JPS6232232B2 - - Google Patents
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- JPS6232232B2 JPS6232232B2 JP962385A JP962385A JPS6232232B2 JP S6232232 B2 JPS6232232 B2 JP S6232232B2 JP 962385 A JP962385 A JP 962385A JP 962385 A JP962385 A JP 962385A JP S6232232 B2 JPS6232232 B2 JP S6232232B2
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- Paints Or Removers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は電子機器等の電磁遮蔽に使用する塗料
の改良に係り、塗料内の金属成分の酸化を抑制し
て塗膜の導電性の劣化を防止することにより、高
いシールド機能を保持し得る様にした防錆効果を
持つ電磁遮蔽用塗料に関するものである。
の改良に係り、塗料内の金属成分の酸化を抑制し
て塗膜の導電性の劣化を防止することにより、高
いシールド機能を保持し得る様にした防錆効果を
持つ電磁遮蔽用塗料に関するものである。
(従来の技術)
電気計測装置や電子機器・装置等に於いては、
外部からの磁力線や電気力線の遮蔽を目的とし
て、使用機材に所謂電磁遮蔽用塗料を塗布するこ
とが行なわれている。
外部からの磁力線や電気力線の遮蔽を目的とし
て、使用機材に所謂電磁遮蔽用塗料を塗布するこ
とが行なわれている。
而して、現在実用に供されているこの種の電磁
遮蔽用塗料は、透明な普及的合成樹脂製塗料を基
剤とし、これにフイラー材として金、銀、銅、ニ
ツケル、アルミ等の金属粉を添加した組成のもの
が大部分であり、且つ一定の電磁遮蔽効果のみが
発揮されることが確認されている。
遮蔽用塗料は、透明な普及的合成樹脂製塗料を基
剤とし、これにフイラー材として金、銀、銅、ニ
ツケル、アルミ等の金属粉を添加した組成のもの
が大部分であり、且つ一定の電磁遮蔽効果のみが
発揮されることが確認されている。
しかし乍ら、現在実用に供されている電磁遮蔽
用塗料にも、解決すべき問題点が多く残されてい
る。例えば、金、銀等をフイラー材とした場合に
は、塗膜は秀れた電磁遮蔽効果を発揮すると共に
高い遮蔽効果が長期に亘つて保持される。しか
し、金や銀は供給が不安定なうえ高価であり経済
性の点で実用上大きな制約がある。
用塗料にも、解決すべき問題点が多く残されてい
る。例えば、金、銀等をフイラー材とした場合に
は、塗膜は秀れた電磁遮蔽効果を発揮すると共に
高い遮蔽効果が長期に亘つて保持される。しか
し、金や銀は供給が不安定なうえ高価であり経済
性の点で実用上大きな制約がある。
一方、銅やアルミは比較的安価に入手できるた
め、経済性はあまり問題とならない。しかし、銅
やアルミは空気中の酸素と反応し易いため、塗膜
外表面に金属酸化膜が形成されると共に、その酸
化膜の厚さが時間の経過と共に増大する。塗膜外
表面に形成された酸化銅や酸化アルミは、導電率
が極めて低いため塗膜の電気抵抗が増大し、その
結果電磁遮蔽効果の低下を招来する。
め、経済性はあまり問題とならない。しかし、銅
やアルミは空気中の酸素と反応し易いため、塗膜
外表面に金属酸化膜が形成されると共に、その酸
化膜の厚さが時間の経過と共に増大する。塗膜外
表面に形成された酸化銅や酸化アルミは、導電率
が極めて低いため塗膜の電気抵抗が増大し、その
結果電磁遮蔽効果の低下を招来する。
また、近年酸化に対して比較的安定なニツケル
をフイラー材とした電磁遮蔽用塗料が開発され、
実用に供されている。当該塗料は塗膜外表面に於
ける酸化皮膜の形成も少なく、秀れた遮蔽効果を
長期に亘つて発揮することができる。
をフイラー材とした電磁遮蔽用塗料が開発され、
実用に供されている。当該塗料は塗膜外表面に於
ける酸化皮膜の形成も少なく、秀れた遮蔽効果を
長期に亘つて発揮することができる。
しかし、ニツケルは比重が高いため(比重
8.9)、塗料基剤に対する分散性が極めて悪い。そ
の結果、比重差により所謂ケーキングを生じ易
く、作業性等の面で実用上多くの問題が起生す
る。
8.9)、塗料基剤に対する分散性が極めて悪い。そ
の結果、比重差により所謂ケーキングを生じ易
く、作業性等の面で実用上多くの問題が起生す
る。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は、従前の電磁遮蔽用塗料に於ける上述
の如き問題、即ち、金、銀をフイラー材とした
場合の経済性の問題、銅やアルミをフイラー材
