JPS623783Y2 - - Google Patents

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JPS623783Y2
JPS623783Y2 JP1982025790U JP2579082U JPS623783Y2 JP S623783 Y2 JPS623783 Y2 JP S623783Y2 JP 1982025790 U JP1982025790 U JP 1982025790U JP 2579082 U JP2579082 U JP 2579082U JP S623783 Y2 JPS623783 Y2 JP S623783Y2
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JP
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light control
electrodes
coloring density
light
control body
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JP1982025790U
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JPS58131021U (ja
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【考案の詳細な説明】 本考案は、エレクトロクロミツク物質(EC)
を用いた調光体を自動調光する調光装置に関する
ものである。
光線を遮蔽するための調光体としては、従来は
ブラインド、カーテン等が用いられているが開閉
がめんどうであり、より細かい調整のきく調光体
が望まれている。
近年、電気光学的に光線を遮蔽することにより
表示を行う素子として液晶表示素子(LCD)、エ
レクトロクロミツク表示素子(ECD)等が注目
されており、これらを調光体として使用するアイ
デアも種々提案されている。
この内液晶では、液晶層は薄いという利点はあ
るが、偏光膜を使用すると耐候性が不充分でかつ
透過時の透過率が低いという欠点、基板間隙を一
定に保つのが困難である点、液晶が、熱、紫外線
に弱いという欠点等があり、未だ実用化されてい
ない。
ECを用いた表示体であるECDは、LCDに比し
て応答速度が遅い、着消色をくり返すと脱色、消
色不良等を生じ106〜107回程度の寿命しかなく時
計での秒表示ができない等の欠点があるため、そ
のコントラストが良い、着消色以外には電力を消
費しなくメモリー性があるという利点を有してい
るにもかかわらず、現在のところほとんど実用化
されていない。
しかし、これらECDでは欠点となつた事項も
表示体でない調光体としてはほとんど問題となら
ない。即ち、調光体では1秒の何分の一という応
答速度は実質的に無意味で、通常数秒〜数分程度
の応答速度で充分であり、くり返し着消色による
寿命も1日10回着消色して10年で約40000回と104
〜105回程度で実用に耐えるため何ら問題となら
ない。さらにECの利点であるコントラストが良
いこと、着消色以外には電力を要しないことはそ
のまま生かせる上に、液晶のように基板間隙の制
御がECと対向電極が短絡しない程度であれば良
いため極めて容易にでき、調光体として製造する
ことが容易である。
本考案は、この調光体を用いて自動調光するこ
とを目的としたものであり、EC物質を用いた調
光体と、調光体駆動回路と、太陽電池とからな
り、該太陽電池が該調光体駆動回路に電力を供給
するとともに光量センサーとしても働くことによ
り自動調光可能とした調光装置である。
本考案の調光装置は、その調光体駆動回路自体
の電力を太陽電池により自給するため外部からの
電力を要しないものであり、かつこの太陽電池を
光量センサーとしても使用することにより、少な
い部品で自動調光可能としたものである。
本考案のエレクトロクロミツク物質(EC)を
用いた調光体とは、ビオロゲンの如くのEC溶液
を2枚の基板間に配したものでも、又、WO3
Ir2O3の如くのEC層を一方の電極上に形成し、電
解液を介して2枚の基板を積層したものでも使用
できるが、着色ムラ、メモリー性、耐候性等の点
からみてEC層を形成するタイプの調光体の方が
好ましい。
第1図は、本考案の調光装置の代表例の断面図
であり、透明基板1上にIn2O3−SnO2等の透明電
極2、さらにその上にWO3.Ir2O3・MoO3等のEC
層3を形成し、又、透明基板4上に透明電極5を
形成して対向電極となし、この2枚の透明基板
1,4を相対向せしめて周辺をシール材6でシー
ルし、内部に電解質7を注入した調光体を示して
おり、太陽電池8とその電力及び光量センサーと
しての出力により調光体を駆動する調光体駆動回
路9が設けられている。このECとしては前述の
如くのECに限られなく、有機、無機のいずれで
も使用でき、電圧の印加により可視光域において
着消色するものであれば使用できる。具体的には
ECDに使用されているWO3が使用されやすく、
対向電極に対して負の電圧印加で着色し、正の電
圧印加又は対向電極との短絡で消色する。
透明電極は、In2O3.SnO2.Au等の蒸着、スパツ
タ、導電フイルムの貼着等で形成されれば良く、
薄青、薄茶、灰色等に着色していても良く、又、
一部に時刻、月日、温度等を表示するためのセグ
メントを有していても良い。又、抵抗値を下げる
ため金属線状物を積層して配することもでき、対
向電極能力向上のためカーボン、遷移金属化合物
等を点状、線状に対向電極上に形成しても良い。
透明基板は、ガラス、プラスチツク、又はそれ
らの積層板等が使用でき、必要に応じて強化、着
色等されていても良い。
シール材は、フリツト、エポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂、フツ素樹脂等の公知のものが使用で
き、必要に応じて電極トランスフアーを設ける、
スペーサーを介する等しても良い。
電解質も公知の種々のものが使用でき、EC及
び透明電極、対向電極に悪影響を生じなく、かつ
ECを着消色させるものであれば使用でき、具体
的には、ブタノール、プロピレンカーボネート等
のプロトン供給性の有機溶媒に、過塩素酸リチウ
ム、塩化リチウム、四フツ化ホウ素リチウム等の
支持電解質を10-3mol/以上加えたものがあ
り、この他種々の添加物が加えられる。又、有機
溶媒の代りにポリビニルアルコール、ポリビニル
アセタール、ポリアクリル酸等のゲル状溶液を添
