JPS6232465B2 - - Google Patents

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JPS6232465B2
JPS6232465B2 JP53031581A JP3158178A JPS6232465B2 JP S6232465 B2 JPS6232465 B2 JP S6232465B2 JP 53031581 A JP53031581 A JP 53031581A JP 3158178 A JP3158178 A JP 3158178A JP S6232465 B2 JPS6232465 B2 JP S6232465B2
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toner
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cylinder
magnetic
image
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JP53031581A
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Tooru Takahashi
Tsutomu Toyono
Junichiro Kanbe
Toshiharu Nakamura
Yasuyuki Tamura
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Canon Inc
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Publication of JPS54123958A publication Critical patent/JPS54123958A/ja
Publication of JPS6232465B2 publication Critical patent/JPS6232465B2/ja
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【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真、静電記録等に於ける静電像
の現像方法、特に一成分現像剤を用いる乾式現像
方法の改良に関する。
周知の如くこの分野に於ける乾式現像剤には二
成分現像剤、一成分現像剤がある。二成分現像剤
は、一般に合成樹脂を基本材料として作られた色
着き粉末、所謂トナーと、相互摩擦によつてこの
トナーを摩擦帯電させる鉄粉等の所謂キヤリアと
を混合したものである。斯様な二成分現像剤を使
用する現像装置では、キヤリアが電子写真感光体
等の静電像担持体を摺擦してこれを摩耗損傷する
等の不都合がある。
一方、一成分現像剤はキヤリアを含まずトナー
のみで成るものであるから、これを使用する現像
装置には如上の不都合はないが、しかし一成分現
像剤は粉塊状に凝固したり、容器内で容器壁面間
に架橋したりしやすく、特に湿度の高い時等この
傾向は顕著になる。そして上記架橋現象が生じた
場合は静電像担持体にトナーを接触供給する現像
部へトナーが運ばれなくなり、そして架橋現象が
生じないまでも小さなトナー塊が多数できると細
線部が鮮明に現像できなくなる等、現像画像の像
質を劣化させてしまう。
更に一成分現像剤が絶縁性トナーで成る場合、
このトナーは容器壁面や搬送手段等との摩擦によ
つて帯電せしめられるが、このような手段との摩
擦だけでは強く帯電させることが困難で、従つて
静電像の鮮明な、忠実な現像に支障を来たす。
上記不都合の内、架橋現象を防止できるように
した装置が特開昭52−25642号公報に記載されて
いる。この装置はトナー容器中に磁性片を揺動可
能に設け、この磁性片を回転マグネツトで揺動し
てトナー架橋を防止するように構成されたもので
あるが、上記磁性片を揺動した際これとトナー容
器壁面間にトナーを挾圧し、これによつて小さな
トナー塊を形成しやすい欠点、或いは広面積でト
ナーを押しながら揺動する為に負荷が大きく、極
めて強力なマグネツトが必要になるという欠点等
を有している。更にこの装置は導電性トナーを用
いる装置として開示されているが、絶縁性トナー
を使用した場合、上記磁性片の揺動だけではトナ
ーを十分には帯電させ得ない欠点も持つている。
