JPS6230788B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転式電気カミソリの切刃装置に関す
る。

従来、一般に回転式電気カミソリの外刃は肉薄
のステンレス鋼板で略球殻状に形成していた。そ
して該外刃の内面に摺接する接触面積が大きく、
剃りスピードが早く、かつ口周辺等の凸部にはえ
た髭を剃る場合は、外刃が凹面のカミソリが接触
面積が大きく剃りスピードが早い。

従つて、外刃の曲率が一定に固定された従来の
電気カミソリでは、髭の生えた部分のみ剃りスピ
ードが落ちるという欠点があつた。

本発明は上記した従来の問題点に鑑みて成した
もので、その欠点を改良せんとするものである。

本発明の目的は外刃の面の曲率を変更させて皮
膚面の変化に対応させるようにしたものである。

以下、本発明の一実施例を図面を参考にして説
明する。

第１図は本発明回転式電気カミソリの切刃装置
の一実施例の断面図、第２図は同実施例の分解斜
視図、第３図は外刃の曲率を変更した状態の断面
図、第４図は内刃の分解斜視図である。

図において、１は筒状をなし一方端に開口部を
備えた本体、２は中心にネジ部２ａを備えた円板
状の支持プレート、３は本体１の開口部に固定さ
れる輪状の外刃フレーム、４はステンレス等の薄
金属板で球殻状に形成され、複数個のヒゲ導入孔
４ａを備えた外刃、５はその外刃の中央に上端を
結合し下端にネジ５ａを形成した軸、６は本体１
の内空部に収容されるモーター、７はモーター
軸、８はモーター樹に連結した駆動歯車、９は伝
達歯車である。

しかして伝達歯車９は本体１の上半部において
駆動歯車８にかみ合わされ、基台１０の下端の基
台歯車１０ａにかみ合わされている。

また、その基台１０の中央には軸孔１０ｂを備
え、放射状に内刃突出孔１０ｃを形成している。

１１は内刃で長内刃１１ａ、中内刃１１ｂ、短
内刃１１ｃの３種の内刃によつて成り、基部の連
結孔１２に挿通したリンク１３によつて基台１０
に装備している。しかして、基台１０の内刃突出
孔１０ｃから前記３種類の内刃の刃部を基台１０
の上側へ突出させている。リンク１３は細い針金
を円環状に曲成したものであり、基台１０の外周
近傍の溝に嵌合して内刃１１を基台１０に装備し
ている。

１４は肉薄の金属板によつて形成されたバネ板
で、前記の３種の内刃１１ａ，１１ｂ，１１ｃの
下端縁を上方へ弾性支承すべき細長いバネ片１４
ａ，１４ｂ，１４ｃを形成している。このバネ板
１４は基台１０の下面に付設され、バネ片１４
ａ，１４ｂ，１４ｃの自由端の下端縁に内刃１１
ａ，１１ｂ，１１ｃを係合している。

しかして、この基台１０はその中心の軸孔１０
ｂに軸５を挿通した軸５の下端のネジ５ａを支持
プレート２のネジ部２ａに螺合する。この軸５の
頭部を回動することによつて、外刃４の中央部は
下方向に押し下げられて、第３図の如く外刃４の
曲率を異ならしめることができる。即ち、外刃４
はその表面をほぼ平担な面の皿状に形成すること
になる。このような外刃４の内面に沿うようにし
て各々３種類の内刃１１ａ，１１ｂ，１１ｃの切
刃面が各々に確実に摺接する。これらの内刃はバ
ネ片１１ａ，１１ｂ，１１ｃによつて上方に弾性
支持されているので外刃４のヒゲ導入孔４ａから
導入されたヒゲを剃ることができる。

なお、外刃４の形状は第３図に示すように、外
刃４の外周縁の支承位置を固定支持し、中央部に
挿通した軸５を回動して、軸５の下端のネジ２ａ
のピツチ程上下に移動させ、外刃４を点線や実線
のようにその面の曲率を変更させてもよい。

さらに、外刃４の外周縁を係合せる外刃フレー
ム３の内周面に第２図の如く突起３ａを突設して
おき、その突起３ａを第６図の如く本体１の外周
面に形成せる縦溝１ａからラセン状の横溝１ｃに
挿入し、外刃フレーム３の回動により上、下に移
動させて外刃４の面の曲率を変更するようにして
もよい。

本発明回転式電気カミソリの切刃装置は上記し
たように、外刃の中央部と外周部との相対的な高
さを調節自在に変更するようにしたから、剃らん
とする皮膚の面に対して適切な曲率を有する外刃
の曲面を使用に際して自由に選択することができ
る。従つて、顎下、口下、頬等の各部分に生えた
髭を効果的に剃ることができる。

また、請求範囲の第２項及び第６図に記載した
ように、外刃の中央部の支承を固定し外刃フレー
ムの回動によつて、外刃の外周部の高さを変更す
るようにしたものでは軸等の小さな部品を回動す
るドライバーを必要とすることなく、使用者の手
で回動することができるから外刃の曲率を極めて
簡単に調節することができる。

さらに、請求範囲第３項に記載したように外刃
の外周縁を固定支持し外刃の中央部に挿通せる軸
を回動して外刃の曲面を変更するようにしたもの
では、その軸の下端のネジのピツチによる微細な
調節をなすことができ有効な髭剃り作業を行うこ
とができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明回転式電気カミソリの一実施例
の断面図、第２図は同実施例の分解斜視図、第３
図は外刃の曲率を変更した状態の断面図、第４図
は内刃の分解斜視図、第５図は内刃と基台との分
解斜視図、第６図は本体の開口部と溝の形状を示
す斜視図である。 １……本体、１ａ……縦溝、１ｂ……凸起、１
ｃ……横溝、２……支持プレート、２ａ……ネジ
部、３……外刃フレーム、４……外刃、４ａ……
ヒゲ導入孔、５……軸、５ａ……ネジ、６……モ
ーター、７……モーター軸、８……駆動歯車、９
……伝達歯車、１０……基台、１０ａ……基台歯
車、１０ｂ……軸孔、１０ｃ……内刃突出孔、１
１……内刃、１１ａ……長内刃、１１ｂ……中内
刃、１１ｃ……短内刃、１２……連結孔、１３…
…ピン、１４……バネ板、１４ａ，１４ｂ，１４
ｃ……バネ片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数個のヒゲ導入孔を備えた球殻状の外刃の
   中央部と外周部との相対的高さを変更して、外刃
   の面の曲率を調節するようにして成ることを特徴
   とする回転式電気カミソリの切刃装置。 ２ 外刃の中央部を支承位置を固定し、外刃の外
   周縁を係合せる外刃フレームを回動して上下させ
   外刃の面の曲率を調節するようにして成ることを
   特徴とする第１項記載の回転式電気カミソリの切
   刃装置。 ３ 外刃の外周縁を係合せる外刃フレームを固定
   し外刃の中央部を挿通せる軸を回動して、外刃の
   面の曲率を調節するようにして成ることを特徴と
   する第１項記載の回転式電気カミソリの切刃装
   置。