JPS6233987B2 - - Google Patents

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JPS6233987B2
JPS6233987B2 JP12024381A JP12024381A JPS6233987B2 JP S6233987 B2 JPS6233987 B2 JP S6233987B2 JP 12024381 A JP12024381 A JP 12024381A JP 12024381 A JP12024381 A JP 12024381A JP S6233987 B2 JPS6233987 B2 JP S6233987B2
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JP
Japan
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steering
connecting rod
vehicle body
vehicle
shaft
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Application number
JP12024381A
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English (en)
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JPS5822757A (ja
Inventor
Shoichi Sano
Osamu Furukawa
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Priority to FR8213085A priority patent/FR2510506B1/fr
Priority to GB08221640A priority patent/GB2107263B/en
Priority to DE3249543A priority patent/DE3249543C2/de
Priority to DE19823228181 priority patent/DE3228181A1/de
Priority to US06/402,802 priority patent/US4467885A/en
Publication of JPS5822757A publication Critical patent/JPS5822757A/ja
Publication of JPS6233987B2 publication Critical patent/JPS6233987B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1536Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with hydraulic assistance

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は前輪と後輪とを転舵するようにした車
両の操舵装置に関する。
本出願人は先に操舵輪の操舵操作により前輪と
ともに後輪を転舵するようにした車両の操舵装置
を提供した。該操舵装置によれば前輪の他に後輪
が転舵されるため、前輪のみを転舵する車両にお
ける車両方向と、旋回軌跡の接線方向との不一致
を解消できることや、前輪と後輪とに生じる横力
の発生時間差を解消できる等の利点を発揮する。
ところで、以上のように前輪と後輪とを転舵す
る車両においては、前輪のみを転舵する車両より
も運転者が操舵輪に付与する操舵トルクは大きく
なるため、操舵輪の操舵操作を軽くする動力舵取
装置を車両に装備することが必要になるが、該動
力舵取装置の配置場所に工夫を要する。即ち、動
力舵取装置を車体に組み付けるに際して、該組付
構造を他の部材、機器等との関係を合理的に解決
できるものとして構造の簡単化、必要部品点数の
