JPS62263275A - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JPS62263275A
JPS62263275A JP10716186A JP10716186A JPS62263275A JP S62263275 A JPS62263275 A JP S62263275A JP 10716186 A JP10716186 A JP 10716186A JP 10716186 A JP10716186 A JP 10716186A JP S62263275 A JPS62263275 A JP S62263275A
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JP
Japan
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adhesive
polymer
adhesive composition
composition
liquid butadiene
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JP10716186A
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English (en)
Inventor
Takashi Kishi
岸 高司
Fumio Kamiyama
文男 神山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、 uの=  fcn (産業上の利用分野) 本発明は、粘着性が良好であり、柔軟性・弾性・感圧接
着性・剥離性に優れかつ皮膚刺激性の少なハ粘着剤組成
物に関する。
(従来の技術) 全身もしくは局部での薬効を得るために、薬剤(生理活
性物質)を粘着剤層に含有する貼付剤を皮膚表面に貼付
し、該薬剤を皮膚を介して吸収させることが行われてい
る。外科用の絆創膏、粘着ドレープや粘着ドレッシング
にも、粘着剤が含有されている。また、各種表示用ラベ
ルやステッカ−1壁紙、床材などは接着剤や粘着剤を使
用して貼付されることが多い。粘着剤層を裏面に設けた
粘着テープや粘着シートも多方面で使用されている。
これら粘着剤層に用いられる粘着剤組成物としては1例
えば、ゴムー樹脂ブレンド物、アクリル酸エステル共重
合体、ポリビニルエーテル混合物。
ポリイソブチレン混合物がある。これらの粘着剤組成物
は、固形物であるため、有機溶剤に溶解させるかあるい
は水に分散させた後、基材に塗布される。そのために、
塗布後の加熱工程や乾燥工程が必要となる。多量の有機
溶剤または水を要し。
高価ともなる。しかも、有機溶剤は有害であり。
爆発のおそれもあるため3作業者が危険にさらされる。
このような欠点を解決するために、無溶剤もしくは少量
の溶剤の使用により液状となる粘着剤組成物が提案され
ている。この組成物は、水酸基などの活性水素基含有ポ
リマーをポリイソシアネートやポリアミンと反応させ、
ポリマー同士をウレタン結合を介して架橋することによ
りゲル化させて得られる。この粘着剤組成物としては2
例えば。
ポリオールと芳香族ポリイミンとを反応させた組成物(
特開昭48−102846号公報に開示)、ポリエーテ
ルポリオールとポリイソシアネートとを反応させた組成
物(特開昭51−102030号公報に開示)がある。
しかし、これらの組成物は、幹ポリマーがポリエーテル
でなるため、柔軟性・弾性・感圧接着性に欠ける。粘着
性が低いことから粘着性を付与するために粘着樹脂が加
えられており、そのために1弾性・耐熱性・耐老化性の
低下を引き起こす。ガラス転位点(Tg点)が高くなり
、低温での粘着性・柔軟性にも欠ける。上記組成物を粘
着剤層に含有する貼付剤や粘着テープ、粘着シートなど
は、貼付後に長時間放置すると、剥離するのが困難にな
ったり、剥離の際に粘着剤組成物が凝集破壊を起こすな
どして、貼付面に残留することが多い(剥離性が悪い)
。しかも、特開昭48−102846号公報に開示の組
成物は、仕込みポリイソシアネートが過剰であり、未反
応のポリイソシアネートが残留しているため、イソシア
ネート基に由来する皮膚刺激性を有する。従って、この
組成物を用いて医療用貼付剤を作製し、これを皮膚に貼
付すれば、剥離後の貼付面に発赤などの皮膚刺激性を示
す現象が生じるおそれがある。
これらのことから、粘着剤組成物の幹ポリマーとして、
ポリエーテルに代えて液状ブタジェンなどの液状ジエン
系重合体を用いる試みがなされている。この粘着剤組成
物には1例えば、活性基を含有する液状ジエン系重合体
と、イソシアネート化合物とを反応させた組成物(特開
昭51−68640号公報に開示)、活性水素基含有液
状ジエン系重合体と有機ポリイソシアネートとを反応さ
せた組成物(特開昭58−196227号公報に開示)
がある。
液状ジエン系重合体の使用により1Ml成物の柔軟性・
粘着性は向上するものの、必ずしも充分ではない。架橋
剤(ポリイソシアネート)の使用や粘着樹脂の添加が必
須であり、ガラス転位点(Tg点)が高く、そのために
、低温での柔軟性・粘着性の低下を引き起こす(耐低温
性の低下)。弾性・耐熱性・耐老化性の低下も避けられ
ない。しかも。
剥^1f性は改善されていない。架橋剤としてのポリイ
ソシアネートは液状ジエン系重合体とは異種化合物であ
るため、架橋反応率が低い。従って、仕込みポリイソシ
アネートが過剰でなくても未反応のポリイソシアネート
が組成物中に残留しており。
イソシアネート基に由来する皮膚刺激性を有する。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、柔軟性・弾性・感圧接着性に優れ
た粘着剤組成物を提供することにある。本発明の他の目
的は、粘着性に優れた粘着剤組成物を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、低温での粘着性・柔軟
性に優れた粘着剤組成物を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は、剥離性に優れているため、剥離後
の貼付面に組成物が残留することのない粘着剤組成物を
提供することにある。本発明のさらに他の目的は、皮膚
刺激性の少ない粘着剤組成物を提供することにある。本
発明のさらに他の目的は、耐熱性・耐老化性に優れた粘
着剤組成物を提供することにある。本発明のさらに他の
目的は、薬剤との相溶性が良好な粘着剤組成物を提供す
