JPS6239892Y2 - - Google Patents
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- JPS6239892Y2 JPS6239892Y2 JP3595479U JP3595479U JPS6239892Y2 JP S6239892 Y2 JPS6239892 Y2 JP S6239892Y2 JP 3595479 U JP3595479 U JP 3595479U JP 3595479 U JP3595479 U JP 3595479U JP S6239892 Y2 JPS6239892 Y2 JP S6239892Y2
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- Arc Welding Control (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は交流および直流の両方に使用可能なア
ーク溶接機、特にタングステン電極と不活性ガス
とを用いるTIGアーク溶接用に適した交直両用
TIGアーク溶接機の改良に関するものである。
ーク溶接機、特にタングステン電極と不活性ガス
とを用いるTIGアーク溶接用に適した交直両用
TIGアーク溶接機の改良に関するものである。
鉄やステンレス鋼のTIGアーク溶接機において
はアークの安定性や深い溶け込みが得られるなど
の理由から直流電流が用いられ、一方アルミニユ
ームやその合金のTIGアーク溶接に際してはその
表面に存在する強固な酸化被膜を破壊するために
逆極性電流のいわゆるクリーニング作用を利用す
る必要から交流電流が用いられる。このため1台
の溶接機で種々の被溶接物に適用できるように切
替スイツチにより直流と交流との両方の出力が得
られるようにした交直両用のTIGアーク溶接機が
考えられている。ところでアルミニユームなどの
TIGアーク溶接において交流電流を用いて溶接す
るときはタングステン電極と被溶接物であるアル
ミニユームなどとの電子放出能力の差によつてタ
ングステン電極が負電位となる正極性の半波にお
いて逆極性の半波におけるよりも大きな電流が流
れるいわゆる整流作用があり、このため交流電流
波形に不平衡が生じ、クリーニング作用が減少す
るとともに溶接変圧器に直流分の含まれた電流が
流れることになり鉄心が偏磁飽和され1次電流が
過大となり巻線が過熱されたり時には焼損するこ
とがあつた。上記不具合をなくすために従来から
交流溶接時にのみ有効となるように変圧器の2次
出力側に切替スイツチにより直列に抵抗やリアク
トル、コンデンサあるいは電池などを接続して交
流溶接時の下平衡電流を軽減するよう種々試みら
れている。これらのうち電力損失や構造的に簡単
となる点などで優れたものとして第1図に示すよ
うにリアクトルとダイオードと交直選択用切替ス
イツチとを組合せてリアクトルを直流溶接時の出
力電流安定用の直流リアクトルと、交流溶接時に
おいて正逆両電流の平衡を得るための電流制限用
リアクトルとを共用するようにした溶接機が知ら
れている。
はアークの安定性や深い溶け込みが得られるなど
の理由から直流電流が用いられ、一方アルミニユ
ームやその合金のTIGアーク溶接に際してはその
表面に存在する強固な酸化被膜を破壊するために
逆極性電流のいわゆるクリーニング作用を利用す
る必要から交流電流が用いられる。このため1台
の溶接機で種々の被溶接物に適用できるように切
替スイツチにより直流と交流との両方の出力が得
られるようにした交直両用のTIGアーク溶接機が
考えられている。ところでアルミニユームなどの
TIGアーク溶接において交流電流を用いて溶接す
るときはタングステン電極と被溶接物であるアル
ミニユームなどとの電子放出能力の差によつてタ
ングステン電極が負電位となる正極性の半波にお
いて逆極性の半波におけるよりも大きな電流が流
れるいわゆる整流作用があり、このため交流電流
波形に不平衡が生じ、クリーニング作用が減少す