削減を図ることができるものとすることがスペー
ス利用上、重量の軽量化のために要請される。
本発明は以上の如き要請に応えるべく成された
もので、本発明の目的は、動力舵取装置を構成す
るパワーシリンダ等の動力補助手段をスペースに
余裕が残されている車体後部であつて後輪を支持
する車軸よりも車体後方に配置することによりス
ペースの有効利用を図ることのできる車両の操舵
装置を提供する処にある。
又、本発明の目的は、動力補助手段、後輪転舵
機構を構成し左右の後輪転舵用タイロツドを連結
する連結杆、及び後輪懸架機構を構成するロアー
アームの内端部の夫々を車体に連結された支持部
材によつて支持せしめ、以つて一つの該支持部材
によつて動力補助手段を含めた上記三種類の部材
を車体に組み付けるための構造を車体後部のスペ
ースの有効利用を図りながら構成することがで
き、構造の簡単化、部品点数の削減を図ることが
できる車両の操舵装置を提供する処にある。
以下に本発明の好適な一実施例を添付図面に基
づいて詳述する。
第1図は本発明に係る装置を備えた四輪車両の
主要な部材、構造を実線で示し、他を鎖線で示し
た平面図で、第2図は車両後部の構造を示す第1
図の一部拡大図である。
左右の前輪10,10の夫々は左右に回動自在
なナツクルアーム11,11で支持され、ナツク
ルアーム11は上端が車体に結合された緩衝器、
内端部12aが車体に上下揺動自在に枢着された
ロアーアーム12等によつて車体に支持され、こ
れらの緩衝器、ロアーアーム12等によつて前輪
10を路面起伏に追従させて上下移動させる前輪
懸架機構が構成される。一方、後輪懸架機構も前
輪懸架機構と同様に構成され、後輪13,13を
支持した回動自在な左右のナツクルアーム14,
14は上端が車体に結合された緩衝器、内端部1
5aが車体に上下揺動自在に枢着されたロアーア
ーム15等を介して車体に支持される。前輪用ナ
ツクルアーム11,11にはタイロツド16,1
6の外端部が連結され、該タイロツド16,16
の内端部はギヤボツクス17に左右方向即ち車体
幅方向に移動自在に内装された連結杆17aの両
端部に連結され、該連結杆17aが左右移動を行
うと、左右の前輪転舵用タイロツド16,16に
よつてナツクルアーム11の左右方向への回動と
ともに前輪10が転舵される。このような前輪転
舵作動原理は後輪13を転舵させるためにも応用
され、後輪用ナツクルアーム14,14に外端部
が連結された左右の後輪転舵用タイロツド18,
18の内端部は連結杆19の両端部に連結され、
該連結杆19が左右移動を行うと、タイロツド1
8,18に作用する引張力、圧縮力によつてナツ
クルアーム14の左右方向への回動とともに後輪
13が転舵される。
運転者が操舵操作する操舵輪20は自在継手2
1aが介在した操舵軸21により上記ギヤボツク
ス17の内部機構と接続され、該内部機構は操舵
輪20の回動をギヤボツクス17に内装された連
結杆17aの車体幅方向への直線運動に変換させ
る方向変換機能を有し、該内部機構は一例として
ギヤボツクス17の内部に挿入された操舵軸21
の先部にピニオンを一体に設け、連結杆17aを
該ピニオンと噛合するラツク杆とすることにより
構成される。この構造によつて操舵輪20を操舵
操作することにより前輪10が転舵される。
操舵軸21との接続部から車体幅方向へずれた
ギヤボツクス17の位置にはケース22が結合さ
れ、該ケース22の内部にはギヤボツクス17の
内部機構と接続する連結軸22aが挿入されてい
る。該連結軸22aは連結杆17aが車体幅方向
へ直線運動を行うと回動する軸となつており、か
かる作動を実現するためには、連結杆17aが上
述の通りラツク杆となつていれば連結軸22aに
該ラツク杆と噛合するピニオンを一体に設ければ
よい。ギヤボツクス17から車体後方へ延びる連
結軸22aの後端には車体前後方向を軸方向とす
る作動軸23の前端が連結され、車体前部と車体
後部との間に架設された該作動軸23の後端には
ケース24に挿入された軸25の前端が連結され
る。該軸25は第4図で示すようにケース24の
軸受26,26で回動自在に支承された回動軸と
