JPS6228537B2 - - Google Patents
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- JPS6228537B2 JPS6228537B2 JP823679A JP823679A JPS6228537B2 JP S6228537 B2 JPS6228537 B2 JP S6228537B2 JP 823679 A JP823679 A JP 823679A JP 823679 A JP823679 A JP 823679A JP S6228537 B2 JPS6228537 B2 JP S6228537B2
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- magnetron
- permanent magnet
- magnetic
- magnetic pole
- focusing ring
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- Expired
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Landscapes
- Microwave Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はマグネトロン、特に永久磁石の信頼性
を向上させたマグネトロンに関するものである。
を向上させたマグネトロンに関するものである。
一般に、マグネトロンは電子レンジなど各種機
器に用いられており、信頼性が高いことが要求さ
れる。
器に用いられており、信頼性が高いことが要求さ
れる。
第1図は従来のマグネトロンの一例を示す断面
図であり、同図において、1は陽極を構成する筒
体であり、その中心には陰極構体2が配置されか
つその内壁には中心方向に延在するベイン3が形
成されている。また、この筒体1の両端には断面
が台形状をなす磁極4が配置されており、この磁
極4を貫通するアンテナ5は出力部6の方に導か
れている。7は上記磁極4に近接して配置された
フエライトからなるリング状の永久磁石であり、
磁極4との間には永久磁石7の磁束を磁極4に導
くための集束リング8が介在している。9は上記
永久磁石7と、筒体1の側壁から外方に延在する
放熱板10とを一体に包囲するヨークである。1
1は電波の漏洩を阻止するフイルターであり、こ
のフイルター11はフイルターケース12により
包囲されている。
図であり、同図において、1は陽極を構成する筒
体であり、その中心には陰極構体2が配置されか
つその内壁には中心方向に延在するベイン3が形
成されている。また、この筒体1の両端には断面
が台形状をなす磁極4が配置されており、この磁
極4を貫通するアンテナ5は出力部6の方に導か
れている。7は上記磁極4に近接して配置された
フエライトからなるリング状の永久磁石であり、
磁極4との間には永久磁石7の磁束を磁極4に導
くための集束リング8が介在している。9は上記
永久磁石7と、筒体1の側壁から外方に延在する
放熱板10とを一体に包囲するヨークである。1
1は電波の漏洩を阻止するフイルターであり、こ
のフイルター11はフイルターケース12により
包囲されている。
このように構成されたマグネトロンにおいて、
永久磁石7から出た磁力線は、同図に点線φで示
すような経路で磁気回路の閉ループを形成し、上
記陰極構体2およびベイン3によつて形成される
作用空間S内に均一な磁束密度分布を形成してい
る。そして、フイルターケース12の入力部に入
力が供給されると、陰極構体2から放出された電
子は、作用空間S内に上記磁束と陽極電圧との作
用によりスポークス(電子雲)を形成してベイン
3に高周波電磁界を誘起させ、この高周波電磁界
がアンテナ5を介して出力部6から高周波電力と
して得られる。また、これに伴なう損失によつて
筒体1および磁極4が加熱されて発熱し、この熱
は集束リング8を介して永久磁石7に導かれ、永
久磁石7の温度を次第に上昇させることになる。
このため永久磁石7は減磁され、マグネトロンの
動作に支障を与えることになる。
永久磁石7から出た磁力線は、同図に点線φで示
すような経路で磁気回路の閉ループを形成し、上
記陰極構体2およびベイン3によつて形成される
作用空間S内に均一な磁束密度分布を形成してい
る。そして、フイルターケース12の入力部に入
力が供給されると、陰極構体2から放出された電
子は、作用空間S内に上記磁束と陽極電圧との作
用によりスポークス(電子雲)を形成してベイン
3に高周波電磁界を誘起させ、この高周波電磁界
がアンテナ5を介して出力部6から高周波電力と
して得られる。また、これに伴なう損失によつて
筒体1および磁極4が加熱されて発熱し、この熱
は集束リング8を介して永久磁石7に導かれ、永
久磁石7の温度を次第に上昇させることになる。
このため永久磁石7は減磁され、マグネトロンの
動作に支障を与えることになる。
すなわち、マグネトロンは、一般に動作中は陽
極損失のために温度が上昇し、特に永久磁石7を
使用した場合には、磁石材料が通常負の温度係数
を有しているため、作用空間Sに与えられる磁界
が減少し、高周波出力電力、動作電圧等に変化を
もたらすことになる。例えば、永久磁石7にスト