るとともに溶接変圧器に直流分の含まれた電流が
流れることになり鉄心が偏磁飽和され1次電流が
過大となり巻線が過熱されたり時には焼損するこ
とがあつた。上記不具合をなくすために従来から
交流溶接時にのみ有効となるように変圧器の2次
出力側に切替スイツチにより直列に抵抗やリアク
トル、コンデンサあるいは電池などを接続して交
流溶接時の下平衡電流を軽減するよう種々試みら
れている。これらのうち電力損失や構造的に簡単
となる点などで優れたものとして第1図に示すよ
うにリアクトルとダイオードと交直選択用切替ス
イツチとを組合せてリアクトルを直流溶接時の出
力電流安定用の直流リアクトルと、交流溶接時に
おいて正逆両電流の平衡を得るための電流制限用
リアクトルとを共用するようにした溶接機が知ら
れている。
第1図の溶接機について説明すると、1は入力
端子2a,2bから交流電力を供給される可動鉄
心形漏洩変圧器などの出力調整可能な溶接変圧器
であり2次端子3a,3bにアーク溶接に適した
低電圧大電流を出力する。4a,4bはこの溶接
機の出力端子であり、5,7,9,10はダイオ
ード、6はリアクトルであり8および11は交流
−直流切替スイツチでありそれぞれ交流溶接時に
はAC側に直流溶接時にはDC側に接続される多極
双投スイツチである。図のように各ダイオードの
極性およびスイツチ接点の接続を決定するときに
は出力端子4bにタングステン電極を、出力端子
4aに被溶接物を接続して図示しない高周波電圧
重畳装置などにより溶接アークを起動させてTIG
溶接を行う。同図のような構成にすることにより
交流溶接時においてはスイツチ8および11を
AC側に切替えることによつて出力端子4aがプ
ラスとなる正極性時の電流はリアクトル6を通る
ため制限され、出力端子4bがプラスとなる逆極
性時の電流はダイオード7を通るため何ら制限を
受けないことになり交流TIG溶接時における前述
のタングステン電極と被溶接物との間に発生する
整流作用を打消して正、逆両極性時の電流が平衡
するようになる。また直流溶接時にはスイツチ
8,11をDC側に切替えることにより溶接変圧
器1の出力はダイオード5,7,9,10により
両波整流された後にリアクトル6にて平滑されて
出力端子4aがプラスであり端子4bがマイナス
の直流出力となる。
端子2a,2bから交流電力を供給される可動鉄
心形漏洩変圧器などの出力調整可能な溶接変圧器
であり2次端子3a,3bにアーク溶接に適した
低電圧大電流を出力する。4a,4bはこの溶接
機の出力端子であり、5,7,9,10はダイオ
ード、6はリアクトルであり8および11は交流
−直流切替スイツチでありそれぞれ交流溶接時に
はAC側に直流溶接時にはDC側に接続される多極
双投スイツチである。図のように各ダイオードの
極性およびスイツチ接点の接続を決定するときに
は出力端子4bにタングステン電極を、出力端子
4aに被溶接物を接続して図示しない高周波電圧
重畳装置などにより溶接アークを起動させてTIG
溶接を行う。同図のような構成にすることにより
交流溶接時においてはスイツチ8および11を
AC側に切替えることによつて出力端子4aがプ
ラスとなる正極性時の電流はリアクトル6を通る
ため制限され、出力端子4bがプラスとなる逆極
性時の電流はダイオード7を通るため何ら制限を
受けないことになり交流TIG溶接時における前述
のタングステン電極と被溶接物との間に発生する
整流作用を打消して正、逆両極性時の電流が平衡
するようになる。また直流溶接時にはスイツチ
8,11をDC側に切替えることにより溶接変圧
器1の出力はダイオード5,7,9,10により
両波整流された後にリアクトル6にて平滑されて
出力端子4aがプラスであり端子4bがマイナス
の直流出力となる。
ところで第1の溶接機においてスイツチ8,1
1をAC側に切替えた交流溶接時に各ダイオード
に流れる電流を詳細に検討してみるとダイオード
5,7には直流溶接時に各ダイオードに流れる電
流よりもはるかに大きな電流が流れ、ダイオード