とした場合の遮蔽効果の低下の問題、ニツケル
をフイラー材とした場合の分散性や比重差による
ケーキ化の問題並びにこれに起因する塗装性の問
題等を解決せんとするものであり、分散性が良く
且つ安価なアルミニウムやアルミニウム合金をフ
イラー材として利用し、アルミニウムやアルミニ
ウム合金の空気による酸化を基剤塗料自体の強力
な防錆作用との相乗効果によつて防ぐと共に、ア
ルミニウムやその合金の特異性、即ちイオン価マ
イナス値による発錆抑制を加味することにより、
安価で塗装性に秀れ、遮蔽効果が高く、しかも塗
膜面の強力な防錆力により長期間遮蔽効果を保持
し得る様にした防錆効果を持つ電磁遮蔽用塗料の
提供を目的とするものである。
の如き問題、即ち、金、銀をフイラー材とした
場合の経済性の問題、銅やアルミをフイラー材
とした場合の遮蔽効果の低下の問題、ニツケル
をフイラー材とした場合の分散性や比重差による
ケーキ化の問題並びにこれに起因する塗装性の問
題等を解決せんとするものであり、分散性が良く
且つ安価なアルミニウムやアルミニウム合金をフ
イラー材として利用し、アルミニウムやアルミニ
ウム合金の空気による酸化を基剤塗料自体の強力
な防錆作用との相乗効果によつて防ぐと共に、ア
ルミニウムやその合金の特異性、即ちイオン価マ
イナス値による発錆抑制を加味することにより、
安価で塗装性に秀れ、遮蔽効果が高く、しかも塗
膜面の強力な防錆力により長期間遮蔽効果を保持
し得る様にした防錆効果を持つ電磁遮蔽用塗料の
提供を目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
本願発明者は、塗料基剤の中へ混入した金属フ
イラー材の酸化を塗料基剤自体の強力な防錆特性
相乗効果を利用して抑制すると共に、フイラー材
自体のイオン価マイナス値による発錆抑制作用を
利用することにより塗膜の電磁遮蔽能力の劣化を
防止し得ることを着想した。そして、フイラー材
をアルミニウム又はアルミニウム合金として各種
の合成樹脂製防錆塗料基剤について、数多くの塗
装試験を繰返した。
イラー材の酸化を塗料基剤自体の強力な防錆特性
相乗効果を利用して抑制すると共に、フイラー材
自体のイオン価マイナス値による発錆抑制作用を
利用することにより塗膜の電磁遮蔽能力の劣化を
防止し得ることを着想した。そして、フイラー材
をアルミニウム又はアルミニウム合金として各種
の合成樹脂製防錆塗料基剤について、数多くの塗
装試験を繰返した。
本願発明は、前述の如き着想並びにこれに基づ
く多種類の試験を基礎として開発されたものであ
り、熱可塑性重合体のアクリル樹脂に平均粒径が
0.4〜1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%
添加して成る熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤と
し、これに8〜200wt%の平均粒径が0.03〜15μ
mのアルミニウム粉体及びアルミニウム合金粉体
の何れか一方又は両方を混合したことを、発明の
基本構成とするものである。
く多種類の試験を基礎として開発されたものであ
り、熱可塑性重合体のアクリル樹脂に平均粒径が
0.4〜1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%
添加して成る熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤と
し、これに8〜200wt%の平均粒径が0.03〜15μ
mのアルミニウム粉体及びアルミニウム合金粉体
の何れか一方又は両方を混合したことを、発明の
基本構成とするものである。
(作用)
熱可塑性重合体のアクリル樹脂に平均粒径が
0.4〜1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%
添加した熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤とし、
これに8〜200wt%のアルミニウム粉体又はアル
ミニウム合金粉体(平均粒径0.03〜15μm)を混
入すると、アルミニウム粉体等は基剤中へ極めて
均質に分散され、アルミニウム粒子やアルミニウ
ム合金粒子の外表面は完全に塗料基剤によつて包
囲される。即ち個々のアルミニウム粒子は、塗料
基剤によつて被覆された独立状の粒子となる。
0.4〜1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%
添加した熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤とし、
これに8〜200wt%のアルミニウム粉体又はアル
ミニウム合金粉体(平均粒径0.03〜15μm)を混
