JPS6228502Y2 - - Google Patents

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JPS6228502Y2
JPS6228502Y2 JP1976053696U JP5369676U JPS6228502Y2 JP S6228502 Y2 JPS6228502 Y2 JP S6228502Y2 JP 1976053696 U JP1976053696 U JP 1976053696U JP 5369676 U JP5369676 U JP 5369676U JP S6228502 Y2 JPS6228502 Y2 JP S6228502Y2
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hydraulic
pto shaft
transmission
hydraulic clutch
type transmission
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、農用トラクターにおいてロータリ
耕耘機等の作業機を駆動するために設けられてい
る作業機動力取出し装置に関するものである。
かかる作業機動力取出し装置は作業機に伝動す
るPTO軸を農用トラクターの機体内から機体後
方へ延出させて設けてあるものに構成されるが、
上記PTO軸の回転数を変更制御するための変速
機構は従来一般に、歯車シフト式変速装置でもつ
て構成されて来ている。ところがロータリ耕耘機
等の作業機が一般に慣性質量が大であることから
して、作業中に歯車シフト式変速装置のシフト歯
車をシフトしてPTO軸の回転数を変更すること
はかなり困難な操作となる。
そこで考えられることは上記の歯車シフト式変
速装置に代えて周知の油圧クラツチ式変速装置、
つまり複数個の遊転変速歯車をバルブ操作により
作動・非作動とされる複数個の油圧クラツチによ
つて、該遊転変速歯車を遊嵌している伝動軸へと
選択的に結合して変速段の切換えを行なうように
される変速装置、を設けて変速操作の容易化を図
ることである。
しかし油圧クラツチ式変速装置は比較的に前後
幅が大きい油圧クラツチを複数個設けるものであ
ることからして、歯車シフト式変速装置と同一段
数の変速段を有するものとすればトラクター機体
の前後長をかなり大きくする不具合を起させ、ま
た歯車シフト式変速装置と対比すれば油圧クラツ
チとそれを作動させるための油圧給排機構とによ
りコストが高くつく。
次に農用トラクターにおいてロータリ耕耘機等
の作業機を駆動するPTO装置に対しては、作業
機駆動中に該作業機側から過負荷が作用し易い。
つまり、これを作業機自体よりみると、ロータリ
耕耘機の耕耘爪が石に当たるとか硬い泥土層に遭
遇するとか、泥土盛上り部を耕耘しつつ通過する
とか等、作業機に異常負荷が作用することに原因
するものであり、またトラクター本機よりみる
と、作業機が受ける作業負荷と比較して本機の走
行速度が過大とされることに原因するものであ
る。後者の原因による過負荷作用は特に、トレン
チヤ作業とか深耕ロータリ作業とかいつた高負荷
作業であつて本機の車速を超低速とすべきである
高負荷作業を行なつているときに、作業者が誤ま
つて車速を高めたような場合に、起る。
そして、農用トラクターのPTO装置に対して
このように作業機側から過負荷が作用し易く、そ
のような過負荷によつてはギヤ類の破損等の伝動
部材の損傷が起きがちであるのに対し、従来は一
般に、そのような過負荷から伝動部材を保護して
安全を図る対策は、特に講じられてはいなかつ
た。
この考案の目的とするところは、作業機に伝動
するPTO軸を機体内から機体外へと延出させて
設けてある農用トラクターにおいて、慣性質量大
な作業機を駆動するPTO軸の回転数を変更制御
するのにバルブ操作によつて変速段の切換えが行
なわれることから変速操作を容易とする油圧クラ
