JPS6211658Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は野球の投手板、特に少年野球用の持ち
運び可能な投手板に関するものである。

周知のように公式の野球場では投手板がマウン
ド上に埋設されて設置されているが、少年野球で
は投手板と本塁間の距離が短かく（例えば16.04
ｍ）規定されているので、公式の投手板を使用出
来ず、仮りの投手板を置く必要がある。従来は、
大きなゴム板の上に投手板が付いたものを多く使
用しているが、グランドの整地が良くないと水平
に置くことが困難であり、かつ、また投球に際
し、投手板が移動してしまう欠点があつた。

本考案は、グランドに置いた場合に容易に水平
に位置させることが出来、しかも投球に際して移
動し難く、持ち運びも可能な投手板を提供するも
ので、以下図面に例示する実施例について本考案
を説明する。

第１図から第３図において１は基台、２はプレ
ート、３は人工芝等の前板であり、基台１は方形
で、上板４と下方に向う周縁５から成り、鉄板を
プレスして周縁５を形成したものが好ましい。プ
レート２は白色の硬質ゴムから成り、20mm程度の
厚さを有し、基台１の上板４の孔６によりボルト
７で固定される。前板３は基台１のプレート２を
固定した部分の前部に接着されるもので、人工芝
が好適であるが、これに限らず、要するに、プレ
ートに接触して投手が投球する場合、足が移動す
る位置に存すれば良いものである。

８は基台１の下方に向う周縁５の隅部に設けら
れた突出部であり、本実施例では４つあり、この
存在により基台１が容易にグランドに喰い込むよ
うにしたものである。

第４図から第８図は第２実施例を示すもので、
これは基台１を２つの部分１ａ，１ｂに分けて構
成したもので、各々の上板４上に各々前記した実
施例と同様にプレート２、前板３を固定してお
り、前板３を固定した基台１ｂの周縁５ｂに設け
た突起９がプレート２を固定した基台１ａの周縁
５ａの孔１０に嵌合して両者が第４図に示すよう
に結合されるものである。この場合各基台１ａ，
１ｂの周縁５ａ，５ｂの隅部の各々に突出部８が
設けられている。

なお第９図に示す実施例は基台１の周縁５の隅
部に突出部を設けていないものである。

本考案は以上のように、上板４と、下方に向う
周縁５から成る基台１と、該基台に固定したプレ
ート２と、プレート２の前方に固定した前板３と
から成るので、基台１の周縁５の下端部がグラン
ドに喰い込む状態となり、投手の動作によつても
容易に移動することがなく、また、周縁５のみが
グランドと接しているのでグランドに多少の凹凸
があつても平担に基台１を載置することが可能で
あり、外す場合には単に持ち上げれば良く移動、
携帯に便利であり、しかもプレート２と前板３に
より投球動作が行え、前板３が存することにより
プレート２の前が堀れるおそれもなく、特に少年
野球用に好適な投手板を提供出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図、第２図はプレートを外して示
す平面図、第３図は同正面図、第４図から第８図
は他の実施例を示すもので、第４図は使用状態の
側面図、第５図はプレートを固定した基台の平面
図、第６図は同正面図、第７図は前板を固定した
基台の平面図、第８図は同正面図であり、第９図
は突出部のない実施例の側面図である。 １，１ａ，１ｂ……基台、２……プレート、３
……前板、４……上板、５，５ａ，５ｂ……周
縁、８……突出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上板４と、下方に向う周縁５から成る基台１
   と、該基台１に固定したプレート２と、プレー
   ト２の前方に固定した前板３とから成る投手
   板。 (2) 基台１の下方に向う周縁５の隅部に突出部８
   を設けた実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   投手板。 (3) 基台１を２つに分けて構成し、各々の基台１
   ａ，１ｂにプレート２、前板３を固定し、かつ
   基台１ａ，１ｂを取外し可能として成る実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の投手板。