
尚上述では乗物の例としてバスを例示して説明
したが、電車等の他の乗物にもこの考案を適用で
きることは容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すブロツク
図、第2図は車内案内放送を行なう磁気テープの
記録状態を説明するための正面図、第3図はこの
考案に用いる制御情報と距離情報の一例を説明す
るための図、第4図はこの考案に用いる音声情報
の一例を説明するための図、第5図は走行距離と
各操作タイミングを説明するための波形図であ
る。 101……車内案内放送装置、102……テー
プ再生機、110……制御情報及び音声情報等を
記憶したメモリ、115……距離情報積算手段、
116……走行パルス発生機、119……音声専
用RAM。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 各隣接停留所間の距離より僅か少ない走行距離
    情報が、その線路の運行順序に従つて記憶されて
    いるメモリ110と、 上記乗物の行先案内を記憶した記憶手段119
    と、 上記乗物に取付けられ、車外に向かつて放送す
    るスピーカ106と、 乗物の走行に伴つてその走行距離情報を得る距
    離情報積算手段116,115と、 乗物の走行速度が所定値以下となり、停留所に
    停止する直前の状態を検出する車速検知手段と、 上記メモリから読出された走行距離情報と上記
    距離情報積算手段から得られる乗物の走行距離と
    の一致を検出する一致検出手段と、 この一致検出の毎に上記メモリの読出アドレス
    を歩進させる歩進手段と、 上記一致検出毎でかつその後において上記車速
    検知手段の検出毎に、上記記憶手段を読出して、
    上記行先案内を上記スピーカにより車外に放送す
    る車外放送手段121,127,103a,10
    4,106,125と、 停留所に到着毎に上記距離情報積算手段の積算
    値をゼロに復帰させる復帰手段と、 を具備して成る乗物の運行制御装置。
JP14387882U 1982-09-22 1982-09-22 乗物の運行制御装置 Granted JPS5949296U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57155699A (en) * 1981-03-20 1982-09-25 Hitachi Ltd Automation system for information inside vehicle

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57155699A (en) * 1981-03-20 1982-09-25 Hitachi Ltd Automation system for information inside vehicle

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