ツチ式変速装置を、トラクター機体長の拡大とか
コスト上昇とかを極力抑えつつ、それでありなが
ら変速操作の容易さを犠性にすることなしに、採
用してあると共に、この油圧クラツチ式変速装置
を、作業機側から作用する過負荷から伝動部材を
保護するように設けてある、農用トラクターにお
ける新規な作業機動力取出し装置を提供するにあ
る。
図示の実施例について、この考案に係る農用ト
ラクターにおける作業機動力取出し装置の構成を
説明すると、第1図に示すように、機体前部にエ
ンジン1を搭載し、機体の走行を該エンジン1に
より左右の後輪2を強制駆動して行なわせると共
に、機体の操向を、座席3に座乗せる操縦者がハ
ンドル4により前輪5を旋回々動操作して行なう
ように構成され、機体後部に図示の場合には施肥
機または播種機としてある作業機6を連結装置7
にて連結すると共に、該連結装置7を介して作業
機6を昇降させる、リフトアーム8aを備えた油
圧リフト装置8を機体後部に設置し、ホツパー9
と、該ホツパー9下端開口に接して設けられた、
ポケツト10a付きの回転ドラム10と、該回転
ドラム10の送出し端より下方に延出せる送出し
筒11とを備えたものに構成されている上記作業
機6における回転ドラム10の軸12にPTO軸
13を連動連結14して、機体を走行させながら
回転ドラム10を矢印A方向に回転駆動し、ホツ
パー9内の肥料または種子を該回転ドラム10の
ポケツト10aに運ばせて筒体11内にもたら
し、施肥または播種を行なうようになされている
農用トラクターにおいて、この考案に係る作業機
動力取出し装置は、次のような構成のものとされ
ている。
すなわち、第2図に示すように、機体最後部の
ハウジング内には、機体前後方向に沿う前記
PTO軸13に平行させて、主クラツチ(図示せ
ず)を介しエンジン1に連動連結された中間軸1
5が設けられており、この中間軸15とPTO軸
13間には、次のような作業機動力変速機構が設
けられている。
すなわち、先ず中間軸15上には、そのボス部
分を共通とし且つ互に径を異にする一体的な2個
のシフト歯車16,17がスプライン18を介し
摺動自在且つ相対回転不能に設けられており、ま
たPTO軸13にはボス部分を共通とする一体的
な3個の歯車19,20,21であつて互に径を
異にする3個の歯車19,20,21を遊嵌して
あつて、このうち歯車19,20はそれぞれ、シ
フト歯車16,17に選択的に噛合わされるもの
に構成されており、かくしてシフト歯車16,1
7と歯車19,20とから歯車シフト式変速装置
22が構成されている。
また中間軸15にはさらにボス部分を共通とす
る一体的な3個の歯車23,24,25であつて
互に径を異にする3個の歯車23,24,25を
遊嵌してあり、このうちの最大径の歯車23が、
PTO軸13上の上記した最小径の歯車21と噛
合わされている。そしてPTO軸13には、中間
軸15上の他の2個の歯車24,25とそれぞれ
噛合わされた遊転変速歯車26,27を遊嵌して
あり、このPTO軸13上には次のような2個の
多板式油圧クラツチ28,29、すなわち、その
クラツチハウジング28a,29aをPTO軸1
3に固定すると共に、該クラツチハウジング28
a,29aに一方の摩擦板30を、上記した歯車
26,27にそのボス部26a,27aで他方の
摩擦板31を、それぞれクラツチ軸線方向に摺動
のみ自在に支持させて多板式のものとされた油圧
クラツチ28,29であつて、皿バネ32により
摩擦板30,31圧接方向に移動附勢されたピス
トン33を設け、該ピストン33一面側の油室3
4に圧油を供給することでピストン33を摩擦板
30,31反対方向に移動させクラツチの離脱を
得るようにしてスプリングロード型のものとされ
た多板式油圧クラツチ28,29を配設してあつ
て、油室34からの油のドレーンにて該油圧クラ
ツチ28,29の何れかを一を選択的に作動させ
ることにより何れか一の歯車26または27を選
