JPS62292210A - 圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明〕 （イ）産業上の利用分野 本発明は、圧延中の圧延材の蛇行、キャンバ、およびウ
ェッジ、板クラウン等の幅方向板厚分布を同時制御する
ことができる多重式圧延機に関するものである。

（ロ）従来技術 １対のワーク・ロールと１対のバックアップ・ロールと
を備えた従来の多重式圧延機においては、上側または下
側のいずれがのバックアップ・ロールにのみ、スクリュ
式または油圧式の圧下装置が設けられていた。そのため
に、第４図に示すように、圧延機１で圧延された圧延材
２にキャンバ等が発生したときに、満足すべき修正が得
られなかった。

例えば、圧延材のキャンバ修正のさいに、第５図（Ａ）
または（Ｂ）に示すようにワーク・ロール１１の左右圧
下レベリングを調節した場合には、蛇行、キャンバは修
正されても、板クラウン等の板厚の板幅方向分布への外
乱の問題が生じる。

一方、スタンド間にあるルーパを用いて、スタンド間の
圧延材の板幅方向張力分布を変えて蛇行、キャンバを修
正することもできるがこの方法はそめ機構上、制御範囲
が狭い。

本出願人は、先に特開昭５６−１１７８０４号公報にお
いて、ロール幅方向の中央部を鋼板のバス・ライン高さ
とし、駆動側または、作業側の一方をパス・ラインより
低くなるようにして、鋼板の幅方向張力分布を変化させ
、これにより板クラウン、エツジ・ドロップを軽減させ
る方法を開示した。しかし、この方法は、板幅方向に対
称な板クラウンや形状制御にはある程度効果はあるが、
蛇行、ウェッジ、キャンバ等の幅方向非対称制御には効
果がないため、これらを同時に制御することが不可能で
ある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明が解決しようとする問題点は、圧延中の圧延材の
蛇行、キャンバ、およびウェッジ、板クラウン等の幅方
向板厚分布を同時制御することができる圧延機を得るこ
とにある。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、１対のワーク・ロールと１対のバックアップ
・ロールを備えた多重式圧延機において、前記バックア
ップ・ロールの各ロール・チョックと圧延機ハウジング
との間にそれぞれ圧下装置を設け、該圧下装置の作動を
別個独立に制御する機構によって、上記問題点を解決し
ている。

（ホ）実施例 第１図を参照して、本発明にもとづく圧延機１の概略構
成について説明する。本実施例では説明の便宜上、圧延
機１は１対のワーク・ロール１１と１対のバックアップ
・ロール１２とからなる４重式圧延機である。しかし、
この外に中間ロールを有する多重式圧延機でもよい。

バックアップ・ロール１２の各ロール・チョック１２１
と圧延機ハウジング（図示せず）との間に慣用の圧下装
置３がそれぞれ配置される。各圧下装置３は、制御装置
４によって別個独立に制御される。

４　図示する実施例では、圧下装置３は、油圧シリンダ
３１とサーボ弁３２とからできている。各サーボ弁３２
が制御装Ｎ４からの制御信号をそれぞれ受ける。

圧下装置３は、この外にスクリュ式のものでもよい。

制御装置４には、圧延材の材質、寸法、温度および圧延
機の圧延条件等が前以って設定され、また、キャンバ等
の計測器５からの計測信号が入力される。

計測器５は市販のものを利用できる。例えば、圧延材の
蛇行やキャンバについては、光学式の計測器を用い、ま
た、ウェッジや板厚分布についてはＸ線厚み計を用いる
ことができる。

（へ）作　用 本発明の圧延機による代表的制御例を以下、説明する。

■板厚制御 上下左右の全圧下装置３を同量だけ同時に作動する。ロ
ール・ギャップは第５図（Ａ＞または（Ｂ）において、
θ＝Ｏの場合である。この場合、圧延材の板幅方向張力
分布変動量は、第３図（Ｆ）に示すように均等になる。

