JPS6237537A - Ｖベルト用ブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無段変速機などに使用されるＶベルト用のブロ
ックに関する。

（従来の技術） 自動車の無段変速１などに使用される伝動用ベルト（Ｃ
ＶＴ用ベルト）は、−例として第３図に示されるＶベル
ト１のように構成される。このＶベルト１は、積層バン
ド２と多数のブロック３とからなる。

上記積層バンド２は、無端帯状をなす複数枚の薄板金属
バンド２ａ、２ｂ・・・２日を厚み方向に重ねて構成さ
れ、この積層バンド２の長さ方向に、多数のＶ形ブロッ
ク３（一部のみ図示）が重ねて設けられる。これらブロ
ック３は、積層バンド２に対しバンドの長さ方向に相対
滑り可能な状態に保持されている。

上記Ｖベルト１は、軸間距離の固定された一対のプーリ
５．６間に張り渡され、各ブロック３を介して動力の伝
達が行なわれる。一方のブー９５は、互いに軸方向に対
向する一対の円錐板からなり、また他方のプーリ６も互
いに軸方向に対向する一対の円錐板からなる。そして各
円錐板を油圧制御などによって回転軸８，９の軸方向に
相対移動させて、円！ｌｉ板間の距離を変えることによ
り、各ブロック３の接触位置をプーリ５，６の半径方向
に変化させる。こうして回転比すなわち変速比を無段階
的に変化させるとともに、ベルト１をたるみなく張り渡
すようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記■ベルト１は、プーリ５，６上を通過する時にはｆ
ｉｉ層バンド２とブロック３は互いに異なった作用半径
をもっている。

このため積層バンド２とブロック３は、各々の作用半径
に応じて、Ｖ（周速度）＝γ（作用半（り×ω（角速度
・一定）で移動する。つまりプーリ上を通過する時には
、８に層バンド２とブロック３の作用半径が同じであれ
ば積層バンド２とブロック３は相対滑りを生じることな
く一体に回転するが、この時の周速度Ｖは外側に位置す
るものほど速くなる。

このためプーリ５，６間を走行する時には、上述した周
速度差により、積層バンド２とブロック３どが互いに相
対滑りを生じる。こうして積層バンド２とブロック３は
互いの接触部において摩耗したり、伸びるなどして寿命
の低下を引き起こす。

こうした相対滑りは、　各バンド２ａ、２ｂ・・・２ｎ
間にも生じるが、とりわけ最内側に位置するバンド２ａ
とブロック３との接触部は面圧が大きく、かつ相対速度
差も大きいため、最内側のバンド２ａが強くしごかれる
ようになり、最内側のバンド２ａの伸びと摩耗が顕著と
なる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、無端帯状の積層バンドの長さ方向に多数個重
ねて使用されるベルト用ブロックに適用される。本発明
のＶベル１〜用ブロックには、上記積層バンドのうち最
内側のバンドと接触するバンド支持面を設けるとともに
、このバンド支持面を固体潤滑剤で被覆したことを特徴
とする。

〔作用］ 上記Ｖベルト用ブロックは、積層バンドに取付けられて
伝動用ベルトを構成し、一対のブーり間に張り渡される
。ブーりが回転すると各ブロックと積層バンドはブーり
と共に一体的に走行し、ブロックを介して動力の伝達が
１′：ｆなわれる。またベル１〜の走行に伴い、ブーり
上で生じた周速度差により＠層バンドおよびブロックは
相対滑りを生じる。

（実施例） 第１図に示されたＶベル１〜１は、第３図に示されたＶ
ベルト１と同様に、積層バンド２とブロック３とからな
る。ブロック３は積層バンド２の長さ方向に多数ｆｔ！
ｉｔ重ねて使用される。

積層バンド２は、複数枚（１０ないし２０枚位）の無端
帯状のｓｉ金属バンド２ａ、２ｂ・・・２ｎを厚み方向
ｔこ申ねたものである。各金属バンド２ａ。

２ｂ・・・２ｎは、−例として厚さが０．ＩＭないし０
．２柳位の析出硬化形のステンレス濯からなる。

ブロック３は、ブロック本体１０と、このブロック本体
１０の首部１３．１４間に架は渡された横部材１５どか
らなる。ブロック本体１０と横部材１５は金属、Ｆ　Ｒ
Ｐ、セラミック、サーメットなどからなり、ｌが加わっ
ても実質的に変形しない剛性をもっている。ブロック本
体１０の幅方向両側部には、ブーりの溝に接面する略Ｖ
状の傾斜面１８．１９が設けられている。またブロック
本体１０の上部には、最内側のバンド２ａと接面するバ
ンド支持面２０が形成されている。

バンド支持面２０は固体潤滑剤で被覆される。

第１図においてハンチングで示された部位が固体潤滑剤
で被覆される領域である。この領域のみを被覆するには
マスキングを行なう必要があるが、マスキングが困難で
あれば、首部１３．１４なども一緒に固体潤滑剤で被覆
しても差支えない。