絶縁性一成分現像剤を摩擦帯電させるようにし
た装置が特開昭52−60631号公報に記載されてい
る。この装置は絶縁性一成分現像剤を一旦撹拌室
に収容してそこで非磁性キヤリアと混合し、この
撹拌室を機械的に振動させるか、又はこの撹拌室
に撹拌車を配置してこれを回転し、上記混合物を
掻き混ぜるようになつている。この撹拌によつて
トナーと非磁性キヤリアを摩擦してトナーを帯電
後、メツシユによつてキヤリアからトナーだけを
振り分け、スリーブに与える。そしてスリーブ又
はこの内部のマグネツトを回転させて、一成分現
像剤を現像部に搬送する。この装置では上記のよ
うなトナーと非磁性キヤリアの混合物を、撹拌車
を回転させて、又は撹拌室を機械的に振動させて
掻き混ぜるようになつている為、非磁性キヤリア
はむしろトナーの動きに従動するような動きを
し、トナーに対して激しい動きはできない。従つ
てトナー塊をより微細には粉砕できず、またトナ
ーに十分な帯電を与えるには極めて多量のキヤリ
アが必要で、キヤリア、トナーの混合比も常時細
かく調整する必要がある。更にこの装置ではトナ
ーとキヤリアを分離するのにメツシユスクリーン
を使用しているが、このメツシユがトナーによつ
て目詰まりを起しやすく、スリーブへのトナー供
給がむらになり、従つてこれが現像像の画質劣化
を招来する。更にまた、この装置ではスリーブ上
に凝集固化したトナーに対しては放置しておく他
はなく、これがまた静電像現像に影響を与えて像
質を劣化させてしまう。
米国特許第3542089号明細書に記載の装置では
上記スリーブ上に凝集固化するトナーの対策はあ
る程度可能である。即ち、この装置は二成分現像
剤を使用するものであるが、その現像剤をカスケ
ードとしてローラ上に傾流し、一方ローラ表面に
摩擦電気によつて二成分現像剤からトナーのみを
吸着させる材質の被覆を施しておくことにより、
キヤリアからトナーを分離するものである。分離
後ローラ表面に吸着したトナーは植毛ベルトで奪
取され現像部へ搬送されるようになつている。こ
の装置ではローラ表面にキヤリアを含んだ二成分
現像剤を傾流するものであるからローラ表面に凝
集固化してトナーをある程度粉砕できるとはい
え、その力は極く弱いものである。従つて、上記
ローラを直接静電像担持体に対向させて現像する
ようにした場合、その影響はやはり残つてしま
う。またこの装置でもキヤリアはむしろトナーの
流れに従動するが如き動きになるので、トナーに
対して激しく動かず、従つて特公昭52−60631号
公報の装置と同様トナー塊を極めて微細な形にま
で粉砕し切ることは容易ではなく、またトナーの
十分な帯電には極めて多量のキヤリアが必要で、
しかもトナー、キヤリアの混合比を常時細かく調
整する必要もある。
そして、如上の各公知技術に於ける欠点は、現
像部署に於いて公知の現像法を用いた場合の画質
にも影響するが、本発明出願人の出願になる特願
昭52−109237号、同52−109238号等に記載の現像
法、即ち、静電像を担持した静電像担持体と、ト
ナー層を表面に担持したトナー担持体を、現像部
に於いて、静電像担持体の非画像域(本来トナー
を吸着すべきでない領域)表面と上記トナー層表
面とは非接触で、かつ一方、静電像担持体の画像
域(本来トナーを吸着すべき領域)表面には上記
トナー層が静電像の電界作用によつて接触するよ
うな間隙を保つて、静電像を現像するようにした
方法を用いた現像装置では、前記の各公知装置の
欠点はとりわけ大きく現像画質に影響する。即ち
磁気ブラシ現像、カスケード現像、パウダークラ
ウド現像等、現像剤を静電像担持体の画像域、非
画像域の如何に不拘、どこにも無差別に強制的、
機械的に接触させる方法と違い、静電気力によつ
て画像域にのみ現像剤表面を接触させる特願昭52
−109237号(特開昭54−42141号公報)、特願昭52
−109238号(特開昭54−42142号公報)等の方法
では、トナー塊やトナー支持体表面への凝集固化
トナーの存在、或いはトナーの帯電むら、弱帯電
が、形成されるトナー像の画質に直接、大きく影
響してしまうのである。
従つて本発明の主な目的は、前記公知技術に於
ける欠点を解決し、一成分現像剤の均一、微細に
粉砕された層をもつて静電像を現像できるように
した現像方法を提供することであり、更には良好
に帯電された絶縁性一成分現像剤の均一、微細に
粉砕された層をもつて静電像を現像できるように
した現像方法を提供することである。そして更
