JPS6233907B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、遠赤外線健康器具に関する。

従来、この種の器具としては、実開昭51−
102283号公報に開示されるものが存在した。

この従来の器具は、赤外線電球を用いて体の広
範囲に赤外線を照射し、これによつて患部の血行
を良くして治瘉効果を上げるようになつていた。
しかしこの従来の器具は、単に、赤外線電球によ
つて患部に赤外線を照射して患部の血行を良くす
るだけなので、その治療効果は地肌とと神経痛に
しか及ばなかつた。

本発明者は、治療効果をより一層高めるため
に、つぼに温熱刺激を与えることに着目した。

つぼは、その部分だけを集中的に刺激すること
によつて初めてつぼ刺激の効果を得られるのであ
るが、しかしながら、従来の器具では赤外線電球
を用いているので、つぼに集中的に温熱刺激を与
えることができず、反対に、つぼを集中的に刺激
するために、赤外線電球を小さくすると、今度は
赤外線が弱くなつて有効な刺激を与えることがで
きなくなつてしまつた。

本発明は、このような事情に鑑み開発されたも
ので、一般の人でも家庭で手軽に温灸治療をする
ことができるようにし、而も、一般の人でも適確
につぼを温熱刺激できるようにしたものである。

本発明に係る遠赤外線健康器具につき説明する
に、その構成は、端子５を設けた半導体４の上面
に遠赤外線輻射体３を密着し、該遠赤外線輻射体
の上面中心部にゲルマニウム２を密着し、該ゲル
マニウムを上にして、前記半導体４、前記遠赤外
線輻射体３及び前記ゲルマニウム２が一体となつ
たものを、先端に凹凸面７を有するカバー８に収
納し、プラグ１３を設けたコード６を前記端子５
に接続して成る遠赤外線放熱子１と、箱体Ｂに複
数個の並列に配線されたスイツチ１０を設け、該
スイツチの各々に前記プラグ１３用のジヤツク１
１を接続し、該ジヤツクを夫々前記箱体Ｂに固定
して成る通電制御装置９と、上衣１４、腕あて１
５、パンツ１６、ひざあて１７及び足あて１９に
夫々前記遠赤外線放熱子１と嵌合する穴１８を各
ツボの位置に対応する所に穿設して成る遠赤外線
放熱子固定用装着具２０とから成る。

以下本発明を図面に示す一実施例に基づいて説
明する。

図中１は、遠赤外線放熱子である。この遠赤外
線放熱子１は、端子５を設けた半導体４の上面に
遠赤外線輻射体３を密着し、この遠赤外線輻射体
３の上面中心部にゲルマニウム２を密着し、しか
る後、このゲルマニウム２を上にして、半導体
４、遠赤外線輻射体３及びゲルマニウム２が一体
となつたものを、先端に凹凸面７を有するカバー
８に収納し、そしてプラグ１３を設けたコード６
を前記端子５に接続することによつて成つてい
る。

尚、遠赤外線輻射体３としては、酸化チタン、
酸化アルミナ、酸化鉄等の酸化金属を混合して焼
成したセラミツクが適する。

また、半導体４としては、ポジスター、熱基
盤、熱プレート等が適する。

９は通電制御装置である。この通電制御装置９
は、箱体Ｂに複数個の並列に配線されたスイツチ
１０を設け、このスイツチ１０の各々にプラグ１
３用のジヤツク１１を接続し、このジヤツク１１
を夫々箱体Ｂに固定して成る。

本実施例の通電制御装置９は、交流を用いてい
るので、直流を得るために箱体Ｂ内に整流器（図
示せず）を設けてある。また、本実施例では、ブ
ザー１２を有するタイマー（図示せず）を箱体Ｂ
内に設けてあり、このタイマーによつて一定時間
が来るとブザー１２が鳴ると共に電源が切れるよ
うになつている。

２０は遠赤外線放熱子固定用装着具である。こ
の遠赤外線放熱子固定用装着具２０は、上衣１
４、腕あて１５、パンツ１６、ひざあて１７及び
足あて１９に夫々遠赤外線放熱子１と嵌合する穴
１８を各つぼの位置に対応する所に穿設して成
る。