択的にPTO軸13に結合し、もつて歯車24,
26または歯車25,27を介して中間軸15と
PTO軸13を連動連結し得るようになされてお
り、かくして歯車24−27と油圧クラツチ2
8,29とから油圧クラツチ式変速装置35が構
成されている。
次に上記のように特にPTO軸13上に配され
た2個の油圧クラツチ28,29を備えた油圧ク
ラツチ式変速装置35における該油圧クラツチ2
8,29の作動機構の構成を第3図について説明
しておくと、この作動機構は前記した油圧リフト
装置8におけるリフトシリンダ36の作動機構と
一体的に組合わされており、次のような構成のも
のとされている。すなわち、第3図において、3
7は油タンク、38は該油タンク37からリフト
シリンダ36に作動油を供給する油ポンプ、39
はリフトシリンダ36への作動油の給排を切換え
制御する切換弁であつて中立位置Nとリフトシリ
ンダ36への給油作用位置Uとリフトシリンダ3
6からの排油作用位置Dとを備えたもの、40は
リフトシリンダ36へ作用させる油圧を設定する
調圧弁であるが、油ポンプ38と切換弁39の間
の給油回路41から油圧クラツチ28,29の油
室34に連らなる分岐回路42を分岐させてあ
り、この分岐回路42に次のような切換弁43が
挿入されている。すなわち該切換弁43は、両油
圧クラツチ28,29に給油回路41の油圧を作
用させて油圧クラツチ28,29を共に離脱状態
に保持する図示の中立位置Nと、油圧クラツチ2
8から油を油タンク37へと回路44を介しドレ
ーンさせて該油圧クラツチ28を嵌入ないし作動
させると共に油圧クラツチ29には給油回路41
の油圧を作用させて該油圧クラツチ29を離脱状
態に保持する作用位置と、油圧クラツチ28に
は給油回路41の油圧を作用させて該油圧クラツ
チ28を離脱状態に保持すると共に油圧クラツチ
29から油を回路44を介し油タンク37へとド
レーンさせて該油圧クラツチ29を嵌入ないし作
動させる作用位置とを備えている。以上よりし
て、切換弁43をその操作レバー43aにて変位
操作することで、油圧クラツチ28,29を、リ
フトシリンダ36の動作とは無関係に、選択的に
作動せしめ得るのであるが、さらにリフトシリン
ダ36の動作に連動して油圧クラツチ28,29
を離脱させるための、次のような工夫が施されて
いる。すなわち、切換弁39とリフトシリンダ3
6間の給排回路45からは回路46を分岐させて
あり、この回路46と前記回路44とを次のよう
な切換弁47を介して接続している、すなわち、
常時はバネ48の作用で回路44,46間の導通
を遮断する図示の非作用位置にあるが、切換弁
39を前記位置Uに切換えてリフトシリンダ36
を作動させリフトアーム8aをリフト動作させる
と、自動的に作用位置、つまり回路46,44
間を連通させると共に回路44と油タンク37間
の導通を遮断する作用位置に切換えられる切換
弁47を介して回路44,46間を接続している
のであり、該切換弁47の上記した自動的な切換
えは、例えば図示のようにリフトアーム8aまた
は油圧リフト装置8における他の可動部材に弁4
7切換え用のローラー49を接当位置させておく
等の手段によつて行なわれる。なお上記の構成に
代えて、第4図に示すように、切換弁39の操作
レバー39aにより切換弁47と同様機能の切換
弁47′を切換え操作するようにしてもよく、ま
た以上の実施例では油圧クラツチ28,29への
圧油源をリフトシリンダ36への圧油源と共通に
したが、第5図及び第6図にそれぞれ、第3図の
回路の変形及び第4図の回路の変形として図示せ
るように、前者の圧油源を別に設けてもよいもの
であり、第5図及び第6図において、38′は油
圧クラツチ28,29への給油用の油ポンプ、4
0′は油圧クラツチ28,29への作用油圧を設
定する調圧弁である。
図示の農用トラクターにおける作業機動力取出
し装置は、上記のように構成されているから、前
記シフト歯車16,17間のシフター嵌合溝50
