JPS62285098A - ドレンアツプ系ドレン滞溜装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＢＷＲプラントのヒータドレンアップ系統に
係り、安全性及び信頼性の高いドレン滞溜装置に関する
。

〔従来の技術〕

ヒータドレンポンプアップ装置は、従来ＰＷＲ′・プラ
ントや火力プラントにて一般に採用されてい・−る方式
であり、ＢＷＲプラントに適用した例としては（特開昭
５９−２２２７９３号）に記載の如く、給水一般のＢＷ
Ｒプラント（第４図）においては、主タービン２，４の
抽気蒸気は数台の給水ヒータ９に導かれ、原子炉への給
水と熱交換し凝縮水（ドレン）となる。

高圧ヒータドレンアップでは高圧ヒータ９ａのドレンは
、高圧ドレンタンク１２ａに貯えられドレンポンプ１４
ａにより給水ポンプ１０の吸込側に注入される。低圧ヒ
ータドレンアップでは、復水ポンプ８の吸込側に注入さ
れる。

この様にヒータドレンを直接給水系に注入するドレンア
ップ系統では、ヒータドレンを全量復水器に回収する場
合に比較して、プラント熱効率の向上及び復水ポンプ、
ヒータ等の容量低減が図れる。

しかし、ＢＷＲプラントでは原子炉１からの発生蒸気が
直接使用されるために、蒸気中には放射性物質（Ｎ−１
６等）が含まれているが、従来のヒータドレンアップ系
では、この放射性物質に対する配慮がなされていなかっ
た。このため、保守点検時の作業員の放射線被曝が大と
なり安全上問題がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の従来技術の問題点について第２図により説明する
。

通常、ＢＷＲプラントの復水給水系統では復水器にて放
射能レベルを充分低下（減衰）させた復水を、ポンプで
送水することにより、復水給水系統の機器廻りメインテ
ナンス時の作業員の放射線被曝からの保護を図っている
。しかし、従来のＰＷＲプラント又は火力ブラン１〜の
ドレン系では放射線被曝を考慮する必要がないため、第
２図に示す如く、ヒータドレンはほとんど滞溜時間が確
保されていない。このため、高放射線レベルのまま復水
系に注入されることになり、ドレンポンプ１４及び復水
ポンプ１０（又は８）の廻りの放射線レベルが高くなっ
てしまっていた。

つまりドレン配管１１は重力流れとなっているため、満
水して流れた場合に比較して約１１５以下の減衰時間し
か確保出来ず、又、ドレンタンク１２においても構造的
な配慮がなされてないため、流れのショートパスが生じ
、減衰時間が確保されてなかった。

本発明の目的は、上記した問題点を解決することにある
。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、ヒータドレンアップ系でのドレン配管をタ
ンク入口で立上がり配管とし、配管内の流れを満水流れ
とすることにより、減衰時間を確保することと、ドレン
タンク内に抵抗板を設置することにより、ドレンのショ
ートパスを防止し、減衰時間を長くすることにより達成
される。

〔作用〕

ドレンポンプアップ系でのヒータからドレンタンクを経
由してドレンポンプに至る系統において本発明を採用し
た揚重の効果につき、第３図により説明する。

第３図はヒータ９から出たドレンが、ドレンポンプ１４
に達するまでの時間に対して、ドレンポンプ入口配管１
３での表面線量率を示す。一般に放射性物質の放射能レ
ベルは、一定の減衰率で指数関数的に低下する。故に従
来の装置に対して、例えば３倍の減衰時間を確保すると
表面線量は約１／４０に低減する。つまりプラント運転
中にドレンポンプの保守・点検又はパトロールを行う場
合に、大巾な作業者の被曝低減となり、安全性が確保さ
れることになる。

〔実施例〕

第１図に本発明の一実施例を示す。従来の装置第２図と
異なるところは、ヒータ出口配管１１をドレンタンク１
２の入口にて立上がりとし、ドレンが配管内を満水して
流れる様にしたものである。

この様にすれば、重力流れのみの配管に比較して約１１
５以下の流速となるため、配管口径を大きくすることな
く有効に減衰時間が確保出来る。又ドレンタンク１２の
内部に抵抗板１７を設け、タンク内で流路を形成するこ
とにより、タンク内の減衰時間を大巾に長くしたもので
ある。

上記の方式によれば、従来の設備を大きくすることなく
、大巾な減衰時間を確保することが出来るメリットがあ
る。

第５図にその他の実施例を示す。本例ではドレンタンク
出口配管１３の取り出し位置をタンクの端に設置し、抵
抗板１７を水面下に１枚設けたものである。この様にす
れば、ドレンタンク内を複雑にすることなく、減衰時間
を確保出来るメリットがある。

第６図はタテ形のドレンタンクの例である。考え方は前
記の実施例と同じく、タンクの水面の上又は下に流路を
設けることにより、ドレンタンクでのドレンのショート
パスを防止することが出来、有効に減衰時間を確保する
ことが出来る。

以上の実施例は代表的なものを示したが、一般のＢＷＲ
プラントのドレンアップ系において、タンク内に１枚以
上の抵抗板を設けることにより、大巾な減衰時間の確保
が可能となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ドレンアップ系統の配管口径およびド
レンタンクの容量を大巾の大きくすることなく、ヒータ
ドレンの減衰時間を確保することが出来るので、ドレン
アップ系や復水給水系のポンプ等の機器廻りの放射線線
量率が大巾に低下し、保守・点検が安全かつ短時間に可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第５図、第６図は本発明の詳細な説明図、第２
図は従来の問題点の説明図、第３図は本発明の原理を示
す図、第４図はＢＷＲプラントのドレンアップ系を示す
系統図である。 １・・・原子炉、２・・・高圧タービン、３・・・湿分
分離器、４・・・低圧タービン、５・・・復水器、６・
・・低圧復水ポンプ、７・・・浄化装置、８・・・高圧
復水ポンプ、９・・・ヒータ、１０・・・給水ポンプ、
１１・・・ドレン配管、１３．１４・・・タンク出口配
管、１４・・・ドレンポンプ、１７・・・ドレンタンク
抵抗板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、沸騰水型原子力発電プラント（以下ＢＷＲプラント
   と略す）の給水加熱器（以下ヒータと略す）とヒータド
   レンを貯溜するドレンタンクとドレンタンク内のドレン
   を直接原子炉への給水主系統に注入するためのドレンポ
   ンプとそれらの機器を連絡するドレン配管からなるドレ
   ンアップ系統において、ドレンがヒータからドレンポン
   プに至るまでの所要時間を規定値以上にすることにより
   、ドレンポンプ下流の放射線レベルを下げたことを特徴
   とするドレンアップ系ドレン滞溜装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記ドレンタンク
   に１枚以上の抵抗板を設置し、タンク内流路を形成した
   ことを特徴とするドレンアップ系ドレン滞溜装置。 ３、特許請求の範囲第１項において、前記ヒータからド
   レンタンクに至る配管を、ドレンタンク入口で立上がり
   配管とし配管内をドレンが満水して流れる様にしたこと
   を特徴とするドレンアップ系ドレン滞溜装置。