JPS62261367A - β2ミクログロブリンの吸着剤 - Google Patents

β2ミクログロブリンの吸着剤

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JPS62261367A
JPS62261367A JP61103045A JP10304586A JPS62261367A JP S62261367 A JPS62261367 A JP S62261367A JP 61103045 A JP61103045 A JP 61103045A JP 10304586 A JP10304586 A JP 10304586A JP S62261367 A JPS62261367 A JP S62261367A
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microglobulin
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、全血液あるいは血漿、血清、腹水、胸水等の
体液中よシ疾患に関連した悪性物質を選択的に吸着、除
去する体液浄化用吸着材に関する。
特に全血液等の血液細胞の共存する体液の浄化用吸着材
に関する。
更に号″t−1−<け、腎不全東者や悪性腫盈與岩の体
液中に増加し、手根管症候群、アミロイド−シス、弾発
指・肩・膝関節症、皮膚掻痒症、骨障害等の原因となる
β2ミクログロブリンの吸着材に関する。
(従来の技術) 腎不全、像者に血液透析が施行され、約20年の年月が
経過し、手根管症候群等の異常が顕在化してきた。近年
この原因物質が透析では比較的除去し難いβ2ミクログ
ロブリンであシ、その体内蓄積により各種の症状が発現
することが明らかになった。
従来このような中分子量物質の除去の目的で、血液濾過
、透析濾過が用いられているが、除去率が低く、有効に
除去すると大量の補液を必要とする問題点を有した。ま
た除去率を上げるためKは膜のポアーを大きくすれば良
いが、ポアーが少し大きくなると有用タンノぐりである
アルジミンの漏失が生じ、ポアーサイズの制御では中分
子量物質の有効碌選択的除去をなし得ないのが現状であ
る。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記の如き治療用高分子膜技術に基づ
く問題点に鑑み、一般的に普及可能であシ、中分子量物
質、特にβ2ミクログロブリンを高い効率で選択的に吸
着し、非特異的吸着、特にアルブミンの吸着が少々<、
更に補液を必要とせず、微粒子発生等の安全性の問題も
なく滅菌操作も簡単に行なうことができ、全血あるいは
血漿等の体液浄化あるいは再生用に適した吸着材を提供
しようとするものであり、特に全血液等の血液細胞の共
存する体液の浄化用吸着材を提供しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的に沿って鋭意研究した結果、特
定の水不溶性材料と血液適合性重合体との少なくとも二
層構造から々る吸着材が血小板等の血栓性物質の粘着、
活性化を抑制し、かつβ2ミクログロブリンを選択的に
、しかも驚くほど高い効率で吸着することを見い出し、
さらに水不溶性材料は、接触角が少なくとも20度以上
のものが、β2ミクログロブリンを選択的に、しかも高
い効率で吸着することかわかり、本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、接触角が少なくとも20度以上で
ある水不溶性材料と血液適合性重合体との少なくとも二
層構造からなる体液浄化用β2 ミクログロブリンの吸
着材でアシ、血液適合性重合体が含窒素塩基性官能基を
有する重合体である体液浄化用β2ミクログロブリンの
吸着材でるる。
本発明でいうβ2ミクログロブリンとは、通常臨床検査
において酵素免疫法等で測定されるβ2ミクa/ロブリ
ンであるが、よシ詳しくは以下の物性値を有する。
沈降定数    1.68 部分比容積   0.72〜0.73ゴ/f分子量  
   11000〜12000窒素含ffi     