5においてはその導通期間が約2倍となり、また
ダイオード7においてはその波高値が直流溶接時
のほぼ2倍にも達することがわかる。
1をAC側に切替えた交流溶接時に各ダイオード
に流れる電流を詳細に検討してみるとダイオード
5,7には直流溶接時に各ダイオードに流れる電
流よりもはるかに大きな電流が流れ、ダイオード
5においてはその導通期間が約2倍となり、また
ダイオード7においてはその波高値が直流溶接時
のほぼ2倍にも達することがわかる。
この理由を第4図の波形図とともに説明する。
第4図においてaは溶接変圧器1の無負荷時の出
力電圧ep波形、bは溶接電圧ea、即ち出力端子
4aと4bとの間の電圧の波形、cは溶接電流i
aの波形を実線でまたリアクトル6、ダイオード
5および7からなる閉回路を流れる循環電流ic
の波形、dはダイオード5に流れる電流の総合波
形、eはダイオード7を流れる電流の総合波形を
それぞれ時間を横軸としそれぞれの大きさを縦軸
として示してある。また同図においてはリアクト
ル6によつて正および負の両波がよく平衡した状
態を示している。溶接電圧eaおよび溶接電流ia
は溶接変圧器1を含む回路全体の力率に応じた位
相遅れをもつて通常の交流アーク溶接時と同様に
各半波毎に再点弧をくりかえしそれぞれ第4図b
およびcのea,iaのように流れる。いま交流溶
接時を考えると、スイツチ8の接点はAC側にな
つており、ダイオード7はダイオード5とリアク
トル6との直列回路に並列になつている。このた
めに溶接変圧器1の2次端子3aがプラスとなる
正極性時においては溶接電流iaがピーク値に達
する時刻t1まではリアクトル6を流れる電流は溶
接変圧器1の内部インピーダンスに加えてリアク
トル6のインダクタンスによつて抑制されており
略正弦波状に増加する。溶接電流iaがピーク値
を過ぎて減少を始めるとリアクトル6はそれまで
蓄積してきたエネルギーを放出し始める。このリ
アクトル6の放出エネルギーによる電流は初期値
がその直前のピーク値に等しくリアクトル6に流
れていた電流の減少を妨げる方向であり、かつ、
ダイオード7→ダイオード5→リアクトル6→ダ
イオード7の閉回路を通して流れる循環電流であ
る。そしてこの閉回路は損失が極めて少ないため
に比較的長い時定数にしたがつてゆつくりと減少
する過渡電流であり、その様子は第4図cに一点
鎖線で示すicのようになる。この循環電流は次
に電源電圧の極性が反転して逆極性アーク期を経
過した後に再び反転して時刻t2において正極性側
のアークが点弧し、このアークによつて溶接部に
流れる電流iaが増加して時刻t3においてリアク
トル6を流れれる電流に等しくなるまでの間流れ
つづける。なお時刻t2からt3の間において循環電
流icが急速に低下しているのはこの間におい
て、リアクトル6に溶接電流iaも流れるためで
あり、この間は(ia+ic)が先の時定数に従つ
て減少している。上記の結果ダイオード5には、
正極性時における電流iaと循環電流icとのいず
れか大なる方が流れることになり、その様子は第
4図dに実線で示すように連続した電流が流れる
ことになる。またダイオード7には上記リアクト
ル6の蓄積エネルギーの放出による循環電流ic
と逆極性時に溶接変圧器1から流れる溶接電流i
aとの和が流れることになり、第4図eに実線で
示すように溶接電流iaの2倍近いピーク値を有
しかつ導通期間が半波以上となる大きな電流が流
れることになる。
第4図においてaは溶接変圧器1の無負荷時の出
力電圧ep波形、bは溶接電圧ea、即ち出力端子
4aと4bとの間の電圧の波形、cは溶接電流i
aの波形を実線でまたリアクトル6、ダイオード
5および7からなる閉回路を流れる循環電流ic
の波形、dはダイオード5に流れる電流の総合波
形、eはダイオード7を流れる電流の総合波形を
それぞれ時間を横軸としそれぞれの大きさを縦軸
として示してある。また同図においてはリアクト
ル6によつて正および負の両波がよく平衡した状
態を示している。溶接電圧eaおよび溶接電流ia