なつている。操舵輪20を回動操舵すると、連結
杆17a、連結軸22a、作動軸23を介して軸
25が操舵輪20と連動して回動し、上下の傾斜
角度を有しながらも車体前後方向に延びる該軸2
5の回動力が前輪13を転舵させるための転舵力
となる。
軸25の後端にはクランクピン27が車体後方
へ突出して設けられ、該クランクピン27は軸2
5と平行ではあるが、軸25の軸芯から軸径方向
へε分偏心している。クランクピン27の後端に
は第6図の通りコンロツド28の一端が連結さ
れ、車体幅方向を長さ方向とする該コンロツド2
8の他端には連結ピン29が結合され、車体後方
へ延びる該連結ピン29を介してコンロツド28
と、前記後輪転舵用の左右のタイロツド18,1
8を連結した前記連結杆19とが連結される。ク
ランクピン27とコンロツド28との連結はクラ
ンクピン27の後端ボール部27aがコンロツド
28の一端に組み込まれたボール受け部材30に
よつて滑動自在に包持されることにより行われ、
又、連結ピン29と連結杆19との連結も連結ピ
ン29の後端ボール部29aが連結杆19に組み
込まれたボール受け部材31によつて滑動自在に
包持されることにより行われる。
以上の軸25、クランクピン27、コンロツド
28、連結ピン29によつてクランク機構Aが構
成され、軸25が回動するとクランクピン27が
軸25の軸芯を中心とした円弧軌跡の回動を行う
ため、コンロツド28の引張力、圧縮力で連結杆
19が車体幅方向へ直線運動を行い、これにより
後輪13の転舵が成される。
以上の説明で明らかなように、前輪用ナツクル
アーム11、左右の前輪転舵用タイロツド16,
16、及び該両タイロツド16,16の間に介在
された連結杆17aによつて前輪転舵機構Bが構
成され、又、後輪用ナツクルアーム14、左右の
後輪転舵用タイロツド18,18、及び該両タイ
ロツド18,18の間に介在された連結杆19に
よつて後輪転舵機構Cが構成される。これらの前
輪転舵機構Bと後輪転舵機構Cとは前記連結軸2
2a、作動軸23、及びクランク機構Aの構成部
材ともなつている軸25からなる連結経路Dによ
つて連結され、操舵軸20を回動操作すると、連
結杆17aの車体幅方向への直線運動による前輪
転舵機構Bの前輪転舵作動が該連結経路D、クラ
ンク機構Aを介して後輪転舵機構Cに連結杆19
が車体幅方向へ直線運動する後輪転舵作動として
伝達されるため、操舵輪20の操舵操作により前
輪10とともに後輪13が転舵される。後輪転舵
機構Cの後輪転舵作動は連結軸22a、作動軸2
3を経た前記軸25の回動力によつて行われるた
め、該軸25は後輪転舵機構Cに後輪転舵力を伝
達するための連結経路Dにおける入力軸となつて
いる。
該入力軸25の回動角に対する連結杆19の直
線運動距離は正弦値となり、従つて入力軸25の
回動角が180゜以内の時には前輪10と後輪13
とが同じ方向へ転舵され、回動角が180゜を越え
ると後輪13は前輪10とは逆方向へ転舵され
る。操舵輪20の操作回動角に対する入力軸25
の回動角は、前輪転舵機構Bと連結経路Dとの
間、更には連結経路D中にギヤ機構等による任意
な変速率を有する変速手段を介入することによ
り、適宜に定めることができるため、操舵輪20
の小操舵角操作では前輪10と後輪13とを同じ
方向へ転舵し且つ大操舵角操作では後輪13を前
輪10とは逆方向へ転舵することの他、操舵輪2
0の小操舵角操作では前輪10と後輪13とを同
じ方向へ転舵し且つ大操舵角操作では後輪13の
転舵角を零若しくは零近傍に戻すことを実現でき
る。
車両には操舵輪20の運転者による操舵操作を
補助するための動力舵取装置が装備されており、
該装置は第1図、第2図、第6図で示されたパワ
ーシリンダ32を含んで構成される。該パワーシ
リンダ32は動力補助手段であり、第6図の通り
車体幅方向へ摺動自在なピストンロツド33が挿
入されたシリンダ32の本体ケース34は入力軸
25の前記ケース24と組付一体化され、このた
め構造のコンパクト化が図られている。ピストン
ロツド33はラツク杆となつており、該ラツク杆
の歯33a…には入力軸25に一体に形成された
