JPS6228943A - 情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、支持基体上に積層された複数の記録膜を局部
的に混合することにより、情報の記録を行う情報記録媒
体に関する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 近年、大容量の記録媒体として光ディスクが使用されて
いるが、ぞの１つとして支持基体に積層された２層の記
録膜を局部的に混合あるいは合金化することにより情報
の山込みを行うようにした光ディスクが提案されている
（特願昭５９−１ｉ４０５８）。

第４図（Ｊｌ、このような光ディスクの構造を概略的に
示す断面図である。

この光ディスクは、透明の基板１とこの基板上に設（プ
られた記録層２とを１釉え、更にこの記録層２は光学的
消衰係数の異なる２種の記録膜、すなわら複素屈折率ｎ
１−ｉｋｌを有する第１の記録膜３および複素屈折率ｎ
２−　ｉ　ｋ２を有する第２の記録膜４とから構成され
ている。

このような記録層２の初期反則率Ｒ１は、第５図に示す
ように、基板１と第１の記録膜３との境界、第１の記録
膜３と、第２の記録膜４の境界および第２の記録膜４と
外界５との境界の３つの境界で生じるフレネル反則係数
ｒ１、ｒ２、ｒ３のベクｌ〜ル和で算出される。それぞ
れのフレネル反則係数のベクｌ〜ル艮どそれらの間の位
相差は、第１の記録膜３ａ′３よび第２の記録膜４の複
素屈折率とそれらの厚さｄｌ、ｄ２によって主に決めら
れる。したがって、初期反射率Ｒ＋は第１と第２の記録
膜３．４の材料とその厚さｄ、、（ｊ２を設定すること
により所望する値にすることができる。

このように設定した初期反則率Ｒ１を持つ記録層２は第
１と第２の記録膜３．４の材料の加熱されたときの相互
拡散係数で決まる記録のスレッショルド値以上の強度を
もったレーザビーム６でスポット照射されると、その部
分の第１と第２の記録膜３．４は相互に拡散してその境
界を潤滅し新しい単一層７が形成される。その結果、フ
レネル反射係数ｒ２は失われ、その記録を行った部分の
反則率Ｒｒは生成された単一層７の複索屈折率による境
界でのフレネル反射係数ｒ４とｒ５だりのベクトル合成
された値に非可逆的に変化する。

ずなわら、この光ディスクの記録は上記のＩｊｌ椙に基
づき記録層２０反射率をＲ＋からＲｒに変換することで
行うものである。

ところで、このような記録層２には、記録に要するレー
ザビームのスレッショルド値が低いこと、反射重臣とＲ
ｒの比が大きいこと、および常温て第１と第２の記録膜
３．４間に相互拡散が生じないこと、言いかえるならば
、記録層として高感度であり、読みだしの信号か大きく
、しかも長期にわたって安定であることか要求される。

しかしながら、記録に要づるレーザビームのスレッショ
ルド値を低くした記録層ＩＪｉ、常温時に相互拡散を牛
し易くなるので、長期間の書き込み特性の維持あるいは
出き込み後の保存に耐えないという問題かあった。

［発明の目的］ 本発明は上記の事情に対処するためになされたもので、
長期にわたる占き込み特性の維持および出ぎ込み後の保
存を可能とした光学的記録方式による情報記録媒体を提
供するものである。

［発明の概要］ 本発明は上記目的を達成するために、支持基体とこの支
持基体−４二に積層形成され互いに混合あるいは合金化
することにより光学定数の変化する少なくとも２層の記
録膜とを有し、前記記録膜を局部的に混合あるいは合金
化することにより記録を行なう情報記録媒体において、
前記記録膜間にこの記録膜のプラズマ陽極酸化生成物よ
りなるバリヤ層を形成したものである。

［発明の実施例］ 以下、本発明を図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す断面図である。

すなわち、この実施例の情報記録媒体はＰＭＭＡ（ポリ
メチタルメタクリレート）よりなる基板１１と、密着性
を向上させるために形成されたメタンガスをプラズマ重
合させたプラズマ重合膜よりなる透明なアンダーコート
層１２と、この上に形成された記録＠１３と、さらにこ
の上に形成されたアセチルセルロースよりなるオーバコ
ート層１４より構成されている。

