JPS623679A - 核医学診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明はシンチレーション・カメラを初めとする核医学
診断装置に係わり、特にその検出器の放射線入射面側に
装着して用いるコリメータ装置が確実に装着されていな
いとき警報を発令する警報発令手段の改良を図った核医
学診断装置に関するものである。

［発明の技術的背景とその問題点コ 核医学診断装置においては、入射放射線のうちの散乱線
を除去するため、放射線検出器の放射線入射口側にコリ
メータ装置を取付ける。コリメータ装置は到来する放射
線のうち、ある方向の、ある角度のものだけを選択し、
検出器に入射するもので、例えば、鉛等の放射線遮蔽物
質を）１ネカム状、格子状に形成しである。コリメータ
装置は一般に、一種類だけでなく、目の細かいものから
目の粗いものまで種々のものが用意されていて、使用す
る核種の量やエネルギの大きさによって何種類かを使い
分ける。

そのため、コリメータ装置は検出器に対して着脱可能と
なっており、ネジ等で取付ける構成としである。

第３図にシンチレーション・カメラ装置を示す。

図に示すようにシンチレーション・カメラ装置は支柱１
ａを植立した台車１を用い、この台車１の支柱１ａに摺
動可能に支持腕２を取付けるとともに、この支持腕２に
検出器３を水平軸を中心として灯振り可能に支持させて
あり、核種である放射性同位元素Ｒ１を投与した患者の
体内から放射されるＴ線を検出器３で捕え、電気信号に
変換してこれをブラウン管上に輝点として表示させ、こ
のブラウン管上の表示輝点を所定数フィルムに蓄積した
シンチグラムを得てこれより診断を行うものである。

そして、検出器３に垂直に入射するＴ線以外の放射線を
除去してＳ／Ｎを向上させるため、検出器３の下部の検
出側の面にＴ線をフリメートするためのコリメータ装置
４を装着するが、このコリメータ装置４は鉛等の放射線
遮蔽金属を用いて作られているため、非常に重い。−例
をあげると、シンチレーションカメラに用いるコリメー
タ装置は、鉛製で視野（検出針）直径が５０．から３５
ｃＭのものではｔｏｏ　ｋｇを越える重量を有している
。

また、目的に応じて種々のコリメータ装置を使い分ける
必要があるため、第３図に示すようにコリメータ装置４
は三本足のコリメータ載置用台車５に個々に載置して保
管する。そしてコリメータ装置４を検出器３下部に装着
する際にはコリメータ載置用台車５を検出器３下方に移
動させ、コリメータ載置用台車５上のコリメータ装置４
の位置を調整しながら検出器３を下降させ、合致させた
うえでボルト締めし、固定装着する。

ところで、最近では５ＰＥＣＴ　（平行平板形イメージ
インテンシファイア）の普及に伴い、検出器３は薄形で
軽量化され、そのため、検出器３を回転可能な構造にし
た回転形のシンチレーションカメラが増えてきた。そし
て、第４図に示すように検出器３の検出面を上に向けた
状態で、コリメータ装置４を上から載せるように検出器
３上に置き、ネジ６で検出器３に締付は固定した後、台
車５を外し、検出器３を第３図のような状態に戻して診
断に供する。尚、第４図において３ａは検出部である。

ところが、コリメータ装ｖ１４の装着時には検出器３を
上向きにしであるため、ネジの締付けを忘れて検出器３
を回転させることがある。この場合、コリメータ装置４
は固定されていないから、検出器３から外れて落下する
ことになる。前述したよう１こコリメータ装置４は重量
物であることから、診断時にこのような事態が発生する
と、重大な人升事故に繋がり、また、機材の破損を招く
。

そこでこのような危険を防止するため、締付はネジ６が
確実に検出器３に螺着されるとこれを検知し、不完全な
場合には警報を発生するようにした検知装置が考案され
ている。

これは第５図、第６図に示す如き構成のものである。

すなわち、第５図の構成のものは検出器３のネジ穴３ｂ
内に渦電流を発生させて感知するエディ・センサ７を設
けたものであり、コリメータ装置４が装着されてその締
付は用のネジ６を検出器３のネジ穴３ｂにねじ込むと、
このネジ６の挿入端がエディ・センサ７に接近し、交番
磁界を与えることでこのネジ６の端部に渦電流を発生さ
せてこれを検知することにより、その渦電流の大きさか
ら確実に螺着されたことを検知するものである。