ロンチウムフエライト系の磁石を用いた場合に
は、−0.2%/℃の温度係数を有するので、温度が
100℃上昇した場合には、−20%の磁界変動を生じ
させることになり、マグネトロンの動作は極めて
不安定となる。このような問題を解決しようとし
たものとしては、温度特性の優れた磁石材料を使
用すること、永久磁石を冷却すること、永久磁石
を高温度の陽極から断熱して配置すること等の手
段が提案されているが、これらの手段はいずれも
高価格となるとともに、実用上十分な効果が得ら
れなかつた等の欠点を有していた。
極損失のために温度が上昇し、特に永久磁石7を
使用した場合には、磁石材料が通常負の温度係数
を有しているため、作用空間Sに与えられる磁界
が減少し、高周波出力電力、動作電圧等に変化を
もたらすことになる。例えば、永久磁石7にスト
ロンチウムフエライト系の磁石を用いた場合に
は、−0.2%/℃の温度係数を有するので、温度が
100℃上昇した場合には、−20%の磁界変動を生じ
させることになり、マグネトロンの動作は極めて
不安定となる。このような問題を解決しようとし
たものとしては、温度特性の優れた磁石材料を使
用すること、永久磁石を冷却すること、永久磁石
を高温度の陽極から断熱して配置すること等の手
段が提案されているが、これらの手段はいずれも
高価格となるとともに、実用上十分な効果が得ら
れなかつた等の欠点を有していた。
したがつて本発明の目的は、上記従来の欠点に
鑑みてなされたものであり、永久磁石の磁気特性
の温度補償をバイメタルを用いることによつて安
価にかつ効果的に実現させたマグネトロンを提供
することにある。以下図面を用いて本発明による
マグネトロンについて詳細に説明する。
鑑みてなされたものであり、永久磁石の磁気特性
の温度補償をバイメタルを用いることによつて安
価にかつ効果的に実現させたマグネトロンを提供
することにある。以下図面を用いて本発明による
マグネトロンについて詳細に説明する。
第2図は本発明によるマグネトロンの一実施例
を示す要部断面図であり、第1図と同記号は同一
要素となるのでその説明は省略する。同図におい
て、13は永久磁石7と磁極4間に密接配置され
て永久磁石7から発生する磁力線を磁極4を介し
て作用空間S内に導く集束リングであり、この集
束リング13は鉄などの強磁性材より形成されて
いる。また、この集束リング13は、永久磁石7
と磁極4間に挾持されているが、磁極4よりも直
径の大きい部分は、母材上に鉄よりも熱膨張係数
の大きい金属、例えば銅箔14が磁極4の対向面
上に強固に被覆して複合化されてバイメタル15
を形成するとともに、その部分が予め陽極筒体1
側方向に湾曲するように成型されている。
を示す要部断面図であり、第1図と同記号は同一
要素となるのでその説明は省略する。同図におい
て、13は永久磁石7と磁極4間に密接配置され
て永久磁石7から発生する磁力線を磁極4を介し
て作用空間S内に導く集束リングであり、この集
束リング13は鉄などの強磁性材より形成されて
いる。また、この集束リング13は、永久磁石7
と磁極4間に挾持されているが、磁極4よりも直
径の大きい部分は、母材上に鉄よりも熱膨張係数
の大きい金属、例えば銅箔14が磁極4の対向面
上に強固に被覆して複合化されてバイメタル15
を形成するとともに、その部分が予め陽極筒体1
側方向に湾曲するように成型されている。
このような構成において、集束リング13の一
部を複合材料によるバイメタル15構造としたこ
とによつて、マグネトロンの動作中、磁極4の温
度が上昇すると、集束リング13の湾曲部は、バ
イメタル15の膨張係数の差によつて湾曲部が小
さくなる方向に変形するため、永久磁石7との隙
間が小さくなり、この部分における磁気漏洩が少
なくなつて作用空間Sに与える磁力線を増大する
ように作用する。すなわち、永久磁石7は、当然
熱減磁を生じるが、集束リング13のバイメタル
15部分の材料、剛性、予備変形等の大きさを適
当に選ぶことにより、温度上昇に対して作用空間
Sの磁界を一定に保持することができる。したが
つて、マグネトロンの出力、動作電圧等を安定化
させることができる。
部を複合材料によるバイメタル15構造としたこ
とによつて、マグネトロンの動作中、磁極4の温
度が上昇すると、集束リング13の湾曲部は、バ
イメタル15の膨張係数の差によつて湾曲部が小
さくなる方向に変形するため、永久磁石7との隙
間が小さくなり、この部分における磁気漏洩が少
なくなつて作用空間Sに与える磁力線を増大する
ように作用する。すなわち、永久磁石7は、当然
熱減磁を生じるが、集束リング13のバイメタル
15部分の材料、剛性、予備変形等の大きさを適
当に選ぶことにより、温度上昇に対して作用空間
Sの磁界を一定に保持することができる。したが
つて、マグネトロンの出力、動作電圧等を安定化
させることができる。
なお、上記実施例においては、集束リングにバ
イメタルを用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ヨーク9の
一部、作用空間Sに対向配置された磁極4等に設
けても前述と同様の効果が得られる。
イメタルを用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ヨーク9の
