JPS6231988Y2 - - Google Patents

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JPS6231988Y2
JPS6231988Y2 JP3251480U JP3251480U JPS6231988Y2 JP S6231988 Y2 JPS6231988 Y2 JP S6231988Y2 JP 3251480 U JP3251480 U JP 3251480U JP 3251480 U JP3251480 U JP 3251480U JP S6231988 Y2 JPS6231988 Y2 JP S6231988Y2
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JP
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board
heating
gap
panel
gypsum
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JP3251480U
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  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパネル暖房、就中面状発熱素子と石
膏ボードとを組み付け、構築物用板材として、通
常の構築手法と同様の施工方法により所期の輻射
暖房を可能とした極めて斬新的なパネル材の開示
に係わるものである。
而して、近時より自然な暖房機能を奏し得る輻
射暖房システムの開発が要請されるに到り、これ
が特殊な、例えば病室、実験室、あるいは保存室
その他の対流加熱による温度変化を特に嫌う加熱
対象に対しては勿論、一般的な居室空間の加熱手
段あるいは比較的開放された態様の居住空間等に
対する加熱手段として種々研究されているもので
ある。
しかし乍ら、従前手法に於いては概ね床暖房シ
ステムが主体とされると共に、その多くは現場に
於ける配線、配管等の現場施工を基本とし、又、
パネル材システムに於いても特に熱源の保護の兼
合いより多くの施工手間が要請されると共に多く
の部材、殊に熱源保護並びに強度作出の為に取付
け施工部材を必要とし、これ等が施工コストを高
めると共に暖房効率を著しく減じたものである。
特に床パネル材システムに於いては通例の床構
造の作出と合せて、この暖房機構を別途構成する
ことが要請されたものであつて、設備コストを著
しく高めると共に床構造自体の脆弱化を惹起した
ものである。
本考案は斯かる輻射暖房の利点を有効に活用
し、しかもこれ等の暖房システムを通常の壁ない
しは天井の施工内容、即ち、間仕切壁ないしは天
井板自体を独立した暖房パネル材となし、且つこ
のパネル材によつて断熱、遮音性の保障された所
期の壁材ないしは天井材としたものである。
従つて、本考案に係る輻射暖房システムに於い
ては格別の施工ないしは部材あるいは構造体を不
要として、比較的簡便に、しかも低コストでの効
果的な居住空間の暖房を可能としたものである。
特に本考案に係る輻射暖房システムに於いては
通例の輻射暖房に於ける諸特性は勿論、更に他の
多くの特性を併せ有したものであつて、先ず暖房
時に於ける強制対流を回避し、自然な暖房による
皮膚面等の熱の移動をなくし、又居室内に於ける
温度差を無くすと共に空気汚損の余地を無からし
め、更に暖房器の設置スペースを不要として居室
空間をより広く活用し得るようになすと共に広い
面よりの大量の輻射熱による暖房手段としたこと
により通例20℃以上でないと膚寒く感ずる暖房を
16℃〜18℃をもつて充分に暖かく感ずるようにな
しそのランニングコストの低減化を期し、同時に
身体の脆弱化を防止したものである。
又、かゝるシステムに於いては足裏部が加熱さ
れることの不都合を防止し、又パネル材の故障に
於いても逐一これを堀り出して補修することの不
都合を回避して、パネルの一括的な交換による迅
速且つ低廉な施工コストによる交換を可能とした
ものである。
更に又、現場施工部分を極力減じ工場生産とし
たことにより規格量産化によるコストのダウンと
共に品質管理が充分になされ得たものであつて、
施工後に於ける回路不良ないしは漏電ないしは面
発熱素子周面の離脱、ヒビ割れ等の問題を一切無
からしめたものである。
本考案に於いては更に成形性が良く、しかも低
コストの石膏ボードを活用し、石膏ボードが本来
有する断熱、遮音特性をそのまゝ活用し、しかも
取付性の良好な面発熱素子の一括的な取付けをも
つて低コストの暖房パネルを提供しようとするも
のであり、かゝる暖房パネルの低コスト化並びに
施工の低コスト化等は該石膏ボード並びに面状発
熱素子の活用をもつて始めて可能とされたもので
ある。
更に本考案に於いては、いくつかの実施例と共
に石膏ボードを切削処理して化粧ボードとし、こ
の化粧ボードに於ける凹凸を即放熱助勢リブとし
て放熱端面の拡充を期した場合をも含むものであ
り、化粧ボードと暖房パネルとの一体化を期した
ものである。
又、一般的に面状発熱素子を利用する場合に於
いては過熱による面発熱素子の焼損の危惧を回避
