JPS62274001A - 流動層還元鉄粉およびその製造方法 - Google Patents

流動層還元鉄粉およびその製造方法

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JPS62274001A
JPS62274001A JP61117427A JP11742786A JPS62274001A JP S62274001 A JPS62274001 A JP S62274001A JP 61117427 A JP61117427 A JP 61117427A JP 11742786 A JP11742786 A JP 11742786A JP S62274001 A JPS62274001 A JP S62274001A
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JP
Japan
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powder
iron
iron powder
fluidized bed
particles
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JP61117427A
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Kazuya Endo
一哉 遠藤
Ritsuo Okabe
岡部 律男
Takeo Omura
大村 武雄
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Kawasaki Steel Corp
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  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は流動層還元鉄粉およびその製造方法に関し、粉
末冶金用鉄粉、または粉末のままで利用する鉄粉および
その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、鉱石還元鉄粉はヘガネス社の鉱石還元鉄粉に代表
されるように、約0.15mm以下の微粒な鉱石粉を炭
材によりトンネル炉で粗還元した後、これをH2を含む
ガス中で熱処理して製造されている。このような方法は
鉱石粉が微粒のため、鉱石の高品位化と粗還元鉄の粉砕
は容易で、しかも鉄粉の成形性を劣化させずに行うこと
ができるが、流動層還元に比べ鉄粉の生産性が低いとい
う欠点があった。
流動層還元法については、例えばr MetalPra
gressJ 1958年3月号92頁に流動層法の1
つであるH−Iron法により0.15mm以下のマグ
ネタイト系鉱石を粗遺元し、粗還元鉄を粉砕せずにその
まま820〜870°Cの温度で熱処理することによっ
て粉末冶金用鉄粉を製造していた例が記載されている。
その鉄粉は見掛密度2.30 g / c m’以下、
流動層30 s e c 750 g以上と品質が悪く
、高圧縮性鉄粉としては不適である。また、鉄粉にステ
アリン醜亜鉛0.75%を混合して、成形圧力4.65
t/crrfで圧粉したものは圧粉密度が6.36g/
c m”と著しく劣り、高圧縮性鉄粉とは言えない。
またその鉄粉は微粉(−325メツシユ)が35%と非
常に多いため、粉末冶金用鉄粉として利用するには適当
でなく、前記圧力で成形した圧粉体の焼結晶(1121
℃で45分間H2中で焼結)の引張強さは18.9kg
/mm’、伸びは10%と比較的優れているが、焼結時
の寸法変化は−0,3%程度であり、焼結後の寸法精度
が著しく劣り、粉末冶金用鉄粉として事実上利用できな
い状態にある。従って、H−Iron法によるこの鉄−
粉の製造は1963年中止きれた。
また従来、粗粒原料を用いた流動層還元も試みられてき
たが高品位化(圧縮性)、成形性などの点で不満足なも
のであった。
以上のように流動層還元によって製造された鉄粉は品質
の優れたものを得ることができず、実用化されていなか
った・ さらに、従来は粗還元鉄を粉末冶金用鉄粉に必要な高成
形性で、かつ高圧縮性を劣化せずに、粉末冶金用粒度に
能率的、かつ歩留よく粉砕する方法が開発されていなか
った。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は従来見られる問題を解決し、圧縮性、成形性を
大幅に改善した高級な粉末冶金用還元鉄粉およびその製
造方法を提案するものである。
本発明は主として粉末冶金用などに用いられる流動層還
元鉄粉およびその製造方法に関するものであり、製鉄業
で使用する通常の焼結用鉄鉱石や鋼板の熱間圧延時に発
生するミルスケールを出発原料とし、必要ならば空気比
重選別や磁選により高品位化する事前処理を行った後、