ピニオン25aが噛合しており、ピストンロツド
33のピストン部33bで区画される本体ケース
34の内部左右室S1,S2のいずれか一方に作動油
が選択供給されることにより、ピストンロツド3
3が伸び挙動若しくは縮み挙動し、入力軸25に
パワーシリンダ32から回動補助動力が付与され
る。
入力軸25は連結経路Dを構成する部材であつ
て、後輪転舵機構Cの他に作動軸23、連結軸2
2aを介して前輪転舵機構B側へも連らなつてい
るため、パワーシリンダ32の補助動力は前輪転
舵機構Bと後輪転舵機構Cの双方へ伝達され、前
輪10と後輪13とを転舵させるための操舵輪2
0の操舵操作を前・後輪兼用とした1個の動力補
助手段によつて補助でき、前輪10と後輪13と
を転舵するにもかかわらず操舵輪20を軽く操作
できることとなる。
このような操舵輪20の補助はパワーシリンダ
32を車体前部に配置してパワーシリンダ32を
連結軸22a若しくは作動軸23に接続しても達
成できるが、図示の通りパワーシリンダ32は車
体後部に配置されている。かかるパワーシリンダ
配置位置を採用したのは、エンジン35等が配置
されてスペースが限られている車体前部に対して
車体後部はスペースに余裕が残されていることよ
る。更に、第2図の通り後輪13を支持したナツ
クルアーム14の車軸14aよりも車体後方にパ
ワーシリンダ32、左右の後輪転舵用タイロツド
18,18、及び連結杆19が配置されており、
該配置位置は車体後部のうちで最もスペースに余
裕が残されている位置であるため、パワーシリン
ダ32等の配置に際してスペース利用を有効に行
える。
パワーシリンダ32の内部左右室S1,S2は図示
しない油タンクに油圧回路を介して接続され、該
油圧回路には左右室S1,S2に作動油を選択供給し
てパワーシリンダ32を制御作動せしめる制御弁
が介入されている。該制御弁はパワーシリンダ3
2とともに前記動力舵取装置を構成するものであ
り、又、制御弁は操舵輪20に付与される操舵ト
ルクを検出する検出手段ともなつている。本実施
例では制御弁は第1図に示された操舵軸21の先
端に取り付けられ且つ弁ハウジング36に摺動自
在に内装されている。従つてパワーシリンダ32
と制御弁とは分離して車体に装着されている。左
右室S1,S2に作動油を選択供給するための制御弁
の切換作動原理は前輪のみを転舵する車両の動力
舵取装置において公知となつているものと同じで
ある。即ち操舵軸21のピニオン及び該ピニオン
が噛合するラツク杆となつている連結杆17aの
夫々の歯を軸方向に対して斜めのヘリカル歯とす
ることにより、操舵輪20を回動すると該ヘリカ
ル歯によつて生じる軸方向の推力で制御弁が弁ハ
ウジング36内を切換摺動する。制御弁は操舵輪
20に付与される操舵トルクの大きさに応じて摺
動し、パワーシリンダ32から前輪転舵機構B、
後輪転舵機構、に伝達される補助動力の大きさは
操舵トルクに応じたものとなる。
操舵輪20と前輪10とは操舵軸21、連結杆
17a、前輪転舵用タイロツド16、ナツクルア
ーム11からなる前輪転舵系によつて繋げられ、
又、操舵輪20と後輪13とは操舵軸21、連結
杆17a、連結経路D、クランク機構A、連結杆
19、後輪転舵用タイロツド18、ナツクルアー
ム14からなる後輪転舵系によつて繋げられ、前
輪10及び後輪13が転舵される場合、前輪10
に作用する路面からの外力は前輪転舵系を経て、
又、後輪13に作用する路面からの外力は後輪転
舵系を経て夫々操舵輪20に伝達されることとな
り、操舵輪20に付与するに必要な操舵トルクの
大きさはこれらの外力の合力と対応したものとな
る。しかるに、操舵トルク検出手段としての制御
弁は前輪転舵系と後輪転舵系との合流部である重
複経路Eを構成する操舵軸21に設けられている
ため、前輪に作用する外力と後輪に作用する外力
との合力が制御弁によつて検出されることとな
り、パワーシリンダ32に発生する補助動力の大
きさを前輪10と後輪13の双方のためのものと
することができる。
第3図の通り前記連結経路Dを構成する連結軸
22aは後下がりに傾斜し、入力軸25は後上が