に嵌合されるシフトフオーク(図示せず)と切換
弁43とを選択的に操作して、歯車シフト式変速
装置22により2段の変速を、またその各変速段
について油圧クラツチ式変速装置35により2段
の変速を、したがつて合計で4段の変速をPTO
軸13に得ることができるものであるが、切換弁
43をその作用位置またはにおいて作業機6
の駆動状態で切換弁39を給油作用位置Uに切換
えたときは、前記の構成からしてアンローデイン
グバルブとして機能する切換弁47が自動的にそ
の作用位置に切換えられるから、リフトアーム
8aの上昇位置、つまり作業機6のリフト位置で
は、両油圧クラツチ28,29へ回路45の油圧
が作用せしめられて、切換弁43の位置如何に拘
らず該両油圧クラツチ28,29が共に自動的に
離脱せしめられ、作業機6への動力伝達が自動的
に断たれるものであり、したがつて作業途中で一
旦作業を中断すべく作業機6をリフトした場合
に、切換弁43を中立位置Nに戻さなくとも、そ
の状態で施肥や播種が続行されるといつた支障を
生じない。
PTO軸13の回転数を変更制御するための変
速機構が、エンジン側に配置した歯車シフト式変
速装置22とPTO軸13側に配置した油圧クラ
ツチ式変速装置35とを互に直列に接続してなる
ものに構成されていて、上記2組の変速装置2
2,35の何れの変速段を切換えてもPTO軸1
3の回転数が変更されることとなつているから、
圃場内での作業に先立ち、トラクターに連結して
用いられる作業機の種類及び圃場条件等に応じて
PTO軸13に適当した範囲の回転数が与えられ
るように歯車シフト式変速装置22の変速段を
高、低何れかの変速段にセツトしておき、作業中
に要求されるPTO軸回転数の変更は切換弁43
の変位操作により油圧クラツチ式変速装置35の
変速段を適当に切換えて行なうことにより、慣性
質量大な作業機を駆動するPTO軸13の回転数
変更を極く容易に行なうことができる。
また油圧クラツチ式変速装置35がその多板式
油圧クラツチ28,29をPTO軸13上に、ク
ラツチハウジング28a,29aがPTO軸13
と一体回転するように設けられていて、PTO軸
13に対し作業機側から過負荷が作用するときは
作動中の油圧クラツチ28或は29においてクラ
ツチハウジング28a或は29aに支持させた摩
擦板30と遊転変速歯車26に支持させた摩擦板
31との間でスリツプが起きうることとなつてい
るから、図示の場合に油圧クラツチ28,29を
係合させるために用いられている皿バネ32の附
勢力に対応する値より高い過負荷が作業機側から
PTO軸13に対し作用したときは摩擦板30,
31間がスリツプして過剰の負荷が作動中の油圧
クラツチ28或は29により吸収され、遊転変速
歯車26,27及びそれより原動側に位置する諸
伝動部材に対し及ばないこととなる。また過負荷
作用時に上記のように摩擦板30,31間がスリ
ツプすることによつては、PTO軸13の回転数
が両変速装置22,35にて設定された回転数よ
りも低められることとなり、作業機の駆動回転数
が低められる。このため上記のような過負荷作用
時に伝動部材と作業機とが併せ保護されることと
なる。
以上の説明から明らかなように、この考案の作
業機動力取出し装置は、作業機に伝動するPTO
軸13を機体内から機体後方へ延出させて設けて
ある農用トラクターにおいて、前記PTO軸13
の回転数を変更制御するために機体内の最後部に
設置される変速機構を、エンジン側に配置した歯
車シフト式変速装置22とPTO軸13側に配置
した油圧クラツチ式変速装置35とを互に直列に
接続してなる変速機構に構成すると共に、上記油
圧クラツチ式変速装置35における複数個宛の遊
転変速歯車26,27と油圧クラツチ28,29
とを、各遊転変速歯車26,27はこれを前記
PTO軸13に遊嵌しまた各油圧クラツチ28,
29はそのクラツチハウジング28a,29aを
前記PTO軸13に固定すると共に該クラツチハ