ガス還元による流動層で粗還元し、その後、必要ならば
粗還元鉄を公知の磁選を経て、粉末冶金用鉄粉に適した
粉砕機により粉砕し、その粉砕粉を高温仕上熱処理(以
下単に熱処理と略す)した後解砕して成る粉末冶金用に
適する流動層還元鉄粉およびその製法を提案する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の鉄粉は、粒子の表面に新鮮な分離破断面および
/またはクラックを有し、粒子が不規則形状であること
を特徴とする流動層還元鉄粉である。
またこのような還元鉄粉は次の製造方法によって製造す
ることができる。すなわち、鉄酸化物よりも難還元性の
酸化物を合計量で0.3〜3.0重量%含有し、粒径が
O,l O5〜6mmの鉄酸化物原料を流動層で粗還元
し、その粗還元鉄の粉砕工程の少なくとも粉砕の最終段
階で摩擦粉砕型粉砕機を用いて粉砕し、該粉砕粉を95
0−1180℃で熱処理する。
〔作用〕
本発明の鉄粉の特徴として、不規則状であり。
その一部分の粒子表面に破砕によるクラックや破砕され
たことによる凹凸の新鮮な破断(2)を有し、実質的に
80メツシユ以下の細粒粉である。その粉体は。
a)粉体特性: 見掛密度: 2.4〜3.1 g7 cm”流動層:1
6〜30sec750g 325メツシュ以下の微粉量:4〜29%b)圧粉体特
性 圧粉密度二6.6〜6.85g/cm″ラトラー値二0
.5〜1.5% (鉄粉にステアリン酸亜鉛を1.0%混合後、成形圧力
5t/ctn’で圧粉) C)焼結体特性 引張強さ: 20〜30kg/mrn’伸 び:1〜5
% 衝撃値: 0.5〜3 kg−m/cm″(鉄粉に銅粉
1.5%、グラファイト0.5%、ステアリく酸亜鉛1
.0%混合後、成形圧力5t/crn’にて圧粉体を作
成り、AXガス中で1130℃で30分 間焼結したもの) である高級な粉末冶金用流動層還元鉄粉である。
不規則形状について説明する。
JISZ2500 (1968確認)によれば鉄粉の形
状は次のように分類されており、本発明の粒子の形状は
■〜■のいづれにも属さず、■にのみ属するものである
■球形粉・・・球形の粒子からなる粉末■粒状粉・・・
球状でないがこれに近い形の粒子からなる粉末 ■海綿状粉・・・多孔質粒子からなる粉末■樹枝状粉・
・・樹枝状形の粒子からなる粉末■板状粉・・・かなり
厚い、平らな粒子からなる粉末■片状粉・・・厚さが他
の部分の寸法にくらべて非常に小さい平板状の粒子から
なる粉末 ■角状粉・・・角張った粒子からなる粉末■針状粉・・
・細い針状の粒子からなる粉末■不規則形粉・・・対称
性を欠く粒子からなる粉末法に、以上の還元鉄粉を流動
層法によって製造する方法について、種々研究したとこ
ろ、次の(イ)、(ロ)の手段が有効であった。
(イ)粗還元鉄を粉末冶金用粒度に粉砕する方法は最も
重要なものの1つであるが、それを明らかにすることが
できた。具体的には、粗還元鉄を摩擦粉砕型粉砕機の1
種類によって、さらに望ましくは、前段で衝撃圧縮粉砕
による粉砕を行い、後段で摩擦粉砕する異機種多段粉砕
によって粉末冶金用粒度まで粉砕することである。
(ロ)粉砕還元粉を950〜1180℃で高温熱処理す
ることにより密実的粒子に近づき、高圧縮性が達成され
ると同時に、高温熱処理によって成形性が向上する。ま
た高温熱処理のため、鉄粉の脱酸、脱炭も促進される。
以上の知見に基づく本発明方法は、前記粒径の原料粉を
使用し、必要に応じて乾式空気比重選別または/および
磁選等によって、脈石分を0.3〜3.0重量%に低減
し、それをH2やH2にCOを混入したガスによって流
動層にて粗還元した後、粗還元鉄に磁選を施し、その還
元鉄を摩擦粉砕型の粉砕機によって、または前段では衝
撃圧縮粉砕型のひとつである回転円筒型粉砕機による粉
砕を行って、粒度60〜150メツシユの範囲内の各粒
度以上(その粒度の粉砕歩留は60〜90%)の粗粒粉
とし、後段ではT9擦粉砕型の粉砕機を用いて、異機種
多段粉砕によって、粉末冶金用粒度まで粉砕し、その後
、その粗還元粉をH2を含む雰囲気中で950〜118
0℃の高温下で20〜120分間均熱加熱し、鉄粉粒子
の密度を向上させ、かつ高速度で脱酸、脱炭し、さらに
冷却過程にて脱窒に効果的でない950〜1180℃の
高温から700℃まで急冷し、脱窒に有効な700〜4
50℃の温度範囲内を好ましくは10’0/min以下
の冷却速度で徐冷する。
原料はまず、高純度化のために乾式空気比重選別または
/および磁選によって脈石分を0.3〜3、0重量%に
低減させる。
鉄酸化物より難還元性の脈石分が3.0重量%を超える
と圧縮性が低下する。一方、脈石分が0.3重量%未満
では流動化中に粒子のステッキングが発生し好ましくな
い。
ここで、原料の脈石量を調整するに際して、乾式の空気
比重選別が優れている理由はその方法が工業的であり、
しかも脈石分の低減率が太きいためである。一方、水や