上衣１４、腕あて１５、パンツ１６、ヒザアテ
１７及び足あて１９の材質としては、ジヤージ等
の伸縮性の有る厚手の布地が適する。尚、遠赤外
線放熱子固定用装着具２０に設けた穴１８と遠赤
外線放熱子１の嵌合をより確実なものにするため
には、穴１８の周囲と遠赤外線放熱子１の側面に
ベルベツト式フアスナー等の係止具を設けると良
い。

以上のような構成から成る本発明は次のような
効果を有する。

本発明に係る遠赤外線健康器具は、半導体４、
遠赤外線輻射３及びゲルマニウム２より遠赤外線
放熱子１を構成してあるので、これを小型化する
ことが可能であり、而もこの遠赤外線放熱子１か
ら強力な遠赤外線輻射を与えられると共にゲルマ
ニウム２からも放射線が輻射されるようになつ
た。この結果、従来の器具のように、患部全体に
赤外線を照射して人体表面の血行を良くして地肌
を健康にしたり、神経痛を直すだけでなく、つぼ
を集中的に遠赤外線とゲルマニウムの放射線で刺
激するので、このつぼ刺激によりつぼに対応する
内臓の働きをも良好にし、健康を回復させること
も可能となつた。

本発明に係る遠赤外線健康器具は、つぼの所に
固定された遠赤外線放熱子１のプラグ１３を通電
制御装置９のジヤツク１１に接続し、そしてこの
ジヤツク１１と連通しているスイツチ１０をON
にすれば、簡単に温灸治療を行うことができるの
で、火傷、火事等の心配も無く家庭でも手軽に温
灸治療を行うことが可能となつた。

更に、一般の人が温灸治療を行う際、一番難し
いのが、つぼを適確に刺激することだが、本発明
に係る遠赤外線健康器具を用いれば、遠赤外線放
熱子固定用装着具２０に、つぼの位置に対応する
所に穴１８が穿設してあるので、この遠赤外線放
熱子固定用装着具２０を身に付け、穴１８に遠赤
外線放熱子１を嵌合させ、スイツチ１０を入れさ
えすれば、簡単且つ適確につぼを温熱刺激するこ
とができる。

以上の如く、本発明は従来の器具に比べ、極め
て実用的且つ治療効果が高い遠赤外線健康器具で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は遠赤外線放熱子１の断面図である。第
２図は通電制御装置９の斜視図である。第３図は
遠赤外線放熱子固定用装着具２０の正面図であ
る。第４図は遠赤外線健康器具の使用状態を示す
図である。 １……遠赤外線放熱子、２……ゲルマニウム、
３……遠赤外線輻射体、４……半導体、５……端
子、６……コード、７……凹凸面、８……カバ
ー、９……通電制御装置、１０……スイツチ、１
１……ジヤツク、Ｂ……箱体、１２……ブザー、
１３……プラグ、１４……上衣、１５……腕あ
て、１６……パンツ、１７……ひざあて、１８…
…穴、１９……足あて、２０……遠赤外線放熱子
固定用装着具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 端子５を設けた半導体４の上面に遠赤外線輻
   射体３を密着し、該遠赤外線輻射体の上面中心部
   にゲルマニウム２を密着し、該ゲルマニウムを上
   にして、前記半導体４、前記遠赤外線輻射体３及
   び前記ゲルマニウム２が一体となつたものを、先
   端に凹凸面７を有するカバー８に収納し、プラグ
   １３を設けたコード６を前記端子５に接続して成
   る遠赤外線放熱子１と、箱体Ｂに複数個の並列に
   配線されたスイツチ１０を設け、該スイツチの
   各々に前記プラグ１３用のジヤツク１１を接続
   し、該ジヤツクを夫々前記箱体Ｂに固定して成る
   通電制御装置９と、上衣１４、腕あて１５、パン
   ツ１６、ひざあて１７及び足あて１９に夫々前記
   遠赤外線放熱子１と嵌合する穴１８を各つぼの位
   置に対応する所に穿設して成る遠赤外線放熱子固
   定用装着具２０とから成る遠赤外線健康器具。