JPS62278501A - 屈折率分布型レンズの製造方法とその製造装置 - Google Patents

屈折率分布型レンズの製造方法とその製造装置

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JPS62278501A
JPS62278501A JP12102286A JP12102286A JPS62278501A JP S62278501 A JPS62278501 A JP S62278501A JP 12102286 A JP12102286 A JP 12102286A JP 12102286 A JP12102286 A JP 12102286A JP S62278501 A JPS62278501 A JP S62278501A
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JP
Japan
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lens
electron beam
chalcogenide glass
irradiated
refractive index
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JP12102286A
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Yasuo Hiyoshi
日良 康夫
Hidemi Sato
佐藤 秀已
Aizo Kaneda
金田 愛三
Shin Hashizume
橋爪 伸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔発明の利用分野〕 本発明は屈折率分布型レンズの製造方法とその製造装置
に係り、栃に必要に応じて屈折率分布を容易に変化させ
ることのできる屈折率分布型レンズの製造方法とその製
造装置に関する。
〔発明の背景〕
光通信システムの発達、光ディスクを用いた画像、音声
、データ処理技術の実用化、ビデオカメラ、自動焦点方
式のカメラの発達等にみられるように、光を伝達手段と
して用いる各種光学機器の実用化が急速に進みつつある
。これに伴ない複雑な機能を有したレンズを生産性良く
製造する方法と製造装置の確立が重要になってきている
現在、上記の複雑な機能を有したレンズは、5tO1に
各種金属酸化物を配合したシリカ系ガラス素材あるいは
各種のプラスチック素材を所望の形状に切削、研削、研
磨あるいはプレス成形することにより製造していた。
しかし、要求される性能の高度化に伴ない、上記方法で
製造した場合、加工工程が頻雑かつ長時間になったり、
製造が不可能となったりする場合がある。
また、上記のようにして製造したレンズを各種機器に組
み込んだ場合、その性能が不十分であるとレンズ性能の
修正が極めて難しい。このため、折角作ったレンズを、
廃棄しなければならない場合があった。
なお、レンズ製造に関しては、アプライド・オプティッ
クス(Applied 0ptics ) 17α’J
 、  p 2342(1978)に記載されている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は上記した従来技術の問題点をなくし、非
球蘭レンズ、多焦点レンズ等に代表されるような多機能
レンズあるいは必要に応じて焦点距離を変化させること
のできる屈折率分布型レンズの製造方法と製造装置を提
供するにある。
〔発明の概要〕
上記目的は、下記(A)又は(B)の現象を利用してレ
ンズを製造し、この製造に適した製造装置によって達成
される。
製造方法 GA)  カルコゲナイドガラス(例えばS、S、又は
T、を含有するガラス)薄膜に、電子ビームを照射する
ことによって起こる屈折率上昇。
(B)  カルコゲナイドガラス(例えばS、S、又は
T、を含有するガラス)薄膜中に金属をドーピングさせ
ることによって起こる屈折率上昇。
上記1./4)の現象を利用した屈折率分布型レンズの
製造方法を、第1図に示す。即ち、第1図(α)に示す
ように透明ガラス基板又は通常レンズ1上に透明導電膜
1′を設け、第1図(b)に示すように透明導電膜1′
上に厚さ数μ落〜数十μmのカルコゲナイドガラス薄膜
2を設け、第1図(1)に示すようにカルコゲナイドガ
ラス薄膜2の所定の場所に電子ビーム3を照射して屈折
率を上昇させたカルコゲナイドガラス薄膜2′を設けて
屈折率分布型レンズを得る。
次に上記(B)の現象を利用した屈折率分布型レンズの
製造方法を、第2図に示す。即ち、第2図(α)に示す
透明ガラス基板又は通常のレンズ1上に、第2図(A)
に示すようにカルコゲナイドガラス薄膜2を設け、第2
図(c)に示すようにカルコゲナイドガラス薄膜2上に
各種の金属薄膜4を設け、第2図(dlに示すように金
属薄膜4上の所定の場所に電子ビーム3を照射して金属
をドーピングして屈折率を上昇させた部分を有するカル
コゲナイドガラス薄膜5とし、第2図(、lに示すよう
にエツチングによりドーピングされないで残っている金
属薄膜を除去することで屈折分布数レンズを得る。
製造装置 上記の(74)又はφ)の現象を利用して屈折率分布型
レンズを製造する場合、試料保持部分と、この試料保持
部分に置かれた試料に電子ビームを照射する手段と、電
子ビームを照射した部分の性能をモニタリングする手段
と、このモニタリング手段で検出した情報を上記電子ビ
ームを照射する手段にフィールドバックして照射電子ビ
