JPS6227311A - 硫酸酸性溶液中のアンチモンの除去法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業分野） 本発明は銅製錬の電解工程におけろ電解液の硫酸酸性溶
液中に蓄積した不純物のうち、可溶性アンチモンを簡単
な操作で選択的に分離除去する硫酸酸性溶液中のアンチ
モンの除去法に関する。

（従来技術およびその問題点） 従来の銅の電解精製において、陽極としてのアノード中
には目的金属の銅以外に、金、銀、ニッケル、セレン、
テルル、ビスマス、砒素、アンチモン等数多くの金属が
含まれている。そのうち、一部は銅とともに溶出し、一
定濃度以上、たとえば、アンチモンの例では０．３ｇ７
４３以上蓄積すると、銅とともに析出し、電気鋼の品質
を低下させる。そのため、これら溶出不純物を一定濃度
以下に保つため、電解液の浄液が必要となるのであるが
、特にアンチモンは標準電位が０．２ボルトと銅のそれ
に近く、溶解量も多い上、浮きスライムの原因になる等
、電解に与える悪影響は大きく、充分な液管理が必要と
されている。

従来、この銅電解液中のアンチモンを分離する方法とし
ては、銅電解液を鉛などの不溶性陽極を使用して電解し
、脱銅スライムとして除去する脱銅電解法、銅電解液に
炭酸ナトリウムなどを添加する中和法、電解液中に硫化
水素ガスを吹き込んで硫化物沈殿として除去する硫化物
沈殿法、更には上記アンチモン等不純物の蓄積した電解
液を濃縮して硫酸銅結晶を晶出させ、共沈した上記不純
物と共に除去するタンパン製造法などがある。しかしな
がら、これらの方法ではいずれも除去すべき不純物とと
もに、それらよりはるかに多量の銅が随伴して除去され
るため、この随伴する銅を回収すべく銅製錬工程の前段
に再投入し、繰返し処理するなど、不純物の系外除去と
いう目的からは満足いくものではなかった。

その他のアンチモン分離法として特開昭５５−１（７７
７９３号公報にＩ？ｉｌｔ素、アンチモン、ビスマスの
うち、少なくとも砒素を含有する遊離硫酸７００１１／
−ｅ以下の硫酸酸性溶液に塩基性硫酸アンチモンまたは
塩基性ビスマスの一方または両者の混合物を添加混合し
、生成する沈殿を分離することを特徴とする硫酸酸性溶
液中の砒素、アンチモン、ビスマスの除去法」が開示さ
れている。しかしながら、この方法は浄液目的物と同種
の物を電解液中に一時に多量に溶解させるため、操作を
誤ると、逆ＶＣ＠解液中のアンチモン以外の上記不純物
濃度を増加させる危険性がある。

（発明の目的） 本発明の目的は上記の従来技術の問題点を解決し、銅電
解液中に含まれるアンチモンを簡単な操作によって高収
率で選択分離する方法を提供するにある。

（発明の構成） すなわち、本発明によれば、アンチモンを含む硫酸酸性
溶液を芳香族ポリヒドロキシ樹脂と接触させ、該アンチ
モンを選択分離することを特徴とする硫酸酸性溶液中の
アンチモンの除去法、が得られる。

上記アンチモンを含む硫酸酸性溶液を芳香族ポリヒドロ
キシ樹脂（以下、キレート樹脂という）に接触させる方
法は、キレート樹脂をカラムに充填して層状とし、そこ
に該アンチモンを含む、電解液を通過させる方法、また
は槽の中でキレート樹脂と該電解液とを攪拌する方法の
いずれか一方の方法、または両方法の併用によってもよ
く、該電解液中のアンチモンのみを選択的に分離するこ
とができる。

キレート樹脂と接触する電解液温度は８０°Ｃ以下であ
ることが好ましく、その滉１．ｆｆ範囲ではアンチモン
の除去率に影響しない。キレート樹脂との接触により、
アンチモンが除去された電解液はそのまま適宜脱銅電解
工程、または電解工程におくることかでき、−万ア／チ
モンを含む使用済キレート樹脂は塩鷹により再生し再使
用ができる。