ることにある。本発明のさらに他の目的は、医療用貼付
剤の粘着剤層に用いる場合、薬剤の放出が充分になされ
得る粘着剤組成物を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、親水性を有する粘着剤組成物を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、粘着性の調節
が容易になされうる粘着剤組成物を提供することにある
。本発明のさらに他の目的は、無溶剤もしくは少量の溶
剤の使用により粘着剤層を形成し得る粘着剤組成物を提
供することにある。
(問題点を解決するための手段) マーとしかつポリイソシアネートを架橋剤とする従来の
方法に代えて、幹ポリマーとしての液状ジエン系重合体
の骨格にヒドロキシル基またはイソシアネート基を導入
して、ポリマー同士をウレタン結合だけで直接架橋する
ことにより、粘着性が向上しかつガラス転位点(Tg点
)を低く調節できるため、柔軟性・弾性・感圧接着性・
耐低温性(低温での粘着性および柔軟性)・剥離性が向
上し得る;同種ポリマー同士の架橋反応であるため架橋
反応率が高くなり、そのために未反応のイソシアネート
基が組成物中に残留しておらず、皮膚刺激性が軽減ある
いは全(解消され得る;粘着性に優れるため粘着樹脂を
必要とせず、そのために弾性・耐熱性・耐老化性の低下
が回避され得る;との発明者の知見にもとづいて完成さ
れた。
本発明の粘着剤組成物は、ヒドロキシル基含有液状ブタ
ジェン系重合体(A)と、イソシアネート基含有液状ブ
タジェン系重合体(B)とを、該イソシアネート基に対
し該ヒドロキシル基が過剰の条件下で反応させて得られ
、そのことにより上記目的が達成される。
液状ブタジェン系重合体とは、常温で粘度が約1500
00cps以下であり、液状を呈するポリマーを指す。
液状ブタジェン系重合体(A)の平均分子量は1000
以上が好ましい。平均分子量が1000を下まわると、
得られた粘着剤組成物を用いて粘着剤層を形成する際の
塗工が困難になる。液状ブタジェン系重合体(B)の平
均分子量も1000以下とされる。
液状ブタジェン系重合体(A)は9分子骨格に1分子当
たり平均1.5個以上のヒドロキシル基を含有する。他
方、液状ブタジェン系重合体(B)は。
1分子当たり平均1.5個以上のイソシアネート基を含
有する。重合体(A)のヒドロキシル基および重合体(
B)のイソシアネート基は、いずれも主として分子骨格
の末端部分に存在している。重合体・(B)は9重合体
(A)と同種のポリマーを用いて。
ヒドロキシル基をジイソシアネートの1個のイソシアネ
ート基で変性することにより、イソシアネート基を導入
すればよい。この場合、用いられるジイソシアネートの
種類により重合体(B)の性質が変わり、そのために得
られた粘着剤組成物の物性が異なってくる。例えば、ヒ
ドロキシル基にトリレンジイソシアネートが付加した重
合体(B)は。
メチレンジフェニルジイソシアネートが付加した重合体
(B)に比べて柔軟性が高い。これは、後者の重合体の
架橋部分が、前者に比べて分子レベルで大きいためであ
る。しかし1重合体(A)の幹ポリマーと重合体(B)
の幹ポリマーとは全く同一である必要はなく1例えば、
平均分子量、トランス−1・4結合/シスート4結合/
ビニル−1・2結合の比率が異なっていてもよい。重合
体(A)のヒドロキシル基含有量と重合体(B)のイソ
シアネート基含有量とが異なっていてもかまわない。重
合体(八)の市販品としては2例えば、出光石油化学社
製のPo1y bd−R45D、 Po1y bd−R
45HT、 Po1y bd−R45Mや日本曹達社製
のN15so PBG−1000,N15so PBG
−2000、N15so PBG−3000がある。重
合体(B)の市販品には、出光石油化学社製のPo1y
 bdHTP−9,r’olybdHTP−4,Po1
y bdHTP−9PA、 Po1y bdllTP−
5MLDなどがある。
重合体(A)と重合体(B)とは9重合体(A)のヒド
ロキシル基に対する重合体(B)のイソシアネート基の
割合(−NGO/ −OH)を0.3〜0.75.好ま
しくは0.35〜0.65の範囲として反応に供される
のが好ましい。0.3を下まわると、イソシアネート基
の割合が少なすぎ1重合体(八)と重合体(B)とのウ
レタン結合を介した架橋反応が充分に進行しない。0.
75を上まわると、得られた粘着剤組成物に未反応のイ
ソシアネート基が残留するため9組成物が皮膚刺激性を
有するようになる。重合体(八)および重合体(B)の
官能基数が同じであれば2反応割合(−NGO/ −0
11’)が上記範囲内にあって小さくなるほど得られた
粘着剤組成物の柔軟性が増す。
これは2重合体(A)と重合体(B)との架橋反応率が
低下するためである。
重合体(八)および重合体(B)の平均分子量と。
ヒドロキシル基およびイソシアネート基の含有量との関
係は9次のようになる。
重合体(A)および重合体(B)が1分子中に含有する
ヒドロキシル基およびイソシアネート基の含有量を一定
にすると1重合体(A)および重合体(B)の平均分子
量が大きくなるほど、得られた粘着剤組成物の柔軟性が
向上する。これは、平均分子量が大きくなると、架橋密
度が低くなり、そのために分子全体がフレキシブルにな
ることによる。他方1重合体(^)および重合体(B)
の平均分子量が一定であれば、ヒドロキシル基およびイ
ソシアネート基の含有量が少なくなるほど、架橋密度が
低くなり、柔軟性が向上する。しかし、ヒドロキシル基
およびイソシアネート基の含有量が少なくても、その反
応割合(−NGO/ −011)を高くすれば(1に近
づければ)、架橋密度は高くなり柔軟性は低下する。
本発明の粘着剤組成物は1例えば、液状ブタジェン系重
合体(A)と液状ブタジェン系重合体(B)とを、真空
状態で混練機により混合して2両者を反応させることに
より得られる。反応過程において1重合体(八)と重合
体(B)との架橋反応を促進するためおよび架橋反応を
完結させるために、必要により触媒が添加される。触媒
には1例えば。
ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート、
ジブチル錫ジアセテートなどの錫系:f機成塩類;トリ
オクチルアミン、トリラウリルアミン。
トリブチルアミンなどの3級アミン類がある。錫系有機
酸塩類は、3級アミン類に比べて約5〜10倍の触媒能
を有する。両者を併用すれば、錫系有機酸塩類に比べて
約2〜5倍の触媒能となる。触媒の添加量は、液状ブタ
ジェン系重合体(A)のヒドロキシル基のモル数に対し
