JPS6233731A - ベリリウム−銅母合金の製造方法 - Google Patents

ベリリウム−銅母合金の製造方法

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JPS6233731A
JPS6233731A JP17160485A JP17160485A JPS6233731A JP S6233731 A JPS6233731 A JP S6233731A JP 17160485 A JP17160485 A JP 17160485A JP 17160485 A JP17160485 A JP 17160485A JP S6233731 A JPS6233731 A JP S6233731A
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JP
Japan
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beryllium
master alloy
copper
arc furnace
hollow electrode
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Pending
Application number
JP17160485A
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English (en)
Inventor
Senji Fujita
藤田 宣治
Kiyohide Hayashi
林 清英
Masanori Ikeda
池田 雅宣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し発明の目的」 (産業上の利用分野) この発明は、ベリリウム銅合金の母材として使用される
ベリリウム−銅母合金の製造に利用される、ベリリウム
−銅母合金の製造方法に関するものである。
(従来の技術) ベリリウム銅合金は、含有するベリリウム量によって特
性が異なり、一般に、高力型と高伝導型とに大別するこ
とができる。これらのうち、高力型の中で実用化されて
いるのは主として25合金(CA172)と16565
合金A170)の2種類であり、また、高伝導型の中で
実用化されているのは主として10合金(CA 175
)と50合金(CA 176)の2種類である。そして
、これらに加えて切削性を改良した合金も開発され、各
種板ばねおよびコイルばね、ギヤ、ねじ、コネクタ接触
片、ダイヤフラムベローズ、電極、金型、−機械部品、
工具、美術工芸品等々の素材として使用されている。
このようなベリリウム銅合金の母材となるベリリウム−
銅母合金は、ベリリウムを約4%、残部銅よりなる合金
であり、JIS  H2SO4にベリリウム−銅地金の
成分規格(Be含有量が3.2〜3.8重量%のものと
、3.8〜4.3重量%のもの)が定められている。こ
のベリリウム−銅母合金は、酸化ベリリウムと炭素を混
合し、電気アーク炉中で溶融した銅と共に加熱すること
によって製造される。この際の反応は吸熱反応であり、
1600℃付近から始まり、高温になるほど反応速度は
早くなる。そして、実際の製造では、1900〜200
0°Cの付近で最も効果的に還元されている。
このベリリウム−銅母合金の製造の際における還元反応
の機構は、次のようなものと考えられる。
この場合、■の反応は主として溶融鋼中のベリリウム含
有量が低い初期に起り、ベリリウム含有量の増大と共に
■の反応が進む、そして、炉中には多量の酸化ベリリウ
ムと炭素の混合物が存在するため、混合物中では■の反
応が進み、ここで生成した炭化ベリリウムが溶融鋼中に
溶は込んで、■の反応が進むと考えられる。このように
して反応が終了した母合金は1800〜2000℃で出
湯され、溶は込んでいる一酸化炭素、炭化ベリリウム、
スラグ等を浮上・分離させたあと、約1000〜125
0℃で鋳込まれてインゴットになる。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したように、ベリリウム−銅母合金は、酸化ベリリ
ウム、炭素および銅を溶解原料として電気アーク炉中で
溶製されるが、ここで使用される酸化ベリリウムは非常
に毒性が強く、ベリリウム単体と共に[特定化学物質第
1類]に指定されていて、製造や取扱いに法的規制が加
えられている。そのため、ベリリウム−銅母合金の溶製
においてはこれら有毒成分の集塵を徹底的に行わねばな
らない。
ところで、ベリリウム−銅母合金の溶解原料のうち、酸
化ベリリウムおよび炭素は一般的に粉末状であり、この
状態で電気アーク炉へ装入する場合には有毒な酸化ベリ
リウムを含む粉塵が多量に発生するので、作業環境上に
おいて支障のないようにする必要があった。そして、例
えば、上記の粉塵の発生を軽減すべく酸化ベリリウムお
よび炭素をペレット状にする場合には、多大な工数が必
要になってコストが著しく上昇するという問題点があっ
た。
この発明は、上述したような従来の問題点に着目してな
