JPS6227919B2

JPS6227919B2 -

Info

Publication number: JPS6227919B2
Application number: JP1677483A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kokuryo
Original assignee: HATA IRON WORKS
Current assignee: HATA IRON WORKS
Priority date: 1983-02-03
Filing date: 1983-02-03
Publication date: 1987-06-17
Also published as: JPS59144599A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、粉末を圧縮成形する回転式粉末圧縮
成形機の臼中に物品を供給する装置に関する。

従来のこの種装置は有核打錠機において知られ
ており、その要部が第１図に示されている。図中
ａは図示しない回転盤に同一円周上において等間
隔に配設した臼、ｂは回転盤と同期して連続回転
される供給テーブルで、周縁に等間隔毎に一側が
彎曲された核錠ｇの収納溝ｃを複数有している。
ｄは供給テーブルｂの周縁に沿つて設けた固定ガ
イド、ｅは臼穴中心の移動軌跡、ｆは収納溝ｃの
中心の移動軌跡である。

この従来装置は各移動軌跡ｅ，ｆが１点でだけ
重なる構成であり、この重なり点の直前で固定ガ
イドｄによる核錠ｇの押えが解除されて、上記重
なり点で核錠ｇが臼ａの中に自重で落込んで供給
されるようになつている。

しかし、この従来装置では移動軌跡ｅ，ｆの重
なりが１点だけであるため、臼ａに対して正確な
位置に核錠ｇを供給することが困難であるばかり
でなく、供給できない場合が多々あつた。

したがつて本発明の目的とするところは、連続
回転される回転盤の臼に対して被供給物を正確に
供給できるとともに、被供給物の供給テーブルへ
の補給を容易かつ正確にできるようにした回転式
粉末成形機の物品供給装置を提供することにあ
る。

以下本発明の一実施例を第２図から第８図を参
照して説明する。

図中１は回転式粉末成形機の回転盤で、その同
一円周上には等間隔毎に臼２が配設されている。
３は回転盤１に下面を摺接する粉末供給器で、こ
れから臼２に粉末が供給されるようになつてい
る。回転盤１には臼２に夫々対向して上杵４およ
び下杵５が上下方向に摺動自在に取付けられ、各
杵４，５は臼２に所定量の粉末が充填された後に
第１加圧ローラ６により互に接近する方向に加圧
されて、臼２内の粉末を１次圧縮成形するように
なつている。なお、本実施例の場合ボタン型電池
の陽極合剤を圧縮成形するものであり、１次圧縮
成形品Ａは第３図ａに例示されている。

また、８は後述する物品供給装置で、本実施例
ではステンレス製の網Ｂを所定形状に加工して、
第３図ｂに示したように臼２内の１次圧縮成形品
Ａ上に供給するようになつている。

９は第２加圧ローラで上下杵４，５を互に接近
する方向に加圧して、１次圧縮成形品Ａと網Ｂと
を圧縮し第３図ｃに示す最終的に得たい２次圧縮
成形品Ｂを成形するようになつている。さらに、
１０は回転盤１上面に近接して設けたスクレーパ
で、２次圧縮成形品Ｂを回転盤１上から掻きとる
ために用いられている。

上記物品供給装置８は、供給テーブル１１、吸
着アーム１２、動力間欠伝達機構１３、係合部１
４、補給装置１５等を備えて形成されている。

つまり、供給テーブル１１は、固定のテーブル
支持体１６に対して回転自在に軸支されている。
なお、１１ａはテーブル上板を示す。上記支持体
１６は、負圧室１７を有しているとともに、その
上端にストツパ１８が取付けられている。そし
て、吸着アーム１２は供給テーブル１１に対して
放射方向に沿つて往復動可能に取付けられ、これ
ら複数本の吸着アーム１２は夫夫ばね１９で常時
外向きに付勢されている。吸着アーム１２の内空
部は夫々負圧室１７に連通されているとともに、
このアーム１２の先端部下面壁には吸着部をなす
複数の吸気通孔２０が穿設されている。なお、２
１は気密材を示す。さらに、アーム１２の先端部
にはピン２２が上下動可能に取付けられ、これは
押上ばね２３で付勢されている。したがつて、ピ
ン２２は常時上部が吸着アーム１２の上面から突
出されるとともに、下端が上記吸着部下面より突
出しないように保持されている。上記係合部１４
は各吸着アーム１２に夫々設けられており、これ
らは上記回転盤１が備える臼２と同数のガイドに
係脱されるようになつている。なお、本実施例で
はガイドとして上杵４を利用した場合を示してい
る。さらに、各吸着アーム１２には夫々転動子２
４が取付けられ、これらは上記ストツパ１８の溝
内面に転接されている。これらストツパ１８と転
動子２４の接触によりばね１９による吸着アーム
１２の最大突出位置が規制されている。