て、錫系有機酸塩類では0.002〜0.5モル%、そ
して3級アミン類では0.05〜1.0モル%が好まし
い。触媒量がこの範囲を下まわると、架橋反応が充分に
促進されないため、粘着剤組成物の製造に長時間を要す
る。しかも、得られた粘着剤組成物には、架橋されてい
ない未反応部分が多く存在し1組成物の物性が低下する
。触媒量が上記範囲を上まわると、架橋反応が著しく速
くなり2例えば数十秒でゲル化してしまうため、得られ
た粘着剤組成物を基材に塗工して粘着テープなどを作製
するのが困難となる。
本発明の粘着剤組成物には1重合体(^)および重合体
([1)のほかに、必要に応じて軟化剤、粘着樹脂、充
填剤、ゴム質添加剤、老化防止剤、有機溶剤が添加され
てもよい。
軟化剤は粘着剤組成物の粘度を下げて混合、脱泡、塗工
を容易にするために加えられる。軟化剤には1例えば、
フタル酸ジエチル、フタル酸ジエチル、トリクレジルホ
スフェート、塩素化パラフィン、プロセス油(特にナフ
テン系および芳香族系)、テレピン油、綿実油、液状1
・2−ポリブタジェンがある。軟化剤の添加量は1重合
体(八)および重合体(B)の合計量100重量部に対
して90重量部以下の範囲とされるのが好ましい。90
重間部を上まわると、粘着剤組成物の物性が低下する。
粘着樹脂は2本発明の組成物では必ずしも必要としない
ものの、粘着性の調節のために添加されてもよい。粘着
樹脂には1例えば1石油樹脂、ロジンおよびその誘導体
(水素添加ロジン、エステルガム、水素添加エステルガ
ムなと)、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、スチレン系樹脂、イソプレン系樹脂が
ある。
粘着樹脂の添加量は3重合体(A)および重合体(B)
の合計i 100重量部に対して、70重量部以下の範
囲とされるのが好ましい。70重量部を上まわると。
粘着剤組成物の粘着性・柔軟性・耐低温性が低下する。
充填剤は、粘着剤組成物にチクソトロピー性を付与して
、塗工の際の組成物の流下を防止するために加えられる
。充填剤には1例えば、亜鉛華。
炭酸カルシウム、タルク、無水ケイ酸、炭酸マグネシウ
ムがある。充填剤の添加量は1重合体(A)および重合
体(B)の合計量100重量部に対して。
50重量部以下の範囲とされるのが好ましい。50重量
部を上まわると、粘着剤組成物の粘着性・柔軟性などの
物性が低下する。
ゴム質添加剤は、粘着剤組成物の塗工性・加工性の改善
や弾性の調節および組成物を塗工する際の流下防止のた
めに添加される。ゴム質添加剤には1例えば、ポリブタ
ジェン、ポリイソプレン。
スチレン−ブタジェン−スチレンブロックコポリマー(
SBS) 、スチレン−イソプレン−スチレンブロック
コポリマー(S15)、スチレン−ブタジェンゴム(S
BR) 、天然ゴムがある。ゴム質添加剤の添加量は5
重合体(A)および重合体(B)の合計量100重量部
に対して、30重量部以下の範囲が好ましい。
30重量部を上まわると、粘着剤組成物の物性が低下す
る。
老化防止剤には、感圧接着剤に用いられる公知の老化防
止剤が挙げられ1例えば、2・6−ジーt−ブチル−p
−クレゾール等がある。f4Ei溶剤は2本発明の組成
物では無添加もしくは少量の添加で足りるものの1組成
物の粘度を低下させるために、軟化剤に代えて加えられ
てもよい。使用可能な有機溶剤には1例えば、シクロヘ
キサン、トルエン、トリクロルエチレン等がある。
このように得られた粘着剤組成物は、その架橋反応の進
行中に3例えば次のようにして粘着テープまたは粘着シ
ートとされる。
粘着剤組成物は、必要に応じて脱泡あるいは一定時間放
置による粘度調節が施される。次いで。
粘着剤組成物は、シリコーン剥離剤などで処理された基
材シート上に塗工され粘着剤層が形成される。塗工後1
組成物に有機溶剤が含まれていれば。
乾燥が施される。必要に応じて加熱などにより。
重合体(A)と重合体(B)との架橋反応が促進される
。さらに、塗工表面をシリコーン剥離紙などにより保護
した後、ロール状に巻き取るかあるいは適当な大きさに
切断することにより、粘着テープまたは粘着シートが得
られる。
この粘着テープまたは粘着シートは、そのままの状態で
も両面テープとして用いられるものの。
通常、裏打基材に転写されて使用に供される。粘着剤層
の層厚を調節しかつ裏打基材を選択することにより3種
々の用途に用いられる。粘着剤層の層厚を40μmとし
、裏打基材を高伸長性・高水蒸気透過性のポリウレタン
フィルムとすれば、外科用の粘着ドレープまたは粘着ド
レッシングの原反が提供される。多孔質で非伸長性の裏
打基材に転写すれば、外科用の絆創膏とされ、そしてセ
ロハン、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム、アセテートフィルム
などの裏打基材を用いれば2文房具用、包装用または工
業用の耐熱性の粘着テープとされる。
粘着剤層の層厚を100μmとし、裏打基材に厚さ約2
00 p mの軟質塩化ビニル樹脂シートまたは高伸楚
性ポリウレタンフィルムを用いれば、粘着性人工肛門や
医療用皮膚電極の粘着パンチ部材とされる。フェルト生
地または厚さ約400μmの硬質塩化ビニル樹脂シート
でなる裏打基材に転写すれば、腓祇、魚の目、fX:、
などの治療用のクッション粘着シートが供給される。
本発明の粘着剤組成物により得られた粘着テープまたは
粘着シートを医療用の貼付剤とするには。
組成物に薬剤が含有される。薬剤と組成物との相溶性は
、液状ブタジェン系重合体(^)と液状ブタジェン系重
合体(B)との架橋密度を変えることにより調節される
。本発明の粘着剤組成物は、薬剤との相溶性が良好であ
りかつ薬剤の放出が充分になされ得る。相溶性限界(ま
たは溶解限界)以上の薬剤が組成物中に含有されていて
も、薬剤の人体への経皮吸収に伴って非溶解状態(分散
状態)の薬剤が順次組成物に溶解して補充されるため。
薬物利用率が高くなる。本発明の粘着剤組成物に含有さ
れる薬剤には9例えば、循環器薬、血管拡張剤、抗炎症
薬、鎮痛消炎薬剤、抗アレルギー剤。
抗ヒスタミン剤、ステロイドホルモン剤、降血圧剤、殺
菌・抗菌剤、利尿剤1局所麻酔剤、?!(静剤。
解熱剤、催眠剤、精神賦活剤、精神安定剤、鎮咳剤、鎮
痙剤、喘息薬、抗テンカン薬、抗がん剤。
溶血栓薬がある。
(以下余白) (実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
尖嵐桝土 (11粘着剤組成物の合成 液状ブタジェン系重合体(A)および液状ブタジェン系