また、第６図のものはネジ穴３ｂ内に例えばカメラのシ
ャッタ・ボタンを操作するためにこのシャッタ・ボタン
に装着するレリーズ・ワイヤ８を用い、このレリーズ・
ワイヤ８をネジ穴３ｂ内に配置する。

コリメータ装置４が装着されてその締付は用のネジ６を
検出器３のネジ穴３ｂにねじ込むと、このネジ６の挿入
端がレリーズ・ワイヤ８の操作釦８ａに接近し、適正量
ねじ込まれると、このネジ６の端部により操作ｍ８ａが
押され、その操作力はレリーズ・ワイヤ８の端部に伝達
される。このレリーズ・ワイヤ８の端部にはマイクロ・
スイッチ９が設けてあり、前記操作力によりマイクロ・
スイッチ９が動作される。これによりネジ６の締付けが
確実に成されたことを検知するものである。

しかしながら、このような従来方式の場合、次のような
欠点がある。

すなわち、エディ・センサ７を用いる場合、このエディ
・センサ７は検出器３の外枠を形成している金属枠に形
成された前記ネジ穴３ｂの底部に配、設される。一般に
、エディ争センサ７はオープンな場所で使用するもので
、金属の穴内に配置されると動作が不安定となる。その
ため、しばしば誤動作を起こす欠点があり、信頼性の面
で不安がある。

また、レリーズ・ワイヤとマイクロ・スイッチを用いる
方式はネジ穴３ｂ内にマイクロ・スイッチを納めること
が出来ないので、マイクロ・スイッチをネジ穴３ｂ外に
配置し、レリーズ・ワイヤによりマイクロ・スイッチを
動作させるようにした方式であり、レリーズ・ワイヤに
は耐久性と信頼性に大きな問題が残る。しかも、レリー
ズ・ワイヤにはヒステリシスがあるので、完全にネジ６
を締付けた状態よりもかなり緩めの状態でマイクロ・ス
イッチが動作するように設定しなければならず、この点
でも問題が多い。

°［発明の目的］ 本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、その
目的とするところはコリメータ装置を確実にネジ止め装
着していないとこれを検知して警報できるようにし、検
知動作の信頼度の向上を図るとともに、構成の簡易化を
図ることの出来るようにした検知手段を有する核医学診
断装置を提供することにある。

［発明の概要］ すなわち、上記目的を達成するため本発明は、支持手段
により回転可能に保持される放射線検出用の検出器と、
この検出器の検出面側にネジにより装着される入射放射
線選択取込み用のコリメータ装置と、このコリメータ装
置の前記ネジ挿入側の面に設けられ前記ネジの頭頂部側
膨出部が接した時、該頭頂部側膨出部を利用して一電路
を閉じる弾性材で構成された接点と、この接点の電路が
解放されているとき警報を発生する警報回路と、前記ネ
ジに介装されこのネジを外方に偏倚させるバネとを具備
して構成し、ネジが締付けられていないときはバネによ
りコリメータ装置の表面に前記ネジの頭頂部側膨出部が
接しないように偏倚させ、ネジが締付けられたときはコ
リメータ装置の表面に前記ネジの頭頂部側膨出部が接し
てこのコリメータ装置の前記ネジ挿入側の面に設けられ
た接点を通る電路が閉じられるようにし、この電路が閉
じられることで警報回路によりネジの締付けを検知する
ようにし、これによって、コリメータ装置を確実にネジ
止め装着していないとこれを検知して警報できるように
して、ネジが単に入っているだけでなく締付けられてい
るか否かを確実に検出できるようにし、検知動作の信頼
度の向上を図るとともに、安全性の向上を図り、また、
構成の簡易化を図るようにする。

［発明の実施例］ 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明の一実施例を示す要部断面図であり、ま
た、第２図は変形例の断面図である。第１図において、
３は前記検出器であり、また、３ｂはその筐体部に形成
された前記ネジ穴である。