また、動力間欠伝達機構１３は、連続回転され
る回転盤１を駆動源として供給テーブル１１を間
欠的に同期回転させる伝動系である。この機構１
３は入力歯車２６、中間歯車２７，２８、欠歯形
の出力歯車２９を備えて形成されている。入力歯
車２６と中間歯車２７とは一体に回転され、中間
歯車２７，２８同志は噛合わされ、かつ中間歯車
２８と出力歯車２９とは一体に回転される。そし
て、入力歯車２６は上記回転盤１に形成した歯車
３０に噛合わされているとともに、出力歯車２９
は供給テーブル１１に連結した歯車３１に噛合わ
されている。なお、出力歯車２９は例えば90゜毎
に歯部を有するもので、その欠歯部分に対応する
弧状スライド２９ａが連結され、このスライドは
供給テーブル１１に形成した凹弧状溝部３２に摺
接されるようになつている。なお、第４図，第６
図中３３はクリツクストツプ用の係合溝であり、
供給テーブル１１を停止状態に保持するために用
いられている。

さらに補給装置１５は、回転盤１から外れた位
置に設けられ、この装置１５は供給テーブル１１
の停止時に被供給物たる上記網Ｂを加工形成し
て、吸着アーム１２の下面吸着部に吸着させるも
のである。つまり、本実施例の場合第７図および
第８図のように、帯状網体Ｃの移送を案内するガ
イドローラ３４，３５と、帯状網体Ｃを掴んで所
定量送給する掴み送り機構３６と、打抜き機構３
７とを備えて形成されている。打抜き機構３７は
帯状網体３６が挿通するスリツト３８を有し、帯
状網体３６を下方から上方に向けて例えば円形に
打抜いて被供給物たる網Ｂを得るように構成され
ている。そして網Ｂが押出される通孔３９は上記
吸着部の移動軌跡Ｄに近接対向されている。な
お、第２図，第５図および第６図中Ｅは臼２の中
心の移動軌跡を示している。

また、第４図および第６図中４０は上記ピン２
２が摺接するカムで、これは上記ストツパ１８に
連接支持されている。

次に上記一実施例の作動を説明する。

回転盤１が回転されると、動力間欠伝達機構１
３の出力歯車２９と供給テーブル１１の歯車３１
とが噛み合う毎に供給テーブル１１が回転され
る。つまり、供給テーブル１１は回転盤１の回転
力を駆動源として間欠回転される。ところで、吸
着アーム１２の吸着部の移動軌跡Ｄと臼２の中心
の移動軌跡Ｅとは平面的にみて交又する関係に設
けられていて、平面上での各軌跡Ｄ，Ｅの交点は
第２図中Ｇ，Ｈで示されるとともに、供給テーブ
ル１１の間欠回転は、上記交点ＧからＨへの臼２
の移動にタイミングを合わせて実施されるように
なつている。

一方、供給テーブル１１の停止時には補給装置
１５が動作されるから、打抜き加工により得られ
た網Ｂは、打抜きの直後に上方に対向している吸
着アーム１２の吸着部に吸着保持され、この網Ｂ
は供給テーブル１１の間欠回転により搬送され
る。したがつて、打抜かれた網を掴んで搬送する
場合に比較して、網Ｂの縁部のほつれおよびその
進行を防止して網Ｂを搬送できる。

以上の理由から、吸着アーム１２が網Ｂを吸着
保持し、網Ｂが上記交点Ｇに配置された待機状態
において、この交点Ｇに１次圧縮成形品Ａを収納
した臼２が位置される。この時点で係合部１４が
ガイドたる上杵４に係合され、この係合状態は上
記交点Ｈを外れるまで継続される。したがつて、
交点ＧからＨに致る間においては、吸着アーム１
２がばね１９に抗して上杵４で供給テーブル１１
の求心方向に押圧移動された後、ばね１９の付勢
力で供給テーブル１１の反求心方向に押返えされ
る往復運動を行う。このことにより、移動軌跡Ｄ
の上記交点Ｇ，Ｈ間における部分軌跡D₁は、上
記臼２の中心の移動軌跡Ｅに重なり合うことにな
る。なお、第２図中矢印は軌跡Ｄの変化を示して
いる。

