JPS6237939B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6237939B2 JPS6237939B2 JP57136751A JP13675182A JPS6237939B2 JP S6237939 B2 JPS6237939 B2 JP S6237939B2 JP 57136751 A JP57136751 A JP 57136751A JP 13675182 A JP13675182 A JP 13675182A JP S6237939 B2 JPS6237939 B2 JP S6237939B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cultivation
- plants
- pots
- flowers
- orchid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
従来、らん特に洋らんは水苔を植込み材料とし
て、鉢栽培するものである。 従つて、１年たつと鉢内に根が充満し、植込み
材料が変質するから、その都度今迄の鉢から根を
引き抜き、新しい植込み材料を使つて、一廻り大
きい鉢に植え替える鉢替えをする。 この鉢替えは、らんの根を傷めない様に慎重に
行うから、１日100〜200鉢しか出来ず、且つ、植
込み材料の水苔は、３Kgで3000〜4000円と高いも
のである。 又、鉢栽培は潅水を１鉢毎に上方から丁寧に行
わないと、植込み材料を充分に湿らすことが出来
ず、例え、充分に湿らせたとしても、鉢内の少量
の水苔はすぐに乾いて、品種によつては１日１回
の潅水を必要とする。 更に、植込み材料の水苔は、肥料分を有しない
ため、液肥、又は、置肥を定期的に行わなければ
ならない。 しかも、鉢栽培は、らんが空気中の炭酸ガスを
吸収して光合成を行うに過ぎず、又、植込み材料
の乾湿差が大きいから、水分、肥料分の摂取が不
安定であつて生育が不良である。 従つて、栽培管理費が非常に高くつくが、らん
の成育は遅く採花迄に速くても３年は必要で、花
立ちが少ないため、収入は少なくて採算性が悪
い。殊に根を傷めると、根腐れを起すフアレノプ
シス等は、この傾向が著しく、採算割れとなるこ
とが多い現状であつた。 本発明は、栽培管理が楽で、採算性が非常に良
いらんの栽培方法を提供することを目的とする。 即ち、この方法は、しめじ等のきのこを栽培し
た廃培養基、即ち、挽粉と糖の混合物にきのこ菌
が繁殖したものを用いて、らんの成株の根張りに
対応し得る栽培床を単独か、連続して形成し、こ
の栽培床の各単位の中央部にらんの苗を、例え
ば、フアレノプシス、デンドロビユーム・フアレ
ノプシス系等の鉢替えすると根腐れするものは鉢
のまま植え付け、例えば、シンビジユーム、エピ
デンドラム等の鉢替えしても根腐れしないものは
鉢から抜いて植込むものである。従つて、この方
式によれば、鉢のままの植込みにおいては、１日
500〜1000鉢と従来の鉢栽培に比べて５倍の植付
けが可能で、しかも栽培床の材料は、2000Kgで
3000円程度と極めて安価であり、且つ、２年間以
降の植替の手数を全く要しない。 きのこの廃培養基を用いた栽培床は、挽粉が良
好な滲水性と保水性を有するため、シヤワー状の
自動散水により栽培床全体を充分に湿らせること
が可能で、且つ、余剰水が溜らず、水が乾きにく
いため、通常週１回の潅水で足りる。 きのこの廃培養基中の糖は、きのこ菌により分
解されるとらんの肥培に適した肥料となるため、
栽培中殆んど施肥が不要である。（但し、長寿命
のらん栽培においては、挽粉、糖の分解による栽
培床の減少に応じて廃培養基を補充するか、更新
するか液肥を施す必要がある。） 又、前記した廃培養基は、必要に応じてこれに
適当な植込材料を混合使用しても差支えないもの
である。 きのこの廃培養基中の挽粉が分解すると、炭酸
ガスを発生し、らんに供給される炭酸ガス量を増
し、光合成作用を促進すると共に、廃培養基を用
いた栽培床は、鉢栽培に比べて乾湿差が少なく、
従つて、らんの水と肥料の摂取が平均化するた
め、生育が極めて良好である。 次に、この方法により後期する実施例１と同じ
条件でフアレノプシスを栽培した成績を、同じ苗
を同時期の四月中旬に直径12cmの素焼鉢に水苔だ
けで植え込み、一日一回の潅水と、定期的な液肥
か置肥をして栽培した従来の鉢栽培方法の成績と
を３年間に亘つて対比した結果は、後記比較表の
通りである。
て、鉢栽培するものである。 従つて、１年たつと鉢内に根が充満し、植込み
材料が変質するから、その都度今迄の鉢から根を
引き抜き、新しい植込み材料を使つて、一廻り大
きい鉢に植え替える鉢替えをする。 この鉢替えは、らんの根を傷めない様に慎重に
行うから、１日100〜200鉢しか出来ず、且つ、植
込み材料の水苔は、３Kgで3000〜4000円と高いも
のである。 又、鉢栽培は潅水を１鉢毎に上方から丁寧に行
わないと、植込み材料を充分に湿らすことが出来
ず、例え、充分に湿らせたとしても、鉢内の少量
の水苔はすぐに乾いて、品種によつては１日１回
の潅水を必要とする。 更に、植込み材料の水苔は、肥料分を有しない
ため、液肥、又は、置肥を定期的に行わなければ
ならない。 しかも、鉢栽培は、らんが空気中の炭酸ガスを
吸収して光合成を行うに過ぎず、又、植込み材料
の乾湿差が大きいから、水分、肥料分の摂取が不
安定であつて生育が不良である。 従つて、栽培管理費が非常に高くつくが、らん
の成育は遅く採花迄に速くても３年は必要で、花
立ちが少ないため、収入は少なくて採算性が悪