上記固体潤滑剤は、−例としてボロンの窒化物を無電解
ニッケルめっき中に共析させたものである。無電解ニッ
ケルめっきを用いた場合、表面硬化層が母材から剥離し
にくく、しかも表面硬度のきわめて高いものが（ｑられ
、摩耗防止に頗る効果的である。そしてボロンの窒化物
粒子が共析した複合めっきであるため、ニッケルめっき
自身の摩擦係数が比較的低いことに加えて、ボロンの窒
化物粒子の共析により摩擦係数が更に下がる。従って、
この固体潤滑剤の被膜と接することになる最内側のバン
ド２ａの摩耗を低減させる上で有効である。

以上のめっき処理を行なうには、例えば複数個のブロッ
ク本体１０を互いに厚み方向に重ね、第１図にハツチン
グで示された領域をめっき液中に漬けることによって、
多数のブロック本体１ｏのめっき処理を同時に行なうこ
とができる。

固体潤滑剤は、上述しためつきによるもの以外に、例え
ばエポキシ系樹脂あるいはその他の潤滑性を有する樹脂
を、金属面に数ミクロンないし数百ミクロンの厚さに塗
布したものであってもよい。

この場合、例えば樹脂を吹付けた債、焼付乾燥を行なう
ことにより、金属表面の微細な凹凸部に樹脂が充填され
、樹脂の潤滑作用により摩擦係数が下がる。

本実施例のＶベルト１は、第３図のものと同様に一対の
プーリ５，６間に張り渡される。そしてプーリ５，６が
回転すると各ブロック３と積層バンド２がプーリ５，６
と共に一体的に走行し、ブロック３を介して動力の伝達
が行なわれる。

先にｉＭべたように、プーリ５，６間を走行する時に、
ｆＡ　ｆｆｌバンド２とブロック３は、ブーり上を走行
した１系の周速度差に起因する相対滑りを生じ、特に最
内側に位置するバンド２ａとブロック３との接触部、す
なわちバンド支持面２０における面圧は大きく、かつ相
対速度差も大きい。このため最内側に位置するバンド２
　ａ　１．！強くし７ごがれ、摩耗と伸びを生じ易い厳
しい条件下におかれる。しかして本実施例では、最内側
のバンド２ａと接触するバンド支持面２０が、上述した
固体潤滑剤で被覆されているため、最も厳しい状況にお
かれる最内側のバンド２ａの摩耗を防止することができ
、その結果■ベル１へ１の寿命を大幅に伸ばすことがで
きる。

第２図は本発明の他の実施例を示すもので、この場合、
ブロック３は、ブロック本体１０と、このブロック本体
１０１．：設けられたスベーザ状の支持部材１１と、横
部０１５とからなる。ブロック本体１０と支持部材１１
と横部材１５は金属、ＦＲＰ、セラミック、サーメツ１
へなどからなり、荷重が加わっても実質的に変形しない
剛性をしっている。

支持部材１１には、最内側のバンド２ａと対向する位置
にバンド支持面２ｏが形成されている。

そしてバンド支持面２０は固体潤滑剤で被覆されている
。固体潤滑剤は、前述した実施例と同様に、例えばボロ
ンの窒化物を無電解ニッケルめっき中に共析させたもの
、あるいは潤滑性のある樹脂を金属面に塗布することに
より、金属面の微細な凹凸を埋めたものである。

第２図においてハツチングで示された部位が固体潤滑剤
で被覆される領域であるが、この領域のみを被覆するの
が困難であれば、支持部材１１の外周面全体を固体潤滑
剤で被覆しても差支えない。

この場合、支持部材１１の一部をマスキングする必要が
なくなり、全体にわたって被覆処理できるため作業が容
易となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ブロックと接する最内側のバンドの摩
耗を防止でき、伝動用Ｖベルトの耐久性を向上させる上
で大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示ｔ　Ｖベルト用ブロック
の正面図、第２図は本発明の他の実施例を示すＶベルト
用ブロックの正面図、第３図はＶベルトを用いた伝動装
置の概略側面図である。 １・・・Ｖベルト、２・・・積層バンド、２ａ・・・最
内側のバンド、３・・・ブロック、２０・・・バンド支
持面。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）無端帯状の積層バンドの長さ方向に多数個重ねて
   使用されるＶベルト用ブロックであって、このブロック
   には上記積層バンドのうちの最内側のバンドと接触する
   バンド支持面を設けるとともに、このバンド支持面を固
   体潤滑剤で被覆したことを特徴とするＶベルト用ブロッ
   ク。
2. （２）上記固体潤滑剤は、ボロンの窒化物を無電解ニッ
   ケルめっき中に共析させたものであること特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のＶベルト用ブロック。