またこの記録層１３は、第１の記録膜としての厚さ２０
０〜４００人程度のＡＩ、ＡＬＪ、ｐｂ。

５ｎＳＴｅ等の金属薄膜１３ａと、金属薄膜１３ａの表
層をプラズマ陽極酸化して形成された厚さ３０〜１００
人程度のバリヤ層１３ｂと、さらにこの上に付着された
第２の記録膜としての厚さ２００〜３００人の＜３ｅ、
３　ｉ等の半導体’ＡＩ膜１３Ｃとより形成されている
。

このとぎ、バリヤ層１３ｂの厚さが１０人より薄いとバ
リヤとしての効果が少なく、逆に１００人越えると情報
の書き込みのために高エネルギーのレーザビームが必要
になるので上記範囲が好ましい。

第２図はこの実施例を製造するのに使用されるプラズマ
陽極酸化装置の側面図である。

このプラズマ陽４へ酸化装置の要部は、ガラス製ベルジ
ャの周りにコイルがまかれ、このコイルが高周波発振器
に接続されたプラズマ発生部１５と、プラズマの中心部
に置かれた陰極１６と、試ｉｌ１台ともなる陽極１７と
から構成されている。

この装置を用いたプラズマ陽極酸化によるバリヤ層の形
成は次のようにして行われる。

まずベルジャ内が減圧され、高周波発振器により内部の
酸素を放電してプラズマが発生される。

次に金属Ｉｆｆ！　１３　ａが付着された基板１１が陽
極１７上にのせられ、一定電流が陰陽極間に流され、厚
さ３０〜１００大のプラズマ陽極酸化膜がこの金属薄膜
１３ａの表層に形成される。

このようなバリヤ層を有する光ディスクは、基板１１側
よりレーザビーム１８を照射すると、透明な基板１１を
透過して金属薄膜１３ａおよび半導体薄膜１３ｃに熱エ
ネルギーが与えられ、これらの層が溶融あるいは拡散し
て金属薄膜１３ａと半導体薄膜１３Ｇの混合もしり【５
１合金化される。

従ってレーザビーム１８の照射された部位には、第３図
に示すように２層の材料が相ｎに拡散して単一＠１９が
形成され、この単一層１９０反射率は記録が行なわれな
かった部位の反則率とは明確に異なっているので、この
反則率の相違を利用して情報の読み取りを行なうことが
できる。

またレーザビームか照射されない状態においては、バリ
ヤ層１３ｂが金属薄膜１３ａと半導体薄膜１３Ｃの拡散
を阻害するので、光ディスクの保存寿命を長くし、書き
込み特性を長期間維持することができる。

［発明の効果］ 以上説明したＪ：うに本発明によれば、複数の記録膜の
局部的な混合、合金化によって情報の記録を行なう情報
記録媒体において、記録膜間にこの記録膜のプラズマ陽
極酸化生成物によりなるバリヤ層を８堪りだので、常温
にお【プる記録膜間の拡散が防市されて、情報記録媒体
の保存寿命を長くし、書き込み特性を長期間維持するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は同実
施例の製造時に使用されるプラズマ陽極酸化装置の側面
図、第３図は同実施例の記録時の状態を示す断面図、第
４図および第５図は従来の情報記録媒体の断面図である
。 １１・・・・・・・・・基　　板（支持基体）１３ａ・
・・・・・金属薄膜（記録膜）１３ｂ・・・・・・バリ
ヤ層 １３Ｇ・・・・・・半導体薄膜（記録膜）出願人　　　
　　株式会社　東　芝 代理人弁理士　　須　山　佐　− 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持基体とこの支持基体上に積層形成され互いに
   混合あるいは合金化することにより光学定数の変化する
   少なくとも２層の記録膜とを有し、前記記録膜を局部的
   に混合あるいは合金化することにより記録を行なう情報
   記録媒体において、前記記録膜間にこの記録膜のプラズ
   マ陽極酸化生成物よりなるバリヤ層が形成されているこ
   とを特徴とする情報記録媒体。