JPS6232936Y2 - - Google Patents

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JPS6232936Y2
JPS6232936Y2 JP1980019479U JP1947980U JPS6232936Y2 JP S6232936 Y2 JPS6232936 Y2 JP S6232936Y2 JP 1980019479 U JP1980019479 U JP 1980019479U JP 1947980 U JP1947980 U JP 1947980U JP S6232936 Y2 JPS6232936 Y2 JP S6232936Y2
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JP
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valve
output shaft
input shaft
spool valve
thrust plate
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JP1980019479U
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【考案の詳細な説明】 本考案は自動車などの車両における動力舵取装
置の左右切り時の中立点の調整を行うことのでき
る中立点調整機構に関するものである。
一般に、たとえば自動車の如き車両における動
力舵取装置においては、ハンドルからの入力を受
ける入力軸と、該入力軸と同一方向に相対回転可
能に連結された出力軸とを設け、これらの軸の回
転方向に応じて該両軸と同軸的に配置されたスプ
ールバルブを軸方向に移動させて油圧の切換を行
うことにより、動力の伝達補助を行うよう構成さ
れている。
ところが、従来の動力舵取装置においては、た
とえば出力軸の固定用のベアリングに摩耗などに
よるガタが発生した場合、操舵時にハンドルを右
に切つた時と左に切つた時とではハンドル操舵力
に相当大きな差を生じてしまう恐れがある。
このような問題を解消するため、動力舵取装置
の中立点出しを行う場合、従来入力軸とトーシヨ
ンバーとの相対的な位置関係を調整することによ
り行つている。ところが、このような方式による
中立点出しは特殊な治具を必要とし、特別な修理
工場などでなければ実施することができないとい
う問題がある。
一方、このような欠点を排除するため、スプー
ルバルブとバルブハウジングとの間にバルブケー
スを設け、このバルブケースを出力軸と一体化し
たものも提案されているが、バルブケースの外周
部におけるシール部の摩擦抵抗が大きく、ハンド
ルの戻り性能が悪化し、動力舵取装置の特性が低
下してしまうという不具合がある。また、このよ
うな従来方式においては、バルブケースと出力軸
とを一体結合するために第1図AおよびBに示す
ようなスラストプレートを使用しているが、従来
のスラストプレートは図のようにほぼ馬蹄形の平
面形状を有する均一な厚さの板であるため、スラ
ストプレートとバルブケースの当接部分の板厚が
常に一定であり、バルブケースの位置を出力軸の
位置に対して相対的に調整して中立点の調整を行
うことができなかつた。そのため、この従来技術
においては、第4図に破線で示すようにハンドル
の右切り時と左切り時では操舵トルクに差が生じ
てしまうという結果となつていた。
さらに、たとえば実公昭54−1701号公報に記載
された技術のように、スプール弁部材の軸方向の
位置決めが止め軸17及びシムによつてなされる
ものが存在する。しかし止め輪や複数枚のシムを
使用せねばならず部品点数が多くなつてしまうも
のであつた。
本考案は前記従来技術の欠点を解消するために
なされたもので、特別な治具を必要とすることな
く、部品点数も増さず、簡単にスプールバルブの
中立点出しを行うことのできる動力舵取装置の中
立点調整機構を提供することを目的とするもので
ある。
この目的を達成するため、本考案による動力舵
取装置の中立点調整機構は、バルブハウジング内
にて、それぞれ共通な軸線上に回転可能に装着さ
れた入力軸と出力軸はトーシヨンバーを介して連
結され、前記入力軸の周囲に同心的に配置され、
かつ軸方向に移動自在に形成されたスプールバル
ブは前記入力軸に形成されたボール溝内に摺動自
在に配置されたボールと係合し、前記スプールバ
ルブと前記バルブハウジングとの間には、該スプ
ールバルブと同心的に配置されたバルブケースが
設けられ、前記バルブケースは一枚のスラストプ
レートを介して前記出力軸と結合されているもの
においてなされる。スラストプレートは出力軸側
に固定されバルブケース側に当接された状態で、
結合がなされる。そして、該スラストプレートは
略馬蹄形をなし内周部は出力軸に形成された溝部
に嵌合して固定される厚さを有し、外周部は一方
の面においては前記円周部と同一平面を形成し他
方の面においては段差を形成することにより厚さ
の薄い当接部分となり、該当接部分のどちらの面
にバルブケースを当接させて結合するかによつ
て、前記バルブケースと前記出力軸との相対位置
関係を調整可能としたものである。