されたもので、ベリリウム−銅母合金の溶解原料として
必ずしもペレット状の酸化ベリリウムおよび炭素を使用
しなくとも、有害な酸化ベリリウムを含む粉塵の発生を
著しく低減し、大気中のベリリウム濃度を規制値以下に
することが可能であり、溶製コストの低減と、環境汚染
の防止とを同時に実現することが可能であるベリリウム
−銅母合金の製造方法を提供することを目的としている
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明は、ベリリウム−銅母合金を溶製するに際し、
溶解原料として酸化ベリリウム、炭素および銅を使用す
るとともに、中空電極を備えた電気アーク炉を使用し、
前記溶解原料のうち少なくとも酸化ベリリウムおよび炭
素は粉粒状のものを使用して前記中空電極の中空部より
供給して溶製するようにしたことを特徴としている。
この発明の一実施態様においては、前記電気アーク炉と
して、製鋼用電気アーク炉と同様に、電源として整流装
置が不要である三相交流アーク炉を使用することが可能
であるが、必要に応じて、フリッカ−値が低いこと、電
極消費が少ないこと、騒音が小さいこと、などの特長を
有する直流アーク炉を使用することも可能であり、この
場合、中空電極の本数も適宜選定する。
第1図はこの発明の実施態様において使用する電気アー
ク炉の構造例を示す断面説明図であって、この電気アー
ク炉1は、容器本体2、炉蓋3、中空電極4から主とし
て構成され、直流アーク炉の例を示すものであることか
ら、容器本体2が電源の陽極側に接続され、中空電極4
が電源の陰極側に接続される。
この発明の実施態様においては、前記中空電極4は単純
に中空部4aを有する形状のものが使用されるほか、第
2図に示すように、中空電極4の内部にガスカーテン形
成用のガス流路4bを備えたものも使用されうる。この
場合、中空電極4を接続する際に、一方の中空電極4に
設けたガス流路4bと、他方の中空電極4に設けたガス
流路4bとが支障なく連通されるように、中空電極4の
端部に、前記ガス流路4bの一端が開口する環状ガス流
路4cを設けておくことも望ましい。
さらに、この発明の実施態様においては、前記中空型a
i4が貫通する炉蓋3の部分に、シールドガスを流出す
るガス流出管5を設置し、中空電極4と炉蓋3との隙間
部分から有害な酸化ベリリウムを含む血煙が外部に漏れ
出ないようにしておくことも望ましい。
さらにまた、この発明の実施態様においては、中空電極
4を昇降可能に設置し、溶製時に前記中空型8i4をベ
リリウム−銅母合金溶湯浴6中に入れて撹拌するように
なすことも望ましい6さらにまた、この発明の実施態様
においては、炉蓋3に集塵口3aを設けて集塵管7を接
続することにより、有害な酸化ベリリウムを含む血煙を
集中的に強制排出するが、場合によっては、前記酸化ベ
リリウムを含む血煙を中空電極4の中空部4a内に流し
て循環させるようにすることも可能である。
そのは、か、溶解原料は、通常の場合酸化ベリリウムお
よび炭素が粉末状であり、銅は板状、線状、塊状等から
なっていて、銅は電気アーク炉の装入口から供給される
が、酸化ベリリウムおよび/または炭素が粒状のもので
あってもよく、また、銅も粉粒状のものであってもよい
、そして、銅が粉粒状である場合には、前記酸化ベリリ
ウムおよび炭素とともに中空電極4の中空部4aから供
給するようにしてもよい。
このようにして、少なくとも酸化ベリリウムおよび炭素
を中空電極4の中空部4aから供給すれ1f、温度が最
も高いアーク発生部分に溶解原料が供給されることとな
るので、酸化ベリリウムの還元反応が著しく促進される
。そして、この間、中空電極4の下端よりガスを噴出さ
せてアークのまわりでガスカーテンを形成させると共に
スカム8を排除するようにしておけば、酸化ベリリウム
を含む粉塵が外部に流出するのを効果的に抑制すること
が可能となる。
さらには、中空電極4は、その中空部4aより酸化ベリ
リウムおよび炭素を供給しているため、酸化ベリリウム
および炭素を供給するための貫通孔を独立して炉蓋3に
形成する必要もない、そして、中空電極4が貫通する炉
蓋3の部分にガス流出管5よりシールドガスを流すこと
によって、アーク炉内の血煙が外部に流出するのを効果
的に抑制することができる。
(実施例) 第1図に示した構造(ただし、中空電極4は第2図に示
したようにガス流路4bを有するもの)の直流アーク炉
1を使用し、溶解原料のうち銅はスクラップを使用して
アーク炉の装入口より供給し、酸化ベリリウムおよび炭
素は粉末を用いて中空型8i4の中空部4aより供給し
た。
そして、アーク炉1内で前述の反応■〜■を進行させる
間に、中空電極4のガス流路4bよりガスカーテン形成
用のアルゴンガスを噴出させると同時に、ガス流出管5
よりシールドガス形成用のアルゴンガスを流出させた。
このようにして溶製されたベリリウム−銅母合金を出湯
したあと、溶は込んでいる一酸化炭素。
炭化ベリリウムおよびスラグ等を浮上・分離させ、約1
000℃で鋳造してインゴットとした。
そして、このインゴットの成分を測定したところ、Be
:3.98重量%、Si:0.09重量%、Fe:0.