これは、従来の２倍の応答速度で、制御が可能となる。

■蛇行およびキャンバ制御 圧延材２が圧延方向に関して、第４図に示すより うに右または左に大きく蛇行しているまたは曲っている
（キャンバ）場合には、例えば第５図（Ａ）または（Ｂ
）に示すように、上下のワーク・ロール１１のいずれか
一方をいずれかの方向に角度θだけ同時に傾けるように
、圧下装置３を作動する。

また、第５図（Ｃ）に示すように、１−下ワーク・ロー
ル１１をθだけ傾斜させるため、左右いずれか一方の上
下圧下装置を同址作動してもよい。また、これら両方を
同時に行ってもよい。このときの圧延材の張力分布変動
量は、例えば第３図（Ｄ）に示すようになる。

■板プロフィール・形状制御 圧延材２が所望の板クラウンになっていない場合、また
は形状不良が発生している場合には、例えば第２図（Ａ
）に示すように、上下のワーク・ロール１１をいずれか
の方向に角度θだけ同時に傾けるように圧下装置３を作
動する。すなわち、両側上下の圧下装置３を相補的に作
動する。このときの圧延材の張力分布変動量は例えば第
３図（Ｅ＞に示すようになる。

■ウェッジ制御 圧延材２の板厚が板幅方向に傾斜している場合には、第
１！Ｉ（Ａ）または（Ｂ）に示すように上下ワーク・ロ
ールｌｌのいずれか一方を角度θだけ傾斜するように圧
下装置３を作動する。このときの圧延材２の張力分布変
動量は第３図の（Ｄ）のようになる。この制御法は、■
の蛇行、キャンバ発生時と同一である。したがって、こ
れらを同時制御することは不可能であり、どちらがを優
先させて制御することになる。

■パスライン制御 ロール替えによって、ワーク・ロール径が変化し、パス
・ラインが変化した場合にも、下側の左右両側の圧下装
置３を、左右同量だけ作動することにより調整可能であ
る。

■同時制御 ■、■の同時制御を除き、■〜■の複数個の同時制御が
可能である。例えば■、■同時制御の場合は、第２［（
Ｂ）に示すように、上下ワーク・ロールを各々θ１．θ
２だけ傾斜するように圧下装置３を作動する。この場合
の圧延材の張力分布変動量は（Ｃ）、（Ｂ）、（Ａ）の
ような種々の分布になる。

（ト）効　果 本発明の圧延機によれば、下記の効果が得られる。

■蛇行・キャンバ制御精度の向上 板クラウン制御を行いながら、これらの制御ができる。

ウェッジが多少許される材料については、レベリング効
果と張力分布変更効果を同時に出せるため、制御効果が
大きく向上する。キャンバが許されるウェッジ制御も同
様である。圧下速度が倍になり、制御応答特性が向上す
る。

■板プロフィール制御精度向上 蛇行、キャンバ制御を行いながら、この制御ができる。

上記と同様の理由により板プロフィール精度が向上する
。　− ■ＡＣＴＯ精度の向上 上記と同様の理由により、板厚精度の向上につながる。

■パス・ライン変化に関しても、調整可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にもとづく圧延機の概略説明図。 第２図は本発明の圧延機による各種制御の動作説明図。 第３図は圧延材の板幅方向の張力分布例を示すグラフ。 第４図は圧延材の圧延中の蛇行、キャンバ発生状態を示
す説明図。第５図は従来の圧延機による各種制御の動作
説明図。 １：圧延機　　　　　　　２：圧延材 ３：圧下袋Ｍ１１：ワーク・ロール １２：バックアップ・ロール １２１：ロール・チョック 特許出願人　住友金属工業株式会社 （外５名） −８＝ （Ｆノ （Ｅ） ＃　ｒＤノ 塵 冷 キ （Ｂ） （Ａ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １対のワーク・ロールと１対のバックアップ・ロールを
   備えた多重式圧延機において、前記バックアップ・ロー
   ルの各ロール・チョックと圧延機ハウジングとの間にそ
   れぞれ圧下装置を設け、該圧下装置の作動を別個独立に
   制御することを特徴とした圧延機。