JPS6234084Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、バーナへの給油口を空気室外へ突
出させる際に、給油管と空気室の開口との間隙を
確実にかつ簡単に閉じることのできるようにした
ものである。

通常、バーナへの給油管は、ある程度の長さを
有してバーナを包囲する空気室外に突出させてい
た。この時組立上の都合から、空気室の給油管を
突出させる開口は比較的大きく穿けられており、
この間隙から空気が洩れ、燃焼に悪影響を及ぼす
欠点を有していた。この為、間隙を空気室外から
蓋板等により閉じるようにしていたが、完全な閉
塞が困難であつた。

この考案はこのような点に基づいて成されたも
のであり、以下実施例を示す図面と共に説明する
と、１はバーナであり、このバーナ１は間隔２を
とつて空気室３内に装置される。４はバーナ１に
連なつて形成された燃焼室で排気筒５を設けてあ
る。６はバーナ１内に臨ませて設けた燃料の給油
管で適宜長さとしてその先端には送油管７を接続
するネジ溝を形成している。８は送油管７と接続
される油量調節器である。９は給油管６を突出さ
せる為に空気室３の壁面に穿設した開口である。
１０は空気室３への送風機である。１１は開口９
を閉塞する為のシール部材から成る閉塞体で略中
央部に給油管６を密に挿通する透孔１２を穿設
し、かつ閉塞体１１は開口９より大径とされてい
る。又、この閉塞体１１はフランジ部１３と筒部
１４とを有する様に形成されこの筒部１４を先端
に向かつて細くなるテーパ状にしている。１５は
閉塞体１１の固定用の押板で、閉塞体１１と略同
等の径にしてその中心部には閉塞体１１の筒部１
４の先端より少許大径の穴１６を穿設してあり、
また筒部１４に当接する内面を筒部１４と同様に
テーパ状として筒部１４を内方へ押し込むように
押圧し、筒部１４と閉塞体１１とを密着させてい
る。１７は押板の取付ネジである。

この考案は以上のように構成され、バーナと該
バーナ周囲を被う空気室とより成り、給油管を空
気室を貫通してバーナ内に臨ませた燃焼装置にお
いて、その外周面を先細のテーパ状に形成し略中
央部に給油管を密に挿通する透孔を穿設した筒部
と該筒部周縁より外方へ延出した空気室外壁にお
ける給油管を貫通させる開口と給油管との間隙を
閉塞するフランジ部とより成る閉塞体と、その中
央部に給油管より少許大径の穴を穿設すると共に
閉塞体の筒部に応じたテーパ内面を有する押板と
を設け、閉塞体を空気室外壁に押圧するよう押板
を空気室外壁に固定したので、給油管とこの給油
管を貫通させる空気室外壁の開口との間隙は、閉
塞体の筒部で給油管に密着しフランジ部で空気室
外壁に圧着して閉塞することができる。しかもこ
の閉塞体は筒部のテーパ状に応じたテーパ内面を
有する押板により押圧されて空気室外壁に固定さ
れるので、押板からの押圧は閉塞体の筒部におい
ては筒部が給油管を締め付ける方向に働き、フラ
ンジ部においてはフランジ部を空気室外壁に押し
付ける方向に働くこととなり、前記間隙からの洩
れは確実になくすことができ、燃焼を安定化する
上で極めて有益なものである。又、閉塞体は単に
給油管に挿通して壁面に対して固定させるのみで
良い為作業性が良いものであり、比較的大きな開
口を穿設しても洩れを失くすことができる為、空
気室内へのバーナの組込みが容易に行えるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の説明図、第２図はこの考案
要部の説明図。 １はバーナ、３は空気室、６は給油管、９は開
口、１１は閉塞体、１３はフランジ部、１４は筒
部、１５は押板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナと該バーナ周囲を被う空気室とより成
   り、給油管を空気室を貫通してバーナ内に臨ませ
   た燃焼装置において、その外周面を先細のテーパ
   状に形成し略中央部に給油管を密に挿通する透孔
   を穿設した筒部と該筒部周縁より外方へ延出し空
   気室外壁における給油管を貫通させる開口と給油
   管との間隙を閉塞するフランジ部とより成る閉塞
   体と、その中央部に給油管より少許大径の穴を穿
   設すると共に閉塞体の筒部に応じたテーパ内面を
   有する押板とを設け、閉塞体を空気室外壁に押圧
   するよう押板を空気室外壁に固定して成る燃焼装
   置。