りに傾斜し、これらの軸22a,25と作動軸2
3とは自在継手37,38により連結される。こ
のように作動軸23の両端部に自在継手37,3
8を設けることにより、作動軸23を前輪転舵機
構B、後輪転舵機構Cと同じ高さレベルに配置す
る必要がなくなる。作動軸23を含んで構成され
る連結経路Dは自在継手37,38を屈曲部とし
た屈曲経路となるため、作動軸23を車両のフロ
ア構成部材の下方に延設して車室外に配置でき、
これにより大きな車室スペースを確保すること、
又、連結経路Dの組立、組付等の作業を良好とす
ることを実現できる。又、作動軸23の両端部に
自在継手37,38を設けることにより、車体に
装備される装置、機器等を避けた迂回経路に連結
経路Dをすることもでき、又、車両走行中の車体
振動等による車体前部と車体後部との相対的なず
れを吸収できる効果も発揮する。
連結軸22a、入力軸25と作動軸23とを自
在継手37,38で連結するに際し、連結軸22
aの軸線F及び入力軸25の軸線Gが作動軸23
の軸線Hに対して成す角度θ,θを同じに設
定することにより、前輪転舵機構Aの前輪転舵作
動による連結軸22aの回動角速度と、後輪転舵
機構Cを後輪転舵作動させる入力軸25の回動角
速度とを全ての回動角度位置において等しくでき
る。
上述の通り作動軸23を車室外に配置して連結
経路Dを車体外部に露出させる場合には、作動軸
23の外周に筒状のカバー部材39を被せ、作動
軸23の全長を小石、泥等による外部悪環境から
保護する。該カバー部材39はフロア構成部材の
下面にラバー等の吸振部材を介して取り付けられ
る。又、カバー部材39の内部には作動軸23軸
支用の複数の軸受ブツシユ40…が嵌入され、該
ブツシユ40で作動軸23の振れ回りが防止さ
れ、作動軸23とカバー部材40との軸芯が一致
した状態において作動軸23が回動することを保
障できる。
前記クランク機構Aのクランク運動により後輪
13が転舵せしめられる場合、後輪13の転舵角
の大きさは前記連結杆19の車体幅方向への移動
距離、換言すると第4図で示された入力軸25か
らのクランクピン27の偏心量εによつて定ま
る。第4図、第5図において該偏心量εを所望値
に簡単な構造で設定でき、且つ入力軸25にクラ
ンクピン27を簡単な作業で組付けることができ
る構造が示されている。入力軸25の後端にはボ
ルト41で保持部材42が結合される。クランク
ピン27はアーム部材43に結合され、該アーム
部材43は入力軸25の軸方向への長さを有する
基部43aと、基部43aの後端から入力軸25
の軸径方向へ延びる延出部43bとからなる側面
形状L字形に形成され、延出部43bにピン44
でクランクピン27が結合される。保持部材42
の下面に入力軸25の軸径方向を厚さ方向とする
スペーサ部材45を当てがい、更にスペーサ部材
45の下面にL字形アーム部材43の基部43a
を当てがつた後、ボルト46でスペーサ部材45
とアーム部材43とを保持部材42に結合保持さ
せる。これによりボルト46の締付け作業によつ
て入力軸25にクランクピン27を組付けること
ができるとともに、スペーサ部材45の厚さによ
つて偏心量εの値を定めることができる。該厚さ
の設定によつて前輪10の転舵角に対する後輪1
3の転舵角の比率を本発明に係る装置が適用され
る車両にとつて望ましいとされる値に定めること
ができる。
後輪13の転舵角が零即ち直進状態の場合には
クランクピン27は第4図、第5図の通り入力軸
25の真下に位置しているが、このような後輪転
舵角とクランクピン位置との関係をクランク機構
Aの組立作業時に達成できる構造は第6図で示さ
れている。クランクピン27と前記連結杆19と
を連結するコンロツド28は長さ調整自在に構成
され、具体的にはコンロツド28は両端部に右ネ
ジ、左ネジのネジ部47a,47bが形成された
ネジ杆47と、該ネジ部47a,47bに螺合す
る長軸状のナツト部材48,49と、ネジ杆47
とナツト部材48,49とを締付結合するロツク
ナツト50,51とからなるターンパツクル式と
なつている。ロツクナツト50,51を弛めてネ