16〜17% 本発明の対象とするβ2ミクログロブリンそのもの、及
び他のタンAりとの複合体を含み、β2ミクログロブリ
ンのアミノ酸配列の一部変異したものも含むものである
本発明で言う接触角とは、水中における固体表面上の空
気泡の接触角であシ、W、 O,Ham出@n、J。
Co11oid Interface Sci 、 、
 40 、219−222(1972) (ダブル・シ
ー・ハミルトン・・ジャーナル・オブ・コロイド・イン
ターフェイス・サイエンス、40゜219−222 (
1972) )、J、D、Andrade、 J、Po
lym、 5cLPolym、  Symp、  、 
 66、 313−336(1979)   (ジェ 
− ・デー・アンPレーP、ジャーナル・オブ・プリマ
ー・サイエンス・ポリマー・シンポジウム、66゜31
3−336(1979) )で示された原理および方法
にしたがい、測定した接触角を言う。従来よく知られて
いる空気中における固体表面上の液滴の接触角測定法は
、親水性材料は、時間の経過とともに接触角の値が変化
し、材料の物性値としては採用しにくい。また、試料は
、シートおよびフィルム状等の成形物を作製し、接触角
の測定温度は25℃とし、10回以上測定し、その平均
値を材料の接触角の値とした。
本発明の吸着材において水不溶性材料の接触角は、β2
ミクログロブリンとの吸着親和性よシ2゜度以上である
必要があり、かつ、微粒子の発生を防止し全血浄化用吸
着材とするため、接触角が少なくとも20度以上である
水不溶性材料に血液適合性重合体を被覆処理することK
よシ、接触角が少なくとも20度以上でらる水不溶性材
料と血液適合性重合体との少なくとも二層構造からなる
体液浄化用β2ミクログロブリンの吸着材にする必要が
ある。
本発明の水不溶性材料の接触角は、水不溶性材料とβ2
ミクログロブリンの疎水性部分との間に働く疎水性相互
作用力等の吸着親和性よ、920度以上である必要があ
り、よシ好ましい接触角の範囲は30度〜95度であシ
、更に好ましくは、40度〜85度である。20度以下
では、疎水性の程度は低くなり、β2ミクログロブリン
との間に働く疎水性相互作用力等の吸着親和性は弱くな
シ、β2ミクログロブリンの吸着効率は低くなる。又、
95度以上になると血液適合性材料との相溶性が低下し
たシ、使用時での水漏れが低下する。
本発明で言う接触角が20度以上の水不溶性材料とは、
水系液体中で固体状であシ、前記で示した方法で測定し
た接触角が20度以上であれば、無機系材料、有機高分
子系材料すべてが含まれるが、血液浄化材料としての溶
出物等の安全性や成形加工性面1シ、有機高分子化合物
が好ましい。
このような例としては、ポリエチレン 、1?リプロピ
レン、ポリテトラフルオロエチレン等のオレフィン系化
合物の重合体並びに共重合体、ポリスチレン、?リメタ
クリレートエステル、プリアクリレートエステル等のビ
ニル系化合物の重合体並びに共重合体、ナイロン6.6
6等の一リアミド系重合体、Iリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系重合体等を例示することができる
この中で、ビニル系化合物の重合体および共重合体がよ
り好ましい。このような例としては、スチレン、p−メ
チルスチレン、p−エテルスチレン等のスチレン系化合
物の重合体、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステル系化合物の重合体および上
記化合物トシビニルベンゼン、(メタ)アクリル酸ジエ
ステル、メタクリロニトリル、ビニルピロリrン、メタ
アクリル酸エステル等のビニル系化合物との共重合体を
例示することができる。
この中で、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ
)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート等の(
メタ)アクリル酸エステル系化合物の重合体および上記
ビニル化合物との共重合体がよシ好ましく用いられる。
さらに、(メタ)アクリル酸エステル系化合物の重合体