重合体(B)として、下記の組成の重合体を用いた。
液状ブタジェン系重合体(A): 1’oly bd R−450(出光石油化学社製)、
トランス−1・4結合部分が55%以上のポリブタジェ
ンを幹ポリマーとし、主として末端部分にヒドロキシル
基を1.5重量%有する。平均分子量は約2800.そ
して粘度(25℃)は約8000cpsであり、無色透
明かつ常温で液状である。
液状ブタジェン系重合体(B): Po1y bd IITP−9(出光石油化学社製)、
トランス−1・4結合部分が55%以上のポリブタジェ
ンを幹ポリマーとし、主として末端部分にトリレンジイ
ソシアネートが付加して得られ、イソシアネート基を9
.0重量%有する。
平均分子量は約3200.そして粘度(25℃)は約1
0000cpSであり、淡黄色透明かつ常温で液状であ
る。
重合体(A) 81重量部9重合体(B) 19重量部
およびジブチル錫ジアセテート(触媒) 0.008重
量部を真空条件下で混練機により混合して、粘着剤組成
物を得た。反応割合(−NCO/−0H)は約0.61
であった。
(2)粘着剤皮膜の作製 上記粘着剤組成物を押出機に供給した。この押出機によ
り、80℃の温度にて金型のスリット状吐出口から粘着
剤組成物の皮膜を押し出した。スリットの間隙および引
取速さを調節することにより。
膜厚が40μ県および100μmの2種類の皮膜を作製
した。この皮膜を、厚さ70μmのポリエチレンテレフ
タレートシート(表面がシリコーン剥離剤で処理された
;シリコーンff1ll離祇)上に乗せて引き取った。
さらに皮膜の表面をシリコーン剥RKIEで被覆し、4
5℃で24時間放置して粘着剤皮膜の架橋反応を完結さ
せた。
(3)粘着剤皮膜の物性評価 (2)で得られた粘着剤皮膜の物性を次のようにして評
価した。これらの結果を下表に示す。
(a)ガラス転位点(Tg点) 厚さ100μmの粘着剤皮膜を5層に折り重ねて充分押
えつけ、気泡のない厚さ約450μmの粘着剤皮膜(面
積2〜3col)とした。TMAペネトレーション法に
より、この粘着剤皮膜のガラス転位点(Tg点)を測定
した。その結果、ガラス転位点は一79℃であった。
(b)高温保持力試験 厚さ40μmの粘着剤皮膜を厚さ50μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に転写した。
これを2 elm X約6cmに切断し、テープ状の試
料とした。この試料の一端から2 Cl1l X 2c
mの部分を。
サンドペーパー(1280)で研摩したステンレス鋼板
(厚さ約0.2cm)の端部面に片寄せて貼付し。
2 kgのゴム張りローラーを用い、30cm/分の速
さで1往復して圧着した。テープ状の試料を垂直方向に
垂らして50℃のオープン中にセットした。次いで、試
料に治具を介して700g(全重量)の荷重をかけた。
荷重をかけた時点からテープが落下するまでの時間(秒
)を高温保持力の評価とした。
その結果、この落下時間は7200秒以上(7200秒
まで落下していないことを確認)であった。
+C1引き剥し法帖着力試験 厚さ40μmの粘着剤皮膜を厚さ50μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に転写した。
これを1.5c+++x約12c+nに切断し、テープ
状の試料とした。このテープ状の試料をサンドペーパー
(# 280)で研摩したステンレス鋼板(厚さ約0.
2cm)面に約7 cmの長さにわたり貼付し、2kg
のゴム張りローラーを用い、1往復して圧着した。圧着
後。
21℃で30分以上放置した後、その一端を180°C
折り返して300mm/分の定速強制剥離を行い、この
ときの粘着力を測定した(JIS−Z−1522)。そ
の結果、粘着力は780 g /1.5cm幅であった
(dl凝集破壊性試験 引き剥し法帖着力値を測定する際にテープ状の試料を定
速剥離したときにスチール板表面に粘着剤組成物の一部
が残留するか否かを調べた。粘着剤組成物が残留した場
合は凝集破壊が生じたと判断する。その結果、剥離した
スチール板表面には粘着剤組成物の断片などは残留して
おらず、曇りも認められなかった。
(G)ボールタック試験 厚さ40μmの粘着剤皮膜を厚さ5077+11のポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に転写した。
これを約3 cm X約12CI11に切断し、テープ
状の試料とした。室温でこのテープ状試料の粘着面を外
側にして30@の傾斜面に固定した。粘着面の斜面上部
から下方に向かってほぼ中程の部分を、厚さ約90μm
の非粘着性フィルムで覆った。その境界線から斜面上へ
Loommの箇所から、清浄に拭かれたボールベアリン
グ球を自然転送させた。粘着面と非粘着面の境界線から
100鶴以内で自然停止する球のうちの最大法の直径(
1/32インチ単位とし。
その分子の数をもって示す;例えば17/32インチで
あれば17)をボールタック値とした(J l5−Z−
0237)。
その結果、ボールタック値は36であった。
tf)伸び率および引張り強度試験 厚さ100μmの粘着剤皮膜を折り重ねて厚さ1.4m
mの皮膜とし、これを2CI11×約[3cmに切断し
てテープ状の試料とした。この試料の片面を約2cm幅
の中央部分を除いて、厚さ70μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムで被覆した。次いで。
同様のポリエチレンテレフタレートフィルムにより、も
う一方の面を2cm幅の中央部分を残して被覆して試験
片とした。この試験片をテンシロン引張り試験機にかけ
、30aa/分の速さで伸び一応力特性曲線を作製した
。試験片の破断点直前の伸び率および引張り強度を測定
した。その結果、伸び率は1200%、そして引張り強
度は1700g/a11であった。
(幻耐熱性試験 (r+と同様にして試験片を作製した。この試験片の一
端をオープンの上面に吊し、約り0℃/分の割合で温度
を上げた。軟化により試験片が落下したときの温度を測
定し、耐熱性の評価とした。その結果、この温度は18
5°Cであった。
ス11」■ +l)粘着剤組成物の合成 液状ブタジェン系重合体(A)および液状ブタジェン系
重合体(B)として、下記の組成の重合体を用いた。
液状ブタジェン系重合体(A): Po1y bd R−45HT (出光石油化学社製)
、トランス−1・4結合部分が55%以上のポリブタジ
ェンを幹ポリマーとし、主として末端部分にヒドロキシ
ル基を1.4重量%有する。平均分子量は約2800.