ジ杆47を回転操作するとコンロツド28の長さ
変更でき、これにより前輪10の転舵角が零の時
に後輪10の転舵角を零として入力軸25の真下
に位置せしめたクランクピン27と連結杆19と
を連結できる。
次に連結杆19や前記パワーシリンダ32等を
車体に組付ける構造を述べる。第7図は該構造を
示した第2図の7―7線断面図である。連結杆1
9、パワーシリンダ32の下方にはビーム状の支
持部材52が車体幅方向に延長され、第7図の通
り該支持部材52に後上方へ延びる第1アーム部
53と前上方へ延びる第2アーム部54とが結合
され、第1アーム部53は支持部材52の長さ方
向略中央部に1本、第2アーム部54は長さ方向
両端部に2本ある。夫々のアーム部53,54の
頂部には筒部材53a,54aが固着され、筒部
材53aは車体に連結される。筒部材54aは前
記後輪用ロアーアーム15の内端部15aを車体
に設けられている図示しない取付ボス部とともに
挾み、これらの取付ボス部、ロアーアーム内端部
15a、筒部材54aの三者に第2図において鎖
線55で略図されている軸が挿入され、これによ
り支持部材52は三箇所で車体に連結されている
とともに、ロアーアーム15を支持するために支
持部材52が活用される。筒部材53a,54a
の内部には支持部材52と車体との間で振動が伝
播するのを防止するためのラバー等による吸振部
材53b,54bが嵌入されている。
第7図の通り支持部材52には前方へ延びる第
3アーム部56が結合され、該アーム部56にパ
ワーシリンダ32の本体ケース34と組付一体化
され且つパワーシリンダ32の前記ピストンロツ
ド33が挿通したケース24が載せられ、止着部
材57をボルト58でアーム部56に結合するこ
とによりパワーシリンダ32は支持部材52に取
り付けられる。このようなパワーシリンダ32の
取付部は第2図の通り二箇所設けられる。第7図
の通り支持部材52には後上方へ延び且つ頂部に
半割形状の受け部材59を備えた第4アーム部6
0が結合され、該受け部材59の上面に第6図の
通り外周面に吸振部材61、内周面に軸受62を
夫々備えた筒部材63が載せられ、受け部材59
とは対称的な半割形状の止着部材64を第7図の
通りボルト65で受け部材59に結合することに
より、第6図の通り上記軸受62に摺動自在に支
承された連結杆19が支持部材2に支持される。
連結杆19の該支承部も第2図、第6図の通り二
箇所設けられる。
以上で明らかなように車体に連結された支持部
材52は後輪用ロアーアーム15、パワーシリン
ダ32、連結杆19の三種類の部材を車体に支持
させる機能を有し、車体後部のスペースを有効に
利用して配置されたこれらの部材の車体への組付
けを部品点数が少ない簡易な構造で行える。
第6図の通り連結杆19は左右の杆半体66,
67の対向端部を嵌着結合することにより構成さ
れ、該杆半体66,67の外端部に一体に設けら
れたボール部66a,67aを左右の後輪転舵用
タイロツド18,18の内端部に組み込まれたボ
ール受け部材68,69が滑動自在に包持するこ
とにより、連結杆19とタイロツド18,18と
の連結が行われ、これにより連結杆19の車体幅
方向への運動に伴う後輪13を転舵させるべきタ
イロツド18の運動が許容される。連結杆19を
支承する上記軸受62は内周側のインナ部材62
aと外周側のアウタ部材62bとの組み合せから
なり、インナ部材62aとアウタ部材62bとの
接触面は外周方向へ湾曲膨出した球面となつてお
り、従つて軸受62は自動調心作用を有する球面
軸受である。このため、軸受62で支承されつつ
連結杆19が車体幅方向へ運動を行うに際し、該
運動が車体幅方向或は上下方向に対して多少の傾
き角をもつて行われても軸受62と連結杆19と
間に摺動抵抗が発生するのを防止でき、連結杆1
9の円滑な運動を保障できる。
前記連結ピン29と連結杆19との連結は、連
結ピン29のボール部29aを連結杆19のボー
ル受け部材31が滑動自在に包持しているため、
クランクピン27とコンロツド28との連結及び
連結杆19と後輪転舵用タイロツド18との連結
