JPS6241528Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、家屋の外側などに装置して用いられ
る防水形コンセントに関する。

（従来の技術） 従来、この種の防水形コンセントは、たとえ
ば、実開昭50−94496号公報、実開昭54−5793号
公報等に示されるように、コンセント本体を配設
する覆部を前面側に突出した器具本体の背面側に
パツキングを設けているが、この場合、器具本体
の背面側の外周部に縁片を突出し、この縁片をパ
ツキングの前面外周部に形成した凹溝に嵌合し、
器具体をパツキングを介して壁面等に取付けてい
る。

（考案が解決しようとする問題点） 上述のような防水形コンセントにおいては、パ
ツキングの外周面が器具本体の縁片の外側に突出
して重合しているので、パツキングが浮いて取付
けられたり、凹溝に小石等が入り込んだりして嵌
合が不充分であつても目立ちにくく、そのまま取
付けられるとパツキングと器具本体との間に隙間
が生じて防水性が損なわれるなどの不都合があ
る。

本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、器具本体とパツキングとの嵌合状態が
容易に視認でき、器具本体とパツキングとの嵌合
が確実に行なえるようにして防水効果を向上させ
ることができる防水形コンセントを提供すること
を目的とするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案は外周部に縁片を有するプレート部およ
びこのプレート部から前面側に突出し内部に器具
収納部を有しかつ両外側面を縁片の外側面とほぼ
同一面に形成した覆部を含んで形成された器具本
体の器具収納部にコンセント本体を配設し、か
つ、この器具本体の背面側にパツキングを配設し
た防水形コンセントにおいて、器具本体の縁片は
背面側の先端近傍の外周に凹段部を形成し、パツ
キングは前面外周部に縁片の先端が嵌合する凹溝
を形成し、この凹溝の外側に縁片の凹段部に当接
し外周面が縁片の外周面とほぼ同一面とした縁部
を形成したことを特徴とする。

（作 用） 本考案はパツキングの外周面が縁片の外周面と
ほぼ同一面としているので、パツキングが器具本
体の縁片に浮いて取付けられたり、パツキングの
凹溝に小石などが入り込んでパツキングの器具本
体への嵌合が不充分であると、パツキングの縁部
と器具本体の縁片との間に隙間が生じ、嵌合状態
が不充分であることが容易視認できる。したがつ
て、パツキングを正規の嵌合状態にすることが容
易にでき、防水効果を損なうことが良好に防止す
ることができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。１は絶縁性合成樹脂によつて一体に形成し
た器具本体である。この器具本体１は外周部に縁
片７を有するプレート部２、このプレート部２の
前面側に突出し内部に器具収納部４を有する覆部
３を含んで形成されている。そうして、覆部３の
両外側面とプレート部２の縁片７の外側面とをほ
ぼ同一面に形成している。また、覆部３の下面に
操作口５が形成されている。また、覆部３の前面
内側の上部両側にねじ筒６が突設されている。

上記縁片７は背面側の先端近傍の外周に凹段部
９が形成されている。さらに、上記プレート部２
の内側上下部に取付ボス部１０が突設されてい
る。

１１はコンセント本体で、このコンセント本体
１１は上記器具本体１の器具収納部４内に配設さ
れ、ねじ筒６にねじ１２で固定されて、器具本体
１の操作口５にプラグ刃挿入孔が臨まされてい
る。

２１はゴムによつて一体に形成したパツキング
である。このパツキング２１は板状部２２の前面
外周部に上記器具本体１の縁片７の先端８に嵌合
する凹溝２３が形成され、この凹溝２３の外側
に、上記縁片７の凹段部９に当接し外周面を縁片
７の外周面とほぼ同一面とした縁部２４が形成さ
れている。そして、凹溝２３の内側部２５はその
高さを縁部２４の高さより高く形成している。さ
らに、上記板状部２２の外周部の後方に向つて脚
枠片２６が突設され、この脚枠片２６の先端面に
凹条２７が形成されている。なお、上記板状部２
２の上下部に取付孔２８が穿設されている。

そして、器具本体１の縁片７の先端８にパツキ
ング２１の凹溝２３を嵌合装着するとともに、縁
片７の凹段部９にパツキング２１の縁部２４を当
接する。この際凹溝２３の内側部２５を縁部２４
より高くしているので、パツキング２１の凹溝２
３に器具本体１の縁片７を嵌合させる際にガイド
として利用でき、容易に嵌合できるとともに、器
具本体１の縁片７とパツキング２１の縁部２４と
をほぼ同一面としたことにより、パツキング２１
が器具本体１に浮いて取付けられたり、パツキン
グ２１の凹溝２３に小石等が入り込んだりした場
合、パツキング２１と縁片７との間に隙間が生
じ、不充分な嵌合状態であることが容易に視認で
き、不充分な嵌合状態での取付けを良好に防止で
きる。

また、器具本体１の縁片７の先端が凹溝２３の
内底面に当接するとともに、縁片７の凹段部９に
凹溝２３の外側の縁部２４が当接し、かつ、凹溝
２３の内側部２５が高いことによつて器具本体１
とパツキング２１との間は確実にシールさせる。

なお、器具本体１の取付ボス部１０からパツキ
ング２１の取付孔２８を通したねじ２９で壁面に
固定する。

〔考案の効果〕

本考案によれば、パツキングの縁部と器具本体
の縁片とをほぼ同一面に形成したことによつて、
パツキングと器具本体の縁片との嵌合状態が外方
から容易に視認でき、パツキングが浮いて取付け
られたり、パツキングの凹溝にビスや小石等が入
り込んだりして嵌合が不充分であると凹段部とパ
ツキングとに隙間が生じ、この隙間が容易に視認
できるので、嵌合不充分のままの取付けが防止で
きる。

また、器具本体の縁片と覆部の両外面とをほぼ
同一面に形成し、かつ、パツキングの縁部と器具
本体の縁片とをほぼ同一面に形成したので、器具
本体の側面とパツキングとがほぼ同一面に形成で
き、外観がすつきりして美観を向上させることが
できるとともに覆部の内径寸法を従来のパツキン
グを縁片に重合させたものに比して大きくでき、
プラグを回転させて接続する抜止め機構を備えた
コンセント本体のプラグ差込み口の数を多く形成
できるなどの利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図はその要部の分解針視図である。 １……器具本体、２……プレート部、７……縁
片、４……器具収納部、３……覆部、１１……コ
ンセント本体、２１……パツキング、８……縁片
の先端、９……凹段部、２４……縁部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外周部に縁片を有するプレート部およびこのプ
   レート部から前面側に突出し内部に器具収納部を
   有しかつ両外側面を上記縁片の外側面とほぼ同一
   面に形成した覆部を含む器具本体と、 上記器具収納部内に配設されたコンセント本体
   と、 上記器具本体の背面側に装着されるパツキング
   と、を備え、 上記器具本体の縁片は背面側の先端近傍の外周
   に凹段部を形成し、上記パツキングは前面外周部
   に上記縁片の先端に嵌合する凹溝を形成するとと
   もにこの凹溝の外側に上記縁片の凹段部に当接し
   外周面が上記縁片の外周面とほぼ同一面とした縁
   部を形成したことを特徴とする防水形コンセン
   ト。