そして粘度(25°C)は約7000cpsであり、無
色透明かつ常温で液状である。
液状ブタジェン系重合体(B): 1’oly bd IITP−5MLD (出光石油化
学社製)、トランス−1・4結合部分が55%以上のポ
リブタジェンを幹ポリマーとし、主として末端部分にメ
チレンジフェニルジイソシアネートが付加して得られ、
イソシアネート基を3.3重量%有する。平均分子量は
約3400.そして粘度(25°C)は約30000c
psであり、淡CI7色透明かつ常温で液状である。
重合体(A) 67重量部5重合体(B) 33重■部
およびジブチル錫ジアセテート(触媒) 0.06重量
部を真空条件下で混練機により混合して、粘着剤組成物
を得た。反応割合(−NGO/−0H)は約0.47で
あった。
(2)粘着剤皮膜の作製 上記粘着剤組成物を押出機に供給した。この押出機によ
り、 90℃の温度にて金型のスリット状吐出口から粘
着剤組成物の皮膜を押し出した。スリットの間隙および
引取速さを調節することにより。
膜厚が40μmおよび100μmの2種類の皮膜を作製
した。この皮膜から、実施例1と同様の方法により粘着
剤皮膜を得た。
(3)粘着剤皮膜の物性評価 (2)で得られた粘着剤皮膜の物性を、実施例1と同様
の方法により評価した。その結果、ガラス転位点(Tg
点)は−92℃、高温保持力値は7200秒以上、引き
剥し粘着力は910g/l、5cm幅、ボールクック値
は44.伸び率は2000%、引張り強度は1300g
 / aI!、そして耐熱性試験値は164℃であった
凝集破壊性試験では、剥離面に粘着剤の断片などは残留
しておらず、曇りも認められなかった。これらの結果を
下表に示す。
失施斑主 (1)粘着剤組成物の合成 液状ブタジェン系重合体(A)および液状ブタジェン系
重合体(B)として、下記の組成の重合体を用いた。
液状ブタジェン系重合体(A): Po1y bd R−45M  (出光石油化学社製)
、トランス−1・4結合部分が60%以上のポリブタジ
ェンを幹ポリマーとし、主として末端部分にヒドロキシ
ル基を1 、3 ffl ffi%有する。平均分子量
は約2800.そして粘度(25℃)は約6000cp
sであり、無色透明かつ常温で液状である。
液状ブタジェン系重合体(B): Po1y bd 1tTP−4(出光石油化学社製)、
トランス−1・4結合部分が60%以上のポリブタジェ
ンを幹ポリマーとし、主として末端部分にトリレンジイ
ソシアネートが付加して得られ、イソシアネート基を4
.0重量%有する。
平均分子量は約6100.そして粘度(25℃)は約4
5000cpsであり、淡黄色透明かつ常温で液状であ
る。
重合体(A) 70重品部1重合体(B) 30重量部
、ジブチル錫ジアセテート(触媒) 0.03重量部、
トリオクチルアミン(触媒) 0.03重量部およびジ
オクチルフタレート(軟化剤)40重量部を真空条件下
で混練機により混合して、粘着剤組成物を得た。
反応割合(−NGO/ −011)は約0.54であっ
た。
上記粘着剤組成物を押出機に供給した。この押出機によ
り、90°Cの温度にて金型のスリット状吐出口から粘
着剤組成物の皮膜を押し出した。スリ・ノドの間隙およ
び引取速さを調節することにより。
膜j7が40μmおよび100μmの2種類の皮IIり
を作製した。この皮膜から、実施例1と同様の方法によ
り粘着剤皮膜を得た。
(3)粘着剤皮膜の物性評価 (2)で得られた粘着剤皮膜の物性を、実施例1と同様
の方法により評価した。その結果、ガラス転位点(Tg
点)は−84℃、高温保持力値は7200秒以上、引き
剥し粘着力は860g/l、5cm幅、ポールタック値
は38.伸び率は1800%、引張り強度は1400g
/−1そして耐熱性試験値は168℃であった。
凝集破壊性試験では、剥離面に粘着剤の断片などは残留
しておらず、曇りも認められなかった。これらの結果を
下表に示す。
ル較奥土 アクリル酸オクチル75重量部、メタクリル酸オクチル
20重量部、アクリル酸5余部部および1・6−ヘキサ
ンゲリコールジメタクリレート0.02重量部を酢酸エ
チルに40ffl量%の濃度で溶解させた。
この溶液を、窒素気流下60°Cで20時間、そして7
0℃で24時間還流・攪拌しつつ、これにアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5重量部の1重量%酢酸エチル溶液
を3.5時間間隔で10回に分けて投入して反応させた
。溶液の粘度を約10000cpsに保つべく。
酢酸エチルを適量添加した。反応終了後、溶液の濃度は
28重量%、そして粘度(25℃)は約17000cp
sであった。重合体成分のff1ffi平均分子量は。
GPC法により約650000であった。反応により得
られた重合体をアクリル系粘着剤組成物として、rg−
さ70μmのポリエチレンテレフタレートシート(表面
がシリコーン剥離剤で処理された)上に、膜厚がdop
tnおよび100μmとなるように流延、乾燥させて粘
着剤皮膜を作製した。皮膜は無色透明かつ強い粘着性を
有していた。得られた粘着剤皮膜の物性を、実施例1と
同様の方法により評価した。その結果、ガラス転位点(
Tg点)は−41℃。
高温保持力値は840秒、引き剥し粘着力は670 g
 /1.5cm幅、ボールタック値は26.伸び率は6
50%。
引張り強度は1080 g / crA 、そして耐熱
性試験値は134℃であった。凝集破壊性試験では、剥
離面に粘着剤の断片などは残留しておらず、曇りも認め
られなかった。これらの結果を下表に示す。
北較五叢 天然ゴム(ベールクレープ RSS” 20)   1
00重量部?lLベン系樹脂(軟化点100℃)40重
量部エステルガム                 
           40重量部ナフテン系プロセス
油                      10
重量部2・6−シ(t−ブチルLp−クレゾール (老
化防止7FIJ)0.2重量部 上記処方をシクロヘキサンに25重量%の濃度で溶解さ
せた。溶液は乳淡黄色を呈し、粘度(25°C)は約2
0000cpsであった。この溶液をゴム−樹脂系粘着
剤組成物として、比較例1と同様の方法により粘着剤皮
膜を作製した。得られた粘着剤皮膜の物性を、実施例1
と同様の方法により評価した。
その結果、ガラス転位点(Tg点)は−29℃、高温保
持力値は90秒、引き剥し粘着力は590 g /1.