に、その為の構成の簡単な装置を提供すること、
また前記特願昭52−109237,109238号に記載の方
法に適用して効果甚大なる現像方法を提供するこ
とも本発明の目的の一つである。
本発明の方法発明は、一成分現像剤のみの現像
剤層形成を確実に達成すると共に、トナー塊等の
現像剤の凝集問題を解決し且つ十分な帯電を現像
剤層に与えることのできる現像方法を提供するも
のであり、その概要が現像剤収容室内の絶縁性一
成分現像剤と磁性粒子とを非磁性円筒の表面に磁
性粒子が接触するように供給し、非磁性円筒とこ
の非磁性円筒の内側に配置されたマグネツトとを
磁性粒子の現像剤収容室内での擾乱運動を生じさ
せるために相対的に回転させ、且つ非磁性円筒及
びマグネツトを共に回転させ、磁性粒子は現像剤
収容室内に拘束して絶縁性一成分現像剤のみを非
磁性円筒上に塗布して現像剤層を形成し、この現
像剤層を現像部へ搬送して像担持体上の潜像を現
像することを特徴とする現像方法を提供するもの
である。
以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。第1図は本発明を電子写真複写機に適用した
実施例の説明図である。1は図示矢印方向に回転
せしめられる感光ドラムで、周面に導電層、光導
電層(例えばN型半導体)、透明絶縁層を順に積
層してなる電子写真感光体2を有している。感光
体2は、まずDCコロナ放電器3で一様帯電を受
け(例えば正)、次にACコロナ放電器4の放電を
受けつつ、同時に結像光学系によつて所望の被複
写原稿の光像投影を受け、次にランプ7によつて
全面均一な光照射を受け、以上によつて感光体に
は原稿に対応する高コントラストの静電像ができ
る。この静電像は現像器8によつて供給される一
成分現像剤(例えば負に摩擦帯電された絶縁性ト
ナー)によつて現像される。現像によつて得られ
たトナー像は、DCコロナ放電器によつて裏面が
例えば正に帯電されつつ感光体2に接触搬送され
る転写紙10に転写され、不図示の定着器に送ら
れる。一方、転写後感光体2に残留した現像剤
は、感光体に圧接したゴムブレード11等のクリ
ーニング器で除去され、そして感光体2は再び上
記像処理サイクルに投入される。
本発明の一実施例たる上述の現像器8は次のよ
うに構成されている。即ち、12は非磁性材料、
例えばアルミニウムの円筒で、ドラム1の回転
中、矢印の如くこのドラム1の回転方向とは逆方
向に回転して(従つて円筒12は現像部Dで感光
体とほぼ同一方向に動く)一成分現像剤を現像部
Dに搬送する。円筒12の周面に担持された一成
分現像剤が感光体2に形成された静電像の画像部
に静電的に吸着される現像部Dに於いて、円筒1
2と感光体表面は、前記特願昭52−109237,
109238号に記載の如き間隙が設けられている。即
ち、現像部Dに於いて感光体2と非磁性円筒12
間には、感光体2の非画像域表面と円筒12の担
持した一成分現像剤表面とは非接触を保ち、一
方、感光体2の画像域表面には、円筒12の担持
して来た一成分現像剤層が、静電像の電界作用に
より穂が伸びる如く起立成長してその表層が接触
できるような間隙が設けられている。これによつ
て、円筒12から感光体2の画像域への現像剤移
行が、機械の振動や、空気抵抗、空気流等による
撹乱作用を受けることなく確実正確に行え、極め
て鮮明なトナー像が得られる。
13,14は供給された絶縁性の一成分現像剤
(即ち絶縁性トナー)15を保持し、下部に開口
を有する筒状現像剤保持手段の前後の側壁板であ
る。この現像剤保持手段の上記開口は前記非磁性
円筒12の周面に対向せしめられており、そして
上記壁板13,14と円筒12の周面間にはスリ
ツト状間隙13′,14′が形成されている。間隙
13′は円筒12がその周面に担持して現像部に
搬送する現像剤層の出口であり、間隙14′は現
像に供されず円筒に周面に付着したまま戻る現像
剤層の戻口である。図示装置の場合、現像部Dに
搬送されるトナー層の厚みは出口間隙13′の間
隙幅、即ち、円筒12周面と壁板13の下端面間
の距離によつて規定されるから、前述したことか
ら明らかな如く、この出口間隙13′は現像部D
に於ける円筒12と感光体間の最小間隙幅よりも
小でなくてはならない。戻口間隙14′の間隙幅
について言えば、これは後述の磁性球16の直径
より小、好ましくはその半径よりも小であること
が望ましい。かくして側壁板13,14を含む現