い。殊に根を傷めると、根腐れを起すフアレノプ
シス等は、この傾向が著しく、採算割れとなるこ
とが多い現状であつた。 本発明は、栽培管理が楽で、採算性が非常に良
いらんの栽培方法を提供することを目的とする。 即ち、この方法は、しめじ等のきのこを栽培し
た廃培養基、即ち、挽粉と糖の混合物にきのこ菌
が繁殖したものを用いて、らんの成株の根張りに
対応し得る栽培床を単独か、連続して形成し、こ
の栽培床の各単位の中央部にらんの苗を、例え
ば、フアレノプシス、デンドロビユーム・フアレ
ノプシス系等の鉢替えすると根腐れするものは鉢
のまま植え付け、例えば、シンビジユーム、エピ
デンドラム等の鉢替えしても根腐れしないものは
鉢から抜いて植込むものである。従つて、この方
式によれば、鉢のままの植込みにおいては、１日
500〜1000鉢と従来の鉢栽培に比べて５倍の植付
けが可能で、しかも栽培床の材料は、2000Kgで
3000円程度と極めて安価であり、且つ、２年間以
降の植替の手数を全く要しない。 きのこの廃培養基を用いた栽培床は、挽粉が良
好な滲水性と保水性を有するため、シヤワー状の
自動散水により栽培床全体を充分に湿らせること
が可能で、且つ、余剰水が溜らず、水が乾きにく
いため、通常週１回の潅水で足りる。 きのこの廃培養基中の糖は、きのこ菌により分
解されるとらんの肥培に適した肥料となるため、
栽培中殆んど施肥が不要である。（但し、長寿命
のらん栽培においては、挽粉、糖の分解による栽
培床の減少に応じて廃培養基を補充するか、更新
するか液肥を施す必要がある。） 又、前記した廃培養基は、必要に応じてこれに
適当な植込材料を混合使用しても差支えないもの
である。 きのこの廃培養基中の挽粉が分解すると、炭酸
ガスを発生し、らんに供給される炭酸ガス量を増
し、光合成作用を促進すると共に、廃培養基を用
いた栽培床は、鉢栽培に比べて乾湿差が少なく、
従つて、らんの水と肥料の摂取が平均化するた
め、生育が極めて良好である。 次に、この方法により後期する実施例１と同じ
条件でフアレノプシスを栽培した成績を、同じ苗
を同時期の四月中旬に直径12cmの素焼鉢に水苔だ
けで植え込み、一日一回の潅水と、定期的な液肥
か置肥をして栽培した従来の鉢栽培方法の成績と
を３年間に亘つて対比した結果は、後記比較表の
通りである。
【表】
前記の様にこの方法によれば、栽培管理に要す
る労力、経費は著しく削減され、花の販売により
得られる収益は大巾に増加するため、採算性が著
しく向上し、然も、栽培管理は極めて楽であり、
末経験者でも良好な成積を納め得る特有の効果を
奏するものである。 尚、本発明に関する方法は、通常成株の根張り
に対応させた栽培床を連続して形成し、この連続
栽培床に、例えば、フアレノプシスは16×35cm、
デンドロビユーム・フアレノプシス系は８×25
cm、シンビジユームは30×40cm、エピデンドラム
は16×35cmの間隔で植付けることにより、特許請
求範囲に規定される要件が満され、この連続する
栽培床は切花出荷する生産家向きである。 又、栽培床は成株の根張りに対応させた容積
を、一単位に独立させて鉢に入れ、その中央部に
苗を植付けて栽培し、成株になつたとき、鉢付き
で出荷すれば、これを購入した者が週に１回程度
潅水を行うだけで、年々美しい花を咲かせること
が出来るため、この単独式は鉢物出荷する生産家
向である。 尚、この鉢物出荷に際して、廃培養基の鉢から
株を抜き、水苔、軽石、その他の植込材料を使つ
た鉢に、複数株を寄せ植えにするか、単株植えに
して出荷しても良いものである。 次に本発明の実施例を説明する。 実施例 １ ビニールハウス内に巾1.2ｍ、長さ15ｍの棚を
造り、この棚上に通気性のシートを敷き、その上
に挽粉と糖の混合物にきのこ菌が繁殖した、きの
こ栽培の廃培養基を、厚さ10cmに置いて連続した
栽培床を形成し、この栽培床へ7.5cmの鉢に育て
たフアレノプシス（〓蝶らん）の幼苗を鉢のまま
16×35cmの間隔で四月中旬に植付けた。 植付後、栽培床に週１回自動散水装置を用いて
潅水する管理を行つた。 その結果、植付後、早いものは６ケ月、遅いも
ので９ケ月で花が立ち、90日後に採花が出来た。 また１年を通して採花回数は３回であり、１株
からの平均の採花本数は５本であつた。 実施例 ２ 実施例１と同じ栽培床を形成し、この栽培床へ
６cmの鉢に育てたデンドロビユーム・フアレノプ
シス系の幼苗を８×25cm間隔で四月中旬に植付
け、実施例１と同じ管理を行つた。 その結果、植付後５ケ月で花が立ち、60日後に
は採花出来た。 そして１年を通しての採花の回数は１回であ
り、初年度に１株より平均２本の採花が出来た。
る労力、経費は著しく削減され、花の販売により
得られる収益は大巾に増加するため、採算性が著
しく向上し、然も、栽培管理は極めて楽であり、
末経験者でも良好な成積を納め得る特有の効果を
奏するものである。 尚、本発明に関する方法は、通常成株の根張り
に対応させた栽培床を連続して形成し、この連続
栽培床に、例えば、フアレノプシスは16×35cm、
デンドロビユーム・フアレノプシス系は８×25
cm、シンビジユームは30×40cm、エピデンドラム
は16×35cmの間隔で植付けることにより、特許請
求範囲に規定される要件が満され、この連続する
栽培床は切花出荷する生産家向きである。 又、栽培床は成株の根張りに対応させた容積
を、一単位に独立させて鉢に入れ、その中央部に
苗を植付けて栽培し、成株になつたとき、鉢付き
で出荷すれば、これを購入した者が週に１回程度
潅水を行うだけで、年々美しい花を咲かせること
が出来るため、この単独式は鉢物出荷する生産家