ームを調整し、照射を完了させる制御手段とからなる屈
折率分布型レンズの製造装置を用いれば効率良く製造で
きる。
第3図はこの装置の概略図を示したものである。
本装置は少なくとも真空槽6.真空槽壁にはめ込んだコ
リーメータレンズ7、窓8.電子ビーム照射装置9.レ
ンズの特性評価用光源10.光検出器11、試料ホルダ
ー12から構成されている。この装置は、第1図又は第
2図に示したカルコゲナイドガラス薄膜2を形成した第
3図の試料)3の光学特性を光源より出射される光線1
4を用いてモニタしながら電子ビーム3を照射すること
ができるため、所望の光学特性を有した屈折率分布型レ
ンズを容易に製造できる。
本装置は必要に応じて試料を加熱、冷却したり、試料ホ
ルダーを回転させたりすることも可能であり、真空槽内
の到達真空度はio−’ Toτrであるが、場合によ
っては不活性ガスを導入することもできる。
電子ビーム照射装置9は、第4図の1■販されている電
子ビーム描画装置を改造することにより製造することが
できる。ここで市販されている電子ビーム装置は、第4
図に示す様なもので、電子銃。
電子ビーム偏向器、レンズ、アパーチャ等から成る電子
ビーム照射装置(電子銃、ビーム偏光器。
レンズ、アパーチャー等からなる)9とx、’l。
2方向に位置が変化できるステージすなわちX。
y方向に位置が変化出来る。試料ホルダー12カら構成
されている。これに対し、不発明の装置は、第3図に示
すようにレンズ13の特性特に焦点距離。
スポット径をモニターするための光源10、例えばハロ
ケンランプやH,−Neレーザー、それに光源より出射
した光が真空槽を通過するためのガラス窓8、それにレ
ンズを固定しかつ光がレンズに入射するように真中をド
ーナツ状にくり抜いた工1  y12方向に位置が変化
できるレンズホルダ(試料ホルダー)12.レンズを通
過した光を再び真空槽外に出射させるためのガラス窓8
.それにこの光を受けるための光検出器11.それに斜
めから電子ビーム15を試料であるレンズlζ照射する
ための電子ビーム照射装置9より構成されている。本装
置の特徴は、レンズの特性をモニターしつつ電子ビーム
を照射することにある。照射条件は、一般的にはビーム
径0.08−10μm1加速電圧1〜100k  に照
射電荷量10−′〜10−2クローン/−程度が適当で
ある。
ここで電子ビームの加速電圧が高いほどカルコゲナイド
ガラス薄膜の厚さ方向に関して、より深くまで屈折率を
上昇させることができる。又、ドーピング用金属は、カ
ルコゲナイドガラス薄膜中により深く浸入する。同様に
電子ビームの照射電荷量が犬であるほど、カルコゲナイ
ドガラスの屈折率上昇が犬となり、金属ドーピングの場
合には、多量の金属がカルコゲナイドガラス中にドーピ
ングされるようになる。従って、上記加速電圧・照射電
荷量および電子ビームの照射箇所を適正化することによ
り、所望の屈折率分布を形成することができる。
モニタ用光源はハロゲンランプ、水銀ランプ等の白色光
、H、−N 、レーザ、 Arレーザ等の単一波長光、
ハロゲンランプと分光器を組み合わせた可変波長光源が
使用できる。
受光器は、Si、 pbz、ホトマルチプライヤ−(光
電子倍増管)等の光パワーを検出できる素子を内蔵した
光検出器、現象管に属するサチコン電 ビジコンの等を
内蔵した光検出器あるいはスペクトロアナライザ等が使
用可能である。
光検出器12で得られた光強度あるいはその分布の信号
を電子ビーム照射装置にフィードバックすることにより
、きわめて効率良く屈折率分布を形成することができる
様になる。第5図は、光検出器の具体例の1つを示した
もので光検出器は、光信号を受け、これを電気信号に換
えるCCDカメラ16、電気信号のノイズを低減し、デ
ィジタル変換するためのAD(アナログディジタル)コ
ンバータ付きカメラコントローラ17、信号を記憶し画
像処理するためのコンピュータ18、CODカメラの信
号を画像表示するためのカメラモニタ19、画像処理さ
れた信号を表示するためのプロッタ加等から成る。この
光検器を用いることにより、レンズ特性のうち最も重要
な集光特性をモニターすることができる。第6図は試料
であるレンズを通過した後CODカメラに入射した光を
線分析したもので、レンズ中心からの距離と光強度の関
係が、電子ビームを本発明の方式で照射したときどの様
に変化したかを示したもので最終的にスポット径の小な
レンズができるまでの様子をモニタした結果である。
ここで、第6図に示した様な要求仕様に合ったレンズは
、上記光検出器によりレンズのスポット径あるいは光透
過性をモニターしつつ、この情報を電子ビーム照射装置
制御用コンピー−ター21にインプットすることにより
、このコンピュータが電子銃の中にあるビーム偏光用コ
イル、アパーチャー、レンズの電圧、電流あるいはレン
ズホルダーであるステージの位置をステップモーターに
て変化させ、適正な条件で電子ビームをレンズに照射す
ることにより得られる。レンズ特性モーター用光源10
として各種波長を入射できる色素レーサーとか、モノク
ロメータ付きのハロゲンランプなどを使用することによ
り、波長特性に関してもモニターしながら、電子ビーム
照射を行うことにより、より優れたレンズの製造が可能
となる。
以下に本発明の材料、製造方法等を説明する。
本発明で使用するカルコゲナイドガラスは、硫黄、セレ
ン、テルルのうち少なくとも1つの元素を含有したガラ
スの総称であり、その具体例としては、硫黄と砒素から
成るガラス(化学式:A、、S工、工= 2.5−5.