する目的に於いて該発熱素子周面を密閉し、エア
ーギヤツプの生ずる余地を無くしたものである
が、施工後、特に加熱暖房に伴つて、この面発熱
素子周面に無数のクラツクを惹起し、これがエア
ーギヤツプとなつて面発熱素子を毀損すると同時
に暖房効率を著しく減じたものであるが、本考案
に於いては斯るかクラツクの生ずる余地ないしは
クラツク部分の剥離の危惧を一掃し得たものであ
る。
本考案は斯かる諸特性の合目的々な奏効を期す
べく其の構成の要旨を石膏ボードに於ける両側々
端部縁に沿つてボード他端面の被覆材に到る深さ
寸法の溝底角を90度とするV状の溝を該溝一側上
縁が相互に接する如く切削連設し、且つこの切削
切溝を介して該ボード側端部をボード内側方に該
ボード端面が密着する如く折畳むようになすと共
にこのボード折畳み端縁間に面発熱素子を介装
し、且つこの面発熱素子介装間隙に間隙補填材を
封入せしめる如く断熱ボードを該石膏ボード上に
積層止着せしめるようにした点に置くと共に斯か
る構成要旨に附随する相当の設計変更を予定した
ものである。
以下本考案の詳細を図面に示す典型的な一実施
例について説明するに、1は焼石膏並びに混和材
等よりなる芯材1aを紙1bその他の繊維質素材
をもつて被覆構成した石膏ボードであつて、この
石膏ボード1に於ける両側々端部縁に沿つて他面
の紙1bに到る深さ寸法の、しかも溝底角を90度
としたV状の溝1c〜1cを、この溝1cの上縁
が相互に接するように切削連設して、このV状の
溝1c〜1cに於いてその端部1dをボード1の
内側方に折畳み、この端部1d〜1d間に空隙1
eを構成したものである。
尚、叙上端部1dは、溝1cの構造を叙上のよ
うになすことによつてボード1の端面に完全に密
着されたものである。
次いで2は面発熱素子であつて、この面発熱素
子には種々の構造体が予定され、その典型的な実
施例として各種の発熱抵抗値を有する金属フイル
ム2aを絶縁フイルム2b〜2bをもつて第3図
に於けるように被覆した場合は勿論、第6図並び
に第8図に於いて示されるようなカーボンブラツ
クに特殊配合樹脂を混練した半導体発熱物質を基
布にコーテイングした面状発熱素子2′aを耐
熱、難熱性の高い特殊絶縁フイルム2′b〜2′b
をもつてラミネート処理し、特に素子2′aに対
する電極に工夫を凝らしカシメ端子2′c〜2′c
間に電極線2′dを配するようにした場合と、更
に他の実施例に於いては合成樹脂の面発熱体であ
る熱半導体の単純な利用が予定されたものであ
る。
かゝる面発熱素子2を、ボード1に於ける先の
空隙1e内に介装し、この面発熱素子2の介装残
余空隙に対し石膏プラスターないしは石膏コンパ
ウンド等の間隙補填材3を封入せしめるように他
の石膏ボード4を積層接着したものであつて、こ
の石膏ボード4は第4図に於けるように特に加工
処理を施すことなく平板状とされた場合と、第1
図に於けるように非接着端面を研削して化粧を兼
ねた放熱用のリブ4a〜4aを隆設せしめ、輻射
端面を極力拡大し、更に、より自然な暖房を可能
としたものである。
尚、この石膏ボード4を更に一般的な断熱ボー
ド5とすることも勿論可能であつて、パネル材の
使用目的に即応して随時選択使用されたものであ
る。
本考案は叙上に於ける特長ある構成、就中ボー
ド1の側端部を折り畳んで、この端部1d〜1d
間に空隙1eを構成したこと、この空隙1eに面
発熱素子2を介装したこと、この素子2の介装残
余空隙に間隙補填材3を充填したこと、石膏ボー
ド4、断熱ボード5をもつてこの空隙1eの開口
部上を閉塞したこと、及びボード4にリブ4aを
設けるように切削処理を施したこと等によつて前
記せる諸特性、就中自然な面暖房による輻射暖房
を可能としたこと、又面発熱素子2の利用により
パネルの製作性を良好とし、且つ現場施工を一切
無くすと共に破損ないしは故障時に於ける取換作
業を単にパネルの交換と云つた極めて簡便な手法
をもつて可能としたものである。
又、本考案に於いては通常の天井パネル材ない
しは間仕切パネル材等の肉厚寸法内に組み付けを
可能とされる面発熱素子2を利用したものであ
り、一般的な構築に於ける建築素材と同様の取扱
い施工をもつて暖房壁ないしは天井暖房構造を作
出し得たものであつて、構築物に於ける暖房設備
コストの低廉化と共に自然な構築物構造による、
さりげない面暖房を可能としたものである。
又、一般的に広い端面積からする自然な輻射暖
房に於いては強制対流システムによる暖房手法に
比し、低い温度、例えば通例対流暖房に於いては
20℃以上でないと暖かく感じないのに対し16〜18
℃で充分に暖かく感じ、暖房のランニングコスト
を著しく低くしたものであり、又このことは加熱
暖気の逃げとの関係に於いても対流暖房に於ける
暖気流出のような急激な消失は一切無く、比較的
解放された居室空間に於ける暖房システムとして
も格別の暖房手法とされたものである。
又、本考案に於いては面発熱素子2の介在を石
膏ボード1の空隙1eとしたことによつて素子2
よりの熱の伝達が極めて緩かなものとされ、急激
な加熱、冷却を防止し、素子2の劣化ないしは焼
損等の事故を一切無からしめ得たものであり、こ
のことは又間隙補填材3の封入手法に於いても確
