JPS62268875A - 繊維シ−ト状物 - Google Patents

繊維シ−ト状物

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JPS62268875A
JPS62268875A JP61108498A JP10849886A JPS62268875A JP S62268875 A JPS62268875 A JP S62268875A JP 61108498 A JP61108498 A JP 61108498A JP 10849886 A JP10849886 A JP 10849886A JP S62268875 A JPS62268875 A JP S62268875A
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JP
Japan
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collagen
sheet
fibers
fibrous
present
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JP61108498A
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English (en)
Inventor
晃 鈴木
岡本 三宜
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感性に訴える優れた感触と生体適合性を兼ね備
えた新規な繊維シート状物に関するものである。
(従来の技術) 従来、シート状物の感触を高める方法として、特公昭5
9−42109号公報に示されたような縮合環式カルボ
ン酸やそのエステルを被覆層に添加することにより表面
滑性をコントロールする方法が知られている。しかしな
がら感触は皮膚表面の多くの触覚器官の協同作用によっ
てイメージされるため、単に表面滑性のコントロールだ
けでは、感性を十分満足させることはできなかった。一
方、コラーゲンやヒアルロン酸などの生体由来の物質が
感触向上に役立つことが知られ、近年化粧品分野で広く
使用されるようになった。しかしながら、これらをシー
ト状物の感触向上に用いた例は必まり知られていない。
特開昭59−157383などには、コラーゲン繊維を
主体にしたニードルパンチ布を基材に用いた人工皮革が
記載されており、天然皮革同様の触感を謡っている。し
かし本発明で言う感性に訴えるような感触とは異なり、
単に風合が天然皮革ライクなだけで必った。
一方、コラーゲンは、抗原i生が低い、生体細胞の定着
性が良好であるなど多くの生体適合作用が古くから知ら
れており、これらの効果を利用した数々の発明、考案が
なさ、れている。例えば特公昭59−40030号公報
には、医療および外科目的に特に適すると称した繊維性
、コラーゲン質止血−接着性生地に関する発明が記載さ
れている。
ざらに実公昭61−2575には、体液喪失防止効果、
鎮痛効果、創傷治癒の促進、感染防止もしくは抑制など
の特徴を付与するために、コラーゲ。
ン薄膜を利用した人工皮膚が記載されている。これらは
、医療用途としてコラーゲンの特性をうまく利用してい
る例である。しかしこれらは主体とするコラーゲンの低
伸度がそのまま欠点となって、切れたり、砕は易く、ま
た当然のことながら衣料や資材用途としては全く適して
いない。
一方、本発明者らは被覆層のみにコラーゲンを用いたシ
ート状物に関する発明を提案(特願昭6O−4101)
した。該発明では被覆層の手触りをきわめて良好にする
ことに成功し、ざらに医療用材料にも適するシート状物
を提供することができた。しかし該発明では被覆層のみ
にコラーゲンを含有せしめているためシート状物全体の
風合や感触を向上するには今−歩でおり、ざらに過酷な
使用条件での被覆層の剥離や脱落などの問題が残されて
いた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、上記欠点のない、感性を十分満足させる
感触と、医療用途や細胞培養基質などバイオテクノロジ
ー分野の用途に適した生体適合性を有し、ざらに衣料や
資材用途としても十分な機械的強力を持つ多目的な繊維
シート状物を提供するために鋭意検討を重ねた結果、本
発明に到達した。
(問題点を解決するための手段〕 すなわち、本発明は、繊維状物質を主体とするシート状
物であって、少なくとも該繊維状物質の基体層にコラー
ゲンが含有されていることを特徴とする繊維シート状物
である。
本発明でいう繊維状物質とは、絹、羊毛、木綿、石類な
どの天然繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アク
リル繊維などの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維
、レーヨンなどの再生繊維、さらにガラス繊維、金属繊
維、セラミックス繊維などの無は物繊維を利用すること
もできる。この際、繊維の太さは特に限定しないが、風
合を良好にし、ざらに生体細胞や菌類胞子などを定着さ
せるには表面積率の高い極細繊維が効果は高い。これら
の理由で0.5デニール以下の極細繊維がより好ましい
。また繊維の製法はどのような方法で市っても効果は同
じである。
本発明ではこれらの繊維を原料とするニードルパンチ、
ウォータージェットパンチ、メルトブローなどの手法に
よる不織布、あるいは織物、編物などのシート状物を目
的に応じて主体に用いる。
ざらにシート状物として片面ないし両面に実質的に繊維
状物質とは異なる被覆層を有するものを用いることもで
きる。
次に、本発明でいうコラーゲンとは、動物の皮膚、骨、
寸、血管、角膜などの結合組織から分離して得られたも
のである。これら結合組織の主タンパク質として存在す
るコラーゲンは、哺乳動物では全タンパク質の約1/3
を占め、昔富な天然資源であることはよく知られている
このコラーゲンが有する棒状タンパク買の形状、吸湿、
保水などの親水作用おるいは生体由来であることなどが