像剤保持手段は、一成分現像剤層の出口、戻口間
隙13′,14′を有する現像剤収容室を形成す
る。
16は磁性体の小球であつて、前記現像剤収容
室の底部に、各々円筒12の周面に直接衝突、接
触し得るように、多数収容されている。後述の擾
乱運動によつて、トナー塊を均一かつ微細に粉砕
し、トナー架橋現象を防止し、そしてトナーを均
一かつ高い電位に摩擦帯電し得るように、この磁
性球16は、前記現像剤収容室の底部で、少なく
とも円筒12の周面上にそれ以上入れる余地がほ
とんどない程びつしりと並び得る程度の量は収容
されることが望ましい。上記の如くこの磁性球1
6は後述の擾乱運動によつて絶縁性一成分現像剤
を摩擦し、それに摩擦電気を発生させる作用もす
る。従つて、球16は、摩擦帯電系列に於いて、
トナー材質に対して適宜な材質、即ち静電像の画
像域の電位極性と逆極性の摩擦電荷をトナーに与
え得る材質で作られる。そして、磁性球16は一
成分現像剤、即ちトナーの粒子径よりも大なる径
を有しているもので、例えばトナー粒子の平均径
の10〜1000倍程度の径を有していることが望まし
い。10倍より小であるとトナーと磁性球の分離が
困難となる。
といつた不都合があり、一方1000倍より大であ
ると撹拌、振動時の慣性が大でトナーを非磁性円
筒上に融着させたり粉砕する恐れがあるといつた
不都合がある。そして更に、磁性球16は前記壁
板13と円筒12の構成する現像剤層出口間隙1
3′の間隙幅の2倍より大なる直径を有すること
が望ましい。これは球16が間隙13′に食い込
まないようにする為である。
17は非磁性円筒12内に配置された、円筒1
2の内径より僅かに小径の多極のマグネツトロー
ルである。マグネツトロール17は、これを囲繞
する非磁性円筒12の回転時、この円筒12と相
対的な速度差をもつように回転する。図ではマグ
ネツトロール17は非磁性円筒12と逆方向に回
転している。しかし同方向に回転するも可である
が、この場合回転速度に差をもたせることは言う
までもない。そしていずれの場合についてもマグ
ネツトロールの回転速度の絶対値は非磁性円筒1
2のそれよりも十分大であることが、球16をよ
り激しく擾乱させる上で望ましい。又、非磁性円
筒上にマグネツトロールの回転と同期するシマ模
様を発生しない程度に早く回転することが必要で
この点からも、円筒の回転速度の例えば10倍以上
速い方がよい。尚、ここで非磁性円筒12とマグ
ネツトロール17の回転速度について一言してお
けば、円筒12上の現像剤層と感光体2は現像部
Dで同一方向に同一速度で移動することが鮮明な
画像形成上望ましく、従つて円筒12の周速は感
光体2の周速と同じであることが望ましい。しか
し、現像剤が磁性トナーであると、マグネツト1
7の回転によつて現像剤層の表層部分と円筒12
の周面との間に多少の相対的速度差が生ずる。こ
の影響を防止して更に高画質のトナー像を得よう
とすれば、マグネツトロール17が円筒12と同
方向に回転する場合、円筒12の周速を感光体2
の周速よりも少し速くし、マグネツトロール17
が円筒12と逆方向に回転する場合円筒12の周
速を感光体2の周速よりも少し遅くすることが望
ましい。このことについては本発明出願人の出願
になる特願昭52−109242号(特開昭54−43027号
公報)に詳細に記載した。無論、マグネツトロー
ル17の回転方向の如何に不拘、非磁性円筒12
を感光体2と同一周速で回転させても、十分良好
な画質の像が得られるし、現像剤が非磁性トナー
である場合は、マグネツトロール17の回転方向
の如何に不拘、非磁性円筒12は感光体2と同一
周速で回転させる。
以上述べた装置8で、非磁性円筒12とマグネ
ツトロール17を相対的な速度差を持つて回転さ
せると、前記多数の磁性球16は非磁性円筒上
で、上記の相対的速度差と、マグネツトロール1
7の回転による撹乱磁界とで、激しい擾乱運動を
起こす。この磁性球16の擾乱運動により、一成
分現像剤の架橋現象は防止され、塊は砕かれほぐ
される。そして絶縁性一成分現像剤15は擾乱す
る多数の磁性球の間を通つて均一微細にほぐされ
ながら、また摩擦により均一に高い帯電を受けな
がら非磁性円筒12の周面に送り出される。尚、
磁性球16はその擾乱によつて上部から円筒12
周面への現像剤送り量を制御するので、円筒12
の周面上に多量の現像剤が積層して球16が円筒
12周面から遠く浮き上つて去つてしまうという