5cm幅、ボールタック値は18.伸び率は490%、
引張り強度は980 g / cnl 、そして耐熱性
試験値は112℃であった。凝集破壊性試験では、剥離
面に粘着剤の断片などは残留しておらず、曇りも認めら
れなかった。これらの結果を下表に示す。
北較炭主 ポリイソブチルビニルエーテルゴム状偶!11体(ルト
ナー+L  IC,flASF  社製)      
           70重量部ポリイソブチルビニ
ルエーテル粘稠ン夜状体 (Iレトナール IC,13
ASF  社製)30重量部 2.6−ジ(t−ブチル)−p−クレゾール (老化防
止7FI+)0.2重量部 上記処方を酢酸エチルに35重量%濃度で溶解させた。
溶液は無色透明であり、粘度(25℃)は約7900c
psであった。この溶液をポリビニルエーテル混合物系
粘着剤組成物として、比較例1と同様の方法により粘着
剤皮膜を作製した。得られた粘着剤皮膜の物性を、実施
例1と同様の方法により評価した。その結果、ガラス転
位点(Tg点)は−16℃、高温保持力値は20秒以下
、引き剥し粘着力は890 g /1.5c+n幅、ボ
ールタック値は34.伸び率は330%、引張り強度は
750 g / ad 、そして耐熱性試験値は96℃
であった。凝集破壊性試験では。
剥離面に粘着剤が糸引き現象を生じかつスチール板表面
には粘着剤の断片や曇りが認められた。
(以下余白) 応]J1− 次のようにしてインドメタシン(抗炎症薬剤)を含有す
る医療用貼付剤を作製し、その経皮吸収性を評価した。
+1>医療用貼付剤の作製 実施例3で得られた厚さ100μmの粘着剤皮膜の一方
の剥離紙を除去し、粘着面にインドメタシンの2重量%
イソプロピルアルコール溶液を噴霧した。噴霧量は約4
 g / 100calであった。次いで。
70℃の熱風下で20分乾燥することにより、溶媒を蒸
発させた。粘着面にシリコーン剥離紙を載せ。
常温で7日間以上放置することにより、薬剤を均一に分
散させた。この粘着剤皮膜の薬剤含有量を。
以下の薬剤含量試験により測定したところ、インドメタ
シンの含有量は0.83■/cI+!であった。
(al薬剤含量試験 粘着剤皮膜を30鶴φの大きさに打ち抜き、メチルアル
コール50m l中に浸漬した。30°Cで24時間浸
漬後、メチルアルコール中の抽出薬剤量をllf’Lc
法で定足し、これを粘着剤皮膜の薬剤含有量とした。
(bl貼付剤の作製 薬剤を含有させた粘着剤皮膜の薬剤を噴霧しなかった面
のシリコーン剥離紙を除去し、その粘着面に高伸長性の
ポリエーテル系ポリウレタンフィルム(厚さ100μm
、製膜時の工程紙で片面が裏打ちされている)でなる裏
打基材を載せ、押圧ロールにより押圧・圧着して医療用
貼付剤とした。
(2)医療用貼付剤の物性評価 このようにして得られた医療用貼付剤の外観。
粘着性、貼付性および薬剤放出率を次のようにして評価
した。
(a)外観 医療用貼付剤の剥離紙を除去し、粘着面の外観を観察し
た。その結果、薬剤は粘着剤組成物中に完全に溶解して
おり、薬剤の析出は認められなかった。
(b)粘着性 医療用貼付剤の剥離紙を除去し、粘着面を指先にて押圧
して粘着性を試験した。対照として。
実施例3により得られた粘着剤皮膜(これは薬剤を含有
していない)について同様の粘着性試験を行なった。そ
の結果、医療用貼付剤の粘着性は粘着剤皮膜と変わらず
、薬剤を含有させたことによる粘着性の低下は認められ
なかった。
(C)貼付性 医療用貼付剤をl c+a X l cmの大きさに切
断した。これを人体の左右胸部、左右下腹部、左右上腕
部の外側および内側の計8ケ所に1枚ずつ貼付した。平
常の生活4&a(ただし入浴はせず)にて24時間経過
後、貼付剤の貼付状態を観察した。その結果、いずれの
貼付箇所についても、剥脱や部分剥れがなく、貼付性は
良好であった。この貼付剤を手で剥したところ、滑らか
に剥すことができ。
しかも粘着剤組成物の一部が皮膚に残留することもなか
った。
(dl薬剤放出率 貼付剤を30鶴φの大きさに打ち抜き、脱毛後48時間
以内の家兎の背面部に貼付した。24時間貼付後剥離し
、剥離した貼付剤をメチルアルコール50ca l中に
浸漬した。30℃で24時間浸漬後、メチルアルコール
中の抽出薬剤量をII P L C法で定量し。
これを貼付剤の残留薬剤量とした。この残留薬剤量と(
1)で得られた薬剤量1とから、薬剤放出率を算出した
。その結果、薬剤放出率は74.7%であった。
実施例1で得られた厚さ40μmの粘着剤皮膜の一方の
剥離紙を除去した。粘着面を、厚さ4o、1jrRの軟
’Jtポリ塩化ビニル樹脂フィルム(ニスメゾイカV、
積水化学社製)に転写し、粘着ドレープ用の原反を得た
。これを4 clll X 4 cmの大きさに切断し
9人体の左右上腹部、左右中脇部、左右肘部の計6ケ所
に1枚ずつ貼付した。貼付時には皮膚を充分に伸張させ
た状態とした。平常の生活状態(夏季、ただし入浴はせ
ず)にて24時間経過後、粘着ドレープ用原反の貼付状
態を観察した。その結果、いずれの貼付箇所についても
、剥脱や部分剥れがなく、貼付性は良好であった。この
粘着ドレープ川原反を手で剥したところ、痛みを伴わず
滑らかに剥すことができ、しかも粘着剤組成物の一部が
皮膚に残留することもなかった。剥離後に貼付面が“発
赤”するなどの皮膚刺激性を示す現象は全く認められな
かった。
(以下余白) 此5匡1殊上 比較例1により得られた厚さ100μmの粘着剤皮膜を
用いたこと以外は、応用例1と同様にして医療用貼付剤
を作製した。得られた医療用貼付剤の7日以上経過後の
外観および粘着性を、応用例1と同様の方法により評価