および上記ビニル化合物との共重合体で有シ、′(メタ
)アクリル酸エステルを70重量%以上含有するもの、
特にメチルメタアクリレートを70重量%以上含有する
ものが、本発明の水不溶性材料としては、よシ好ましい
結果を与える。
またこれらの有機高分子材料に、1級、2級、3級、4
級の窒素原子を導入したアニオン交換体は、β2ミクロ
グロブリンとの親和性が増加し、好ましく用いられる。
水不溶性材料の形状としては、球状、粒状、膜状、中空
糸状、糸状等いづれも用いられるが、球状、粒状等の粒
子状は、膜状、中空状、糸状の形態よシは、同−容積力
ラムに水不溶性材料を充填した場合、血液と接触する面
積が大きくなシ、βスミクログロブリン除去する効率が
上がる等の理由によシ、好ましく用いられる。
さらに、水不溶性材料が粒子状にあっては、その粒子径
が25〜2500μであるものが、本発明の水不溶性材
料として、より好ましい結果を与える。
粒子径が25μよシ小さいと、粒子と粒子との間隔が小
となシ、全血浄化に用いる場合には、血小板等が付着し
、詰まシやすくなシ、2500μよシ大きいと、血小板
等は付着しにくいが、血液と接触する面積は小となり、
β2ミクログロブリン除去する効率が下がるため、好ま
しくない。
さらに1粒子径が50〜2000μであるものが、本発
明の水不溶性材料として、より好ましい結果を与え、粒
子径が250〜1500μは特に好ましい結果を与える
水不溶性材料の表面及び内部構造は特に限定されないが
、β2ミクログロブリンに接触する実質的な表面積を大
きくできるという理由によシ、多孔質構造が好ましい。
多孔質構造を有する水不溶性材料の表面積とは、窒素ガ
スを用いたl3BT (例えば触媒工学溝座−4、触媒
基礎測定法、触媒学会綿、地人書館、50頁から58頁
)により測定される値をいうが、IQ m2/を以上が
好ましく、かつ細孔の平均孔径が2oXから2000^
の範囲にあることが好ましい。細孔の平均孔径とに、水
銀圧入法(同69頁から73頁)によシ得られる水銀圧
入曲線から計算によって求められる。表面積は大きいほ
どβ2ミクログロブリンの吸着効率が良くなるのである
が、孔径を保ち、かつ構造的に多孔質構造を保てる機械
的強度を持つ範囲でなければならない。
また、1om’17を以下では吸着材として能力が足シ
ない。また平均孔径が20^より小さくなると、β2ミ
クログロブリンの吸着が極端に悪くなる。すなわち、孔
径が小さくなると、多孔性物質の表面積自体は大きくな
る傾向にあるが、β2ミクログロブリンが多孔性材料の
細孔内部まで入れなくなるため、β2ミクログロブリン
に対する実質的な表面積が極端に小さくなってしまい、
β2ミクログロブリンの吸着が悪くなる。逆に孔径が2
000λより大きくなると、β2ミクログロブリンは細
孔内部まで入れるが、多孔性材料の表面積が小さくなる
ため、やはシフ2ミクログロブリンの吸着効率が悪くな
る。
これに対して平均孔径が20Xから2000にの範囲で
は、β2ミクログロブリンが細孔内部まで自由に入るこ
とができ、β2ミクログロブリンが吸着可能な実質表面
積も充分大きいため、β鵞ミクログロブリンの特異的、
効率的吸着が可能となる。
ここで、表面積と平均孔径の範囲は、表面積が10m2
7f以上であり、かつ平均孔径が20Xから2000 
Xであるが、よシ好ましくは表面積が55m2/?以上
であり、かつ平均孔径が45又から1000λの範囲で
ある。さらに望ましくは、表面積が100 m”7を以
上であシ、かつ平均孔径が100又から500λの範囲
である。
本発明で言う血液適合性重合体とは、一般に公知の血液
適合性材料すべてが含まれるが、微粒子の発生の防止、
すなわち水不溶性材料への被覆のし易さと安全性、滅菌
性より(メタ)アクリル酸エステル系重合体、アクリル
アミド系重合体、ポリビニルピロリPン系重合体、ポリ
ビニルアルコール系重合体、エチレン−ビニルアルコー
ル系重合体、エチレン−酢酸ビニル系重合体、硝酸セル
ロース、及びゼラチン等を例示することができる。
微粒子の発生を防止し、血液適合性を一段と向上させ、
更にβ2ミクログロブリンとの親和性を向上させる目的
で、血液適合性重合体として特に含窒素塩基性官能基を
