JPS6227733Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6227733Y2
JPS6227733Y2 JP1982075153U JP7515382U JPS6227733Y2 JP S6227733 Y2 JPS6227733 Y2 JP S6227733Y2 JP 1982075153 U JP1982075153 U JP 1982075153U JP 7515382 U JP7515382 U JP 7515382U JP S6227733 Y2 JPS6227733 Y2 JP S6227733Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
bearing
transmission
shaft
speed change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982075153U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58177644U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1982075153U priority Critical patent/JPS58177644U/ja
Publication of JPS58177644U publication Critical patent/JPS58177644U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6227733Y2 publication Critical patent/JPS6227733Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラクタの歯車変速装置に関する。
(従来の技術) トラクタのミツシヨン、例えばデフ装置に連動
する副変速機構として、高低変速できるようにし
たものがある(例えば、実開昭53−149183号公
報)。
すなわち、第3図で示す如く、エンジンに連動
する変速軸50は軸方向両端が軸受51で支持壁5
2に回転自在に支架され、しかも、軸受51間に
は軸方向の間隔を有して異径のギヤ53,54を
有する。
変速軸50と軸方向を平行としてベベルピニオ
ン軸55が軸受56,57で両持支持され、その
ピニオン58がデフ装置59のクラウンギヤ59
Aに咬合されている。
更に、ベベルピニオン軸55上には、変速軸5
0上の各ギヤ53,54にそれぞれ咬合されるシ
フタギヤ60が備えられ、該シフタギヤ60のギ
ヤ部60Aとギヤ53で低側変速ギヤ系61が、
シフタギヤ60のギヤ部60Bとギヤ54で高側
変速ギヤ系62が構成され、ここに、シフタギヤ
60の入切で変速軸50よりデフ装置59に対し
て高低変速が可能とされている。
更に、ベベルピニオン軸55は前輪駆動用ギヤ
63を有し、図示例では中間ギヤ64を介して前
輪推進軸装置65のギヤ66に連動され、ここ
に、後輪駆動と同期乃至同調して前輪をも駆動可
能としている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の技術では、高側変速ギヤ系62がピニオ
ン58に近い側にあることから、軸受57として
複列軸受が必要とされていた。
すなわち、ピニオン58のスラスト力を受ける
とともに、ギヤ反力も大きなものが作用すること
か軸受57として容量大なる複列軸受が必要とな
り、これは、前輪駆動用ギヤ63をもピニオン5
8に近い側に設けることと相まつて軸受容量が大
となつていた。
このことから、ベベルピニオン軸55の軸長も
長大となるし、軸受57の径方向も大きくなり、
支持壁52に形成する軸受装着孔も必要以上に大
きくなり、構造の複雑さを招いていた。
本考案は、斯る従来技術の問題点を解決したも
のである。すなわち、軸受の負担を軽減し、耐久
性を向上するとともに延いては正確な伝導を約束
したことを目的とする構造簡単なトラクタの歯車
変速装置を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、エンジン4に連動する変速軸12と
デフ装置10に連動するベベルピニオン軸7とを
ミツシヨンケース7内に、軸方向を互いに平行と
して軸受14,18,19により回転自在に支架
し、変速軸12とベベルピニオン軸7との両軸1
2,7にわたつて変速軸12よりデフ装置10に
対して高低にそれぞれ切換えて変速する高側変速
ギヤ系26と低側変速ギヤ系27とを軸方向の間
隔を有して設けたトラクタの歯車変速装置におい
て、次の技術的手段を講じたのである。
すなわち、高側変速ギヤ系26をベベルピニオ