した。その結果、医療用貼付剤の粘着剤表面には、多量
の薬剤が白色の結晶状態で残留していた。(外観)。ま
た、薬剤を含有しない粘着剤皮膜に比べて、粘着性の低
下が認められた(粘着性)。さらに、この医療用貼付剤
を応用例1と同様の方法により人体に貼付し。
その貼付性および薬剤放出率を評価した。その結果、貼
付剤はいずれの貼付箇所についても完全に剥脱していた
く貼付性)。薬剤放出率の測定には。
貼付剤の剥脱防止のために1日本局法絆創膏により周囲
を固定した。薬剤放出率は33.6%であった。
土較盾尻史1 比較例2により得られた厚さ100μmの粘着剤皮膜を
用いたこと以外は、応用例1と同様にして医療用貼付剤
を作製した。得られた医療用貼付剤の外観および粘着性
を、応用例1と同様の方法により評価した。その結果、
医療用貼付剤の粘着剤表面には、多量の薬剤が白色の結
晶状態で残留していたく外観)。残留薬剤量は比較応用
例1よりも多量であった。また、薬剤を含有しない粘着
剤皮膜に比べて、粘着性の低下が認められたく粘着性)
。粘着性の低下も比較応用例1より著しかった。さらに
、この医療用貼付剤を応用例1と同様の方法により人体
に貼付し、その貼付性および薬剤放出率を評価した。そ
の結果、貼付剤はいずれの貼付箇所についても完全に剥
脱していたく貼付性)。薬剤放出率の測定には、貼付剤
の剥脱防止のために9日本開法絆創膏により周囲を固定
した。
薬剤放出率は24.7%であった。
比較応用例3 比較例3により得られた厚さ100μmの粘着剤皮膜を
用いたこと以外は、応用例1と同様にして医療用貼付剤
を作製した。得られた医療用貼付剤の外観および粘着性
を、応用例1と同様の方法により評価した。その結果、
医療用貼付剤の粘着剤表面には、比較応用例1よりは少
ないものの、多量の薬剤が白色の結晶状態で残留してい
た(外観)また、薬剤を含有しない粘着剤皮膜に比べて
、粘着性の低下が認められた(粘着性)。さらに、この
医療用貼付剤を応用例1と同様の方法により人体に貼付
し、その貼付性および薬剤放出率を評価した。その結果
、貼付剤は上腕部内側を除いて完全に剥脱していた(貼
付性)。薬剤放出率の測定には、貼付剤の剥脱防止のた
めに1日本属性絆創膏により周囲を固定した。薬剤放出
率は49.0%であった。
此を鼾J旧辻土 比較例1により得られた厚さ40μmの粘着剤皮膜を用
いたこと以外は、応用例2と同様にして粘着ドレープ用
の原反を得た。これを応用例2と同様の方法により人体
に貼付し、その貼付性を評価した。その結果、左右付部
は完全に剥脱しており。
左右上腹部および左右中脇部も、原反の周辺部分が一部
剥れていた。貼付していた粘着ドレープ川原反を手で剥
したところ、やや痛みを伴った。しかも、剥離した貼付
面の境界線にそって、少量の粘着剤組成物が糊状に残留
していた。剥離直後に貼付面が微かに発赤していたもの
の、6時間経過後では発赤が消失していた。
止較廠朋開】 比較例2により得られた厚さ40μmの粘着剤皮膜を用
いたこと以外は、応用例2と同様にして粘着ドレープ用
の原反を得た。これを応用例2と同様の方法により人体
に貼付し、その貼付性を評価した。その結果、左右付部
は完全に剥脱しており。
左右中脇部は原反の半分近くが剥れ、そして左右上腹部
は、原反の周辺部分が一部剥れていた。貼付していた粘
着ドレープ川原反を手で剥したところ、わずかに痛みを
伴った。しかも、剥離した貼付面の境界線にそって、糊
状の粘着剤組成物が2龍幅の帯状をなして残留していた
。剥離後に貼付面が発赤するなどの皮膚刺激性を示す現
象は、全(認められなかった。
比較応用例6 比較例3により得られた厚さ40μmの粘着剤皮膜を用
いたこと以外は、応用例2と同様にして粘着ドレープ用
の原反を得た。これを応用例2と同様の方法により人体
に貼付し、その貼付性を評価した。その結果、左右付部
は原反の約1/3が剥れていたものの、左右上腹部およ
び左右中脇部は全く剥脱していなかった。貼付していた
粘着ドレープ用原反を手で剥したところ、激しい痛みを
伴った。しかも、剥離した貼付面の境界線に沿って。
糊状の粘着剤組成物が平均4mm幅の帯状をなして残留
していた。貼付面の中央部分も粘着性を有しており、粘
着剤組成物の残留が認められた。貼付面の中央部分は、
剥離直後において叶eize法による判定により、1V
kL2程度の発赤が認められた。6時間経過後では、同
法の判定により、1lhl程度の発赤が残っていた。
実施例および比較例から明らかなように1本発明の粘着
剤組成物はガラス転位点(Tg点)が低く柔軟性に優れ
ている。引き剥し法帖着力やボールタック値が高く、粘
着性・感圧接着性が良好である。高温保持力が強くかつ
耐熱性試験での温度値も高いため、高温での粘着性・感
圧接着性の低下が少ない。伸び率や引張り強度が高いこ
とから。
弾性にも優れている。しかも、凝集破壊性試験により、
剥離後の粘着面に粘着剤組成物が残留せず。
剥離性も良好である。従来のアクリル系粘着剤組成物、
ゴム−樹脂系粘着剤組成物およびポリビニルエーテル混
合物系粘着剤組成物は、いずれもガラス転位点(Tg点
)や高く柔軟性に欠ける。引き剥し法帖着力やボールタ
ンク値が低いだけでなく。
高温保持力が弱くかつ耐熱性試験での温度値も低いため
、常温および高温での粘着性・感圧接着性が不足してい
る。伸び率や引張り強度も低く1弾性に欠ける。しかも
、ポリビニルエーテル混合物系粘着剤組成物は、剥離後
の粘着面に粘着剤組成物が残留し、剥離性が悪い。
応用例および比較応用例から明らかなように。
本発明の粘着剤組成物を用いて作製した医療用貼付剤や