一部、作用空間Sに対向配置された磁極4等に設
けても前述と同様の効果が得られる。
また、バイメタルは、複合体として鉄―銅、鉄
―真鍮、鉄ニツケル合金―銅ニツケル合金等の汎
用性の材料を用いて積層圧延等の方法により容易
に製作できるので極めて経済的である。
―真鍮、鉄ニツケル合金―銅ニツケル合金等の汎
用性の材料を用いて積層圧延等の方法により容易
に製作できるので極めて経済的である。
また、マグネトロンの代表的な応用例としての
電子レンジにおいて、マグネトロンの出力安定化
は食品毎の調理条件を確実に設定するために不可
欠であり、また近年製造された電気ヒータ付きの
電子レンジでは、マグネトロンの取付部周辺の温
度も高くなり易く、温度安定性の優れたマグネト
ロンはこのような事情のもとで存在価値の高いも
のであり、本発明はこれらの要求を十分に満たす
ことができる。
電子レンジにおいて、マグネトロンの出力安定化
は食品毎の調理条件を確実に設定するために不可
欠であり、また近年製造された電気ヒータ付きの
電子レンジでは、マグネトロンの取付部周辺の温
度も高くなり易く、温度安定性の優れたマグネト
ロンはこのような事情のもとで存在価値の高いも
のであり、本発明はこれらの要求を十分に満たす
ことができる。
以上説明したように本発明によれば、高価な磁
石材料を用いたり、永久磁石に特殊な冷却を施し
たりすることなく、温度安定性の高いマグネトロ
ンを安価で提供でき、しかも信頼性を向上させる
ことができるなどの優れた効果が得られる。
石材料を用いたり、永久磁石に特殊な冷却を施し
たりすることなく、温度安定性の高いマグネトロ
ンを安価で提供でき、しかも信頼性を向上させる
ことができるなどの優れた効果が得られる。
第1図は従来のマグネトロンの一例を示す要部
断面図、第2図は本発明によるマグネトロンの一
例を示す要部断面図である。 1…筒体、3…ベイン、4…磁極、7…永久磁
石、8…集束リング、9…ヨーク、13…集束リ
ング、14…銅箔、15…バイメタル。
断面図、第2図は本発明によるマグネトロンの一
例を示す要部断面図である。 1…筒体、3…ベイン、4…磁極、7…永久磁
石、8…集束リング、9…ヨーク、13…集束リ
ング、14…銅箔、15…バイメタル。
Claims (1)
- 1 中心部に陰極構体およびベインを有しかつ前
記陰極構体と前記ベイン先端部との空隙部によつ
て形成された作用空間を有する陽極筒体と、前記
作用空間の両端部に配置された磁極と、前記磁極
に集束リングを介して磁気的に結合された永久磁
石とを有するマグネトロンにおいて、前記集束リ
ングは少なくともその周縁部をバイメタル構造と
することにより、温度上昇時に前記磁極と前記永
久磁石間の磁気抵抗を低減させるように構成して
なることを特徴とするマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP823679A JPS55100700A (en) | 1979-01-29 | 1979-01-29 | Magnetron |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP823679A JPS55100700A (en) | 1979-01-29 | 1979-01-29 | Magnetron |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55100700A JPS55100700A (en) | 1980-07-31 |
JPS6228537B2 true JPS6228537B2 (ja) | 1987-06-20 |
Family
ID=11687507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP823679A Granted JPS55100700A (en) | 1979-01-29 | 1979-01-29 | Magnetron |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55100700A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH026148A (ja) * | 1988-06-24 | 1990-01-10 | Nec Corp | プリントワイヤ駆動装置 |
JPH0434039Y2 (ja) * | 1985-11-22 | 1992-08-13 |
-
1979
- 1979-01-29 JP JP823679A patent/JPS55100700A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0434039Y2 (ja) * | 1985-11-22 | 1992-08-13 | ||
JPH026148A (ja) * | 1988-06-24 | 1990-01-10 | Nec Corp | プリントワイヤ駆動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55100700A (en) | 1980-07-31 |
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