ウジング28a,29aと上記各遊転変速歯車2
6,27とに複数枚宛の一方及び他方の摩擦板3
0,31を摺動のみ自在に支持させてなる多板式
油圧クラツチに構成して、前記PTO軸13上に
設置し、上記した一方及び他方の摩擦板30,3
1間の摩擦係合及び係合解除により上記各油圧ク
ラツチ28,29を選択的に作動させて上記油圧
クラツチ式変速装置35の変速段を切換えるよう
に構成し、前記PTO軸13以外の全てのPTO系
伝動部材を上記油圧クラツチ28,29の原動側
に配置して該油圧クラツチ28,29の作動時に
のみPTO軸13が回転駆動されるようにしてあ
るものとされていて、次の効果を奏する。
すなわちこの考案の作業機動力取出し装置は、
PTO軸13の回転数を変更制御するための変速
機構を、歯車シフト式変速装置22と油圧クラツ
チ式変速装置35とを互に直列に接続してなるも
のに構成していて、これらの何れの変速装置2
2,35の変速段を切換てもPTO軸13の回転
数を変更できることとなつているから、圃場内で
の作業前に作業機の種類とか圃場条件等に応じた
PTO軸回転数のおおまかなセツトを歯車シフト
式変速装置22の使用する変速段の選択により行
なつておいて、作業中に必要となるPTO軸回転
数の変更は油圧クラツチ式変速装置35の変速段
の切換えで行なうことにより、作業中に慣性質量
大な作業機を駆動するPTO軸13の回転数変更
をバルブ操作によつて極く容易に行なえることと
する。それでありながらこの考案は、油圧クラツ
チ式変速装置のみによつてPTO軸回転数の変更
制御を行なうものとせず、歯車シフト式変速装置
22と油圧クラツチ式変速装置35との両者によ
り同回転数の変更制御を行なうこととして必要な
変速段数の一部を歯車シフト式変速装置22によ
つて確保するものとしたから、油圧クラツチの個
数が少なくてよいと共に油圧給排機構の構造が簡
単化されることとして、トラクター機体長の拡大
とか製作コストの上昇とかを極力抑制するものと
なつている。
またこの考案の作業機動力取出し装置は、油圧
クラツチ式変速装置35の多板式油圧クラツチ2
8,29を、PTO軸13に固定したクラツチハ
ウジング28a,29aとPTO軸13に遊嵌し
た遊転変速歯車26,27とに一方及び他方の摩
擦板30,31を支持させてなるものに構成し、
多板式の各油圧クラツチ26,27を作動させて
PTO軸13の回転駆動を得るようにすると共
に、PTO軸13以外の全てのPTO系伝動部材を
上記油圧クラツチ28,29の原動側に配置して
該油圧クラツチ28,29の作動時にのみPTO
軸13が回転駆動されるようにして、歯車等の
PTO系伝動部材を全て多板式の油圧クラツチ2
8,29の原動側に配置した構造としている。そ
して多板式油圧クラツチはその摩擦板同士を摩擦
係合させるために加えられるクラツチ作動力(油
圧またはスプリングによる作動力)よりも高い負
荷が従動側から作用すると摩擦板間が上記作動力
に抗しスリツプする特性を有する。したがつてこ
の考案によれば、PTO軸13に対し作業機側か
ら過負荷が作用するとき同過負荷が作動中の多板
式油圧クラツチ28或は29ないしその摩擦板3
0,31間のスプリツプにより吸収され、PTO
軸13を除く他の全ての歯車等のPTO系伝動部
材に及ぶことが阻止されて、PTO系伝動部材の
損傷を防ぐように該伝動部材が保護され、また作
業機側からの過負荷作用時に上記のように多板式
油圧クラツチ28,29がスリツプすることから
して作業機の駆動回転数が低められ、このため作
業機の作業部材に加わる無理な力が解消されて作
業機も併せ保護されることとなる。
さらにこの考案の作業機動力取出し装置は、機
体後方へ延出するPTO軸13を設けてある農用
トラクターにおいて、機体内の最後部において歯
車シフト式変速装置22をエンジン側に、油圧ク
ラツチ式変速装置35をPTO軸13側に、それ
ぞれ配置すると共に、油圧クラツチ式変速装置3
5における複数個の多板式油圧クラツチ28,2