は溶接変圧器1を含む回路全体の力率に応じた位
相遅れをもつて通常の交流アーク溶接時と同様に
各半波毎に再点弧をくりかえしそれぞれ第4図b
およびcのea,iaのように流れる。いま交流溶
接時を考えると、スイツチ8の接点はAC側にな
つており、ダイオード7はダイオード5とリアク
トル6との直列回路に並列になつている。このた
めに溶接変圧器1の2次端子3aがプラスとなる
正極性時においては溶接電流iaがピーク値に達
する時刻t1まではリアクトル6を流れる電流は溶
接変圧器1の内部インピーダンスに加えてリアク
トル6のインダクタンスによつて抑制されており
略正弦波状に増加する。溶接電流iaがピーク値
を過ぎて減少を始めるとリアクトル6はそれまで
蓄積してきたエネルギーを放出し始める。このリ
アクトル6の放出エネルギーによる電流は初期値
がその直前のピーク値に等しくリアクトル6に流
れていた電流の減少を妨げる方向であり、かつ、
ダイオード7→ダイオード5→リアクトル6→ダ
イオード7の閉回路を通して流れる循環電流であ
る。そしてこの閉回路は損失が極めて少ないため
に比較的長い時定数にしたがつてゆつくりと減少
する過渡電流であり、その様子は第4図cに一点
鎖線で示すicのようになる。この循環電流は次
に電源電圧の極性が反転して逆極性アーク期を経
過した後に再び反転して時刻t2において正極性側
のアークが点弧し、このアークによつて溶接部に
流れる電流iaが増加して時刻t3においてリアク
トル6を流れれる電流に等しくなるまでの間流れ
つづける。なお時刻t2からt3の間において循環電
流icが急速に低下しているのはこの間におい
て、リアクトル6に溶接電流iaも流れるためで
あり、この間は(ia+ic)が先の時定数に従つ
て減少している。上記の結果ダイオード5には、
正極性時における電流iaと循環電流icとのいず
れか大なる方が流れることになり、その様子は第
4図dに実線で示すように連続した電流が流れる
ことになる。またダイオード7には上記リアクト
ル6の蓄積エネルギーの放出による循環電流ic
と逆極性時に溶接変圧器1から流れる溶接電流i
aとの和が流れることになり、第4図eに実線で
示すように溶接電流iaの2倍近いピーク値を有
しかつ導通期間が半波以上となる大きな電流が流
れることになる。
なお第4図dおよびeにおいては溶接電流ia
および循環電流icをそれぞれ参考のために点線
で示してある。このようにリアクトル6の存在に
よりダイオード5に流れる電流はその波高値は大
きくならないものの導通期間は直流溶接時の2倍
になるため平均電流が直流溶接時の2倍近くな
り、またダイオード7に流れる電流はその導通期
間は2倍にはならないものの波高値が2倍近くな
るためやはり平均電流は2倍以上になる。このた
めダイオード5,7とも直流溶接時に必要な容量
にくらべてはるかに大きな容量のものを使用する
ことが必要となり装置が大形高価となるばかりで
なくダイオードの順方向電圧降下による発熱も大
きく(約4倍)なり不経済であつた。
および循環電流icをそれぞれ参考のために点線
で示してある。このようにリアクトル6の存在に
よりダイオード5に流れる電流はその波高値は大
きくならないものの導通期間は直流溶接時の2倍
になるため平均電流が直流溶接時の2倍近くな
り、またダイオード7に流れる電流はその導通期
間は2倍にはならないものの波高値が2倍近くな
るためやはり平均電流は2倍以上になる。このた
めダイオード5,7とも直流溶接時に必要な容量
にくらべてはるかに大きな容量のものを使用する
ことが必要となり装置が大形高価となるばかりで
なくダイオードの順方向電圧降下による発熱も大
きく(約4倍)なり不経済であつた。
本考案は第1図の従来装置にさらに交流溶接時
に閉じるスイツチ接点を1個追加して第1図の溶
接機においては交流溶接時には回路から切離され
て遊休部品となつていたダイオード9をリアクト
ル6と並列に接続されるように構成して、正極性
時にリアクトル6に蓄えられたエネルギーをこの