以下、本考案を図面に示す実施例に従つてさら
に説明する。
第2図は本考案による中立点調整機構を組み込
んだ動力舵取装置の切換弁機構の一実施例を示す
断面図である。この図から明らかなように、切換
弁機構のバルブハウジング1内には入力軸2が設
けられ、この入力軸2はギヤボツクス部3内から
バルブハウジング1内に挿入された出力軸4とト
ーシヨンバー5を介して互に同一方向に相対回転
可能に連結されている。そのため、入力軸2とト
ーシヨンバー5はピン6で連結され、かつ該トー
シヨンバー5と出力軸4とはピン7により連結さ
れ、それにより入力軸2と出力軸4はトーシヨン
バー5を介して所定量だけ同一方向に回転してト
ルクを伝達することができる。入力軸2の両端付
近にはニードルベアリング8と9が設けられてい
る。一方、出力軸4の両端付近にも該出力軸4の
回転を円滑にするためのボールベアリング10
(一端側のもののみを図示する)が設けられてい
る。
前記入力軸2の外周側には油圧切換用のスプー
ルバルブ12が該入力軸2の回転方向に応じて軸
方向に移動可能に設けられている。このスプール
バルブ12と入力軸2との連動のため、該入力軸
2の下端部付近の外周には、らせん溝状のボール
溝11が形成され、このボール溝11内には、ス
プールバルブ12の下端付近に形成した切欠部に
収容したボール13が配置され、このボール13
はボール溝11に沿つて摺動可能である。このボ
ール13の外周側にはボールリテーナリング14
が設けられ、該ボールリテーナリング14はスナ
ツプリング15により係止されている。また、前
記ボール13とは直径方向反対側の位置におい
て、前記スプールバルブ12の下端部には溝17
が形成され、この溝17にはスプールバルブ12
の回転を防止するためのスプール回り止めピン1
6が挿入されている。したがつて、スプールバル
ブ12はスプール回り止めピン16により回転不
能とされ、それによりボール13がボール溝11
に沿つて軸方向に摺動して該スプールバルブ12
を軸方向に移動させるよう構成されている。
本実施例では、変位変換機構を構成するボール
溝11、ボール13、ボールリテーナリング1
4、スプール回り止めピン16、溝17などが摩
耗を生じた場合に、ガタが発生するのを防止する
ため、前記スプールバルブ12の上側端部にはス
ナツプリング19で保持されたばね18が設けら
れ、このばね18は前記の如き変位変換機構を構
成する部品に摩耗が発生した場合にはそのばね力
でスプールバルブ12を図の下方に押すことによ
りガタの発生を防止するよう構成されている。
さらに、前記スプールバルブ12の外周側と、
前記バルブハウジング1の内周側との間には、該
スプールバルブ12の油溝と連通可能な油溝を有
するバルブケース20が同軸的に配置されてい
る。このバルブケース20はその下端部付近に形
成した切欠溝部分において、前記出力軸4の上端
部から半径方向に伸びたスラストプレート21に
より互に一体的に結合され、該スラストプレート
21の下端側はバルブケース20の周方向切欠部
内に嵌合したスナツプリング22で係止されてい
る。したがつて、バルブケース20はスラストプ
レート21により出力軸4の溝部を介して上下方
向に固定され、かつ回転自在となつている。
前記スラストプレート21は本実施例では第3
図A〜Cに示すような構成となつている。すなわ
ち、本実施例のスラストプレート21は、ほぼ馬
蹄形の平面形状を有し、その両側のフランジ状の
張出し部分はバルブケース20の当接するための
当接部分21Aとして形成され、この当接部分2
1Aは該スラストプレート21の他の部分よりも
薄い板厚Tとなつている。このスラストプレート
21の当接部分21Aの板厚Tは中立点調整のた
め必要に応じて任意に選択することができ、当接
部分21Aの板厚Tを所要調整量に応じて選択す
ることによりバルブケース20を出力軸4に対し
て相対的に位置調整してスプールバルブ12の中
立点出しを適正に行うことができる。
たとえば、前記したように、ハンドルの右切り
時と左切り時で操舵トルクが第4図の破線で示す
ように不均衡となつた場合、すなわち右切り時の
操舵トルクの方が左切り時のそれよりも大きくな
つた場合、スプールバルブ12に対してバルブケ
ース20を第2図の下方に相対移動させればよい
ことになるから、スラストプレート21は第3図
Bに示すように当接部分21Aのへこみ側を下に
した状態で組込めばよい。一方、これとは逆に左
切り時の方が重くなつた時は、スラストプレート
21は前記とは逆向き、すなわち、当接部分21
Aのへこみ側を上側にして所定位置に組込むこと
により、バルブケース20をスプールバルブ12
に対して上昇させるようにすればよい。
したがつて、本実施例によれば、スラストプレ
ート21の当接部分21Aの板厚Tを適宜に選択
することにより、バルブケース20をスプールバ
ルブ12に対して相対移動させ、バルブケース2
0と出力軸4との相対位置関係を調整することに
より、極めて簡単にスプールバルブ12の中立点
出しを行うことが可能である。その場合、本実施
例によれば中立点出し用の特別な治具は全く必要
とせず、極めて簡単かつ安価に中立点出しを行う
ことが可能となる。
しかも、本実施例においては、スプールバルブ
12がばね18により常に下方に押されているの