ことはない。換言すれば擾乱する磁性球16は円
筒12への現像剤供給量を制御して現像により消
費された現像剤にみ合う量を供給する作用もな
す。
以上によつて、円筒12周面には微細にほぐさ
れた、密度の均一な現像剤層が形成され、現像部
Dに搬送されるから、鮮明な静電像の電位分布に
極めて忠実なトナー像が得られるものである。そ
して現像部Dで現像に供されず再び戻口14′か
ら現像剤収容室に戻つた現像剤は、再び擾乱磁性
球16の粉砕作用を受けるから、仮りに現像部D
等で加らかの事故により現像剤が円筒12に凝集
固化しても、これは再び微細にほぐされる。前述
の如く現像で消費される分に対応する現像剤は擾
乱磁性球16により補給される。
尚、非磁性円筒12を導電性として、現像電極
としても作用させる場合、即ち、円筒12を感光
体2の導電性基層(即ち背面電極)と同電位にす
るか、又は静電像と同極性で静電像の平均電位よ
りも絶対値に於いて低いバイアス電圧を印加する
かすれば、カプリの極めて少ないトナー像が得ら
れる。そしてこの場合特願昭52−109238号に記載
したようにすればよい。即ち、現像部D於いて、
感光体2と導電性円筒12との表面間隙をa、現
像剤層表面と感光体2表面との非画像域での間隙
をb、静電像の移動方向に関しての最小長さ、即
ち画像最小幅をCとするとき、b<a<5cとすれ
ば高解像力のトナー像が得られる。尚、bは現像
剤層厚(非画像域に対向する部分の)の1/5以上
とすることが好ましい。尚、擾乱磁性粒子16の
形成は、球状に限らず、多面体や、不規則な形状
のものでもよいが、現像剤中の運動抵抗が小さい
こと、相合に接触しても点接触であること、従つ
てより運動性に富み、現像剤に無理に挾圧を与え
ないこと等の点で、球状であることが最も優れて
いる。
ここで一つの数値例を示しておく。円筒12と
して内径30φ、外径34φのアルミニウム円筒を使
用し、マグネツトロール17として外径28φの6
極マグネツトロールを使用した。
円筒12表面で磁力は700ガウスであつた。円
筒12と側壁13との間隙13′を50μに保ち、
一方、円筒12と感光体2の間隙を150μに保つ
た。一成分現像剤はポリスチレンを主体にした非
磁性絶縁性トナーで、平均粒径が4μであつた。
磁性球16は小鉄球を使用し、平均径500μ、最
小のものでも径300μとした。感光体2の周速は
矢印方向に100mm/secであり、円筒12は矢印方
向に56.2r.p.m.で、マグネツトロール17は矢印
方向に600r.p.m.で回転させた。かくして磁性球
16は激しく擾乱運動してトナー架橋を防止し、
トナーを微細均一にほぐし、均一良好に摩擦帯電
した。出口間隙13′を出て円筒12に担持され
たトナー層厚は80μで、円筒周面域について分布
むらのない、また均一な密度のよくほぐれて凝集
トナー塊のないトナーより構成されていた。そし
て静電像の画像域に於いては円筒12上のトナー
層が感光体に接触しているが、非画像域に於いて
は両者間に間隙があるのが観察された。得られた
トナー像は鮮明であり、静電像の電位分布に極め
て忠実なものであつた。そして円筒12上にトナ
ーを凝集固化させてみたところ、これも擾乱鉄球
16により粉砕された。尚、磁性球として四三酸
化鉄70%をシリコン樹脂30%で結束させた上記鉄
球と同程度の径の球を使用してみたが、これにつ
いても上記と同様な結果が得られる。
第1図に於いて、現像部Dに更に薄い現像剤層
を搬送するには、或いは出口間隙13′の幅を更
に広くして(従つて必要あれば磁性球16の直径
も大きくして間隙13′の幅の2倍以上にする)
この出口間隙13′から出た直後の現像剤層は比
較的厚く、それを現像部Dに送る途中で薄くする
には、第2図に示したようにゴム等の柔軟な弾性
ブレード18を円筒12に軽く圧接可能に付勢す
ればよい。これについては特願昭52−109241号に
記載してある。
即ち、ブレード18は、これと円筒12との間
の間隙が円筒12の回転方向に向けて狭まるよう
な傾き態様で非磁性円筒12周面に弾性的に当接
している。円筒12に担持されて間隙13′を出
た現像剤層は、まず円筒12周面と間隙13′よ
り小なる間隙をおいて配置された剛性板19で層
から一部現像剤が除去される。この予備規制によ
つてブレード18の負担を軽減する。ブレード1
8は過剰現像剤をせきとめ、ブレード18と円筒
12周面の間を薄い現像剤層だけが通過する。如