薬品の水溶液を使用する浮遊選鉱法や湿式比重選別、例
えばテーブル比重選別やスパイラル比重選別は水処理や
事後の乾燥プロセスが必要であり経済的でない。
また同様に厳選に関しては、ヘマタイト系の原料に対し
ては対極式磁選機が有効である。その理由はへマタイト
系原料は弱磁性であるため、脈石分の分離には高磁力が
必要であり、対極式磁選機では容易に12000ガウス
の磁場が得られる。
マグネタイト系の原料に対してはドラム式磁選機が適当
である。マグネタイト系原料は強磁性のため低磁力で充
分である。磁選には湿式もあるが、湿式磁選は前記の湿
式選別の場合と同様に水処理や乾燥の必要があり問題が
多い、また、静電選鉱も考えられるが、この方法は原料
粒度が微粒なものに有効であり、原料の乾燥状態にも依
存するため、工業的にはメリットが少ない。従って、6
.0〜0.105mmの粗粒原料に対する事前処理方法
としては乾式の空気比重選別または/および乾式の磁選
が効果的である。
原料の粒径は0.105〜8mmとする。
6.0 m mより粗粒の粉では流動層還元では流動化
しに<〈、還元も進行しずらい。
一方、O,105mmより細粒になると、流動層に装入
しても還元が完了する前に系外に速やかに排出されるた
めである。
従って、流動層へ装入すべき原料の粒径は、0.105
〜6.0mmとし、脈石分は0.3〜3.0重量%とす
べきである。
次に脈石分を低減した原料を流動層に装入するが、その
時の還元ガスはH2やH2とCOとの混合ガス、または
製鉄所で発生するコークス炉ガスや転炉ガスでよく、そ
の還元条件としては600〜950℃の温度下で均熱時
間は1〜12時間が望ましい、この温度と時間は原料の
粒径や脈石分によって適宜決定すればよいが、脈石分を
除いた還元鉄の還元率が90%以上であればよく、流動
層還元方法に関しては条件を限定されない、還元率が9
0%未満になると、次工程の熱処理でも’r*Feiの
向上が少なく、良質の粉末冶金用鉄粉が得られないので
好ましくない。
流動層によって還元された還元鉄は粉末冶金用粒度まで
粉砕する必要がある。この粉砕が良質な粉末冶金用鉄粉
を製造する際のキーポイントであ−る0本発明者らはこ
の粉砕について綿密な実験を、行って、その結果摩擦粉
砕方法を採用すればよいことが明らかになった。
粉体の粉砕については、例えば「粉体(理論と応用)」
(丸善、1962年12月25日発行、第425頁)に
よれば、全ての粉砕機は、次の(JL)、(b)、(c
)、(d)の4つに分類される。
(&)圧縮粉砕型 (i)  咀砕型 (ii)  旋動型 (iii)回転型 (b)衝撃圧縮粉砕型 (i)  搗き臼型 (ii)  ハンマー型 (iii)流体エネルギー型 (ii)回転円筒型 (c)剪断粉砕型(回転型) (d)摩擦粉砕型 (i)  回転型 (ii)  旋動型 (i i i)遠心力型 (ii)回転円筒型 以上のうち、(L)と(C)とは粗粉砕機のためのもの
であり、本発明の対象外である。  ・まず、1種類(
1段)の粉砕に適する粉砕機の選定について述べる。上
記(b)または(d)の粉砕機により粗還元鉄を粉砕し
たところ、(d)の摩擦粉砕型粉砕機、例えばトップグ
ラインダ。
ローラミル等で粉砕するζ粉末冶金用鉄粉に必要である
成形性(ラトラー値)が著しく向上した。
その理由は、鉄粉粒子形状が不規則状になり1粒子表面
に破砕されたことによる凹凸の破断面を有するためであ
る。従って−、1段粉砕の場合には摩擦粉砕型粉砕機を
選定する。必要がある。
次に、異機種2段粉砕の場合の粉砕機の選定は、高圧縮
性、高成形性を目的に粉砕を実施するが、前段で高見掛
密度にするように偏平に粉砕し、後段でその粉砕粉を摩
擦力で破砕し、−凹凸の破断面を出し、高圧縮性、高成
形性の粉末冶金用鉄粉が得られた。
、この場合、前段では衝撃圧縮粉砕型である回転円筒型
粉砕機が有効であり、その粉砕粉の60′〜150メツ
シユの範囲内の各粒度以上の粗粒(歩留60〜90%)
を後段の摩擦粉砕型粉砕機で粉末冶金用鉄粉粒度まで粉
砕すると高圧縮性、高成形性を有する鉄粉を製造するこ
とができる。ここで、前段での粉砕粉のうち、60〜1
50メツシユの範囲内の各粒度以上(歩留60〜90%
)の粗粒を後段で粉砕すると、鉄粉に対して2゛うのメ
リットがある。    −” すなわち、前段の粉砕で°は粒子内空孔や脈石分の多い
箇所から分断されるので、前段粉砕粉め60−150メ
ツシユの範囲内の各粒度以上の粗粒を後段の粉砕で使用
すると、鉄粉は高見掛密度となり、しかも高純度となる
。しかし、60′〜150メツシユの範囲内の各粒度以
下の細粒を使用すると、鉄粉の見掛密度が低く、脈石分
も多く、これを使用すると高級な粉末冶金用鉄粉が得に
くい。
次に、1段粉砕または2段粉砕した粉末を必要に応じて
磁選機によって脈石分をさらに低減した後、熱処理する
。熱処理すべき粗還元粉は、脈石合計量が0.3〜3.
