JPS62261707A - ブラインドナツトの取付孔形成用工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ブラインドナツトの取付孔形成用工具に関す
る。

薄肉でかつ両面からの操作が困難な部材１例えば第１図
に示すような自動車のバンパー２を固定する補強材４は
、ネジ切りおよび内側へのナツトの挿入・位置決めが困
難である。このため上記のような部材に対して通常のナ
ツトとボルトを用いた締結作業は困難である。従って１
片面からの固着が可能なナツト１０（本明細書ではブラ
インドナツトと称す）が使用される。このブラインドナ
ツト１０は、塑性変形可能な材料から構成された中空円
筒体から成り、前方内径部に雌ねじ１２が切られ、後方
端部に半径外方向へ広がるフランジを有する。このブラ
インドナツト１０は、一方の被締結部材１６の取付孔へ
片面から挿入した後軸方向圧縮により、ナツトを第２図
に示すように外方へ膨出することによりカシメ固着する
。その後他方の被締結部材１８を貫通させたボルト８を
螺合し、締結作業を行うようになっている。

しかしながら従来のブラインドナツトは、ナツト外周面
と被締結部材の取付孔内周面とが同心状に面接触してい
るだけであるため、インパクトレンチ等を使用したボル
ト締めによりブラインドナツトに大きなトルクが加えら
れたり、ボルト端が当接して軸方向力が加えられたりす
ると、一旦カシメにより固着されたブラインドナツトが
空転するような場合が生じる。

従って１本発明の目的はブラインドナツトのカシメ固着
をより安定化することにあり、そのためのブラインドナ
ツトの取付孔形成用工具を提供することである。

上記目的を達成するため１本発明によれば、被締結部材
に予形成されたブラインドナツト取付孔の内周面に接す
るロッド状ガイド部と、該ガイド部の後方に配され該取
付孔に挿入可能なフランジ部と、該フランジ部の外周前
縁部に半径外方向に突出して形成され１５〜４０″の刃
先角を有する刃とから成る、ブラインドナットの回わり
止め機構用凹溝付取付孔を形成するための工具が提供さ
れる。本発明の工具は所定のブラインドナツトと共に用
いることが特に有用である。即ち、被締結部材の取付孔
外周面に半径外方向に切欠いた凹溝を設けて、取付孔に
ブラインドナツトを挿入し該取付孔を含め半径外方向へ
ブラインドナツト中間壁部を膨出して、膨出部とフラン
ジ部との間に被締結部材を圧着保持する。この凹溝は、
予め形成された取付孔（通例丸孔）に上記の工具により
形成できる。

本発明の工具によれば、上記所定のブラインドナツトに
おいて被締結部材の取付孔周面に半径外方向に切欠いた
凹溝が設けられるためナツト取付孔は異形化し、ナツト
のカシメの際にナツト外周面（中間壁部）が塑性変形膨
出して凹溝内に嵌合するので、ボルト締めの際大きなト
ルクを受けても空転することはない。

本発明による工具による凹溝の形成には、受はダイを必
要とせず、被締結部材の面皮形もほとんどなく、ブライ
ンドナツトを固着すべき中空物体の被締結部材に対し外
部から凹溝加工ができる。

以下添付図面を参照して本発明について説明する。

まず第３図および第４図を参照して本発明に係る工具２
０およびブラインドナツト取付孔２２について説明する
。図示するような異形取付孔２２は、まず最初にドリル
（図示せず）を用いて被締結部材１６に片面より丸孔を
形成し、その後第３図および第４図に示す工具２０によ
り丸孔周面に半径外方向に切欠かれた凹溝２４を形成す
る。図中に示した凹溝２４は半円形状であり、計４個形
成されているが、これ以外の形状例えば三角形又は上記
以外の個数例えば１〜３個又は５個以上設けることも可
能である。