1Oi量%、All:0.07重量%、Cu+Be:9
9.7重量%であった。また、溶製時における作業場の
ベリリウム気中濃度は2gg/m3以下であり、規制基
準を十分に満足するものであった。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明によれば、ベリリウ
ム−銅母合金を溶製するに際し、溶解原料として酸化ベ
リリウム、炭素および銅を使用するとともに、中空電極
を備えた電気アーク炉を使用し、前記溶解原料のうち少
なくとも酸化ベリリウムおよび炭素は粉粒状のものを使
用して前記中空電極の中空部より供給して溶製するよう
にしたから、ベリリウム−銅母合金の溶解原料として必
ずしもペレット状の酸化ベリリウムおよび炭素を使用し
なくとも、有害な酸化ベリリウムを含む粉塵の発生を著
しく低減し、大気中のベリリウム濃度を規制値以下にす
ることが可能であるという非常に優れた効果を有し、酸
化ベリリウムおよび炭素は温度が最も高いアーク中もし
くはその至近部分に供給されるため、還元反応が著しく
促進されるという非常に優れた効果を有し、ベリリウム
−銅母合金の溶製コストの低減と、環境汚染の防止とを
同時に実現することが可能であるという著大なる効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施態様において使用される電気ア
ーク炉の概略断面説明図、第2図は中空電極の他の構造
例を示す部分断面説明図である。 1・・・電気アーク炉、 2・・・容器本体、 3・・・炉蓋、 4・・・中空電極、 4a・・・中空部、 4b・・・ガス流路。 5・・・ガス流出管。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベリリウム−銅母合金を溶製するに際し、溶解原
    料として酸化ベリリウム、炭素および銅を使用するとと
    もに、中空電極を備えた電気アーク炉を使用し、前記溶
    解原料のうち少なくとも酸化ベリリウムおよび炭素は粉
    粒状のものを使用して前記中空電極の中空部より供給し
    て溶製することを特徴とするベリリウム−銅母合金の製
    造方法。
  2. (2)中空電極を備えた電気アーク炉が三相交流アーク
    炉である特許請求の範囲第(1)項記載のベリリウム−
    銅母合金の製造方法。
  3. (3)中空電極を備えた電気アーク炉が直流アーク炉で
    ある特許請求の範囲第(1)項記載のベリリウム−銅母
    合金の製造方法。
  4. (4)中空電極は、その内部にガスカーテン形成用のガ
    ス流路を備えたものである特許請求の範囲第(1)項な
    いし第(3)項のいずれかに記載のベリリウム−銅母合
    金の製造方法。
  5. (5)電気アーク炉は、中空電極が貫通する部分の周囲
    にシールドガスを流出するガス流出管を備えたものであ
    る特許請求の範囲第(1)項ないし第(4)項のいずれ
    かに記載のベリリウム−銅母合金の製造方法。
  6. (6)中空電極は昇降可能であり、溶製時に前記中空電
    極を浴中に入れて攪拌するようにした特許請求の範囲第
    (1)項ないし第(5)項のいずれかに記載のベリリウ
    ム−銅母合金の製造方法。
  7. (7)電気アーク炉は集塵口を備えたものであり、前記
    集塵口より排出された塵煙を中空電極の中空部に流して
    循環させるようにした特許請求の範囲第(1)項ないし
    第(6)項のいずれかに記載のベリリウム−銅母合金の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0393187A (ja) * 1989-09-05 1991-04-18 Toagosei Chem Ind Co Ltd 把手付きプラスチックボトルの製造方法
US10488114B1 (en) * 2015-06-09 2019-11-26 Materion Corporation Fluid-cooled copper lid for arc furnace

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