有する重合体が好ましく用いられる。
本発明で言う「含窒素塩基性官能基」とは、酸性水溶液
中で窒素原子上に陽電荷を有し、陽イオンとなりうる官
能基である。このような官能基としては、第1級アミン
基、第2級アミノ基、第3級アミン基、4級アンそニウ
ム基及びピリジル基、′イミダゾリニル基等の含窒素芳
香環基等が挙げられる。したがって、本発明で用いられ
る含窒素塩基性官能基を有する重合体としては、例えば
、ビニルアミン;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリ
ジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、4−ビニルア
ミタソール、N−ビニル−2−エチルイミダゾール、N
−ビニル−2−メチルイミダゾール等の含窒素芳香族化
合物のビニル誘導体;ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、3
−ジメチルアミノ−2−ヒPロキシプロビル(メタ)ア
クリレート等のアクリル酸およびメタアクリル酸誘導体
;N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸アミド
、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリル酸アミド
等のアクリル酸アミドおよびメタアクリル酸アミド訪導
体;p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジエチル
アミノエチルスチレン等のスチレン湧導体;および上記
ビニル化合物をハロゲン化アルキル等によって4級アン
モニウム塩とした誘導体等を含有する重合体が挙げられ
る。
この中で特に好ましいのは、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミンエチル(メタ)アク
リレート、p−・クメチルアミノメチルスチレン、p−
ジエチルアミノエチルスチレン等を含有する重合体が挙
げられる。
さらに、本発明で言う含窒素塩基性官能基を有する重合
体は、ビニル化合物と含窒素塩基性官能基を有する単量
体との共重合体が好ましく、その窒素含量は、0.05
〜3.5重量%であることが好ましい。さらに、窒素含
量が0.1〜2.5重量%であると、よシ好ましい結果
を与える。ここで言う窒素含量とは、上記官能基中の窒
素原子の全重合体中における重量%である。
ここで言うビニル化合物としては、5−ヒドロキシエチ
ルメタアクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリ
レート等のアルキル(メタ)アクリレート類、(メタ)
アクリルアミY、N−メチル(メタ)アクリルアミド等
のアミド類、N−ビニルピロリドン、酢酸ビニル、スチ
レン等が挙けられる。
さらに、ビニル化合物と含窒素塩基性官能基を有する単
量体との共重合体としては、ブロック共重合体、グラフ
ト共重合体、ランダム共重合体等があるが、グラフト共
重合体、ブロック共重合体は、100A〜100μ平均
長のミクロドメイン構造を有するものがその血液適合性
より好ましい。
さらに、上記のビニル化合物と含窒素塩基性官能基を有
する単量体との共重合体は、ランダム共重合体であるの
が共重合体製造の難易、二層構造の安定性、血液適合性
の点より最も好ましい。
本発明で言う二層構造とは、本発明の水不溶性材料に、
一般に公知の方法で血液適合性重合体を被覆処理し、一
層目が水不溶性材料で二層目が血 。
液適合性重合体である構造を言う。二層目以上は、さら
に同種又は異種の血液適合性重合体を被覆処理すること
によシ、多層構造とすることができる。
この様な構造とすることにより、水不溶性材料の微粒子
の発生を防止でき、溶出物等の安全性の問題がなくなる
。血液適合性重合体を選択することにより、微粒子の発
生を防止し、血液適合性を向上させ、更にβ2ミクログ
ロブリンとの親和性を向上させることが出来る。さらに
は、多層構造とすることによシ、より微粒子の発生を防
止し、より血液適合性を向上させ、更にアルジミン等の