ン軸17のピニオン20より遠方に設け、低側変
速ギヤ系27をピニオン20に近い側に設け、高
側変速ギヤ系26および低側変速ギヤ系27の軸
方向外方で、ベベルピニオン軸17の軸方向両端
側をミツシヨンケース7内の支持壁13,13に
軸受18,19を介して両持支持し、該軸受1
8,19のうち、ピニオン20側の軸受19に対
して他方の軸受18の軸受容量を大きくするとと
もに、この他方の軸受18と高側変速ギヤ系26
の変速ギヤ22との間のベベルピニオン軸17上
に、前輪駆動用ギヤ31を設けて前輪用推進軸装
置Fに連動連結したものである。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳述す
る。
第1図は2軸4車輪形のトラクタ1を示し、2
は左右一対の前輪、3は左右一対の後輪であり、
エンジン4は前部寄りに搭載され、該エンジン4
の動力は図外クラツチの嵌脱を介して車体5に内
蔵したミツシヨンに連動される。
なお、操向輪となる前輪2は推進軸装置Fによ
り後輪3と同調乃至同期駆動される。
第2図を参照すると、車体5は第1ミツシヨン
ケース6、第2ミツシヨンケース7等を連設して
構成されるが、第1ミツシヨンケース6には一次
変速機構8が内蔵され、第2ミツシヨンケース7
には二次変速機構9とデフ装置10等が内蔵さ
れ、両変速機構8,9はカツプリング11で接合
されてそれぞれエンジンに連動され、二次変速機
構9はデフ装置10に連動され、図外の終減速機
構を介して後輪に連動されている。
二次変速機構9は本例では筒構造とされた変速
軸12が前後の壁13に軸受14を介して支架さ
れており、該変速軸12には軸方向間隔おいて異
径ギヤ15,16が套嵌固着乃至刻成されてい
る。
変速軸12の下方に平行としてベベルピニオン
軸17が前後の壁13に軸受18,19を介して
支架されており、そのピニオン20はデフクラウ
ンギヤ21に咬合されている。
ベベルピニオン軸17上には変速ギヤ22,2
3がブツシユ24,25等を介して回転自在に套
嵌されており、変速ギヤ22は変速ギヤ15に、
変速ギヤ23は変速ギヤ16にそれぞれ咬合さ
れ、ここに、ギヤ15,22が高速側変速ギヤ系
26を構成し、ギヤ16,23が低速側変速ギヤ
系27を構成し、高速側変速ギヤ系26をピニオ
ン20より遠方で、低速側変速ギヤ系27をピニ
オン20に近い方としてそれぞれ設けられ、この
ギヤ系26,27の外側(図では左右)を軸受1
8,19で壁13に支持しているのである。更
に、ベベルピニオン軸17の軸中途には結合環体
28が套嵌固設され、この環体28上に高低切換
用のシフタ29が軸方向摺動自在に套嵌されてい
る。
軸受18,19のうち、ピニオン側の軸受19
はローラ形の単列軸受とされ、他方の軸受18は
自動調芯形テーパーローラの複列軸受とされ、こ
こに、軸受17より軸受18の容量が大とされ、
その軸受ケース30は壁13に嵌合されてボルト
等で固定されている。
また、ギヤ15,16,22,23はそれぞれ
スパーギヤで構成することもできるが、本実施例
ではハスバギヤで構成され、そのさい、高速側変
速ギヤ系26と低速側変速ギヤ系27におけるベ
ベルピニオン軸17に作用するスラスト力を互い
に内向(矢印A・B)となるようにすることによ
つてピニオン20で作用する(本例では図左向)
スラスト力をある程度相殺でき、又、シフタ29
の抜けを防止できることから有利となる。
更に、ベベルピニオン軸17上に前輪駆動用ギ
ヤ31が軸受18とギヤ22との間にスプライン
等で套嵌され、このギヤ31をこのように設ける
ことによつて高速側変速ギヤ系26のギヤ反力を
軸受18より遠くとなし、同軸受18の負担を軽
減させている。
そして、前輪伝動軸32上のギヤ33がギヤ3
1に咬合され、クラツチスリーブ34、伝動軸3
5等を介して第1図に示した推進軸装置Fに連動
されている。
その他、図において、36はPTO推進軸又は
PTO伝動軸であり、エンジン側にクラツチを介
して連動するとともに、デフ装置の後方に設けた
PTO変速機構に連動される。
なお、第2図の例では高低切換はシフタ29に
よるが、選択咬合式のときはシフトギヤとされ
る。
(作 用) エンジンの回転動力が図外のクラツチを介して
一次変速機構8に伝導されここで複数段(例えば
4段)変速されて二次変速機構9に伝導される。
二次変速機構9のシフタ29を軸方向に摺動し
て高低変速ギヤ系26,27を選択的に入切さ
せ、ベベルピニオン軸17のピニオン20を介し
てデフ装置10が連動される。
ピニオン20とデフクラウンギヤ21の咬合連
動で図左方にスラスト力がベベルピニオン軸17
に作用することになるが、これは軸受18,19
を介して受けられる。このとき、変速ギヤ系27