次に、本発明を実施例によって、より具体的に説明する
が、以下の実施例は本発明の範囲を限定゛　するもので
はない。

実施例　ｌ ５ｂＯ，４ｇ／、、ｅ、　Ａｓ４．５．！？／−ｇ、　
Ｂ　ｉ　Ｏ，Ｌｆｌ／−ｅ。

Ｎ　ｉ　１６１／−１３，Ｃｕ４０．２．ＳＪ／詔、遊
離硫酸２０５９／４３を含む銅電解液１沼を２にのビー
カーに採り、これにキレ−）ＳＢ樹脂（北越炭素社製商
品名、芳香族ポリヒドロキシ樹脂）を加え、６０℃の恒
温槽中１／（浸漬し、攪拌した。

キレート樹脂添加景は５ｇおよび１０１１．攪拌時間は
１．２および３時間である。処理後の電解液中の電解液
中のアンチモンなどの分析を行い、得られた結果は第１
表に示す。第１表は、アンチモンが選択的かつ高収率で
分離されたことを示す。

実施例　２ 直径２０間ダのガラス製円筒状カラムにキレートＳｂ樹
脂２．５　ｍｌを充填し、カラム上部より実施例１と同
一組成の雪解液をＳｖ比２で通過させた。

各時間においてカラム下部より流出する電解液を採取し
、アンチモン等の分析を行なった。得られた流出液中の
ｓｂの分析結果を添付図面に示す。

但し、Ｃｕｔ、　Ｎ　ｉ、　Ａｓ、　　Ｂ　ｉおよび遊
離硫酸については、いずれの試料においても、処理前後
で誤差程度のバラツキはあるが、濃度かほぼ同一である
ので表示を省略した。

実施例１と同一組成の電解液を、実施例１と同様の条件
で液温２５℃、６０℃および８０℃と変化させて攪拌し
た。樹脂添加力は１０ｇ、処理時間は３時間、得られた
結果を第２表に示す。

第１表 分析値（，９／形） （ｇ）（時）　　Ｓｂ　　Ｃｕ　　Ｎｉ　　　Ａｓ　　
Ｂｉｌ　　０．３１０４０．２１６．０　４．５　０．
１５　２　０．３００４０．２１６．０　４．５　０．
１３　０．２９０４０．２１６．０　４．５　０，１１
　０．２３ｕ　４０．２１６．＋１　４．５　０．１１
０　２　０．２０（＋　４ｏ、２１６．（Ｊ　　４゜５
０．１３　０．１９０４０．１１６−（ｌ　　ａ５ｎｌ
第２表 （発明の効果） 本発明は上記の構成をとることにより、次の効果を示す
。

（１）アンチモンを簡便に、早期に、選択的にかつ高収
率で分離することができる。

（２）　　キレート樹脂との接触のみであるので、従来
の中和法による脱アンチモン法のよりも、遊離硫酸の消
費、ナトリウムおよびカルシウムイオン等の異種金属の
液中への混入がない。

（３１電解液の浄液対象がアンチモンの場合、本発明に
よりアンチモンを除去した液は適宜金属もしくは一部を
そのまま電解工程に送ることができ、丹パン製造工程や
脱銅電解工程を省略もしくは縮少できる。

＋４１　　＋２１．　（３１で述べたアンチモン除去後
液を一部脱銅電解に送り、銅、砒素、ビスマスを除去１
ｍ合、有毒なスチビン（ＳｂＨ３）ガスが発生せず、か
つその分だけ電流効率が上昇する。

【図面の簡単な説明】

図面はアンチモンを含む銅電解液をキレート樹脂と接触
させた場合の通液量と流出液中のｓｂ濃度の関係を示す
ものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）アンチモンを含む硫酸酸性溶液を芳香族ポリヒド
   ロキシ樹脂と接触させ、該アンチモンを選択分離するこ
   とを特徴とする硫酸酸性溶液中のアンチモンの除去法。