ダイオード9を通して放出させるようにしたもの
であり、このようにすることによりすべてのダイ
オードを小形のものにし得るものである。
に閉じるスイツチ接点を1個追加して第1図の溶
接機においては交流溶接時には回路から切離され
て遊休部品となつていたダイオード9をリアクト
ル6と並列に接続されるように構成して、正極性
時にリアクトル6に蓄えられたエネルギーをこの
ダイオード9を通して放出させるようにしたもの
であり、このようにすることによりすべてのダイ
オードを小形のものにし得るものである。
第2図はこのようにした本考案の交直両用TIG
アーク溶接機の例を示す接続図であり、第1図に
くらべて交流−直流切替え時に切替スイツチ8お
よび11と同時に動作する切替スイツチ12が追
加されるとともに切替スイツチの接続を一部変更
してある。同図において切替スイツチ8,11,
12をDC側にしたときは第1図と同様にダイオ
ード5,7,9,10がブリツジ回路を構成する
ことになり両波整流された直流出力がリアクトル
6を経て出力端子4a,4bに現われる。切替ス
イツチ8,11,12をAC側にしたときを考え
ると、正極性時には電流は第1図と同様に2次端
子3aからダイオード5、リアクトル6に向う方
向にのみ流れ他には流れない。次に逆極性になつ
たときには、リアクトル6に流れていた電流はダ
イオード7およびダイオード5を通る第1の回路
と、切替スイツチ12のAC側接点を通してダイ
オード9のみを経て流れる第2の回路とに流れる
ことになるが、実際には第1の回路は2つのダイ
オード5および7を通して流れるために回路抵抗
がダイオード9のみを通る第2の回路よりも極め
て大きい。このためにリアクトル6からの放電電
流はそのほとんどが第2の回路を流れることにな
る。このときの様子を第5図の波形図によつてさ
らに詳細に説明する。第5図は第2図の実施例の
交流溶接時の各部の波形を示す波形図であり、同
図aないしcは第4図と同様に溶接変圧器1の出
力電圧epの波形、溶接電圧eaの波形、溶接電流
iaの波形およびリアクトル6の放出エネルギー
による循環電流icの波形をそれぞれ示す。dは
ダイオード9を流れる電流の波形を示し上述のよ
うにその電流はリアクトル6の蓄積エネルギーの
放出による循環電流icに等しい。eはダイオー
ド5を流れる電流の波形を示し、fはダイオード
7を流れる電流の波形をそれぞれ示している。こ
のように正、逆両極性の半波を通じてダイオード
5および7には直流溶接時と同様に溶接電流の各
半波に等しい波高値の電流が半波おきに流れるの
みとなり、第1図に示した従来例において必要で
あつたダイオード5および7の容量の約半分の容
量のダイオードでよいことになる。
アーク溶接機の例を示す接続図であり、第1図に
くらべて交流−直流切替え時に切替スイツチ8お
よび11と同時に動作する切替スイツチ12が追
加されるとともに切替スイツチの接続を一部変更
してある。同図において切替スイツチ8,11,
12をDC側にしたときは第1図と同様にダイオ
ード5,7,9,10がブリツジ回路を構成する
ことになり両波整流された直流出力がリアクトル
6を経て出力端子4a,4bに現われる。切替ス
イツチ8,11,12をAC側にしたときを考え
ると、正極性時には電流は第1図と同様に2次端
子3aからダイオード5、リアクトル6に向う方
向にのみ流れ他には流れない。次に逆極性になつ
たときには、リアクトル6に流れていた電流はダ
イオード7およびダイオード5を通る第1の回路
と、切替スイツチ12のAC側接点を通してダイ
オード9のみを経て流れる第2の回路とに流れる
ことになるが、実際には第1の回路は2つのダイ
オード5および7を通して流れるために回路抵抗
がダイオード9のみを通る第2の回路よりも極め
て大きい。このためにリアクトル6からの放電電
流はそのほとんどが第2の回路を流れることにな
る。このときの様子を第5図の波形図によつてさ
らに詳細に説明する。第5図は第2図の実施例の
交流溶接時の各部の波形を示す波形図であり、同