加して用いても良い。
太陽電池は、公知の種々のものが必要面積設け
られれば良く、透明基板面、枠部、又は外部の所
望の場所に設けられれば良い。
この太陽電池により発生せしめられた電力は調
光体駆動回路に供給される。この場合、二次電
池、例えばNi−Cd電池等を併用し光が弱い時に
も調光体駆動回路を動作させられるようにしてお
くことが好ましい。
又、本考案ではこの太陽電池の出力自体を光量
センサーとして用いることにより、1つの太陽電
池で電源とセンサーの両方の作用をさせることも
できるため自動調光とすることが少ない部品で可
能である。
この調光体駆動回路は主として2種類ある。
その1つは、着色動作時に透明電極2に電圧を
印加し、消色動作時に透明電極と対向電極を短絡
し、その他の時は、両電極をオープン状態に保つ
ものである。
この方式によれば着色動作時のみに電力を消費
するため、消費電力が少ないという長所がある。
WO3の如くの代表的ECを用いた場合、この着
色動作時には負の電圧を印加すれば良く、透明電
極がIn2O3−SnO2、ECがWO3、対向電極がIn2O3
−SnO2で、電解質がプロピレンカーボネートに
LiClO4 0.1M/、LiI 0.1M/のものを用いた
場合、−1〜−3V程度の電圧印加で1〜5分間程
度で濃く着色することとなる。
又、消色動作時には両電極を短絡すれば良く、
通常1〜10分間程度で消色させることができ、着
色、消色は任意のところで止めることができ、そ
の後、両電極をオープン状態に保てば着色濃度は
変化しないこととなる。より具体的には、周囲が
明るくなつた時には、太陽電池の出力が上昇し、
着色動作に入る。この場合、その電源は太陽電池
のみからとつてもよいし、併用している2次電池
からとつてもよい。太陽電池からとる場合も、こ
の状態では明るくなつているため、充分な電力が
供給されることとなる。そこである定められた濃
度に着色した後は両電極間をオープン状態とすれ
ばよい。
逆に、暗くなつてきた場合には、太陽電池の出
力が減り、両電極間をオープン状態としていた回
路が短絡され、両電極間が短絡される。これによ
り調光体は徐々に消色することとなる。この消色
にはほとんど電力を要しないため、大容量の2次
電池を必要としなく、場合によつては、太陽電池
のみでも可能となる。
他の一つの例は、着色濃度を変化させるときに
両電極間に電圧を印加し、変化させないときには
両電極をオープン状態とさせる方式でこの方式で
は着色、消色の両動作時に電力を消費するため前
者の例よりは電力消費は増加するが、消色動作が
速くなるという長所を有している。この場合に
は、周囲が暗くなつて消色する場合にも電力を必
要とするため、2次電池を併用する必要がある。
もちろん、この方式と前者の方式を組み合せ
て、消色の初期には短絡で、消色の終期では電圧
印加で消色を行うこととし、両方の長所と短所を
組み合せた方式とすることもできる。
この場合には、前者の例と同様に説明すると、
EC側透明電極に負の電圧が印加されれば着色が
進行し、正の電圧が印加されれば消色が進行し、
両電極をオープン状態に保てば、着色濃度は変化
しない。
この他、ECとして赤外域にまで着消色するEC
を用いる、又は併用するようにして赤外線を調光
制御する。複数の区画に分け、区画毎に調光制御
する等しても良く、調光体も紫外線カツトフイル
ム、カラーフイルム、飛散防止フイルム等を貼着
する。電極取り出し部をリード、ピン、プラグ、
コネタク等にする等しても良く、太陽電池を透明
基板面若しくは枠に設け、調光体と一体化し、リ
ード線の数を減らすようにしても良く、今後種々
の応用が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の代表例の断面図。 8……太陽電池、9……調光体駆動回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エレクトロクロミツク物質を用いた調光体
    と、調光体駆動回路と、太陽電池とからなり、
    該太陽電池が該調光体駆動回路に電力を供給す
    るとともに光量センサーとしても働くことによ
    り自動調光可能とした調光装置。 (2) エレクトロクロミツク物質を用いた調光体
    が、透明電極上にエレクトロクロミツク物質層
    を形成した表透明基板と、対向電極を形成した
    裏透明基板とを電解質を介して積層した構造を
    有する実用新案登録請求の範囲第1項記載の調
    光装置。 (3) 調光体駆動回路が、着色濃度を変化させると
    きに両電極間に正又は負の電圧を印加し、着色
    濃度を変化させないときは両電極間をオープン
    状態とする実用新案登録請求の範囲第2項記載
    の調光装置。 (4) 調光体駆動回路が、着色濃度を濃くするとき
    に、両電極間に電圧を印加し、着色濃度を薄く
    するときに、両電極間を短絡させ、着色濃度を
    変化させないときは両電極間をオープン状態と
    する実用新案登録請求の範囲第2項記載の調光
    装置。
JP2579082U 1982-02-26 1982-02-26 調光装置 Granted JPS58131021U (ja)

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JPS58131021U JPS58131021U (ja) 1983-09-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5858444B2 (ja) * 2011-01-24 2016-02-10 セイジ・エレクトロクロミクス,インコーポレイテッド エレクトロクロミックデバイス用の制御システム

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JPS5542777A (en) * 1978-09-22 1980-03-26 Toshiba Corp Grinder
JPS5567729A (en) * 1978-11-15 1980-05-22 Sanyo Electric Co Ltd Control window body for transmission light quantity
JPS5726822A (en) * 1980-06-10 1982-02-13 Seiko Epson Corp Dimming spectacles

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