JPS62267665A - 血液検査用容器 - Google Patents

血液検査用容器

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Publication number
JPS62267665A
JPS62267665A JP11316786A JP11316786A JPS62267665A JP S62267665 A JPS62267665 A JP S62267665A JP 11316786 A JP11316786 A JP 11316786A JP 11316786 A JP11316786 A JP 11316786A JP S62267665 A JPS62267665 A JP S62267665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
vessel
container
plasma
inspection
Prior art date
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Pending
Application number
JP11316786A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Anraku
秀雄 安楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP11316786A priority Critical patent/JPS62267665A/ja
Publication of JPS62267665A publication Critical patent/JPS62267665A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血糖検査、 ti賞代謝試験などに用いられ
る血液検査用容器に関する。
(従来の技術) 採取後の血液を放置すると血液中の赤血球や白血球が糖
成分を代謝して消費するため、血糖値が低下することが
知られている。例えば、採取した全血を放置すると1時
間あたり37℃では20■/d1゜25℃では8■/d
!、そして4℃では1〜3■/Jの割合で血糖値が低下
することが臨床検査法提要(金原出版株式会社)に記載
されている。それゆえ、血糖検査や糖質代謝試験を行う
ときには、採取した血液を直ちに遠心分離し血漿成分を
採取してこれを試料として用いるか、採取した血液に解
糖阻止剤を加えて糖成分の消費を抑制することが行われ
ている。特に、最近では、多くの検体を処理するため採
血から測定までに時間がかかることが多く、そのため解
糖阻止剤が容器内部に付与(収容)された血液検査用容
器が用いられている。
例えば特公昭61−8386号公報には、解糖阻止剤と
抗凝固剤とが容器内部に付与された採血管が開示されて
いる。解糖阻止剤としてはフッ化ナトリウムなどのフッ
化塩が使用され、溶血を防ぐためにその粒径を100〜
200メツシユとしている。
しかし、上記解糖阻止剤は糖の代謝を完全に阻止しうる
わけではなく、単に代謝を遅延させるにすぎない。その
ため、採血後、血液を放置すると糖質は徐々に代謝され
、血液中の血糖値は刻々と低下する。糖代謝は血液を放
置するときの温度が高い程遠やかであるため、 20℃
以上での血液の保存は好ましくない。安定した測定値を
得るためには、採取した血液を上記解糖阻止剤が付与さ
れた容器に入れ、容器内部の解糖阻止剤と充分に混和し
た俊速やかに、もしくは混和後低温で保存した後早い時
期に遠心分離を行い1分離した血漿を別の容器に移しか
えて保存する必要がある。例えば静脈全血に解糖阻止剤
としてフッ化ナトリウムを添加した場合は、4℃という
低温の状態に放置する場合にも血齋成分と血球成分との
分離を12時間以内に行い1分離した血漿成分を別の容
器に移しかえることが必要である(臨床検査法提要)。
このように、血球成分による糖の代謝を抑制する方法と
して化学的には解糖阻止剤を用い、物理的には遠心分離
して得られる血漿成分を他の容器に移して血球成分との
接触を避けることが行われている。しかし、採取後の血
液検体を測定するまでの時間には既述のように解糖阻止
剤を用いても制限があり、検体を移しかえるなど繁雑な
操作を必要とする。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり。
その目的とするところは、採血後の血液検体の放置時間
や放置する温度に影響されず、安定した血vMte査値
や糖質代謝試験値を得ることのできる血液検査用容器を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明の血
液検査用容器は、有底の容器内部に解糖阻止剤と隔壁形
成剤とが付与および/もしくは収容され、そのことによ
り上記目的が達成される。
