JPS6236825Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は単一素材を完全使用して簡易日除け帽
と簡易うちわとを同時に形成する簡易うちわ型付
日除け帽シートに関する。即ち本考案は１枚の厚
紙等による低廉なシートを素材とし、これを無駄
なく活用して、巧みに加工配設することにより同
一工程で軽便な簡易日除け帽ａと簡易うちわｂを
取り合わせて得られる省資源、省力的成品であつ
て、野球等各種野外スポーツの観戦用、ハイキン
グ用等、更に之に印刷を施して広告媒体用品とし
て廉価に提供せんとするものである。

特に同じ出願人の出願になる実願昭55−71472
号の改良に関するもので、その構成を更に簡素化
し、加工工程を減少し、且つ製品単価の低廉を目
的としたものである。

次に詳細を本考案の一実施例を示す添付図面に
基いて申述べる。

この考案は厚紙、段ボール、これらに合成樹脂
加工したシート、又は合成樹脂シートを素材とし
て平面上部を山形とした適宜寸法の帽子シート１
を作り、その偏心部を中心として左右両辺が該シ
ートの平面下辺２へ垂直に至る形のほぼ人頭部
外周大の輪廓線上に目打による切断条線３を設
け、切断条線内をうちわ型部b′とし、切断条線外
周部を日除け帽型部a′とし、帽子シート１の平面
上部の山形部を日除け帽の前ひさし４とし、前ひ
さし４と切断条線３の上部水平線との間に低い山
形の折線５を介して前当部６を設け、切断条線の
左右垂直線により分断形成された左右対称の両袖
部を日除け帽の鉢巻７となし、鉢巻の両端部に
夫々複数の折線８を設け、更に各折線の左右に横
Ｖ字形切込９を対称に設けて被帽調節部１０を形
成し、うちわ型部b′の下方中央部に指掛用孔１２
を穿孔し、切込９にうしろバンド１１を取付ける
ことにより簡易うちわ型付日除け帽シートが完成
される。

これを使用の際は切断条線３の目打を切落して
うちわ型部b′を日除け帽子部a′より切り離して簡
易うちわｂを得た後残された簡易日除け帽ａの前
当部６を折線５により谷折して縦状縁となし、う
ちわ型部b′を取り去つた空間３′に頭を入れて被
帽し、縦状縁となつた前当部６を額に当て、左右
の鉢巻７を頭に巻き廻して被帽調節部１０で頭の
サイズに応じてアジヤストしながらゴム製等のう
しろバンド１１により結んで被帽が安定するよう
に構成されたものである。又簡易うちわは指掛用
孔１２に指を掛けて使用されるものである。

さて前記実願55−71472号においては帽子シー
トの偏心部を中心として輪廓部を設け、輪廓部の
外円全面をひさしとなし、或いは輪廓部とひさし
部との間の全面に縦状縁を設け、輪廓線と切断条
線は必ずしも一致せず、更に狭幅部には分断部を
設けるなど稍々複雑な工程を要したが、本考案に
おいては帽子シートの偏心部を中心にして該シー
ト下辺２に至る形の切断条線を設けるのみで日
除け帽型部とうちわ型部を配分形成し、輪廓部と
切断条線を別に設けず、更に狭幅部の分断部を設
ける要がなく、ひさしも前ひさしのみとし、従つ
て縦状縁は前ひさしの部位のみに設け、その構成
は簡素化され、従つて工程は減少され、かつ資材
のロスは殆んどゼロとなる。又前者はうちわの切
り離しには外周から抜き取ることを要したが、本
案では単にかき取ればよいように構成されている
のでうちわの切り離しと被帽が一層容易になつ
た。

この考案は前述の通り単一資材を無駄なく巧み
に加工配設して異つた機能を有する簡易日除け帽
と簡易うちわが同一工程で一挙に得られる点に最
大の特徴がある。

而して素材は低廉な厚紙等であり、その構成は
簡素であるので資材費、加工賃は極めて低廉であ
り、而かも大量生産に適するので生産性は極めて
高い。

これを使用する際は切断条線の目打を打落すの
みで日除け帽とうちわとが即席分離して得られる
ので特に野球等野外スポーツ観覧時、ハイキング
等には好適で、其の場で分離してうちわで凉をと
りながら日除け帽で日光を避ける一挙両得の効果
がある。

更に日除け帽部とうちわ部の両面には広告文等
の印刷が自在にできるので広告の媒体として効果
は絶大である。

更に前当の縦条縁は額に柔かく当り、左右の鉢
巻に設けた被帽調節部により頭の大きさに応じて
アジヤストできるので男女を問わず大人から子供
に至るまで軽便に使用でき且つ被帽が安定する作
用効果がある。

又使用現場までは一枚のシート状で運べるので
便利かつ流通経費の節減に効果がある。

以上の通り本考案は省資源、省力的成品であつ
て軽便で効果的而かも廉価に提供し得るうちわ型
付日除け帽シートである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の簡易うちわ型付日除け帽シート
の実施例であつて、第１図は完成平面図、第２図
はうちわ型部を切り離して示す平面図、第３図は
Ａ−Ａ線断面図、第４図は日除け帽の組立経過
図、第５図は日除け帽の使用状態を示す斜視図、
第６図はその他の実施例を示す図である。 図において、１……帽子シート、２……帽子シ
ート下辺、３……目打による切断条線、a′……日
除け帽型部、b′……うちわ型部、ａ……簡易日除
け帽、ｂ……簡易うちわ、４……前ひさし、５…
…折線、６……前当部、７……鉢巻、８……折
線、９……切欠、１０……被帽調節部、１１……
うしろバンド、１２……指掛用孔、１３……角
切。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 任意の厚紙、段ボール、又は合成樹脂シート
   等を素材として、平面上部を山形に形成した適
   当の寸法の帽子シート１に、その偏心部を中心
   にして左右両辺が該シートの平面下辺２へ垂直
   に至る形のほゞ人頭外周大の輪廓線上に又は
   輪廓線の二隅又は四隅を適度に角切した線上に
   目打による切断状線３を設け、切断条線外周部
   を日除帽型部a′となし、切断条線内部をうちわ
   型部b′となし、帽子シート１の平面上部の山形
   部を前ひさし４となし、前ひさし４と切断条線
   ３の上辺との間に折線５を介して前当部６を設
   け、切断条線３により左右に形成される対称の
   両袖部を日除け帽の鉢巻７となし、鉢巻の両端
   部に夫々複数の折線８と各折線８の左右に横Ｖ
   字形の切欠９を対称に設けた被帽調節部１０を
   形成し、左右何れかの鉢巻の切欠９にうしろバ
   ンド１１を取り付け、うちわ型部b′の下方中央
   部に指掛用孔１２を穿孔して成ることを特徴と
   する簡易うちわ型付日除け帽シート。 (2) 前項において切断条線３を目打により切落す
   ことによりうちわ型部b′を日除け帽型部a′より
   切り離して簡易うちわｂを得た後、残つた簡易
   日除け帽ａの前当部６を折線５により谷折して
   縦状縁となし、うちわ型部b′を取り去つた切断
   条線内空間３′により被帽し、縦状縁となつた
   前当部６に額を当て左右の鉢巻７を頭に捲き廻
   してその被帽調節部１０により頭のサイズに応
   じてアジヤストしながらうしろバンドで結ぶこ
   とにより被帽を安定せしめるように構成された
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の簡易うち
   わ型付日除け帽シート。