向である。 尚、この鉢物出荷に際して、廃培養基の鉢から
株を抜き、水苔、軽石、その他の植込材料を使つ
た鉢に、複数株を寄せ植えにするか、単株植えに
して出荷しても良いものである。 次に本発明の実施例を説明する。 実施例 １ ビニールハウス内に巾1.2ｍ、長さ15ｍの棚を
造り、この棚上に通気性のシートを敷き、その上
に挽粉と糖の混合物にきのこ菌が繁殖した、きの
こ栽培の廃培養基を、厚さ10cmに置いて連続した
栽培床を形成し、この栽培床へ7.5cmの鉢に育て
たフアレノプシス（〓蝶らん）の幼苗を鉢のまま
16×35cmの間隔で四月中旬に植付けた。 植付後、栽培床に週１回自動散水装置を用いて
潅水する管理を行つた。 その結果、植付後、早いものは６ケ月、遅いも
ので９ケ月で花が立ち、90日後に採花が出来た。 また１年を通して採花回数は３回であり、１株
からの平均の採花本数は５本であつた。 実施例 ２ 実施例１と同じ栽培床を形成し、この栽培床へ
６cmの鉢に育てたデンドロビユーム・フアレノプ
シス系の幼苗を８×25cm間隔で四月中旬に植付
け、実施例１と同じ管理を行つた。 その結果、植付後５ケ月で花が立ち、60日後に
は採花出来た。 そして１年を通しての採花の回数は１回であ
り、初年度に１株より平均２本の採花が出来た。
Claims (1)
- １ きのこ栽培の廃培養基により、らんの成株の
根張りに対応し得る栽培床を、単独か、連続に形
成し、この栽培床の各単位の中央部に苗を植付け
て、成株か廃株になるまで栽培することを特徴と
したらんの定植栽培方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57136751A JPS5928417A (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | らんの定植栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57136751A JPS5928417A (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | らんの定植栽培方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5928417A JPS5928417A (ja) | 1984-02-15 |
| JPS6237939B2 true JPS6237939B2 (ja) | 1987-08-14 |
Family
ID=15182651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57136751A Granted JPS5928417A (ja) | 1982-08-05 | 1982-08-05 | らんの定植栽培方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5928417A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0452739U (ja) * | 1990-09-07 | 1992-05-06 | ||
| US10792046B2 (en) | 2009-12-22 | 2020-10-06 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
| US10813650B2 (en) | 2009-12-22 | 2020-10-27 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
| US11129624B2 (en) | 2009-12-22 | 2021-09-28 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
-
1982
- 1982-08-05 JP JP57136751A patent/JPS5928417A/ja active Granted
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0452739U (ja) * | 1990-09-07 | 1992-05-06 | ||
| US10792046B2 (en) | 2009-12-22 | 2020-10-06 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
| US10813650B2 (en) | 2009-12-22 | 2020-10-27 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
| US11129624B2 (en) | 2009-12-22 | 2021-09-28 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
| US11576682B2 (en) | 2009-12-22 | 2023-02-14 | Cook Medical Technologies Llc | Medical devices with detachable pivotable jaws |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5928417A (ja) | 1984-02-15 |
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