本発明の血液検査用容器の容器本体の材質は特に限定さ
れない。ポリエチレン、ポリプロピレン。
ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックやガラ
スが用いられる。容器内部に付与(収容)される解糖阻
止剤としては通常、解糖阻止剤として利用されるフッ化
ナトリウムなどのフッ化塩やモノヨード酢酸が用いられ
る。解糖阻止剤に加えて抗凝固剤が付与されてもよく、
抗凝固剤が付与されることにより採取した血液が遠心分
離にかけるまでの間に封固するのが阻止される。抗凝固
剤としてはEDTA、 ヘパリン、シュウ酸、クエン酸
やこれらの塩など既知の抗凝固剤が利用されうる。
解糖阻止剤は採取される血液10ff/!あたり2〜1
00■、好ましくは10〜50■の割合で、抗凝固剤は
100■以下、好ましくは10〜50■の割合で血液検
査用容器内部に付与される。例えば容器内面にコーティ
ングする。適当な担体に担持させてこれを容器に入れる
。などの方法が採用される。解糖阻止剤が過剰であると
溶血が起こり、過少であると血糖が短時間のうちに低下
する。抗凝固剤が過剰であると血漿の浸透圧が上昇する
ために、血球中の水分が血漿中に滲出しヘマトクリット
が低下する。
隔壁形成剤は血液の血漿成分よりも比重が大き゛くかっ
血球成分よりも比重の小さい、化学的に不活性な疎水性
液状物を主成分とする。その比重は1.02〜1.08
の範囲にある。上記疎水性液状物としては9例えば、ア
クリル樹脂オリゴマー、ポリエステルオリゴマー、液状
ポリイソプレン、液状ポリブテンおよびポリブタジェン
などの液状高分子物質の酸変性物;マレイン酸変性物;
大豆油、アマニ油、サフラワー油、魚油などの動植物油
の酸変性物;ポリジメチルシロキサン、液状ポリブテン
、液状ポリブタジェンなどの液状高分子物質および上記
動植物油のエポキシ変性物が挙げられる。
このような隔壁形成剤は遠心分離を行ったときに血球層
と血漿層との中間に位置し、隔壁を形成する機能を有す
る。
隔壁形成剤にはさらにチキソトロピー性付与剤が含有さ
れていてもよい。チキソトロピー性付与剤としては、シ
リカ、アルミナ、ガラス、タルク。
カオリン、ベントナイト、チタニア、ジルコニウム、ア
スベスト、カーボンブラックなどの無機質粉末やスチロ
ール系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの
有機質粉末がある。これらのチキソトロピー性付与剤が
含有されると遠心分離後に血液検査用容器が振動を受け
たり横倒しになっても隔壁層が破壊されずに安定に存在
する。チキソトロピー性付与剤の平均粒径は104μm
〜100μmである。10−3μmより小さいと取り扱
いが困難であるうえに上記疎水性液状物と接触した際に
凝集して二次粒子を形成しやすく均一に分散しない。1
00μmよりも大きいと疎水性液状物と混合したときの
分散安定性が劣る。
隔壁形成剤の収容量は市販の10mf用採血管の場合、
0.8〜4.0g、好ましくは1.0〜2,5gである
。チキソトロピー性付与剤は疎水性液状物100重量部
に対して10重量部以下、好ましくは2〜6重量部の割
合で含有される。隔壁形成剤は容器内部に所定量を注入
するか容器内壁面に付着させる。
このようにして得られる本発明の血液検査用容器に、採
取した血液を注入し適当な混和操作により血液と解糖阻
止剤を充分に混合して解糖阻止剤を溶解させる。解糖阻
止剤の働きにより血液中の一糖が血球成分によって消費
されるのが抑制される。
しかし、徐々に血糖値が低下するため速やかに遠心分離
にかけて血漿成分と血球成分とを分離させることが好ま
しい。血液を注入してから遠心分離にかけるまでの時間
は例えば4℃であれば12時間以内であることが好まし
い。遠心分離により血漿層と血球層との間には隔壁形成
剤により隔壁層が形成される。隔壁層は血漿層と血球層
とを物理的に遮断しそれぞれの層に含有される成分が接
触するのを防ぐ。その結果、血漿成分に含有される糖が
血球により消費されることがなくなる。そのため、遠心
分離後の血漿成分を別の容器に移しかえることなくその
まま保存しても血糖値が変化することがない。保存温度
も特に低くする必要はなく25℃以下にあれば安定に保
存されうる。
隔壁形成剤により血球層と血漿層とが完全に分離される
ので、血漿成分をデカンテーションによって分取するこ
とができる。そのため1分取操作に手間がかかることも
なく、遠心分離後の容器を移動することにより血漿に血
球成分が混入することもない。隔壁形成剤にチキソトロ
ピー性付与剤が含有される場合は、隔壁層がさらに安定
になるため遠心分離後の容器が振動を受けたり横倒しに
なっても隔壁層が破壊されて血漿層と血球層とが混和す
ることがない。
本発明の血液検査用容器は真空採血管としても利用され
得る。真空採血管は、解糖阻止剤と隔壁形成剤とが内部
に付与された有底の管状容器の内部を排気し、密封性に