9をPTO軸13上に設置してあるものとされて
いることから、上記油圧クラツチ28,29は
PTO変速機構の後半部、つまり機体の後端壁側
に配置されると共に作業機へ伝動するユニバーサ
ル・ジヨイントの屈折角度を大きくしないように
比較的低いレベルに配置されるPTO軸13上で
油圧クラツチの一部分が機体ハウジング内に収容
される潤滑油に浸漬するようなレベルに配置され
る。このため多板式の油圧クラツチ28,29
が、特に非作動状態にある油圧クラツチの摩擦板
30,31間の摺接に基いて比較的多量の熱を発
生するのに対し、多板式油圧クラツチ28,29
で発生する熱の機体外への放散が行なわれ易いと
共に機体ハウジング内の潤滑油によつて多板式油
圧クラツチ28,29の冷却が促進され、これに
より摩擦板30,31に貼着されている摩擦フエ
ーシング材の摩耗が抑制される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を装備した農用ト
ラクターの側面図、第2図は同要部の縦断側面
図、第3図は同実施例の油圧回路図、第4図は変
形例を示す油圧回路図、第5図及び第6図はそれ
ぞれ、第3図及び第4図の回路の変形を示す油圧
回路図である。 1……エンジン、6……作業機、13……
PTO軸、15……中間軸、16,17……シフ
ト歯車、19,20,21……歯車、22……歯
車シフト式変速装置、23,24,25……歯
車、26,27……遊転変速歯車、28,29…
…多板式油圧クラツチ、28a,29a……クラ
ツチハウジング、30,31……摩擦板、32…
…皿バネ、33……ピストン、34……油室、4
3……切換弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 作業機に伝動するPTO軸13を機体内から機
    体後方へ延出させて設けてある農用トラクターに
    おいて、前記PTO軸13の回転数を変更制御す
    るために機体内の最後部に設設置される変速機構
    を、エンジン側に配置した歯車シフト式変速装置
    22とPTO軸13側に配置した油圧クラツチ式
    変速装置35とを互に直列に接続してなる変速機
    構に構成すると共に、上記油圧クラツチ式変速装
    置35における複数個宛の遊転変速歯車26,2
    7と油圧クラツチ28,29とを、各遊転変速歯
    車26,27はこれを前記PTO軸13に遊嵌し
    また各油圧クラツチ28,29はそのクラツチハ
    ウジング28a,29aを前記PTO軸13に固
    定すると共に該クラツチハウジング28a,29
    aと上記各遊転変速歯車26,27とに複数枚宛
    の一方及び他方の摩擦板30,31を摺動のみ自
    在に支持させてなる多板式油圧クラツチに構成し
    て、前記PTO軸13上に設置し、上記した一方
    及び他方の摩擦板30,31間の摩擦係合及び係
    合解除により上記各油圧クラツチ28,29を選
    択的に作動させて上記油圧クラツチ式変速装置3
    5の変速段を切換えるように構成し、前記PTO
    軸13以外の全てのPTO系伝動部材を上記油圧
    クラツチ28,29の原動側に配置して該油圧ク
    ラツチ28,29の作動時にのみPTO軸13が
    回転駆動されるようにしてある、農用トラクター
    における作業機動力取出し装置。
JP1976053696U 1976-04-28 1976-04-28 Expired JPS6228502Y2 (ja)

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JP1976053696U JPS6228502Y2 (ja) 1976-04-28 1976-04-28

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