のギヤ反力を軸受19で受けるが、ギヤ系として
低速側であるから高速側に比較してその反力も小
さくここに負担が軽減され、従つて、軸受19と
して単列形を用いることができ、これにより、ベ
ベルピニオン軸17の軸長は短くともよいのであ
る。一方、高速側のギヤ反力は大きいが、デフ装
置10と反端側の壁13に設けられる軸受18は
それだけ大きなものを取付けることも容易となる
ことから、充分に反力に耐え得るものと構成でき
るのであり、このことは、ミツシヨンケース7の
穴加工、即ち、壁13に形成される軸受嵌合孔の
形成も図左方から右方へ向つての加工となり、こ
れは機械加工を容易とすることができる。
更に、シフタ29で高低2段切換えしたとき、
ギヤ31,33の咬合で前輪側へ後輪と同期乃至
同調した伝導がなされるが、ギヤ31をベベルピ
ニオン軸17の軸受18とギヤ22間に設けるこ
とによつてギヤ15,22の反力が大であつても
軸受18への負担を軽くしているのであり、ま
た、ピニオン軸17のトルクの流れも同軸17の
軸長中間より前後に流れることから同軸17のネ
ジレ強度の点で有利となるのである。
(考案の効果) 本考案は、デフ装置に連動するベベルピニオン
軸上に設けられる高低変速ギヤ系を、その高速側
をピニオンより遠方で、低速側をピニオンに近い
方として設けているので、低速側ギヤ系のギヤ反
力は小さいことと相まつて、ピニオン側の軸受は
単列形であつてもよく、ここに、複列形が必要で
あつて従来技術(第3図)に比べてベベルピニオ
ン軸の軸長を短くすることができる。
また、ピニオン側の軸受として単列形でも事済
むことは、軸受径も小さくできることとなり、軸
受装着(嵌合)孔も小さくでき、構造が簡素化で
きる。
更に、ピニオンより遠方の軸受は、ピニオンが
デフ装置に咬合するのに対し、遠方側ではベベル
ピニオン軸は自由端になり、ここに、遠方の軸受
は高速側変速ギヤ系および前輪駆動用ギヤのため
に必要な容量の軸受とすることが容易となる。
また、ピニオンより遠方の軸受と高速側変速ギ
ヤ系の変速ギヤとの間において、ベベルピニオン
軸上に、前輪駆動用ギヤを設けているので、該ギ
ヤをピニオン側に設けた従来例(第3図)に比べ
てトルクの流れが前後に流れることとなり、ここ
に、ベベルピニオン軸のネジレ強度の点で有利と
なる。
これらにより、軸受の狂い、ベベルピニオン軸
の狂いも少なく、耐久性に富みながらも正確な変
速ができるものとして実益大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はトラク
タの外観側面図、第2図は本案要部の側断面図、
第3図は従来例の側断面図である。 1……エンジン、9……変速機構、10……デ
フ装置、12……変速軸、15,16,22,2
3……変速ギヤ、17……ベベルピニオン軸、1
8,19……軸受、26……高(速)側変速ギヤ
系、27……低(速)側変速ギヤ系、29……シ
フタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジン4に連動する変速軸12とデフ装置1
    0に連動するベベルピニオン軸7とをミツシヨン
    ケース7内に、軸方向を互いに平行として軸受1
    4,18,19により回転自在に支架し、変速軸
    12とベベルピニオン軸7との両軸12,7にわ
    たつて変速軸12よりデフ装置10に対して高低
    にそれぞれ切換えて変速する高側変速ギヤ系26
    と低側変速ギヤ系27とを軸方向の間隔を有して
    設けたトラクタの歯車変速装置において、 高側変速ギヤ系26をベベルピニオン軸17の
    ピニオン20より遠方に設け、低側変速ギヤ系2
    7をピニオン20に近い側に設け、高側変速ギヤ
    系26および低側変速ギヤ系27の軸方向外方
    で、ベベルピニオン軸17の軸方向両端側をミツ
    シヨンケース7内の支持壁13,13に軸受1
    8,19を介して両持支持し、該軸受18,19
    のうち、ピニオン20側の軸受19に対して他方
    の軸受18の軸受容量を大きくするとともに、こ
    の他方の軸受18と高側変速ギヤ系26の変速ギ
    ヤ22との間のベベルピニオン軸17上に、前輪
    駆動用ギヤ31を設けて前輪用推進軸装置Fに連
    動連結したことを特徴とするトラクタの歯車変速
    装置。