0 )、硫黄と砒素とゲルマニウムから威名ガラス(化
学式: As25xGty 、 x = 2.!1y=
4.0 、  J = 0.5〜1.5)、砒黄とゲル
マニウムから成るガラス(化学式: GgSx、  x
 = 1.8”4.0 )、セレンと砒素から成るガラ
ス(化学式: AzzStx、  z = 2.4y−
5,Q )、セレンとゲルマニウムから成るガラス(化
学式:crtse、。
sr = 1.&−6.0 )、テルルと砒素から成る
ガラス(,47゜Tax、  x = 2.5P−5,
0)、テルルとゲルマニウムから成るガラス(化学式:
 GeTg、 x = 1.&−6.0 )、硫黄、テ
ルル、砒素、ゲルマニウムから成るガラス(化学式: 
G#+6Aj3sTQa Sts )などがある。この
うち硫黄と砒素から成るガラス、および硫黄とゲルマニ
ウムから成るガラスは、光の透過性が良好であることか
ら特に重要なガラスである。
カルコゲナイドガラス薄膜を形成する方法としては、真
空蒸着法、スパッタリング法、CVD法があり、このう
ち真空蒸着法およびスパッタリング法が作業性の点で有
効な方法である。真空蒸着法としては、抵抗加熱により
ガラスを蒸発させる方法、電子ビームをカルコゲナイド
ガラスのブロックまたは粉末に照射することにより蒸着
する方法があり、いずれの場合も真空度1〜toxto
−’ m mHy 。
膜の生成スピード10〜10003□μ で成膜するこ
とにより良好なカルコゲナイドガラス薄膜が得られる。
スパッタリング法の場合には、RF型のスパッタリング
装置を用い、真空度1〜10xlO−’mJ’!IでA
rイオン等でカルコゲナイドガラスターゲットをスパッ
タリングすることにより成膜することができる。このと
きのRFパワーは、iト3o o r 、、成膜スピー
ドは10〜1000μ/m L n  とするのが好ま
しい。
カルコゲナイドガラスの膜厚は特に限定されるものでは
ないが、レンズの光透過性を考慮して0.5−10μm
とするのが良い。
次に本発明で使用するドーピング用金属について説明す
る。カルコゲナイドガラスにドーピングする金属は特に
限定されるものではないが、カルコゲナイドガラス薄膜
上に堆積させやすいという点からA4 Cv、 N*、
 p A、 Au、 Ag、 Zn、 Kg、 Ga、
 Its、 Sn、 T4 Cr。
M3  が良く、その他Ca、Be、 Zr、 At、
 Sb、 !0. Mo、 Pt、 Fe。
Co、 Petに関しても特殊な成膜装置を用いること
により適用可能である。上記金属はカルコゲナイドガラ
ス薄膜上に形成するが、その形成方法としては真空蒸着
法、スパッタリング法、CVD法、メッキ法1.’1t
BE法等がある。金属薄膜の膜厚は特に限定されるもの
ではないが、適状0.01〜5μm程度が適当であり、
ドーピング量を大きくしたい場合には膜厚を厚く、逆に
小にしたい場合には膜厚を薄くすれば良い。
電子ビーム照射後の金属のエツチング法は、化学エツチ
ング法、各種のドライエツチング法、例えばスパッタエ
ツチング、イオンエツチング法がある。例えば化学エツ
チングの場合、エツチング液としてEC4H,So、水
溶液、塩化第2鉄、硝酸第2鉄の水溶液を用いることに
より、ドーピングされていない金属のみを容易にエツチ
ングすることができる。但し、酸化作用のある化合物、
アルカリ性の溶液の場合、カルコゲナイドガラスが溶解
したり、剥離したりするため、エツチング液を良く吟味
する必要がある。ドライエツチングの場合、一般的にカ
ルコゲナイドガラスおよびカルコゲナイドガラス中にド
ーピングした金属のエツチング速度は金属そのものより
遅いため、条件を適正化することにより容易に金属のみ
をエツチングすることができる。
次に本発明で用いる、透明基板およびレンズについて説
明する。これらの材質は、シリカ系のガラスをはじめ、
アクリル系樹脂、シリコーンゴム、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂などの透明プラスチックス、LiNbO3
、T i O,、A408等の光学結晶、GaAz 、
 Si  等の各種半導体材料等がある。これらの形状
は平行平板であっても良いし、レンズ形状であって良い
。但し表面は光学研磨等の方法により、表面粗さが0.