本発明を特徴付けるしっとり感、うるおい感、あるいは
さっばり感、ざらり感、ざらざら感、すべすべ感など多
くの感性に訴える良好な感触を生み出す。
ざらにコラーゲンは抵抗原性、創傷の冶癒促進作用、生
体細胞の定着性などの生体適合性を有、することが古く
から知られているが、この特性がまた本発明を特徴づけ
ている。したがって、抗原性をざらに低めたものとして
コラーゲン分子の非螺旋末端部分にあって分子結合に関
与するテロペプチドを酵素などによって消化したアテロ
コラーゲンはより好ましく用いられる。
本発明では、これら優れた特性を有するコラーゲンを上
記繊維状物質とは別にコラーゲンを少なくとも繊維状物
質の基体層に用いることにより十分にその特性を生かす
ことができる。ここで、コラーゲンのシート状物内分布
は、特に限定するものではなく、例えば基体層表面付近
に多く存在していてもよいし、基体層全体に均一分布し
ていても良い。これらは目的に応じて適宜変えることが
できる。
(実施例) 以下、実施例によって本発明をざらに詳細に説明する。
実施例1 ポリスチレンを結合成分として80部、極細繊維成分と
してナイロン6が40部からなる割合で1フイラメント
中に16本の島成分を有し、さらにその島成分中に極細
繊維成分が多数含まれる形態の特公昭47−37648
号公報に示されたような高分子相互配列体繊維の4.0
デニール、51 mmのステープルを用いてカード・ク
ロスラッパーを通してウェアを形成し、しかる後ニード
ルパンチをして該高分子相互配列体繊維を絡合させ、目
付390g/Tr12、見掛密度0.16Q/cmの不
織イ5を得た。 この不織布の両面に、孔径0.25 
mmの孔が孔の中心間距離0.6mmのピッチで一列に
並んだノズルから100kq/−の圧力をかけた水を各
1回高速で噴射接触させた。
次にこの不織布を水を含んだ状態のままマングルを通し
てニップしてから乾燥後トリクロルエチレン中につけ、
浸漬、絞液を繰り返しポリスチレンを押出除去し乾燥し
た。この時の島成分1本は平均0.002dの極細繊維
となっていた。
この不織布を、牛皮の不溶性コラーゲンをペプシンで処
理してアテロコラーゲン′を抽出精製し、1%アテロコ
ラーゲン希塩酸溶液(PH3,5>に調整した中につけ
、浸漬、絞液を繰り返した後乾燥した。このもののコラ
ーゲンの付量は全重量の5.2%であった。次にこの中
間製品を0.02Mのリン酸水素ニナトリウムによる0
、1%のグルタルアルデヒド溶液中に60分間浸漬し、
水洗、乾燥した。
得られたシート状物は、非常に良好な感触であった。ま
た、ウサギを対象に外科的試験を行なったところ、早期
止血効果と良好な創傷部への密着性、さらに自然治癒の
促進効果が確認できた。
実施例2 実施例1で製造した高圧水噴射接触後にニップ、乾燥し
た不織布に、ポリエチレンアジペートとポリブチレンア
ジペートとの混合ジオールとP、P’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートのプレポリマーをエチレングリコー
ルで鎖伸長して得られたポリウレタンの10%溶液に顔
料を添加した溶液をグラビアコータで付与し乾燥した。
次いでトリクロルエチレン中につけて、浸漬、絞液を繰
り返し、ポリスチレンをほぼ完全に抽出し、乾燥を行な
って残留トリクロルエチレンを蒸発除去した。
次に、この中間製品をアテロコラーゲン70部、ポリビ
ニルアルコール30部からなる混合物の1%希塩酸溶液
(PH3,2>中につけ、浸漬、絞液を繰り返し、乾燥
した。このもののコラーゲンの付量は全重量の3.8%
でめった。ざらにこのものの両面に15Wの殺菌灯を1
0cmの距離から30分間照射した。
得られたシート状物は非常に良好な感触であった。ざら
に常圧で液流染色機を用いて染色したところ、皮革調表
面を有する衣料素材に好適なシート状物となった。
比較例1 実施例1でアテロコラーゲンを付与しないシート状物は
感触にいやらしいぬめり感と摩涼感があった。外科的試
験では止血効果が劣り創傷部への密着性も十分でなかっ
た。
(発明の効果) 本発明の繊維シート状物は、次に示すような効果を発揮
する。
(1)シっとり感、うるおい感、さっばり感、さらり感
、ざらざら感など多くの感性に訴える良好な感触を同時
に有している。
(2)生体適合性に優れたコラーゲンを構成成分とする
ため、細胞培養基材としての応用が可能である。
(3)1寺にコラーゲンとしてアテロコラ−・ブンから
なるものは、その抗原性がざらに低下するため人工皮膚
などの医療用材料としてより優れている。
(4)コラーゲンが繊維シート状物の主体成分とは別の
構成生物であるため、少量で上記(2〉、(3)の効果
が1qられる。
り5)特に繊維状物質として0.5d以下の極細繊維か
らなるものは、より良好な風合と、生体細胞や菌類胞子
などの高い定着性が得られる。
(6)主体繊維状物質の特性により、コラーゲン主体の
ものに比べて、衣料、資材用途として十分な強力が得ら
れる。
(7)例えば、皮膚創傷患者の肌着を本繊維シート状物
で作成すれば、肌触りが良好でしかも創傷の治癒の促進
、感染防止や抑制などの効果を持つ。
(8)コラーゲンをシート状物全体に含有するため、シ
ート状物両面で、あるいは表面をサンドペーパーなどで
パフしても良好な感触が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維状物質を主体とするシート状物であって、少
    なくとも該繊維状物質の基体層にコラーゲンが含有され
    ていることを特徴とする繊維シート状物。
  2. (2)コラーゲンがテロペプチドを除去したアテロコラ
    ーゲンである特許請求の範囲第(1)項に記載の繊維シ
    ート状物。
  3. (3)繊維状物質が、主として0.5デニール以下の極
    細繊維からなる特許請求の範囲第(1)項に記載の繊維
    シート状物。
JP61108498A 1986-05-14 1986-05-14 繊維シ−ト状物 Pending JPS62268875A (ja)

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