４１はコリメータ装置、４１ａはこのコリメータ装置４
１の周側部近傍に設けられたコリメータ装置ネジ止め用
のネジ孔′である。６１はコリメータ装置４１を検出器
３に装着するためのネジであり、このネジ６１は円柱形
のネジ回しつまみ部Ｇｌａを有していて、このネジ回し
つまみ部８１ａ下部面、すなわち、ネジ回しつまみ部８
１ａのコリメータ装置４１ａ対向面部は絶縁層６１ｂを
介してリング状の導電層６１ｃか形成されている。従っ
て、この導電層６１ｃは絶縁層６１ｂによりネジ６１本
体と電気的に分離されている。コリメータ装置４１の前
記ネジ６■における導電層６１ｃの対向面部には絶縁層
４１ｂを介して一対の接点４１ｃ　、　４１ｄが設けら
れている。これにより、コリメータ装置４１の接点４１
ｃ　、　４１ｄはネジ６１のネジ回しつまみ部接触面を
除く側周面を絶縁層で包囲しである。

この一対の接点４１ｃ　、　４１ｄは弾力性を有する導
電体であり、ネジ６１をコリメータ装置４１のネジ孔４
１ａより検出器３のネジ穴３ｂに通して締付けることに
よりそのネジ回しつまみ部０１ａの下面が接近して押圧
されると、コリメータ装置４１表面と同一面となる。

５１はこれら接点４１ｃ　、　４１ｄに接続されたリー
ド線、７１は検出器３の姿勢がコリメータ装置４１交換
位置より外れた時、リード線５１を介して得られた接点
４１ｃ　、　４１ｄの接点信号に応じて警報を発生する
警報回路である。

また、８１はネジ６１の軸に介装された圧縮バネである
。

このような構成の本装置は前記検出器３を上向きにして
から、コリメータ装置４１を載置した台車を検出器３の
位置に移動させ、コリメータ装置４１を検出器３上の定
位置に合せた後、コリメータ装置４１と検出器３を接触
させる。そして、コリメータ装置ネジ止め用のネジ孔４
１ａより検出器３ａ体部に形成された前記ネジ穴３ｂに
ネジを６１を差し込み、ネジ回しつまみ部Ｂｌａを回し
て螺合させる。

ネジ６１にはネジ６１の軸に圧縮バネ８１が介装されて
おり、そのため、ネジ６１が完全にねじ込まれない状態
では圧縮バネ８１によりその、頭頂部（ネジ回しつまみ
部６１ａ）側はコリメータ装置４１ａ対向面部より浮き
上がっている。しかし、ネジ６１を締め込んで行くと、
圧縮バネ８１は圧縮され、ネジ６１の頭頂部（ネジ回し
つまみ部６１ａ）側はコリメータ装置４１ａ対向面部に
接する。ネジ回しつまみ部８１ａのコリメータ装置４１
ａ対向面部は絶縁層６１ｂを介してリング状の導電層６
１ｃが形成されている。

そして、この導電層ｆｉｌｅはコリメータ装置４１の前
記一対の接点４１ｃ　、　４１ｄに接触する。この一対
の接点４１ｃ　、　４１ｄは弾力性を有する導電体であ
り、ネジ６１を締付けることによりそのネジ回しつまみ
部６１ａの下面が接近して押圧されると、コリメータ装
置４１表面と同一面となる。そして、導電層０１ｃとコ
リメータ装置４１の前記一対の接点４１ｅ　。

４１ｄとの接触により、接点４１ｃ　、　４Ｌｄは導通
して警報回路５１はネジ６１の完全な締付けを検知する
。

検出３３のコリメータ装置交換位置（交換姿勢；上向き
の状態）は予め決められており、その位置はマイクロス
イイッチ等で認識される構成としである。そのため、シ
ンチレーション・カメラの操作者がコリメータ装置４１
の交換が終了したとして、台車位置から検出器３を移動
させ、上向き状態にあった検出Ｓ３を下向きに回転させ
ようとして上記交換位置からずれた時、警報回路５１は
これを認識し、その時、接点４１ｃ　、　４１ｄが導通
していなければ、警報回路５１は警報を発生する。また
、検出器３の回転が電動等、自動化されている時は警報
出力によりこの駆動回路を遮断させ、或いはブレーキを
かけるなどして非常停止させる。

