JPS6227364Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、縦鋸刃に対する横鋸刃の直交位置を
変えることなく横鋸刃を縦鋸刃側へ変位させる構
造を改良したあり、かまほぞ取機に関するもので
ある。

従来のあり、かまほぞ取機の横鋸刃を縦鋸刃側
へ変位させる構造を第１図及び第２図により説明
する。第１図は横鋸刃を支持するギアケース、ハ
ウジングの正面図、第２図は平面図である。図に
おいて、１は縦鋸刃、２は横鋸刃、３は横鋸刃２
の駆動モータ（図示せず）を内蔵するハウジング
である。縦鋸刃１、横鋸刃２はそれぞれ対を形成
するように左右に配置され、かつ、縦鋸刃１、横
鋸刃２は互に鋸刃面が直交位置となるように取り
付けられている。４はギアケースで、横鋸刃モー
タ軸の動力を減速し横鋸刃２を駆動するギア群
（図示せず）を内蔵し横鋸刃モータ軸線位置を回
動中心として横鋸刃２の縦鋸刃１に対する直交位
置を変えることなく縦鋸刃１側へ回動自在に取り
付けられ、横鋸刃軸を支持している。そして、ギ
アケース４は横鋸刃モータ軸側をハウジング３に
いんろう結合されている。１１はギアケース４に
突設された突起、１２はハウジングに固定された
ストツパー、１３は横鋸刃２を、第１図の二点鎖
線のように変位した時点でハウジング３に設けら
れたねじ穴に螺着されてギアケース４を固定する
手段の固定ハンドルである。

上記構造において、横鋸刃２を第１図の２点鎖
線のように縦鋸刃１よりせり出す（縦鋸刃側へ変
位させる）場合は、鋸刃カバー（図示せず）を手
で押さえていんろう５を中心にギアケース４を回
転させるように突起１１をストツパー１２に突き
当てることによりせり出し量を規定していた。と
ころが、任意の位置にせり出す場合に、変位量が
判らないと共に微調整が著しく面倒であつた。ま
た、せり出し後も、ギアケース４をその都度固定
しなければならず、さらに固定ハンドル１３が機
体の横側にあるため、第２図の作業位置Ｂに在る
作業者は向う側のギアケース４を調整する場合に
は作業位置を変えなければ操作できないので操作
性が悪い欠点があつた。

本考案は上記の状況に鑑みなされたものであ
り、横鋸刃を縦鋸刃側に対し変位往復させる操作
がきわめて容易で微調整も可能であり調整後の固
定手段も不要なあり、かまほぞ取機を提供するこ
とを目的としたものである。

本考案のあり、かまほぞ取機は、それぞれ対を
形成するように左右に配置されると共に鋸刃面が
互に直交位置となるように取り付けられた縦鋸刃
及び横鋸刃と、ハウジング内に支持された横鋸刃
モータと、上記横鋸刃の上記縦鋸刃に対する直交
状態を変えないように横鋸刃軸を支持し上記モー
タ軸線を中心に上記縦鋸刃側へ回動自在に取り付
けられ上記モータの動力を減速し横鋸刃を駆動す
るギア群を内蔵するギアケースとを設けてなり、
上記ハウジングに取り付けられノブを介し回動可
能に形成されたウオームと、該ウオームに噛み合
う上記ギアケースに形成されたピニオンとを設け
たものである。

以下本考案のあり、かまほぞ取機を、一実施例
を用い従来と同部品は同符号を使用し同部分の構
造の説明は省略し第３図及び第４図により説明す
る。図において、８はハウジング３に支持される
第５図（第３図の−矢視部断面図を示す）の
ウオーム７を回転駆動するノブ、９はスケール、
１０は指計で第５図で横鋸刃２の矢印Ａ方向の変
位を表示するようになつている。１４は本体を支
持するコラム、１５は加工の際縦鋸刃１、横鋸刃
２を上下に駆動するバーハンドル、１６はハンド
ル、１７は横鋸刃２のモータ軸と同一直線上のス
ピンドルである。

そして、ノブ８を回動することによりギアケー
ス４を矢印Ａのように時計方向、または反時計方
向にスピンドル１７を中心に回動することがで
き、第６図は縦鋸刃１側にδだけせり出した状態
を示している。そして、ノブを回転するだけで操
作できるので操作が容易であり微調整ができ、ま
た、操作者は操作位置Ｂでノブ８を操作できるた
め操作が容易である。

このように本実施例のあり、かまほぞ取機は、
ノブを廻してギアケースを回動し横鋸刃を縦鋸刃
側に往復動でき、また、従来のように作業位置を
離れて操作する必要がないので操作性を著しく向
上できる。そして、目盛りと指針によりせり出し
量を規定することもできる。さらに、ウオームと
ピニオンを噛み合わさせているので調整後の固定
手段も不要である。

以上記述した如く本考案のあり、かまほぞ取機
は、横鋸刃を縦鋸刃側に対し変位往復させる操作
が極めて容易で微調整も可能であり調整後の固定
手段も不要であるなどの効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はあり、かまほぞ取機の横鋸刃を直交す
る縦鋸刃側へ往復変位させる従来の構造説明用の
正面図、第２図は第１図の平面図、第３図は本考
案のあり、かまほぞ取機の実施例の平面図、第４
図に第３図の正面図、第５図、第６図はそれぞれ
第３図の−矢視部断面の横鋸刃を縦鋸刃側へ
往復動変位説明図である。 １……縦鋸刃、２……横鋸刃、３……ハウジン
グ、４……ギアケース、６……ピニオン、７……
ウオーム、８……ノブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ対を形成するように左右に配置される
   と共に鋸刃面が互に直交位置となるように取り付
   けられた縦鋸刃及び横鋸刃と、ハウジング内に支
   持された横鋸刃モータと、上記横鋸刃の上記縦鋸
   刃に対する直交状態を変えないように横鋸刃軸を
   支持し上記モータ軸線を中心に上記縦鋸刃側へ回
   動自在に取り付けられ上記モータの動力を減速し
   横鋸刃を駆動するギア群を内蔵するギアケースと
   を設けたものにおいて、上記ハウジングに取り付
   けられノブを介し回動可能に形成されたウオーム
   と、該ウオームに噛み合う上記ギアケースに形成
   されたピニオンとを設けたことを特徴とするあ
   り、かまほぞ取機。