入すると、アルミニウム粉体等は基剤中へ極めて
均質に分散され、アルミニウム粒子やアルミニウ
ム合金粒子の外表面は完全に塗料基剤によつて包
囲される。即ち個々のアルミニウム粒子は、塗料
基剤によつて被覆された独立状の粒子となる。
その結果、塗膜の最外表面に位置するアルミニ
ウム粒子又はアルミニウム合金粒子であつても、
外部空気と直接接触することが無く、酸化金属皮
膜の形成が略完全に抑制されることになる。ま
た、万一アルミ粒子が部分的に酸化された場合で
も、個々のアルミニウム粒子やアルミニウム合金
粒子が塗料基剤によつて被覆された独立状の粒子
となつているため、酸化が面的並びに層的に拡大
することはなく、部分的な酸化に抑制されること
になる。
ウム粒子又はアルミニウム合金粒子であつても、
外部空気と直接接触することが無く、酸化金属皮
膜の形成が略完全に抑制されることになる。ま
た、万一アルミ粒子が部分的に酸化された場合で
も、個々のアルミニウム粒子やアルミニウム合金
粒子が塗料基剤によつて被覆された独立状の粒子
となつているため、酸化が面的並びに層的に拡大
することはなく、部分的な酸化に抑制されること
になる。
加えて、アルミニウムやその合金の特異性、即
ちイオン価マイナス値による発錆抑制作用が加味
されることにより、金属粒子の防錆効果が一層高
まつて塗膜表面の安定且つ強力な保護が達成さ
れ、高導電率・高遮蔽効果が得られる。
ちイオン価マイナス値による発錆抑制作用が加味
されることにより、金属粒子の防錆効果が一層高
まつて塗膜表面の安定且つ強力な保護が達成さ
れ、高導電率・高遮蔽効果が得られる。
更に、前記アルミニウム粒子やアルミニウム合
金粒子は、極く薄い塗料基剤皮膜によつて包囲さ
れた状態となつているため、塗膜全体としては高
い導電性を保持することになる。
金粒子は、極く薄い塗料基剤皮膜によつて包囲さ
れた状態となつているため、塗膜全体としては高
い導電性を保持することになる。
(実施例)
アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル系モノ
マーの熱可塑性重合体を主剤とする熱可塑性アク
リル樹脂に0.5μmの可溶性弗化カーボンを3wt%
配合して得られた熱可塑性アクリル樹脂塗料を基
剤とし、これに50wt%のアルミ粉体(平均粒径
1ミクロン)を混合して防錆効果を持つ電磁遮蔽
塗料を形成した。
マーの熱可塑性重合体を主剤とする熱可塑性アク
リル樹脂に0.5μmの可溶性弗化カーボンを3wt%
配合して得られた熱可塑性アクリル樹脂塗料を基
剤とし、これに50wt%のアルミ粉体(平均粒径
1ミクロン)を混合して防錆効果を持つ電磁遮蔽
塗料を形成した。
前記基剤となる熱可塑性アクリル樹脂塗料は透
明な液状体であり、それ自体秀れた金属外表面の
酸化防止や表面保護作用を有するものであつて、
防錆塗料として実用化されているものである(米
国W.P.C.C社製の商品名メタルプート等)。
明な液状体であり、それ自体秀れた金属外表面の
酸化防止や表面保護作用を有するものであつて、
防錆塗料として実用化されているものである(米
国W.P.C.C社製の商品名メタルプート等)。
尚、前記熱可塑性アクリル樹脂に添加された可
溶性弗化カーボンは、塗料の紫外線に対する耐性
を高めると共に、塗膜の輝きや艶を保持する作用
を行なうものであり、平均粒径が0.41.0μmの範
囲のものを、3〜20wt%程度添加するのが、前
記耐候性や価格、塗料性等の点で最適である。
溶性弗化カーボンは、塗料の紫外線に対する耐性
を高めると共に、塗膜の輝きや艶を保持する作用
を行なうものであり、平均粒径が0.41.0μmの範
囲のものを、3〜20wt%程度添加するのが、前
記耐候性や価格、塗料性等の点で最適である。
一方、熱可塑性アクリル樹脂塗料の基剤内に配
合するアルミニウム粉体は、平均粒径が0.03〜15
μm位いの場合が基剤への分散性やシールド効
果、塗料の塗布の容易性等の面で最適であること
が、試験により確認されている。
合するアルミニウム粉体は、平均粒径が0.03〜15
μm位いの場合が基剤への分散性やシールド効
果、塗料の塗布の容易性等の面で最適であること
が、試験により確認されている。
また、アルミニウム粉体の配合量は、塗料皮膜
の導電率と塗膜強度、塗膜の固着性等と直接的に
関係する。試験結果によれば、前記アクリル塗料
基剤に対して7%〜200wt%位いまでの混合が可
能であるが、実用上は50〜150wt%位いの配合量
が最適である。尚、アルミニウム粉体の配合量が
7wt%以下になると、アルミニウム粉体の相互間
隔が大きくなると共に、粒子の並列数や並列の重
複数そのものが少なくなり、所望の導電率(通常
良好なシールド効果を得るためには、皮膜の電気
抵抗が1Ωcm以下であることが望ましい)が得ら