0重量%含有する鉄酸化物粉を用いるため、流動層還元
後には、鉄酸化物を除く脈石の合計量をO4〜4重量%
程度含む、それをH2を含むガス中で950〜1180
℃の高温下で熱処理する理由は次の通りである。
上記脈石量の場合、熱処理温度1180℃を超えると、
粉末は焼結によってケーキ状に固着し、再度粉末化する
際に過度な粉砕や、くりかえし粉砕することが必要であ
る。過度な粉砕は粒子に粉砕子を残留させるため、粒子
が硬化し、金型を使用する粉末の成形時に粒子の塑性変
形が進行しずらく、その結果粉末冶金用鉄粉として重要
視される圧縮性が向上しない。従って、原料粉の脈石分
が本発明範囲を超えると圧縮性が低下する。
また、仕上熱処理温度の下限値を950℃に定めた理由
は鉄の酸化物を回旋な限り還元し、鉄粉粒子を密実化す
るためである。
仕上熱処理の均熱時間は20〜120分が望ましく、3
0〜90分がより好ましい、仕上熱処理を終えたケーキ
は解砕し、所望の粒度の鉄粉を得る。ここで、固着ケー
キの解砕性と仕上熱処理の均熱時間との間にも密接な関
係があり、20〜120分間の範囲内で高温側の熱処理
では短い均熱時間とし、低温側では長くすべきである。
なお、本発明での熱処理ではH2を含むガス中で行うが
、加熱時間の前半は雰囲気ガスの露点を高くして脱炭を
促進し、加熱の後半は露点を低くして脱酸を促進させる
ことが望ましい。
さらに望ましい脱窒のための熱処理条件について説明す
る。
先ず、脱窒を進行させるH2やAXガスの露点としては
低い程よく、40℃以下、望ましくは室温、μ下とする
。露点が40℃を超えると、水蒸気分圧が上昇して、H
2分圧が低下し、脱窒速度が低下するからである。木発
明者らの実験によれば、脱窒は高温加熱保持後からの冷
却速度に大きく影響され、10℃/ m i nを超え
る冷却速度では脱窒は余り進行せず脱窒が不充分となる
。望ましい脱窒条件として、降温過程において700℃
から450℃までの範囲内を冷却速度10℃/min以
下にすれば、脱窒が急速に進行して、充分に脱窒した鉄
粉を得ることができる。
以上の製法によって製造した鉄粉は粉末冶金用として前
記の優れた特性を有する鉄粉となる。
〔実施例〕 鉱石ヤードに貯蔵されていたMBR鉱石を6mmの篩と
150メ、シュの篩によって大量に篩分し、事前処理を
せず、H2とCOとの混合ガスで能力2t/日のパイロ
ットプラント流動層で還元率92%まで還元して還元鉄
を得た。これを第1表〜第3表に示す比較例a −d、
本発明例A〜Dに示した。また、バッチ式の流動層で得
た還元率90%以上の還元鉄(1回の還元で約3kg)
を比較例e、実施例E−Kに示した。
実施例A−におよび比較例a−eの鉄酸化物の性状およ
び流動還元条件を第1表に示した。またそれらの粉砕方
法、熱処理条件、鉄粉の粉体特性を第2表に、圧粉体特
性および焼結体特性を第3表に示した。
実施例A−D、比較例a−dでは還元鉄を粉末冶金用鉄
粉に粉砕するための粉砕機および粉砕方法を主に検討し
た。
i2表に示すごとく衝撃圧縮粉砕型の粉砕機を用いた比
較例a−dでは、第3表に示した圧粉体特性を示し、そ
の鉄粉は表面が滑らかとなり、圧粉密度やラトラーは不
満足であった。従って、焼結体特性を測定するまでもな
かった。
これらに欝し、摩擦粉砕型の粉砕機で粉砕した実施例A
、Bおよび前段に衝撃圧縮粉砕型回転円筒タイプの粉砕
機を用い、後段に彦擦粉砕型粉砕機で粉砕した実施例C
,Dでは、鉄粉の粉体特性、圧粉体特性および焼結体特
性は従来の流動層還元鉄粉に見られない良好な特性を示
した。
第1図〜第4図に得られた鉄粉の走査電子顕微鏡写真(
倍率100倍)を示す、第1図は本発明例である実施例
