JPS6242853A - 間欠駆動方式の感熱記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、サーマルヘッドを用いた感熱記録装置に関す
るものである。

（発明の背景） 一般に感熱記録装置では、第２図にその概略を示す様に
主走査方向に横一列に配列されたドツト状発熱体を具備
したライン型サーマルヘッド（１）に対し感熱記録材料
（２）をプラテン（３）によって押ｌ−付け、１行毎に
記録を行っている。

通常、この種の１行毎の記録を行う方式では、１行分の
記録の間、記録材料は停止状態に、記録終了後、パルス
モータでプラテンを廻転させることにより記録材料を次
行へ移動させるという動作を繰り返す。この様な駆動力
式を間次駆動方式と呼び、現在では主流を占めている。

そして、記録材料を次行に移動する送り時間の間は、ヘ
ッドへの発熱のための印加電力は休止されてはいるが、
記録材料のプラテンによるヘッドへの押し付け圧力は、
記録時と同時に印加されたままである。

ところで、サーマルヘッドの発熱体の温度波形と駆動信
号（印加電圧）波形のタイミングは、第３図に示す通り
である。図中（３１）は温度波形図を示し、（３２）は
パルス状の印加電圧駆動信号の波形図である。また第３
図では印加時間をｔｏ、記録材料の送り時間をｔｌ　　
で示しである。一般に発熱体の冷却けＡｅｘｐ　（−α
ｔ）で表わされ、印加電圧を０にしても瞬時に温度が下
がるわけではない。従って（第３図に示す如く）ある温
度Ｔｗ以上で記録が行われるとした場合、ｔｏの後も引
続いて時間ｔ２　の間、記録が続けられることになる。

その結果、第４図の如く、本来記録すべき１ドツトの長
さより、長いドツトが印字（記録）される。例えば８ド
ツト／胡の解像を得る場合、記録材料の送り（副走査）
方向は、１２５μｍの長さの画素（ドツト）が好ましい
が、上述の理由で１２５×（”／ｌｔ）μｍだけ長く”
なる。この場合、送り時間ｔｌＯ間に記録材料を１２５
　ｌｔｍ移動させるのである。この「長く１」なる現象
を尾引き現象と呼び、画像の鮮明さが失われる。

特に近年高速記録の要求が強まり、送り時間ｔ１も短縮
せねばならず、その結果（ｔｚ／ｌｔ）は大きくなって
、尾引き現象は増々著しくなっている。

（発明の目的） 本発明は、これらの欠点を解決し、尾引き現象のない鮮
明な画像記録を行わしめることを目的とする。

（発明の概要） 記録される画素（ドツト）の濃度は、発熱体の温度と記
録時間（ｔｏ）に依存するが、記録材料のサーマルヘッ
ドへの押し付け圧力にも依存する。本発明者らは、この
圧力に着目し、記録時間（ｔｏ）の後、直ぐに押し付け
圧力を低下させれば、尾引き現象が解消されることを着
想し、本発明を成すに至った。

即ち、本発明の技術的要点は、記録時は記録材料のサー
マルヘッドへの押し付け圧力を相対的に高くし、次行へ
の移動時は相対的に低くする圧力変調手段を感熱記録装
置に取付けた点にある。

この圧力変調手段は一般にはサーマルヘッド側に取付け
てサーマルヘッドを上下させるが、場合によってはサー
マルヘッドに記録材料を押し付けるだめのプラテン側に
取付けてプラテンを上下させてもよい。

以下に実施例をもって本発明を説明する。

記録時の押し付け圧力は、基板のソリの量、プラテンの
硬度などを考慮し、印字のムラが目立たない条件で設定
される。本発明者らのこれまでの経験では、基板のソリ
がないとした場合で、プラテンの硬度が４０〜６０度の
とき最適な記録時の押付け圧力は２　’−ｑ　／　ｃｔ
／ｌ程度であった。

（実施例１） 第１図は本実施例の感熱記録装置の主要部側面を示す概
念図であり、感熱記録材料（２）−ここでは感熱記録方
式の一梅である熱転写記録を採用したのでインキシー）
　（２ａ）と受像シート（２ｂ）とを重ね合わせたもの
を使用するが、両者はサーマルヘッド（１）に接近する
少し前に重ね合わされる一一ヲサーマルヘッド（１）に
押し付けるため、サーマルヘッド（１）に対向する位置
にプラテン（３）がある。