図aないしcは第4図と同様に溶接変圧器1の出
力電圧epの波形、溶接電圧eaの波形、溶接電流
iaの波形およびリアクトル6の放出エネルギー
による循環電流icの波形をそれぞれ示す。dは
ダイオード9を流れる電流の波形を示し上述のよ
うにその電流はリアクトル6の蓄積エネルギーの
放出による循環電流icに等しい。eはダイオー
ド5を流れる電流の波形を示し、fはダイオード
7を流れる電流の波形をそれぞれ示している。こ
のように正、逆両極性の半波を通じてダイオード
5および7には直流溶接時と同様に溶接電流の各
半波に等しい波高値の電流が半波おきに流れるの
みとなり、第1図に示した従来例において必要で
あつたダイオード5および7の容量の約半分の容
量のダイオードでよいことになる。
本考案の溶接機は第2図の例に限定されるもの
ではなく、切替スイツチ、ダイオードおよびリア
クトルが直流溶接時および交流溶接時においてそ
れぞれ第2図そ同機能を有するように実質的に接
続されていればよく、例えば、第2図において図
示のものにかえて点線で示したように切替スイツ
チ12のDC側接点を切替スイツチ11の共通端
子に接続するかわりにスイツチ11のDC側接点
に接続替えしたり、また切替スイツチ12のAC
側接点を出力端子4aに接続するかわりにダイオ
ード7と切替スイツチ8の共通端子との接続点に
接続替えるするように変更してもよい。またダイ
オードの極性も各ダイオードの極性の相互関係が
第2図のように接続されていればよい。第3図は
このようにして一部変更した別の実施例を示す接
続図である。同図の場合は第2図とは各ダイオー
ドの向きがすべて逆になつているので出力端子4
aがマイナス端子、出力端子4bがプラス端子と
なり交流溶接時には出力端子4aにタングステン
電極を接続し、出力端子4bに被溶接物を接続す
る。また切替スイツチ8,11,12の接続は第
2図の例とは異なるが機能上全く同じものである
ので詳細な動作の説明は省略する。
ではなく、切替スイツチ、ダイオードおよびリア
クトルが直流溶接時および交流溶接時においてそ
れぞれ第2図そ同機能を有するように実質的に接
続されていればよく、例えば、第2図において図
示のものにかえて点線で示したように切替スイツ
チ12のDC側接点を切替スイツチ11の共通端
子に接続するかわりにスイツチ11のDC側接点
に接続替えしたり、また切替スイツチ12のAC
側接点を出力端子4aに接続するかわりにダイオ
ード7と切替スイツチ8の共通端子との接続点に
接続替えるするように変更してもよい。またダイ
オードの極性も各ダイオードの極性の相互関係が
第2図のように接続されていればよい。第3図は
このようにして一部変更した別の実施例を示す接
続図である。同図の場合は第2図とは各ダイオー
ドの向きがすべて逆になつているので出力端子4
aがマイナス端子、出力端子4bがプラス端子と
なり交流溶接時には出力端子4aにタングステン
電極を接続し、出力端子4bに被溶接物を接続す
る。また切替スイツチ8,11,12の接続は第
2図の例とは異なるが機能上全く同じものである
ので詳細な動作の説明は省略する。
以上のように本考案によるときは従来装置では
交流溶接時において遊休状態となつていたダイオ
ードの1つを有効に利用することによつて他の2
つのダイオードの容量を半減できるので装置を小
形化できる。またダイオードの価格はその容量の
増加により飛躍的に高価となるので切替スイツチ
が1個増加するにもかかわらず大巾に価格を低減
できるものである。さらに各ダイオードに流れる
電流が少ないために発熱による損失も少なくなり
経済的であるばかりでなくその分だけ冷却が容易
となるなど多くの実用効果を有するものである。
交流溶接時において遊休状態となつていたダイオ
ードの1つを有効に利用することによつて他の2
つのダイオードの容量を半減できるので装置を小
形化できる。またダイオードの価格はその容量の
増加により飛躍的に高価となるので切替スイツチ
が1個増加するにもかかわらず大巾に価格を低減