と同様にボールジヨイントで行われているが、ボ
ール部29aの中心Iは連結杆19の軸中心線J
上に存在している。この構造によると、クランク
機構Aのクランク運動によるコンロツド28の車
体幅方向への引張力、圧縮力によつて連結杆19
が運動せしめられる場合、連結杆19の軸中心線
Jと引張力、圧縮力の作用点とに位置のずれ即ち
オフセツトがないため、連結杆19が揺れるのを
なくすことができ、連結杆19に所定の直線運動
を行わせることができる。
以上の説明で明らかなように本発明によれば、
動力舵取装置を構成する動力補助手段を車体後部
であつて後輪を支持するナツクルアームの車軸よ
りも車体後方に配置したため、スペースの有効利
用によつて該配置を行うことができる。又、動力
補助手段、左右の後輪転舵用タイロツドを連結す
る連結杆、及び後輪用ロアーアームの内端部の
夫々を車体に連結された支持部材によつて支持し
たため、これらの部材の車体への組付けを構造簡
単なものとし、該構造に必要な部品点数を削減で
き、支持部材を上記三種類の部材の共通したマウ
ント材とすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は主要な部材、構造を実線で示した車両の全体平
面図、第2図は車体後部を示す第1図の一部拡大
図、第3図は前輪転舵機構と後輪転舵機構とを連
結する連結経路を示す側面図、第4図は第3図の
一部拡大側断面図、第5図は第4図の5A―5A
線、5B―5B線における半截断面図を合成した
図、第6図は車体後部に配置されたパワーシリン
ダ、クランク機構、後輪転舵機構周辺の平断面
図、第7図は第2図の7―7線断面図である。 尚図面中、10は前輪、13は後輪、15は後
輪用ロアーアーム、18は後輪転舵用タイロツ
ド、19は連結杆、20は操舵輪、32は動力補
助手段であるパワーシリンダ、52は支持部材、
Aはクランク機構、Bは前輪転舵機構、Cは後輪
転舵機構、Dは連結経路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 操舵輪の操舵操作により前輪とともに後輪を
    転舵するようにした車両の操舵装置において、動
    力舵取装置を構成する動力補助手段を車体後部に
    配置し、且つ該配置位置を後輪を支持する後輪車
    軸よりも車体後方としたことを特徴とする車両の
    操舵装置。 2 操舵輪の操舵操作により前輪とともに後輪を
    転舵するようにした車両の操舵装置において、動
    力舵取装置を構成する動力補助手段を車体後部に
    配置し、後輪転舵用の左右のタイロツドを連結杆
    により連結し、該動力補助手段、連結杆、及び後
    輪懸架機構を構成するロアーアームの内端部の
    夫々を車体に連結された支持部材によつて支持し
    たことを特徴とする車両の操舵装置。 3 前記動力補助手段及び前記連結杆の夫々は後
    輪を支持した後輪車軸よりも車体後方に配置され
    ている特許請求の範囲第2項記載の車両の操舵装
    置。
JP56120243A 1981-07-28 1981-07-31 車両の操舵装置 Granted JPS5822757A (ja)

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GB08221640A GB2107263B (en) 1981-07-28 1982-07-27 Vehicular steering system
DE3249543A DE3249543C2 (ja) 1981-07-28 1982-07-28
DE19823228181 DE3228181A1 (de) 1981-07-28 1982-07-28 Fahrzeuglenksystem
US06/402,802 US4467885A (en) 1981-07-28 1982-07-28 Vehicular steering system

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