粘着ドレープ川原反は、貼付性に優れている。皮膚に貼
付しても剥脱しない。しかも、剥離は痛みを伴わず滑ら
かになされ、剥離後の貼付面に粘着剤組成物が残留する
ことはない。貼付面が発赤するなどの皮膚刺激性を示す
現象は生じない。
医療用貼付剤では、薬剤放出率も良好である。従来のア
クリル系粘着剤組成物、ゴム−樹脂系粘着剤組成物およ
びポリビニルエーテル混合物系粘着剤組成物を用いて作
製した医療用貼付剤や粘着ドレープ川原反は、貼付性に
欠け、皮膚に貼付したときに剥脱箇所が生じる。剥離に
痛みを伴ったり。
剥離後の貼付面に粘着剤組成物が残留する。貼付面が発
赤するなどの皮膚刺激性現象も起こる。しかも、医療用
貼付剤では、薬剤放出率が低い。
(発明の効果) 本発明の粘着剤組成物は、このように、液状ブタジェン
系重合体同士がウレタン結合を介して架橋した構成でな
るため、粘着性が良好でありかつ柔軟性・弾性・感圧接
着性・剥離性に優れている。
この組成物を用いて、粘着テープや粘着シート1医療用
貼付剤を作製し、これを皮膚に貼付しても皮膚の屈伸に
より剥脱することはない。しかも。
剥離時に痛みを伴ったり、剥離後の貼付面に組成物が残
留することはない。それゆえ、皮膚を汚さないうえに1
度剥離した貼付剤の再使用が可能である。
この粘着剤組成物は粘着性が良好であるため。
粘着樹脂の添加を要しない。そのために、ガラス転位点
(Tg点)が低く、低温での柔軟性・粘着性が良好であ
る(耐低温性を有する)。粘着樹脂の添加を原因とする
弾性・耐熱性・耐老化性の低下が回避され得る。例えば
、従来の粘着剤組成物では、60℃で軟化しはじめ10
0℃で流動性を帯びており、架橋処理を施した粘着剤組
成物でも130’cで軟化していたのに対し9本発明の
組成物では160℃までの使用に耐え得る。粘着樹脂に
よる皮膚刺激性も有しない。それゆえ、この粘着剤組成
物を用いた粘着テープ、粘着シートや医療用貼付剤は。
低温での使用が可能である。特に、医療用貼付剤では、
高温殺菌処理にも充分に耐えられ得る。
本発明の粘着剤組成物は、またヒドロキシル基に対する
イソシアネート基の反応割合が低いため。
イソシアネート基に由来する皮膚刺激性を有しない。疎
水性かつ無極性部分(ポリブタジェン幹ポリマ−)、極
性部分(ウレタン結合)および親水性基(残余のヒドロ
キシル基)でなるため、多くの物質面に対して粘着性が
良好である。それゆえ。
この粘着剤組成物を用いた粘着テープ、粘着ソートや医
療用貼付剤は、皮膚に貼付した後、剥離後の貼付面に発
赤などの皮膚刺激性を示す現象が起こらない。しかも、
多くの貼付面と粘着し得る。
親水性を有するため、湿った皮膚との粘着性も良好であ
る。医療用貼付剤とする場合、多くの薬剤との相溶性に
優れており、薬剤の再放出性も良好である。
本発明の粘着剤組成物は、さらに液状ブタジェン系重合
体(A)と液状ブタジェン系重合体(B)との反応割合
を変えることにより、粘着性の調節により1幅広い用途
が見込まれ得る。この組成物は。
無溶剤もしくは少量の有機溶剤により粘着剤層を構成し
得るため、粘着樹脂を要しないうえに1価格を低減し得
る。溶剤の使用による作業の危険もない。
このようなことから1本発明の粘着剤組成物は。
粘着テープ、粘着シートや医療用貼付剤に用いて有用で
あり1例えば、外科用の粘着ドレープまたはドレッシン
グ;外科用絆創膏;文房具、包装用または工業用の耐熱
性粘着テープ;粘着性人工肛門や医療用皮膚電極のため
の粘着パッチ部材;腓胆、魚の目、浣などのクッション
粘着シート原反;両面テープなどに有効に利用されうる
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒドロキシル基含有液状ブタジエン系重合体(A)
    と、 イソシアネート基含有液状ブタジエン系重合体(B)と
    を、 該イソシアネート基に対し該ヒドロキシル基が過剰の条
    件下で反応させて得られる粘着剤組成物。 2、前記液状ブタジエン系重合体(A)の平均分子量が
    、1000以上である特許請求の範囲第1項に記載の粘
    着剤組成物。 3、前記液状ブタジエン系重合体(B)の平均分子量が
    、1000以上である特許請求の範囲第1項に記載の粘
    着剤組成物。 4、前記液状ブタジエン系重合体(A)が、1分子当た
    り平均1.5個以上のヒドロキシル基を含有する特許請
    求の範囲第1項に記載の粘着剤組成物。 5、前記液状ブタジエン系重合体(B)が、1分子当た
    り平均1.5個以上のイソシアネート基を含有する特許
    請求の範囲第1項に記載の粘着剤組成物。 6、前記ヒドロキシル基に対する前記イソシアネート基
    の割合が、0.3〜0.75の範囲である特許請求の範
    囲第1項に記載の粘着剤組成物。
JP10716186A 1986-05-09 1986-05-09 粘着剤組成物 Pending JPS62263275A (ja)

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JP10716186A JPS62263275A (ja) 1986-05-09 1986-05-09 粘着剤組成物

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JP10716186A JPS62263275A (ja) 1986-05-09 1986-05-09 粘着剤組成物

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