JPS6238311Y2

JPS6238311Y2 -

Info

Publication number: JPS6238311Y2
Application number: JP9190781U
Authority: JP
Priority date: 1981-06-22
Filing date: 1981-06-22
Publication date: 1987-09-30
Also published as: JPS57203482U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案は本体カバーを着脱自在に装着し、かつ
電線挿通用のノツクアウトを本体に有するものに
おいて、本体に設けたノツクアウトを容易にかつ
きれいに除去できるとともにカバーの取付け、位
置決めが容易にできるようにした配線装置に関す
る。

（従来の技術）前面に接続部たとえばランプ装着部を有すると
ともに背面側に取付面から導出される電線を挿通
し得る開口を有してなる本体と、この本体を覆う
カバーとによつて構成された配線装置にあつて、
本体内の端子部に対向して本体側壁の一部にノツ
クアウトを設け、このノツクアウトを切り欠くこ
とによつて取付面に沿つて配線される露出電線の
電線挿通口を設け、この電線挿通口を介して露出
電線を本体内に挿通し、上記端子部に接続するこ
とが行なわれている。一方、本体の側壁部には環
状の係合突部に係合させることにより本体カバー
を着脱自在に装着するようにしている。

（考案が解決しようとする問題点）ところが、本体の側壁部において、係合突部と
ノツクアウト部とが重なり合つて設けられている
場合、上記係合突部が補強リブとして働き、ノツ
クアウト切り欠き時予定どうりの開口が形成され
ず、またばり等も発生する問題があつた。

このようなことから、係合突部をノツクアウト
部を避けて形成することも考えられるが、このも
のであると、カバーを回動してノツクアウト部の
位置決めをしようとすると、カバーの係合部が係
合突部から外れ、係合をやり直さなくてはならな
いので取付けがめんどうとなるとともに位置調整
ができにくくなる不都合がある。

本考案は上述の事情を考慮してなされたもの
で、本体に設けたノツクアウトを容易にかつきれ
いに除去できるとともにカバーの取付け、位置決
めが容易にできるようにした配線装置を提供する
ことを目的とする。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段）本考案の配線装置は前面に接続部を設けるとと
もに背面に開口を設けた本体の円筒状部の側壁部
外周に環状の係合突部および側壁部にノツクアウ
ト部を設け、かつカバーに係合突部に係合する複
数個の係合部を設けてなるものにおいて、ノツク
アウトは一端は側壁部の背面開口端に、他端は本
体の側壁部の係合突部に隣接してこれより前面接
続部側にそれぞれ延在して形成し、係合突部はノ
ツクアウトの両側縁に対向する部分を切除して対
をなす溝を形成し、かつこの溝の開口幅をカバー
の係合部の幅寸法より小さく形成したことを特徴
とする。

（作用）本考案によれば、ノツクアウトを切欠いて電線
挿通孔を形成する際は係合突部の一対の溝間の部
分をペンチ等の工具で把持して折曲げれば、ノツ
クアウトの一端は背面開口端に、他端部は溝間の
部分に隣接してこれより前面接続部側に延在され
ているので、他端部側は溝間の部分に沿つて、か
つ両側縁は切込みに交差する線に沿つて全体とし
て予定どうりの形状で、かつ、ばりを伴わずにき
れいに開口が形成される。また、カバーを本体に
装着するには係合部を係合突部に係合させて行な
えばよいが、係合突部に設けた溝の開口幅を係合
部の幅寸法より小さく形成しているので、カバー
を装着後回動して位置決めを行なう際に、係合部
が溝に入り込んで回動が阻止されることがなく、
その操作が容易かつ確実にできる。しかも、ノツ
クアウトを切り欠いて電線挿通口を形成したのち
は、この電線挿通口から電線が挿通されるので、
カバーは電線によつて回動が阻止されて位置が規
制され係合部が電線挿通孔に入り込んで回動が阻
止されることがない。

（実施例）つぎに本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。１は配線装置としての照明器具の場合の本
体であり、前面に接続部としてのランプ装着部２
を設けたソケツト３を有するとともに背面に取付
面から導出される電線を挿通し得る開口を有し、
かつ内部に端子部４を設けた円筒状部を有し、取
付孔５を設けた大径のベース６の側壁部７の外周
に環状の係合突部８を設け、さらに側壁部７にノ
ツクアウト９を複数個、本実施例ではほぼ180度
間隔で２個設けている。ノツクアウト９は側壁部
７の下端を４辺形状に肉薄にすることにより形成
され、一端は側壁部７の背面開口の開口端に、他
端は係合突部８よりランプ装着部２側にそれぞれ
延在して形成されている。両側縁にはさらに溝状
の切込み１０が形成されている。これはノツクア
ウト９を切り欠いた際にばりが出ないようにする
ためである。そして、係合突部８はノツクアウト
９の両側縁に対向する部分を切除して対をなす溝
１１を形成している。そして、この溝１１の開口
幅は後述するカバー１５の係合部１７の幅寸法よ
り小さく形成している。前記端子部４はたとえば
電線を電線挿通孔に挿通するのみで結線が完了す
るねじなし端子装置を有しており、一対の電源用
電線挿通孔１２および送り甲電線挿通孔１３なら
びに解錠操作部１４を有している。また、カバー
１５は本体１の開口部２を臨ませる開口１６を形
成して載頭円錐形状をなし、内側面に上記係合突
部８に係合する複数個、本実施例ではほぼ120度
間隔で３個の係合部１７を突設している。この係
合部１７の先端には係止突部８に係止する係止部
１８を形成している。そして、この係合部１７の
幅寸法は溝１１の開口幅より大きく形成してい
る。

