JPS6237857Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】

本考案は天井、殊に廊下やバルコニー部等にお
ける天井構造に関するものである。

【背景技術】

従来、この種の天井構造は、対向する壁の上部
に天井材の端部を夫々固着して取り付けるもので
あつたために、取り付けが面倒であり、また部材
の熱による伸縮等によつて天井材や壁間の寸法が
変わつた場合、天井材に反りや変形が生じやすい
という問題があつた。

【考案の目的】

本考案はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは天井材の取り付けが
簡単であり、しかも天井材に反りや変形を生じる
ことがない天井構造を提供するにある。

【考案の開示】

しかして本考案は、垂直片の上下両端より上片
と下片とを夫々側方へ延出した断面略コ字状であ
り且つ下片の先端より落下防止片を立設した長尺
な化粧材を設けて、対面して立設された一対の壁
の上部に梁を各々取り付けるとともに、一対の上
記化粧材を各上片の梁への取り付けにて各壁面に
沿つて配設し、両化粧材の下片上に両端を夫々載
置して両化粧材間に架設される天井材の両端部
に、断面Ｌ字状であり且つ下方へ突出する垂片が
化粧材における垂直片と落下防止片との間に位置
する固定片を取り付けていることに特徴を有し
て、化粧材の下片上に天井材の端部を載せること
によつて、化粧材に対する天井材の移動を許すも
のとするとともに、化粧材からの天井材の抜け落
ちを落下防止片と固定片との係止で防いだもので
ある。 以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述する
と、第１図に示すように、対面して立設された一
対の壁１，１の上部には断面コ字状の梁２，２を
対向させて取り付けてある。化粧材６は垂直片３
とこの垂直片３の上下両端より夫々上片４と下片
５とを一側方に延出した断面略コ字状であり且つ
下片５の先端より落下防止片８を立設したもの
で、この長尺の化粧材６は、その上片４を梁２の
水平片９にボルト・ナツト１０等で固着すること
により、壁１面に沿つて水平に取り付けられる。 天井材７はエキスパンドメタル等で形成された
もので、両側端には断面Ｌ字状の固定片１１，１
１が固着されている。そして、この天井材７は、
各固定片１１における下方へ突出する垂片が、各
化粧材６の下片５上に載せられることによつて、
両化粧材６，６間に架設される。 つまり、天井材７は化粧材６の下片５の上面に
載せるだけで取り付けがなされるものであるとと
もに、固定片１１が下片６上に載つているだけで
あるために、天井材７は壁１面に固定された化粧
材６に対してスライドが自由となつているもので
あり、部材の熱伸縮によつて天井材７や対向する
壁１，１間の寸法等が変わつたとしても、両化粧
材６，６によつて天井材７が押されたり引つ張ら
れたりすることがなく、また自由にスライドする
とはいえ、化粧材６の垂直片３と落下防止片８と
の間に固定片１１の垂片が位置しているために、
落下防止片８と垂片との係止によつて、天井材７
が化粧材６から外れてしまうことが防止されてい
る。天井材７が落下するおそれがないものであ
る。

【考案の効果】

以上のように本考案においては化粧材の下片上
に天井材の端部を載置するだけであるために、天
天材の取り付けが簡単であるとともに、部材の熱
伸縮によつて天井材や壁間の寸法が変わつたとし
ても、天井材に反りや変形が生じることがないも
のであり、しかも、天井材の固定片が化粧材の下
片上を移動した際にも、固定片が落下防止片に係
止することから、天井材が落下することがないも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の概略断面図、第２図
は同上の要部断面図である。 １は壁、２は梁、３は垂直片、４は上片、５は
下片、６は化粧材、７は天井材、８は落下防止
片、１１は固定片を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直片の上下両端より上片と下片とを夫々側方
   へ延出した断面略コ字状であり且つ下片の先端よ
   り落下防止片を立設した長尺な化粧材を設けて、
   対面して立設された一対の壁の上部に梁を各々取
   り付けるとともに、一対の上記化粧材を各上片の
   梁への取り付けにて各壁面に沿つて配設し、両化
   粧材の下片上に両端を夫々載置して両化粧材間に
   架設される天井材の両端部に、断面Ｌ字状であり
   且つ下方へ突出する垂片が化粧材における垂直片
   と落下防止片との間に位置する固定片を取り付け
   ている天井構造。