JPS6233978Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は気化器のフロートバルブ装置に関す
る。

従来この種装置として、例えば実公昭35−
15307号公報に記載されているようにバルブ本体
内にバルブスプリングを介してバルブピンを嵌合
してこれを抜止め係止させるものは知られるが、
この場合該バルブ本体と該ピンとは夫々金属材か
ら成り、該ピンは該バルブ本体側にかしめを施し
て抜止めされる式を一般としたもので、かゝるも
のでは、バルブ本体のかしめ工程が煩雑となつて
その組付作業が面倒であるのみならず、ピンが嵌
合する嵌合孔内のピン摺動時のエアの吸入排出が
円滑に行われず、ピンの摺動のさまたげとなる等
の不都合を伴う。

本考案はかゝる不都合のない装置を得ることを
その目的としたもので、バルブ本体１内にバルブ
スプリング２を介してバルブピン３を嵌合し、該
ピン３を抜止め係止させるものにおいて前記バル
ブピン３の嵌合端部に、外方に弾発される爪片４
を一体に設け、該爪片４を前記バルブ本体１に形
成される爪孔５内に弾発係止させたことを特徴と
する。

該爪片４は例えば円周上の２個とし、先端の膨
大する頭部４ａにおいて各爪孔５内に係合される
ようにした。

なおバルブ本体１とバルブピン３とを夫々合成
樹脂で形成するときはその成形が容易となると共
にガソリン代替燃料のアルコール系の燃料に対し
ても変性或は腐蝕の問題がなく安定度が向上す
る。

このように、本考案におけるバルブ本体１内に
嵌合されるバルブピン３の抜止め係止は、バルブ
ピン３の嵌合端部に外方に弾発させて設けた爪片
４を、バルブ本体１に形成される爪孔５内に弾発
係合させたものであるからバルブピン３は、その
嵌合端部の爪片４がその弾発に抗した押入によつ
て簡単に嵌合係止され、その組付作業が簡単とな
ると共に嵌合孔内でのピン３の摺動時のエアの吸
入排出は爪孔５を介して行われるためピン３の摺
動をさまたげることがない等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例を截断側面図、第２図
はその−線截断面図、第３図はその分解斜面
図である。 １……バルブ本体、２……バルブスプリング、
３……バルブピン、４……弾性爪片、５……爪
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バルブ本体１内にバルブスプリング２を介して
   バルブピン３を嵌合し、該ピン３を抜止め係止さ
   せるものにおいて前記バルブピン３の嵌合端部
   に、外方に弾発される爪片４を一体に設け、該爪
   片４を前記バルブ本体１に形成される爪孔５内に
   弾発係止させたことを特徴とする気化器のフロー
   トバルブ装置。