確実にネジ６１が締付けられている時は接点４１ｃ　。

４１ｄは導通するので、警報回路５１は警報を発生しな
い。

このように、コリメータ装置の取付はネジの締付けを、
コリメータ装置上に設けた接点に上記取付はネジのネジ
回しつまみ部が接触してこれを導通させるようにし、こ
れにより接点の導通状態からコリメータ装置の取付はネ
ジの締付は状態を検知する警報回路にて検知するように
し、検出器のコリメータ装置交換姿勢状態より外れた時
、コリメータ装置交換姿勢検知手段の出力する検知信号
を受けて警報回路を作動させ、ネジのネジ回しつまみ部
が接点に接触していなとき、警報を発生させるようにし
たので、ネジが締付けられていない時にはこれを確実に
検知でき、しかも、ネジのネジ回しつまみ部によりコリ
メータ装置上に設けた接点を導通させる構成であるので
、°検出部の構成が簡易であり、しかも、外部に露出し
て配置できるので取付は上の制約と言った問題も無く、
また、近接しなければ接点は導通しないので、ネジはほ
ぼ一定の締付は状態以外では警報回路は安全と認識しな
いので信頼性が高く、実施も容易である等の利点が得ら
れる。

第２図に本発明の変形例を示す。

基本的な構成は第１図装置と同じであるが、ここではコ
リメータ装置４１の前記一対の接点４１ｃ。

４１ｄの代りに単一の接点４１ｅとしたものである。

また、ネジ６１もそのネジ回しつまみ部６１ａの絶縁層
や導電層を省いて構成を更に簡略化しである。

接点４１ｃの通電路はネジ６１のネジ回しつまみ部、ネ
ジ本体、検出器３の筐体であり、検出器３の筐体はシー
ルド効果を得るため接地してあり、また、警報回路５１
も接地するのでこれらによる閉回路を利用する。そして
、ネジ６１を締付けていないときは−１−記閉回路が形
成されないので、」二連同様に警報回路５１は警報を発
生し、あるいは、検出器３の回転を停止させる。接点４
１ｅとネジ６１のネジ回しつまみ部が接触したときのみ
、この導通を検知できるようにするため、本装置ではコ
リメータ装置４１の接点４１ｅはネジ６１のネジ回しつ
まみ線接触面を除く側周面を絶縁層で包囲しである。

尚、本発明は上記し、且つ、図面に示す実施例に限定す
ることなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形し
て実施し得るものである。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明は、ネジ本体の金属部とコリ
メータ装置表面に設置された接点との導通を検知するこ
とにより、ネジが単に入っているだけでなく締付けられ
ているか否かを確実に検出でき、安全性の向上が図れる
とともに、構成が簡単であり、従来のように埋め込まな
くとも良い等の特徴を有するコリメータ装置装着ネジの
締付は検知機能を有する核医学診ｍｌ装置を提供できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す、要部構成断面図、第
２図は本発明の変形例を示す断面図、第３図はシンチレ
ーション・カメラ装置の構成を説明するための図、第４
図乃至第６図は従来例を説明するための図である。 １・・・台車、１ａ・・・支柱、２・・・支持腕、３・
・・検出器、３ｂ・・・ネジ穴、４．４１・・・コリメ
ータ装置、４ａ・・・コリメータ装置ネジ止め用のネジ
孔、６゜６１・・・ネジ、Ｂｌａ・・・ネジ回しつまみ
部、４１ａ・・・コリメータ装置、４１ｂ　、　Ｂｌｂ
・・・絶縁層、４１．ｃ　、　４１ｄ　。 ４１ｅ・・・接点、５１・・・リード線、６１ｃ・・・
導電層、７１・・・警報回路、８１・・・圧縮バネ。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１５７３ 第２園

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持手段により回転可能に保持される放射線検出用の検
   出器と、この検出器の検出面側にネジにより装着される
   入射放射線選択取込み用のコリメータ装置と、このコリ
   メータ装置の前記ネジ挿入側の面に設けられ前記ネジの
   頭頂部側膨出部が接した時、該頭頂部側膨出部を利用し
   て電路を閉じる弾性材で構成された接点と、この接点の
   電路が解放されているとき警報を発生する警報回路と、
   前記ネジに介装されこのネジを外方に偏倚させるバネと
   を具備してなる核医学診断装置。