JPS6228998Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゴルフ練習用台に関するものであ
る。

一般に、ゴルフの練習をする場合、平板状のゴ
ム製基板に人工芝を貼り付けた練習用マツトを使
用することが多い。しかしながら、実際のゴルフ
場のコースでは、練習用マツトのような平坦な地
形はほとんどなく、大小の凹凸あるいは不規則に
傾斜した複雑な地形で構成されていることが多
い。従つて、練習も実際の地形に合わせた各種の
傾斜面などで行うのが効果的であるが、これまで
傾斜状態などを変更自在とした練習用台は、有料
練習場に設置される機械式のものが散見されるに
とどまり、一般のゴルフアーが容易に入手するこ
とは困難であつた。

本考案は、任意の傾斜状態を模擬することので
きる練習用台を簡単な構造により安価に提供する
ことも目的とするもので、人工芝を貼り付けた踏
板と該踏板を支持する台板とを一定間隔を保つて
上下に配置し、これら両板の四周を可撓性部材で
密封状に連結すると共に、両板の間に粉粒体を充
填したことを特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明するに、第１図及び第２図において、１は上
面に人工芝３を貼り付けたゴムあるいはプラスチ
ツク等で形成した可撓性ある踏板、２は該踏板１
を支持する同様の素材からなる台板であつて、こ
れらの踏板１と台板２とは上下に一定間隔をおい
て配置し、それらの四周をゴムあるいはプラスチ
ツクシート等の可撓性部材４で密封状に連結する
と共に、両板１，２の間に台板２に設けた注入口
５から砂あるいは合成樹脂等からなる粉粒体６を
適量充填し、踏板１の上面には、テイーアツプの
ためのステイツク挿入孔７を設けている。なお、
上記粉粒体の量は、それを自由に流動させ得る程
度とするのが望ましい。

上記構成を有する台は、その上に乗つて打撃練
習を行うものであるが、その練習に際して傾斜面
を得ようとするならば、該台の一端を持ち上げて
充填した粉粒体６を片側へ寄せ、それによつて、
第２図に示すように踏板１を傾斜させればよい。
また、足で踏板１を適当な地形に踏みならすこと
により、所望の傾斜面や凹凸を作ることができ
る。

この場合、上記踏板１並びに台板２の少なくと
も一方の内面を凹凸状に形成しておけば、粉粒体
６の不必要な流動を抑制して傾斜面の保持を確実
ならしめることができ、また、粉粒体６に若干の
水分を加えることでその流動抵抗を高めて更に強
固に傾斜面を保持することができる。

また、平坦な練習打席を得ようとする場合に
は、人工芝１の上から足で粉粒体６を均一な厚さ
に踏みならすことにより、容易に踏板１を水平に
することができる。

このように構成したゴルフ練習用台によれば、
従来の平板マツトと異なり、１個の練習台で実際
のコースで遭遇するあらゆる地形を想定してそれ
を模擬することができるばかりでなく、それらの
地形を簡単に反覆して再現することができる。

また、踏板と台板との間に粉粒体を充填しただ
けであるため、その構造が極めて簡単であつてゴ
ルフアー待望の練習用台を安価に提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る練習用台の斜視図、第２
図はその断面図である。 １……踏板、２……台板、３……人工芝、４…
…可撓性部材、６……粉粒体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 人工芝を貼り付けた踏板と該踏板を支持する台
   板とを一定間隔を保つて上下に配置し、これら両
   板の四周を可撓性部材で密封状に連結すると共
   に、両板の間に粉粒体を充填したことを特徴とす
   るゴルフ練習用台。