で、変位変換機構を構成する部分の摩耗などによ
るガタの発生がなく、バルブ特性が安定する上
に、スプールバルブ12の振動を防止することも
できる。しかも、本実施例におけるスラストプレ
ート21を保持するためのスナツプリング22は
バルブケース20のスナツプリング保持用の周溝
部が第2図に20Aで示す如く上方に傾斜するよ
うテーパー状に形成されていることにより、スナ
ツプリング22によるスラストプレート21の軸
方向への押え効果がより向上するとともに、スラ
ストプレート21のバルブケース20との接触面
(2箇所)の摩耗によるガタの発生を、スナツプ
リング22がそれ自体の締付け力でテーパ面21
の内側に入り込む作用により自動調整することが
でき、ガタの発生を抑えることができる。
なお、第2図の符号23は油圧ポンプからの油
圧の供給を受けるプレツシヤーポート24と25
はそれぞれ右シリンダポートと左シリンダポー
ト、26はリターンポートである。
以上説明したように、本考案によれば、特別な
中立点出し用治具を利用して入力軸とトーシヨン
バーとを連結するピンを抜いて中立点調整を行う
必要がなく、従来から存在するスラストプレート
の形状を工夫するのみで一枚のスラストプレート
により両面で2通りの中立点調整ができるため部
品点数を増加することなく、さらにはスラストプ
レート自体を別の厚さのスラストプレートに変え
ることにより、簡単かつ容易に、しかも安価に中
立点出しを行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図AとBは、それぞれ従来の動力舵取装置
に使用されているスラストプレートの正面図と平
面図、第2図は本考案による中立点調整機構を組
込んだ動力舵取装置の一例を示す断面図、第3図
A,B、およびCはそれぞれ本考案に使用される
スラストプレートの正面図、下面図、側面図、第
4図は、本考案と従来技術における動力舵取特性
を比較して示す図である。 1……バルブハウジング、2……入力軸、4…
…出力軸、5……トーシヨンバー、12……スプ
ールバルブ、13……ボール、20……バルブケ
ース、21……スラストプレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バルブハウジング内にて、それぞれ共通な軸線
    上に回転可能に装着された入力軸と出力軸は、ト
    ーシヨンバーを介して連結され、前記入力軸の周
    囲に同心的に配置され、かつ軸方向に移動自在に
    形成されたスプールバルブは前記入力軸に形成さ
    れたボール溝内に摺動自在に配置されたボールと
    係合し、前記スプールバルブと前記バルブハウジ
    ングとの間には、該スプールバルブと同心的に配
    置されたバルブケースが設けられ、前記バルブケ
    ースは一枚のスラストプレートを介して前記出力
    軸と結合され、該スラストプレートは略馬蹄形を
    なし内周部は出力軸に形成された溝部に嵌合して
    固定される厚さを有し、外周部は一方の面におい
    ては前記円周部と同一平面を形成し他方の面にお
    いては段差を形成することにより厚さの薄い当接
    部分となり、該当接部分のどちらの面にバルブケ
    ースを当接させて結合するかによつて、前記バル
    ブケースと前記出力軸との相対位置関係を調整可
    能とした動力舵取装置の中立点調整機構。
JP1980019479U 1980-02-18 1980-02-18 Expired JPS6232936Y2 (ja)

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JP1980019479U JPS6232936Y2 (ja) 1980-02-18 1980-02-18

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JP1980019479U JPS6232936Y2 (ja) 1980-02-18 1980-02-18

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JPS56120961U JPS56120961U (ja) 1981-09-14
JPS6232936Y2 true JPS6232936Y2 (ja) 1987-08-22

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ID=29615732

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS541701U (ja) * 1977-06-08 1979-01-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS541701U (ja) * 1977-06-08 1979-01-08

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JPS56120961U (ja) 1981-09-14

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