上の柔軟な弾性ブレード18で現像剤層を押さえ
付けるようにして厚み規制するものでは、硬い凝
集トナー塊があつたり、円筒上にトナーが硬く凝
集固化していたりすると、それが当接した部分で
ブレード18を持ち上げ、円筒12周面との間に
大きな隙間を作つてしまうから、ブレード18通
過後の現像剤層の厚みにむらを作つてしまい、こ
れが現像画像の濃度むらの原因となり、或いは感
光体の非画像域にも接触してカブリを作つたりす
る。第2図では、そのようなトナー塊を擾乱磁性
球16で粉砕するから、ブレード18を使用して
も極めて均一な現像剤薄層を安定して形成でき、
上記のような不都合を解決できる。
以上述べた実施例は主として一成分非磁性絶縁
性現像剤を使用するものについて述べたが、一成
分磁性絶縁性現像剤を使用するものにも本発明は
適用できる。
これは転写を行わない所謂エレクトロフアツク
ス方式の電子写真の現像器等に有用である。更に
本発明は非磁性円筒の担持した現像剤層の厚みを
静電像の電界作用で増大することによりその層表
面を感光体の画像域には接触させるが、非画像域
には非接触に保つ前記特願昭52−109237,109238
号記載の装置ばかりでなく、特公昭41−9475号公
報記載の所謂ジヤンピング現像法を採用せる装置
にも適用できる。このジヤンピング現像は現像剤
層から現像剤を感光体の画像域に静電気力によつ
て飛翔させる現像法である為、現像剤飛翔時の空
気抵抗(大径のものほど大きい)機械振動、現像
剤粒子径あるいは帯電荷の不揃いによる飛翔力の
相違等々により現像画像の濃度むら、像周縁部の
ぼけなどが生ずる欠点があるが、特公昭41−9475
号に記載のような現像剤搬送供給手段では凝集現
像剤、その粉砕程度、等々に対する配慮がなされ
ていない為、上記欠点が倍加されてしまう所、本
発明によればこれらの欠点も大幅に改善されるこ
とは明らかである。即ち、本発明では粒子径の小
なる現像剤を使用でき、そして微粒子現像剤も極
めて微細、均一に粉砕でき、摩擦帯電も均一でか
つ高電位のものが得られるから、ジヤンピング現
像に於ける濃度むらや周縁部ぼけ等の欠点も改善
されるのである。
更に本発明は一成分磁性現像剤を用いて非磁性
円筒周面に磁気による現像剤ブラシを形成し、こ
のブラシで感光体の画像域も非画像域も無差別に
摺擦するようなマグネツトブラシ式現像装置にも
適用できる。
更に本発明は複写機のみならず、電子写真一
般、静電印刷等、静電像を形成してこれを現像す
る装置の現像器すべてに適用できる。
以上、本発明によれば一成分現像剤を微細均一
にほぐし、そして非磁性円筒に凝集固化した現像
剤も粉砕でき、円筒周面に一様にむらのない分布
で現像剤層を形成できるから、良質の現像画像が
得られる。そして一成分現像剤として絶縁性のも
のを使用した場合は、これを均一、高電位に摩擦
帯電することができる。従つてまたこのようなこ
とから特願昭52−109237,109238号に記載の如き
現像法を用いた現像装置に適用すれば、極めて鮮
明な、静電像電位に忠実な現像画像が得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図とも本発明の実施例の説明図に
して、2は電子写真感光体、12は非磁性円筒、
13,14は前後の側壁板、15は一成分現像
剤、16は磁性球、17はマグネツトロールであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 現像剤収容室内の絶縁性一成分現像剤と磁性
    粒子とを非磁性円筒の表面に磁性粒子が接触する
    ように供給し、非磁性円筒とこの非磁性円筒の内
    側に配置されたマグネツトとを磁性粒子の現像剤
    収容室内での擾乱運動を生じさせるために相対的
    に回転させ、且つ非磁性円筒及びマグネツトを共
    に回転させ、磁性粒子は現像剤収容室内に拘束し
    て絶縁性一成分現像剤のみを非磁性円筒上に塗布
    して現像剤層を形成し、この現像剤層を現像部へ
    搬送して像担持体上の潜像を現像することを特徴
    とする現像方法。
JP3158178A 1978-03-18 1978-03-18 Developing apparatus Granted JPS54123958A (en)

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