04μm以下にしたものを用いるのが望ましい。
次に本発明で用いる透明導電膜について説明する。透明
導電膜材料としては、IrL203 、5nO1,Cd
Sn0. 、’CdO,等がある。これらの膜は、スピ
ンコード法、スパッタリング法、真空蒸着法等により透
明ガラス基板又は通常のレンズ上に形成する。これら材
料の”) チ’ntOs はスピンコード法で容易に薄
膜が形成できるため特に重要である。スピンコードの条
件は、回転数Zoo(1−500orpm、回転時間3
0−60 z t cであり、これを20 ト400℃
で加熱することにより形成することができる。得られた
膜の膜厚は、2000〜4oooJi  とするのが好
ましい。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1 シリカ系ガラスを光学研磨して作った凸面曲率半径15
0mmの凸レンズ(直径30B、焦点距離150111
1)上にRFスパッタリング法により厚さ0.3μmの
透明導電膜In、O,を形成した。次にこの透明導電膜
上に、カルコゲナイドガラスとしてAJ’l SL3ガ
ラス薄膜を真空蒸着法により形成した。蒸着条件は、基
板温度(In、Os薄膜を形成した凸レンズの温度)4
0℃、真空度2×10−’txHり、成膜速度0.1μ
m/ysinであり、膜厚は約4μmであった。蒸着源
の”ItSs、sガラスは、A、と5を石英チューブの
中に入れ、真空中で加熱攪拌(I X 10−’ggH
y、  700℃、5時間)した後、急冷することによ
り作ったものである。
次に上記AjtS3.ll薄膜を形成した凸レンズを、
第3図に示した電子ビーム照射装置にセットした。
装置の下方から試料に白色の平行光を入射し、装置の上
方に設置した光検出器によって白色光のスポット径を、
モニタリングしつつ電子ビームを照射した。電子ビーム
は加速電圧5〜5Q ff 、スポット径0.2μm、
照射電荷f1〜l0XIO−’クーロン/−であり、加
速電圧、照射電荷量がともにレンズの中心から外周に向
けて、距離の二乗に反比例するように照射した。電子ビ
ームを照射するとともに、光検出器で測定されるスポッ
ト径は除々に小となり、スポット径が5趨となったとき
に照射を終了した。得られたレンズの焦点は147mm
であり、電子ビーム照射前に比較して焦点距離が3門短
かくなったことが確認された。
実施例2 厚S 2mmのシリカ系ガラス(BK−7ガラス)を研
磨して作った透明基板(直径20u)上にカルコゲナイ
ドガラスとしてG e S5.。ガラス薄膜を真空蒸着
法により形成した。蒸盾粂件は、示板温度40℃、真空
度I X 10−’ tmHg 、成膜速度60 A/
 t−cであり、膜厚は約5ハであった。このカルコゲ
ナイドガラスはGことSを石英チューブ内に入れ、真空
中で加熱攪拌(I X 10−’ nH,q 、40ト
800℃、10時間)した後、急冷することによって作
ったものである。
次に、上記カルコゲナイドガラス薄膜上に、Atを真空
蒸着法により形成した。蒸着条件は、基板温度”gc、
真空度5 x IQ−’ tmH,q、成膜速度20A
/recであり、膜厚は0.3μm であった。この様
にして得られた試料の波数700nmの単色光の透過率
を測定したところ25チであった。次に上記試料を第3
図に示した電子ビーム照射装置にセットした。装置の下
方から波長7003711の単色平行光を入射し、装置
の上方に設置した光検出器により透過率をモニタしつつ
電子ビームを照射した。電子ビームは加速電圧5〜5Q
KV、スポット径0.2μm、照射電荷!1〜50 X
 10−’クーロン/−であり、加速電圧、照射電荷量
がともにレンズの中心から外周に向けて、距離の二乗に
反比例するように照射した。電子ビームを照射するとと
もに光検出器で測定される光透過率は上昇し、(Atが
カルコゲナイドガラスにドーピングすることにより光透
過率は上昇する)光透過率が45%になったときに照射
を終了した。
次に得られた基板を塩化第2鉄40?と蒸留水1tから
なる水溶液中に浸漬することにより、余分のAt(ドー
ピングされていないAt)をエツチングして取り除いた
得られた試料に平行光を入射したきころ、凸しンズとし
ての作用があることが確認された。なおG 、S、。ガ