優れた栓1例えばブチルゴム製の栓、で密封することに
より調製される。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
大旌炎土 市販の5 mlt容量のガラス製プレーンスピッツを準
備し、その内壁面にフッ化ナトリウム(解糖阻止剤)2
.5■およびEDTA 2カリウム塩(抗凝固剤)2.
5■をコーティングした。これに隔壁形成剤としてポリ
ジメチルシロキサン100部と微粉末シリカ(チキソト
ロピー性付与剤)4部との混合物(混合物の比重1.0
5)  1 gを容器底部に注入した。このようにして
得られた血液検査用容器に入断鮮血2 rmlを採取し
転倒混和後3000rpmで5分間遠心分離を行った。
遠心分離後の容器から血漿を他の容器に移しかえること
なくそのままの状態で25℃にて保存した。遠心分離直
後、6時間後。
12時間後、24時間後、そして48時間後に血漿を採
取してその血糖値をグルコースオキシダーゼ法で測定し
た。その結果を下表に示す。実施例2および比較例1〜
3の結果もあわせて下表に示す。
実施勇主 ガラス製プレーンスピソツの代わりに市販の5ml容量
のポリプロピレン製プレーンスピッツを用いたこと以外
は実施例1と同様である。
大衡員主 隔壁形成剤としてポリジメチルシロキサン1gを使用し
たこと以外は実施例1と同様である。
止鮫史上 隔壁形成剤を容器内部に付与しなかったこと以外は実施
例1と同様である。
此td庄影 ガラス製プレーンスピッツの代わりに市販の5ml容量
のポリプロピレン製ブレーンスピッツを用いたこと以外
は比較例1と同様である。
工較炭ユ 隔壁形成剤を容器内部に付与せず、かつ遠心分離後、直
ちに血漿を別の5 ml容量のガラス製ブレーンスピソ
ッに移したこと以外は実施例1と同様である。
(以下余白) 表から1本発明の血液検査用容器を用いると遠心分離後
の血漿をそのまま室温で保存するにもかかわらずその血
糖値は長時間にわたり実質的に低下していないことが明
らかである。
(発明の効果) 本発明の血液検査用容器には、このように、解糖阻止剤
と隔壁形成剤とが付与および/もしくは収容されている
ため、これを利用すると血液の採取から測定までの時間
が長い場合にも血漿成分の血糖値が変化しない。保存温
度も特に低温を必要としない。このような血液検査用容
器は血糖検査。
1!質代謝試験などに好適に用いられる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、有底の容器内部に解糖阻止剤と隔壁形成剤とが付与
    および/もしくは収容された血液検査用容器。 2、前記解糖阻止剤がフッ化ナトリウムおよび/もしく
    はモノヨード酢酸である特許請求の範囲第1項に記載の
    血液検査用容器。 3、前記隔壁形成剤が、血液の血漿成分よりも比重が大
    きくかつ血球成分よりも比重の小さい疎水性液状物を主
    成分とする特許請求の範囲第1項に記載の血液検査用容
    器。 4、前記隔壁形成剤がチキソトロピー性付与剤を含有す
    る特許請求の範囲第1項または第3項に記載の血液検査
    用容器。
JP11316786A 1986-05-16 1986-05-16 血液検査用容器 Pending JPS62267665A (ja)

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JP11316786A JPS62267665A (ja) 1986-05-16 1986-05-16 血液検査用容器

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JP11316786A JPS62267665A (ja) 1986-05-16 1986-05-16 血液検査用容器

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JPS62267665A true JPS62267665A (ja) 1987-11-20

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ID=14605249

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JP11316786A Pending JPS62267665A (ja) 1986-05-16 1986-05-16 血液検査用容器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04117592U (ja) * 1991-03-29 1992-10-21 章 日名 溶解物を備えた容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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