れなくなる。また、アルミニウム粉体の配合量が
200wt%を越えると、塗膜の弾力性や塗膜の固着
力、塗膜の透明度が低下すると共に、塗布性が大
幅に悪化する。
の導電率と塗膜強度、塗膜の固着性等と直接的に
関係する。試験結果によれば、前記アクリル塗料
基剤に対して7%〜200wt%位いまでの混合が可
能であるが、実用上は50〜150wt%位いの配合量
が最適である。尚、アルミニウム粉体の配合量が
7wt%以下になると、アルミニウム粉体の相互間
隔が大きくなると共に、粒子の並列数や並列の重
複数そのものが少なくなり、所望の導電率(通常
良好なシールド効果を得るためには、皮膜の電気
抵抗が1Ωcm以下であることが望ましい)が得ら
れなくなる。また、アルミニウム粉体の配合量が
200wt%を越えると、塗膜の弾力性や塗膜の固着
力、塗膜の透明度が低下すると共に、塗布性が大
幅に悪化する。
前記本実施例に係る防錆効果を持つ電磁遮蔽用
塗料は、スプレーやブラシ、どぶ漬け等の方法に
より保護対象物外表面へ塗布することができ、焼
付塗装の場合には85℃、60分間程度の乾燥で完全
硬化する。また、自然乾燥の場合には、10〜20分
間で半硬化乾燥状態に、14日位いで完全乾燥状態
となる。
塗料は、スプレーやブラシ、どぶ漬け等の方法に
より保護対象物外表面へ塗布することができ、焼
付塗装の場合には85℃、60分間程度の乾燥で完全
硬化する。また、自然乾燥の場合には、10〜20分
間で半硬化乾燥状態に、14日位いで完全乾燥状態
となる。
塗り面積は100m2/程度であり、皮膜自体は
塩水や酸、アルカリ等に対して秀れた耐性を示す
と共に、透明度や光沢度も長時間高い値に保持さ
れる。光沢度の耐侯試験結果によれば、塗布直後
の光沢度を100%とした場合、6ケ月後の光沢度
が約80%となる。
塩水や酸、アルカリ等に対して秀れた耐性を示す
と共に、透明度や光沢度も長時間高い値に保持さ
れる。光沢度の耐侯試験結果によれば、塗布直後
の光沢度を100%とした場合、6ケ月後の光沢度
が約80%となる。
塗布量を100m2/とした場合、塗料皮膜の電
気抵抗は略1Ωcmとなり、秀れたシールド効果が
発揮される。
気抵抗は略1Ωcmとなり、秀れたシールド効果が
発揮される。
尚、前記実施例に於いては、フイラー材として
アルミニウム粉体を使用しているが、アルミニウ
ム合金粉体を使用した場合でも、或いは、アルミ
ニウム粉体とアルミニウム合金粉体の両方を使用
した場合でも、前記アルミニウム粉体を利用した
場合と諸特性が略同一であることが確認されてい
る。
アルミニウム粉体を使用しているが、アルミニウ
ム合金粉体を使用した場合でも、或いは、アルミ
ニウム粉体とアルミニウム合金粉体の両方を使用
した場合でも、前記アルミニウム粉体を利用した
場合と諸特性が略同一であることが確認されてい
る。
(発明の効果)
本発明に係る防錆効果を持つ電磁遮蔽塗料は、
熱可塑性重合体のアクリル樹脂に平均粒径0.4〜
1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%添加
して成る熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤として
いるため、強靭性に富み、しかも耐侯性に秀れ、
且つ気孔が皆無で防錆効果の高い透明な塗膜を形
成することができ、金属類の素肌や各種金属メツ
キ面の長期保護が可能となる。
熱可塑性重合体のアクリル樹脂に平均粒径0.4〜
1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%添加
して成る熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤として
いるため、強靭性に富み、しかも耐侯性に秀れ、
且つ気孔が皆無で防錆効果の高い透明な塗膜を形
成することができ、金属類の素肌や各種金属メツ
キ面の長期保護が可能となる。
また、フイラー材として混入したアルミニウム
粉体及びアルミニウム合金は、その外表面がアク
リル樹脂塗料基剤によつて完全に被覆されるた
め、酸化を起すことが殆んど無い。即ち、塗料基
剤の有する秀れた防錆作用そのものによつて混入
したアルミニウム粒子やアルミニウム合金粒子の
防錆が行なわれると共に、アルミ自体のイオン価
マイナス値による防錆効果も加味されてより強力
に防錆されることになり、酸化皮膜の面的及び層
的な拡大が完全に防止され、塗膜の電気抵抗値が
長期に亘つて低い一定値に保持される。
粉体及びアルミニウム合金は、その外表面がアク
リル樹脂塗料基剤によつて完全に被覆されるた
め、酸化を起すことが殆んど無い。即ち、塗料基
剤の有する秀れた防錆作用そのものによつて混入
したアルミニウム粒子やアルミニウム合金粒子の
防錆が行なわれると共に、アルミ自体のイオン価