このような各軌跡Ｄ，Ｅの長い重なり区間（勿
論相対速度は零である。）内において網Ｂが臼２
内に供給される。なお、本実施例の場合はピン２
２がカム４０の下面を摺接することにより、ピン
２２が押下げられ、その結果ピン２２の下端が網
Ｂを押して、この網Ｂを吸着部から離して臼２内
に供給するものである。

上記一実施例ではガイドとして上杵４を兼用し
たが、上杵４とは別に回転盤１にガイドを等間隔
に設けてもよい。また、網等の被供給物を吸着部
から離す場合、吸着アーム１２と負圧室１７との
連通が断たれると同時に、吸着アーム１２内が大
気と連通されるように構成してもよい。さらに、
ピン２２を用いるその押下げ力で積極的に被供給
物を臼２内の被圧縮成形材料に押込んでもよい。
そして、被圧縮成形材料は未圧縮の状態で被供給
物の供給を受けるようにしてもよい。その他、本
発明の実施に当つては、発明の要旨に反しない限
り、供給テーブル、吸着アーム、ガイド、係合
部、吸着部、動力間欠伝達機構、補給装置等の具
体的な形状、構造、位置等は上記一実施例に制約
されるものではなく、種々の態様に構成して実施
し得ることは勿論である。

以上説明した本発明は上記特許請求の範囲に記
載の構成を要旨とする。したがつて、回転盤と同
期して回転される供給テーブルに、常時外向きに
付勢された往復動可能な複数の吸着アームを取付
け、このアームに設けた係合部を上記回転盤に設
けたガイドに係脱させることによつて、上記吸着
アームを往復動させるようにしたから、吸着アー
ムの吸着部の移動軌跡の一部を、臼の移動軌跡に
重ならせることができる。つまり、各軌跡は従来
のように１点だけではなく、弧状の可成り長い範
囲にわたつて重なるものであり、この状態で吸着
アームから臼内へ被供給物を供給できるから、連
続回転される回転盤の臼に対して被供給物を正確
に供給できる。そして、供給テーブルを動力間欠
伝達機構により間欠回転させるとともに、補給装
置を設けて吸着アームに被供給物を吸着させるよ
うにしたから、供給テーブルの停止時間を利用し
て必要な加工および吸着アームへの被供給物の補
給を行えることは勿論、これら加工および補給が
同時になされるから、加工部と吸着アームとをつ
なぐ搬送装置を必要とすることなく、容易かつ正
確に被供給物を供給テーブルに補給できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の物品供給部を示す概略構成図
である。第２図から第８図は本発明の一実施例を
示し、第２図は全体の概略を示す平面図、第３図
ａ，ｂ，ｃは夫々成形順に示す被成形物の断面
図、第４図は一部を断面した側面図、第５図は第
４図中―線に沿う断面図、第６図は一部を断
面した平面図、第７図は物品補給装置の略側面
図、第８図は物品補給部を一部断面して示した側
面図である。１……回転盤、２……臼、４……上杵兼ガイ
ド、８……物品供給装置、１１……供給テーブ
ル、１２……吸着アーム、１３……動力間欠伝達
機構、１４……係合部、１５……補給装置。

Claims

【特許請求の範囲】

１回転自在な供給テーブルに、複数本の吸着ア
ームを放射方向に沿つて往復動可能でかつ常時外
向きに付勢して取付け、同一円周上において等間
隔に複数の臼を配設した回転式粉末成形機の回転
盤と上記供給テーブルとを、動力間欠伝達機構を
介して接続し、上記各吸着アームには夫々上記回
転盤が備える上記臼と同数のガイドに係脱する係
合部を設け、上記回転盤から外れた位置に、上記
供給テーブルの停止時に被供給物を加工成形して
上記吸着アームの下面吸着部に吸着させる補給装
置を配設したことを特徴とする回転式粉末成形機
の物品供給装置。