ラス薄膜の屈折率は、Atをドーピングすることにより
最大0.17上昇したことが干渉顕微鏡の測定により確
認された。
〔発明の効果〕
以上述べた様に本発明によれば、透明基板あるいはレン
ズに所望の屈折率分布を容易に形成することができるた
め、基板にレンズ機能を付与したり、すでに出来上った
レンズの光学特性を必要に応じて改良、修正することが
できる様になる。屈折率を変化させるための電子ビーム
照射工程は、試料あるいはレンズの光学特性をモニタリ
ングしながら行うことができ、その作業はきわめて簡便
かつ容易である。これによって、これまで作ることので
きなかった多機能レンズの製造や、すでに作ったレンズ
の修正が容易に行える様になる。本発明の方法および装
置は、カメラ、テレビカメラ、眼鏡等のレンズをはじめ
、光デイスク用光学系、光通信用光学系などに幅広く応
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の方法により屈折率分布型レン
ズを製造する場合の工程図、第3図は本発明の屈折率分
布型レンズ製造装置、第4図は市販の電子ビーム描画装
置、第5図は光検出器の内容を示したもの、第6図は光
検出器により測定されたレンズから出射された光の強度
分布を示したものである。 l・・・透明ガラス基板又は通常のレンズ1′・・・透
明電導膜 2・・・カルコゲナイドガラス薄膜 2′・・・電子ビームを照射して屈折率を上昇させたカ
ルコゲナイドガラス薄膜 3・・・電子ビーム     4・・・金属薄膜5・・
・金属をドーピングして屈折率を上昇させた部分を有す
るカルコゲナイドガラス薄膜 6・・・真空槽 7・・・コリーメータレンズ 8・・・窓9・・・電子
ビーム照射装置 10・・・レンズの特性評価用レンズ 11・・・光検出器     12・・・試料ホルダー
13・・・試料 14・・・光源より出射される光線 15・・・電子ビーム    16・・・CCDカメラ
17・・・ADコンバータ付カメラコントローラ18・
・・コンピュータ   19・・・カメラモニタ20・
・・プロッター 21・・・電子装置制御用コンピューター゛へ、 代理人 弁理士  小 川 勝 男−ン皐 1 ■ 12 図 3 2  回 】  リ  超

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、透明基板又はレンズ上に透明導電膜を設け、この透
    明導電膜上にカルコゲナイドガラス層を設け、このカル
    コゲナイドガラスの所定の場所に電子ビームを照射して
    被照射部分の屈折率を上昇させたカルコゲナイドガラス
    部分を設けることを特徴とする屈折率分布型レンズの製
    造方法。 2、透明基板又はレンズ上に透明導電膜を設け、この透
    明導電膜上にカルコゲナイドガラス層を設け、このカル
    コゲナイドガラス層上に金属層を設け、この金属層上の
    所定の場所に電子ビームを照射してカルコゲナイドガラ
    ス層に屈折率を上昇させた部分を設け、この電子ビーム
    を照射したカルコゲナイドガラス層をエッチングによっ
    て除去することを特徴とする屈折率分布レンズの製造方
    法。 3、試料保持部分と、この試料保持部分に置かれた試料
    に電子ビームを照射する手段と、電子ビームを照射した
    部分の性能をモニタリングする手段と、このモニタリン
    グ手段で検出した情報を上記電子ビームを照射する手段
    にフィードバックして照射電子ビームを調整し、照射を
    完了させる制御手段とからなることを特徴とする屈折率
    分布型レンズの製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021215115A1 (ja) * 2020-04-23 2021-10-28 Agc株式会社 ガラス物品およびガラス物品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021215115A1 (ja) * 2020-04-23 2021-10-28 Agc株式会社 ガラス物品およびガラス物品の製造方法

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