できるものである。さらに各ダイオードに流れる
電流が少ないために発熱による損失も少なくなり
経済的であるばかりでなくその分だけ冷却が容易
となるなど多くの実用効果を有するものである。
第1図は従来の溶接機の構造を示す接続図、第
2図および第3図は本考案の交直両用TIGアーク
溶接機の例を示す接続図、第4図は第1図の従来
の溶接機の交流溶接時における各部の波形を示す
波形図、第5図は第2図の実施例の交流溶接時に
おける各部の波形を示す波形図である。 1……溶接変圧器、5,7,9,10……ダイ
オード、6……リアクトル、8,11,12……
切替スイツチ。
2図および第3図は本考案の交直両用TIGアーク
溶接機の例を示す接続図、第4図は第1図の従来
の溶接機の交流溶接時における各部の波形を示す
波形図、第5図は第2図の実施例の交流溶接時に
おける各部の波形を示す波形図である。 1……溶接変圧器、5,7,9,10……ダイ
オード、6……リアクトル、8,11,12……
切替スイツチ。
Claims (1)
- 溶溶変圧器1と、前記溶接変圧器の一方の2次
端子3aと一方の出力端子4aとの間にダイオー
ド5とリアクトル6とからなる直列回路を接続
し、前記ダイオード5とは逆の極性の別のダイオ
ード7と交流溶接時にのみ閉じるスイツチ8の接
点とからなる別の直列回路を前記ダイオード5と
リアクトル6との直列回路に並列に接続し、前記
ダイオード7と同じ極性にしたさらに別のダイオ
ード9と交流溶接時にのみ閉じる別のスイツチ1
2の接点とからなるさらに別の直列回路を前記リ
アクトル6と実質的に並列に接続し、前記ダイオ
ード5と同一方向の出力電流を流す極性にしたさ
らに別のダイオード10と交流溶接時にのみ閉じ
るさらに別のスイツチ11の接点とからなる並列
回路を前記溶接変圧器1の他方の2次端子3bと
他方の出力端子4bとの間に接続し、直流溶接時
にのみ閉じるスイツチ8の別の接点を前記ダイオ
ード7とスイツチ8の接点との接続点と他の出力
端子4bとの間に実質的に接続し、直流溶接時に
のみ閉じるスイツチ12の別の接点を前記ダイオ
ード9とスイツチ12の接点との接続点と前記溶
接変圧器の他方の2次端子3bとの間に実質的に
接続してなる交直両用TIG溶接機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3595479U JPS6239892Y2 (ja) | 1979-03-20 | 1979-03-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3595479U JPS6239892Y2 (ja) | 1979-03-20 | 1979-03-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55138468U JPS55138468U (ja) | 1980-10-02 |
JPS6239892Y2 true JPS6239892Y2 (ja) | 1987-10-12 |
Family
ID=28896207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3595479U Expired JPS6239892Y2 (ja) | 1979-03-20 | 1979-03-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6239892Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-03-20 JP JP3595479U patent/JPS6239892Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55138468U (ja) | 1980-10-02 |
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