マイナス値による防錆効果も加味されてより強力
に防錆されることになり、酸化皮膜の面的及び層
的な拡大が完全に防止され、塗膜の電気抵抗値が
長期に亘つて低い一定値に保持される。
更に、フイラー材として平均粒径が0.03〜15μ
mのアルミニウム粉体及びアルミニウム合金を8
〜200wt%添加しているため、塗膜の電気抵抗を
1Ωcm以下の低値に押えることができ、高い防錆
効果と電磁遮蔽効果を長期に亘つて保持すること
ができる。
mのアルミニウム粉体及びアルミニウム合金を8
〜200wt%添加しているため、塗膜の電気抵抗を
1Ωcm以下の低値に押えることができ、高い防錆
効果と電磁遮蔽効果を長期に亘つて保持すること
ができる。
その上、塗料の塗装性が高くて作業能率の大幅
な向上を図れると共に、価格も比較的安価であつ
て塗装費の削減が可能となる。
な向上を図れると共に、価格も比較的安価であつ
て塗装費の削減が可能となる。
上述の如く、本発明に係る防錆効果を持つ電磁
遮蔽用塗料は、秀れた防錆性能と電磁遮蔽性能と
を併せ備えた高い実用的効用を有するものであ
る。
遮蔽用塗料は、秀れた防錆性能と電磁遮蔽性能と
を併せ備えた高い実用的効用を有するものであ
る。
Claims (1)
- 1 熱可塑性重合体のアクリル樹脂に平均粒径が
0.4〜1.0μmの可溶性弗化カーボンを3〜20wt%
添加して成る熱可塑性アクリル樹脂塗料を基剤と
し、これに8〜200wt%の平均粒径が0.03〜15μ
mのアルミニウム粉体及びアルミニウム合金粉体
の何れか一方又は両方を混合して成る防錆効果を
持つ電磁遮蔽用塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP962385A JPS61168672A (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 | 防錆効果を持つ電磁遮蔽用塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP962385A JPS61168672A (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 | 防錆効果を持つ電磁遮蔽用塗料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61168672A JPS61168672A (ja) | 1986-07-30 |
JPS6232232B2 true JPS6232232B2 (ja) | 1987-07-13 |
Family
ID=11725390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP962385A Granted JPS61168672A (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 | 防錆効果を持つ電磁遮蔽用塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61168672A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4962837A (en) * | 1988-11-14 | 1990-10-16 | Tochigifujisangyo Kabushiki Kaisha | Viscous coupling clutch |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1871943B1 (en) * | 2005-04-15 | 2016-08-10 | LG Electronics Inc. | Cleaning apparatus |
CN105131775A (zh) * | 2015-10-26 | 2015-12-09 | 王秋芹 | 电力电网户外箱体用防腐涂料及其制备方法 |
-
1985
- 1985-01-21 JP JP962385A patent/JPS61168672A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4962837A (en) * | 1988-11-14 | 1990-10-16 | Tochigifujisangyo Kabushiki Kaisha | Viscous coupling clutch |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61168672A (ja) | 1986-07-30 |
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