JP1982075153U 1982-05-21 1982-05-21 トラクタの歯車変速装置 Granted JPS58177644U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982075153U JPS58177644U (ja) 1982-05-21 1982-05-21 トラクタの歯車変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982075153U JPS58177644U (ja) 1982-05-21 1982-05-21 トラクタの歯車変速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58177644U JPS58177644U (ja) 1983-11-28
JPS6227733Y2 true JPS6227733Y2 (ja) 1987-07-16

Family

ID=30084526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1982075153U Granted JPS58177644U (ja) 1982-05-21 1982-05-21 トラクタの歯車変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58177644U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53147378U (ja) * 1977-04-27 1978-11-20

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58177644U (ja) 1983-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SU1233795A3 (ru) Силова передача трактора с четырьм ведущими колесами
US4441575A (en) Four-wheel vehicle drive system
US4677873A (en) Transfer case with inter-axle dual-planetary differential
US4625584A (en) Split axle drive mechanism for part-time four-wheel drive vehicle
US4476952A (en) Four-wheel vehicle drive system
US4033200A (en) Five speed overdrive transmission
US4643045A (en) Power transfer device for four wheel drive
US7291083B2 (en) Inter-axle differential assembly
US5335562A (en) Multi-speed rear wheel drive transmission with reduced in-neutral gear rattle
US4459874A (en) Transaxle mechanism of four-wheel vehicle drive system
JP2002507169A (ja) ずれた出力部を有する2段分配変速機
US5168956A (en) Transfer device for four wheel drive motor vehicle
US5284067A (en) Manual transmission shaft center control support device
US4635504A (en) Transmission systems for motor vehicles with four-wheel drive
SE509385C2 (sv) Differentialväxel
JPS6227733Y2 (ja)
JP3445381B2 (ja) トラクタの伝動構造
US5690575A (en) Differential transmission with integrated range gear
US11697342B2 (en) Portal axle drive for a drive axle of an electric vehicle
US4916960A (en) Manual transmission for motor vehicle
US4915191A (en) Transfer device for a four-wheel drive vehicle
JP2563629B2 (ja) 四輪駆動車用パワートレーン
US4745819A (en) Compact power transmission device for a four-wheel drive vehicle
JP2802626B2 (ja) 動力伝達装置のケース構造
JP3943910B2 (ja) 四輪駆動車両のトランスファー構造