つぎに、この実施例の作用について説明する。
本体１を天井等の取付面に取付孔５に挿通したね
じ（図示しない。）によつて取付けるが、電線
（図示しない。）が取付面に沿つて配線される露出
配線の場合に、その前に予め端子部４に電線を接
続する。その際、電線をノツクアウト９を切り欠
いて形成した電線挿通孔から挿通して端子部４に
接続する。このノツクアウト９を切り欠きするに
当つては、係合突部８の対をなす溝１１間の部分
８ａをペンチ等の工具で把持し折り曲げればノツ
クアウト９の一端は背面開口端に、他端部は溝１
１間の部分８ａに隣接してこれよりランプ装着部
２側に延在しているので、他端部は上記溝１１間
の部分８ａに沿つて、かつ両側縁は切り込み１０
に交差する線に沿つて全体として予定どおりの４
角形状の形状で、かつばりを伴わずにきれいに電
線挿通用の開口が形成される。係合突部８におけ
る溝１１間の部分８ａに隣接するノツクアウト９
の他端部は本体１の内側すなわち、上記部分８ａ
に対してこれよりランプ装着部２側に位置してい
て、この端部の縁に沿つて溝を設けなくても、ノ
ツクアウト９の両側縁に対向する部分の係合突部
８を切除して形成した溝１１，１１間の部分８ａ
をペンチなどの工具で把持して折り曲げた際に、
溝１１間の部分８ａが突出しているので、これに
近接し、これに沿つてノツクアウト９の端縁部分
に集中的に力が加わり、溝１１間の部分８ａに沿
つた直線状の切り欠き線が形成される。溝１１間
の部分８ａに沿つて、ノツクアウト９の端縁部に
沿つて溝状の切り込みを形成すれば、切り欠いた
際にばりが生じないことも考えられるが、側壁部
７のランプ装着部２側においてノツクアウト９端
縁に切り込みを設けることは、本体１全体の形成
を複雑化するので採用できず、したがつて、上記
のように係合突部８の溝１１間の部分８ａを切り
欠き把持部として利用し切り欠き作業を行なうこ
とは有効である。

そして、カバー１５を本体１に装着するには、
係合部１７の係止部１８を係合突部８に係合させ
ることによつて、カバー１５が本体１に装着され
る。そして、その際、本体１の係合突部８に形成
された溝１１はその開口幅が係合部１７の幅寸法
より小さく形成されているので、係合部１７が溝
１１に入り込んで装着が不充分となることもな
く、また、カバー装着後回動して位置決めを行な
う際に係止部１７が溝１１に引掛つて回動が阻止
されることがなくその操作が容易かつ確実にでき
る。しかも、ノツクアウト９を切り欠いて電線挿
通孔を形成したのちは、この電線挿通孔から電線
が挿通されるので、カバー１５は電線によつて回
動が阻止されて位置が規制され、係合部１７が電
線挿通孔に入り込んで回動が阻止されるというこ
とがない。

なお、本体１としてはソケツトを有するものば
かりでなく、前面に接続部を有する露出取付用コ
ンセント，カバー１５としてはこのコンセントを
覆うカバーからなる他の配線装置にも本考案を適
用可能である。

〔考案の効果〕

本考案によれば、本体に形成したノツクアウト
を切り欠く際に、係合突部の溝間の部分に沿つた
ノツクアウトの端縁部分に集中的に力が加わり、
溝間の係合突部に沿つた直線状の切り欠き線が形
成され、ノツクアウトをばりの発生を防止して予
定どうりの形状に確実に切り欠くことができる。
また、本体の係合突部に設けた溝はその開口幅が
カバーの係合部の幅寸法より小さく形成している
ので、カバー装着時に係合部が溝に入り込んで装
着が不充分となることもなく、また、カバー装着
後回動して位置決めを行なう際に係合部が溝に引
掛つて回動が阻止されることがなく、その操作が
用意かつ確実にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は一部切
欠側面図、第２図は底面図、第３図は本体の側面
図、第４図は第３図のＡ−A′線に沿う要部拡大
側断面図である。１……本体、４……端子部、８……係合突部、
９……ノツクアウト、１５……カバー、１７……
係合部、１１……溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】前面に接続部を設けるとともに背面に開口を設
けかつ内部に端子部を設けた円筒状部を有しこの
円筒状部の側壁部外周に環状の係合突部および上
記端子部に対向して上記側壁部にノツクアウトを
形成した本体と、上記係合突部に係合する複数個の係合部を有し
上記本体に着脱自在に装着されるカバーと、を備え、上記ノツクアウトは一端は上記側壁部の背面開
口端に、他端は上記側壁部の係合突部に隣接して
これより上記前面接続部側にそれぞれ延在して形
成されているとともに、上記係合突部は上記ノツ
クアウトの両側縁に対向する部分を切除して対を
なす溝を形成し、かつ、この溝の開口幅を上記カ
バーの係合部の幅寸法より小さく形成しているこ
とを特徴とする配線装置。