実際には、プラテン（３）は固定されていて、サーマル
ヘッド（１）側に不図示の変位手段（４）があり、それ
によりサーマルヘッド（１）を上下させて、不使用時は
サーマルヘッド（１）を下位置に降下させておき、使用
時は記録材料（２ａ）、（２ｂ）を両者の間に搬送した
後、上位置に上昇させてサーマルヘッド（１）をプラテ
ン（３）に圧接し、それにより記録材料（２ａ）、（２
ｂ）をサーマルヘッド（１）に押し付ける。

本実施例では、サーマルヘッド（１）の下部に押１〜付
け圧力変調手段（５）を取り付けてあり、この変調手段
（５）はサーマルヘッド（１）に圧力を伝達する１／バ
ー（５ａ）、レバー（５ａ）を押し上げる電磁石（５ｂ
）、レバー（５ａ）ｆ押ｌ−下げるバネ（５ｃ）からな
る。

従って、電磁石（５ｂ）に通電するとレバー（５ａ）が
バネ（５ｃ）の付勢力に抗して上昇し、サーマルヘッド
（１）をプラテン（３）に強く押し付け、その結果記録
材料（２ａ）、（２ｂ）はサーマルヘッド（１）に対し
約２ｋｐ／ｃｒＩの圧力で押し付けられる。そｔ７て通
電を止めると、レバー（５ａ）はバネ′Ｃ３ｃ）の付勢
力で押し下げられ、その結果、記録材Ｒ（２ａ）、（２
ｂ　）　Ｉｄ＋　−マルヘソト（１）Ｉｃ対し約０　＝
　０．５　ＩＣｇ／ｃ４以下の圧力で押し伺けられる。

変調手段（５）、詳しくは電磁石（５ｂ）に対ｌ〜、記
録時のみ印字時間（ｔｏ）の間通型１−て押し伺は圧力
を高くし、次行への移動時はｔｌＯ間通間通型めて押付
け圧力を相対的に低くする。尚、ｔｌ　の時間は次行へ
の移動時間だけでなく、発熱体が冷却するのを待つ放冷
時間を含む場合もある。

ここでは−例とし７て変調手段（５）に対し、サーマル
ヘッド（１）の駆動信号に同期させたｔｏ＝２ｍｓｅｃ
、ｔ１＝３ｍｓｅｃのパルス状電気信号を通電し、それ
により２００Ｈｚの周期で振動させて、感熱記録を行な
った。

その結果、受像シー）　（２ｂ）上に記録された画素（
ドツト）は尾引き現象がなく、鮮明な画像が得られた・ （実施例２） 本例は、変調手段（５）として圧電素子（５ｄ）を使用
した例である。第５図に示す如く、サーマルヘッド（１
）は変調手段（５）を介してヘッド支持台（６）の上に
取り付けられており、この圧電素子に加える電圧パルス
波形を、サーマルヘッド（１）の駆動信号と同期させて
電圧を印加する。

その結果、記録材料（２ａ）、（２ｂ）には記録時のみ
ｔＯＯ間約２　ｋｐ／　ｃｒｌの押し付け圧力が加えら
れ、他方次行への移動時はｔｌの間約Ｏ〜０．５ｋｇ／
　ｃｒｌ以下の押し付け圧力が加えられる。

これにより、尾引き現象のない、鮮明な画像が記録され
た。

（発明の効果） 以上のように、印字周期に同期してサーマルヘッドをプ
ラテンに、間欠的に押し付けることにより、非印字時の
記録が生ぜず、そのため尾引きのない、鮮明な記録が可
能となる。また、記録材料を次行に送る際、ヘッドがプ
ラテンに押し付けられていないので、■ヘッド表面の摩
耗も少く寿命が著しく長くなる利点があり、更らに０紙
カスがヘッド表面に付着することもなく、定期的なヘッ
ド表面のクリーニングも不要でメンテナンスが大変容易
になる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例１にかかる感熱記録装置の主
要部側面を示す概念図である。 第２図は、従来の装置の同じく概念図である。 第３図は、サーマルヘッドへの駆動信号の波形図と発熱
体の温度波形図との合成図である。 第４図は、１つのドツト状発熱体により記録（印字）さ
れる画素（ドツト）の平面図である。 第５図は、本発明の実施例２にかかる感熱記録装置の主
要部側面を示す概念図である。 〔主要部分の符号の説明〕 １・・・・・・サーマルヘッド、 ２・・・・・・感熱記録材料、 ３・・・・・・プラテン、 ５・・・・・・圧力変調手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 停止状態で１行分の記録を行ない、その後次行に移動さ
   せるという動作を繰り返す間次駆動方式の感熱記録装置
   に於いて、 記録時は感熱記録材料のサーマルヘッドへの押し付け圧
   力を高くし、次行への移動時は相対的に低くする圧力変
   調手段を取付けたことを特徴とする感熱記録装置。