工具２０は、前方に位置するガイド部２Ｂと、後方に位
置するグリップ部２８と１両者の間に位置するフランジ
部８０と、フランジ部３０の外周前縁部に位置する切刃
３２とから主として成る。ガイド部２Ｂは、挿入が容易
となるように先端部が切頭円錐形状であり、それ以外の
部分はほぼ四角柱形状をなす。四角柱部の各角部は丸孔
の内周面に面接触するよう丸みをつけである。このため
ガイド部２Ｂを丸孔に挿入すれば工具２０の心合わせは
完了する。

このフランジ部３０は、被締結部材１６の丸孔に挿入で
きるよう丸孔内径にほぼ等しい外径を有し、外周前縁部
に切刃３２が設けられている。この切刃３２は、フラン
ジ部３０の外周に沿って１つ又は複数設けられている。

切刃３２の刃具角又はすくい角は１５〜４０”　、好ま
しくは３０″となっており２片面からの切削を可能とし
ている。グリップ部２８は、所定のパンチ装置（図示せ
ず）に装着が容易となるよう円筒状に形成されている。

ガイド部２Ｂが被締結部材１Ｂの丸孔に挿入された状態
の工具２０は、所定のパンチ装置により打撃されると、
切刃８２が被締結部材１Ｂの丸孔周辺部に当接し１部材
１０を切欠き、丸孔を異形取付孔２２とする。

こうして異形化された取付孔２２には第６図に示すよう
にブラインドナツトＩＯが片面より挿入される。このブ
ラインドナツトＩＯは、塑性変形可能な材料から構成さ
れた中空の略円筒形をなす部材であり、一端部には半径
外方向へ広がったフランジ［１４を有する、ブラインド
ナット１０の内径部１２は、上記フランジ部１４と逆方
向の端部近傍に設けられた雌ねじ部１２と、フランジ部
１４側に位置するボルトガイド部３４とから成る。ボル
トガイド部３４は１図示するように雌ねじ部１２よりも
内径が若干大きくなっており、このためボルトガイド部
３４に対応する壁部分３Ｂも肉薄となっている。

ブラインドナツトｌＯの円筒部外径は、被締結部材の取
付孔２２の内径よりも若干率であり、ブラインドナツト
１０を取付孔に挿入できる。第６図に示すよう被締結部
材１６に嵌合されたブラインドナツト１０は、軸方向に
圧縮されて第７図に示すように肉薄壁部３Ｂが半径外方
向へ膨出する。この膨出部３８は図示するように断面が
ほぼＵ字形をなし、フランジ部１４とＵ字膨出部３８と
の間に被締結部材１Ｂがカシメられて挟圧される。こう
してブラインドナツト１０は被締結部材１６に固着され
るが、塑性変形した肉薄壁部３Ｂの一部は取付孔２２の
凹溝２４に喰い込むのでブラインドナツトＩＯに大トル
クが加えられてもこれらの凹溝２４への喰い込み部分に
よりブラインドナツトｌＯの空転は阻止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ブラインドナツトの応用例を示す斜視図、第
２図はブラインドナツトとボルトを使った締結法を示す
断面図、第３図は異形化度付孔を形成するための工具を
示す側面図、第４図は第３図の工具を軸方向から見た正
面図、第５図は第３図の工具によって形成された取付孔
にブラインドナツトを挿入した状態を示す平面図、第６
図は第５図のＶｌ−Ｖｌ線に沿った断面図、第７図はカ
シメ後のブラインドナツトを示す断面図である。 ８・・・ボルト、ＩＯ・・・ブラインドナツト。 １２・・・ネジ部、　　　１Ｂ・・・被締結部材。 ２０・・・工具、２２・・・取付孔、２４・・・凹溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被締結部材に予形成されたブラインドナット取付孔の内
   周面に接するロッド状ガイド部と、該ガイド部の後方に
   配され該取付孔に挿入可能なフランジ部と、該フランジ
   部の外周前縁部に半径外方向に突出して形成され１５〜
   ４０°の刃先角を有する刃とから成る、ブラインドナッ
   トの回わり止め機構用凹溝付取付孔を形成するための工
   具。