Bを示す0図から明らかなように、摩擦粉砕型粉砕機を
使用して製造した鉄粉は1粒子の一部の表面または全面
が滑らかで不規則状の粒子と、粉砕によるクラックを有
する粒子と、粉砕による凹凸の破断面を有する粒子との
集合から成る。従ってトンネル炉で粗還元して得た賜(
はられた)状の鉄粉やブドウの房状を示すアトマイズ鉄
粉と区別できる。
第2図に示した2投粉砕粉の写真も第1図に示した摩擦
粉砕型粉砕機の1段粉砕の写真と同様である。
鉄粉特性におよぼす脈石分量の影響を主に検討した例と
して比較例eと実施例E−Hを掲げた。
比較例eのように鉱石中の脈石分量が目標値を超えると
、前記の適切な粉砕機によっても鉄粉の圧粉密度は向上
せず、粉末冶金用鉄粉としては不適である。詳細な検討
の結果、本発明に使用できる鉄酸化物原料の脈石分の上
限は3.0%である。
方、脈石分の合計量が1.14〜1.76である実施例
E−Hになると、:52表に示すごとく、粉末冶金用鉄
粉にふされしい特性を示した。
なお、6mmを超える粗粒鉄酸化物粉は、流動層炉内で
流動化しないため、一方1粒径0.105mm以下の細
粒鉄酸化物粉は流動層炉外に飛び出し、還元率は90%
以下となり、粉末冶金用還元鉄として不適当のため、鉄
粉特性の測定は実施しなかった。
また、鉄酸化物原料の脈石分の合計量が0.28%のマ
グネタイト系鉱石(ヤンピー)は還元温度800℃でス
テッキイングしたので流動化不能と判定し、還元鉄の粉
砕は実施しなかった。
〔発明の効果〕
従来の流動層還元鉄粉は公知文献に見られるように粉末
冶金用鉄粉としては低級品であった。
本発明によると、実施例に示したように、高見掛密度、
高成形性、高強度用鉄粉とすることができるため、粉末
冶金用鉄粉としても高級品に属するものが得られる。ま
た粉末のままで用いる脱酸素用、カイロ等の発熱用、溶
接棒フラッグス用、フレームカッティング川などの多方
面にも使用できる良質な鉄粉である。
またその製造方法も本発明により確立し、安価に製造で
きることとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明で製造した粉末冶金用鉄粉
の走査電子顕微鏡写真、第3図および第4図は比較例の
鉄粉の走査電子顕微鏡写真である。写真のfa率はいず
れも100倍である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒子の表面に新鮮な分離破断面および/またはクラ
    ックを有し、粒子が不規則形状であることを特徴とする
    流動層還元鉄粉。 2 鉄酸化物よりも難還元性の酸化物を合計量で0.3
    〜3.0重量%含有し、粒径が0.105〜6mmの鉄
    酸化物原料を流動層で粗還元 し、その粗還元鉄の粉砕工程では少なくとも粉砕の最終
    段階で摩擦粉砕型粉砕機を用いて粉砕し、該粉砕粉を9
    50〜1180℃で仕上熱処理することを特徴とする流
    動層還元鉄粉の製造方法。
JP61117427A 1986-05-23 1986-05-23 流動層還元鉄粉およびその製造方法 Pending JPS62274001A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113290251A (zh) * 2021-05-31 2021-08-24 中南大学 一种高纯铁精矿全氢还原制备粉末冶金铁粉的方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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