実に保障されたものであつて、加熱乾燥による間
隙補填材3の乾燥ヒビ割れ、ないしは剥離、脱落
によるエアーギヤツプの発生を防止し、かゝるエ
アーギヤツプによる発熱素子の急激な加熱ないし
は過熱による焼損あるいは暖房ロスを未然に防止
したものである。
かゝる構成よりなるパネル材を断熱材等を介し
て天井、壁面等に添設使用し、夫々のパネル毎ま
たはリード線をもつて連絡された任意複数葉のパ
ネルを一括した態様にサーモスタツトを組込み使
用したものである。これが例えば天井輻射パネル
材として使用する場合は天井表面の動作限界温度
を34℃程度とし、其の範囲内に於いて夫々の目的
に合せたサーモスタツトのセツトにより快適な暖
房を比較的低いランニングコストをもつて可能と
したものである。
而してこの種の暖房用パネル、就中輻射暖房シ
ステムは空気を暖めることは勿論として、その熱
源を暖められたパネル自体とし、且つその熱移動
をパネルよりの輻射によるものとし人体よりの輻
射損失を極力減じ人体の熱を対流によつて発散す
るようにしたものであつて、これが最も快適な暖
房システムとされたものである。
しかしながら、かゝる特長あるパネルによる輻
射暖房に於いてはその施工コスト、維持コスト、
修復コスト等が嵩張ると共に施工時に於ける完全
な且つ無駄の無い配線と発生熱量の均一化等に多
くの難点を有したものである。
本考案はかゝる従来技術に於ける不都合を現場
施工と切り離したパネルの規格量産化によるもの
とし、しかも該パネル作成に際し面発熱素子2の
配線を格別のマクラ等の配置を要することなく簡
単且つ迅速になし得るものとし、更に又該ケーブ
ル2周面に於ける使用時の空隙発生を極力無から
しめ得るよう特に考慮された空隙1eを設けたも
のであつて、工場に於いて管理された均一の品質
を有するパネルを廉価に供すると共に現場施工に
於ける大工手間、左管手間等を極力割愛し、目的
とする天井ないしは壁面暖房を可能としたもので
あつて、これが又管理保全に際し逐一天井、壁面
等を損傷することなくケーブル溶断等の故障パネ
ル部分のみの簡単な取換を可能とし、更に又暖房
容量の変更ないしは暖房居室容量の変更等に対し
ても的確且つ簡単に即応し得たものである。
本考案は、かゝる基本的な作用効果と共に空隙
1eを折畳み作出したこと並びに面発熱素子を利
用したことによつて何等の技術を要請されること
なく、しかも定格容量のものとして迅速な設備を
なし得たものであり、又素子の完全な埋設による
素子周面空隙の完全な除去を期し、加熱パネルと
しての定格不良ないしは溶断等の故障の生ずる余
地を一切無からしめ得たものであり、かゝる特性
奏効の為の構造を単なる空隙1eの作出とボード
4,5の積層貼着とによつたものである。
更に又ボード4の放熱端面に凹溝を割設し、リ
ブ4a〜4aを作出せしめるようにしたことによ
つて単位面積当りの輻射面を最大とし、より迅速
にして自然な輻射暖房を可能としたものであり、
かゝる輻射効率の改善を単なる石膏ボードの研削
処理と云つた簡便な手法によつたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の典型的な一実施例を示す断面
図、第2図は組込み過程を示す斜視図、第3図は
素子の斜視図、第4図並びに第5図は他の実施例
を示す断面図、第6図は他の素子の断面図、第7
図はボードを展開した状態の断面図、第8図は他
の実施例の組込み過程を示す斜視図である。 尚、図中1……ボード、2……面発熱素子、3
……間隙補填材、4〜5……ボードを示したもの
である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 石膏ボードに於ける両側々端部縁に沿つてボ
    ード他端面の被覆材に到る深さ寸法の溝底角を
    90度とするV状の溝を該溝一側上縁が相互に接
    する如く切削連設し、且つこの切削切溝を介し
    て該ボード側端部をボード内側方に該ボード端
    面が密着する如く折畳むようになすと共にこの
    ボード折畳み端縁間に面発熱素子を介装し、且
    つこの面発熱素子介装間隙に間隙補填材を封入
    せしめる如く断熱ボードを該石膏ボード上に積
    層止着せしめるようにしたことを特徴とする輻
    射暖房パネル。 (2) 前記断熱ボードを石膏ボードとし、且つ該ボ
    ードの非接着端面を適宜切削して凹凸状とした
    ことを特徴とする登録請求の範囲第一項記載に
    係る輻射暖房パネル。
JP3251480U 1980-03-14 1980-03-14 Expired JPS6231988Y2 (ja)

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JPS56134698U JPS56134698U (ja) 1981-10-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4669999B2 (ja) * 2001-06-21 2011-04-13 株式会社トヨックス 天井の冷暖房用輻射パネル

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