有用蛋白を吸着することなくβ2ミクログロブリンとの
親和性をより向上させることが出来るが、β2 ミクロ
グロブリンの到達可能な層構造にしなければならない。
以下、(1)水不溶性材料の製造方法、(2)血液適合
性重合体の製造方法、(3)上記の水不溶性材料と血液
適合性重合体との少なくとも二層構造からなる吸着材の
製造方法、条件等について例示するが、本発明は、この
例示に限定されないのはもちろんである。
(1)水不溶性材料の製造方法 本発明の水不溶性材料の製造方法は、塊状重合、溶液重
合、懸濁重合、乳化重合等の一般的に公知の方法であり
、市販の単量体を購入し、添加剤、重合開始剤および単
量体を溶解あるいは懸濁、乳化する溶媒と共に、それぞ
れの重合体の製造方法で行々われる。例えば、スチレン
〜ジビニルベンゼン共重合体では、スチレン、エチルベ
ンゼン、ジビニルベンゼンおよびトルエン、オクタツー
ルおよびAIBN (アゾビ゛スイソブチロニトリル)
共存化のもとで攪拌することにより、球径50〜100
0μ程度の多孔質粒子を作ることができる。また、懸濁
重合系でのラジカル重合によっても、各種粒子径、孔径
の粒子を作ることができる。
(2)血液適合性重合体の製造方法 本発明の重合体を製造するのに特に制限はなく、単量体
によるラジカル重合、アニオン重合などを始めとする付
加重合、開環重合、脱ハロゲン化水素による重合、縮合
反応々どを用いることができる。さらには、ポリマー反
応による方法も採用できる。例えば、所定の原料、if
’ リマーに既知の方法でアミノ化したり、あるいは必
要によりヒドロキシル基を導入したりすることができる
。グラフトポリマーを製造する場合には、マクロマーと
他のモノマーの共重合によって得ることもできるし、忘
^半百飢f♂ラフト反広卆行外らとμ東面鮨〒6る。
(3)上記の水不溶性材料と血液適合性重合体との少な
くとも二層構造からなる吸着材の製造方法および条件 スプレー法、浸漬性等公知の被覆方法すべてが用いられ
る。ここでは、浸漬法の詳細を説明する。
あらかじめ血液適合性重合体を重合体の溶媒に溶解した
溶液を作製する。重合体の溶媒は、重合体を均一に溶解
せしめ、水不溶性材料面への重合体の含浸または塗布を
容易にする溶媒であり、本発明においては、基本的には
、上記重合体を溶解しうる溶媒であれば、全て利用可能
である。適当な溶媒は除去のしやすさ、微量に残留した
場合の安全性等を考慮して選択しなければならない。本
発明では、このような溶媒として、メタノール、エタノ
ール等の低級アルコール、アセトンおよびジメチルホル
ムアミドならびにこれらと水との混合物が好ましい。
この溶液に各種球径の水不溶性材料を窒素雰囲気下で室
温の下、約5分間浸漬した後(時々攪拌する)、グラス
フィルター上で過剰の溶液を吸引除去してから、送入窒
素ガス量と吸引窒素ガス量のノ々ランスをとシながら2
0分間グラスフィルター上で窒素乾燥する。次いで、真
空乾燥機の中で、室温、755 ttmHf以上の条件
で24時間乾燥する。
二層以上の吸着材を作製する場合は、上記の操作で作製
された水不溶性材料と血液適合性重合体との二層構造か
らなる吸着剤を水不溶性材料として、上記で示された操
作をくり返すことによって達成される。ここで使用され
る血液適合性重合体は、二層目で使用された血液適合性
重合体と同種でも異種でも使用することが出来る。
以下に本発明の全面浄化用β2ミクログロブリンの吸着
剤の使用方法について例示するが、本発明は、この例示
に限定されないものはもちろんである。
本発明の吸着材は単独で使用してもよく、また他の吸着
材と混合もしくは積層して使用しても良い。他の吸着材
としては吸着型人工腎臓に用いられる活性炭等を例示す
ることができる。これによシ吸着材の相乗効果によるよ
り広範な臨床効果が期待できる。吸着材容積は、体外循
環に用いる場合、50〜600M1程度が適当である。
本発明の吸着材を体外循環で用いる場合には、大路次の
二連シの方法がある。一つには、体内から取り出した血
液を直接該装置に通過させ、浄化する方法であシ、他の
一つは体内から取シ出した血液を遠心分離器もしくは脱
型rkL−’fft分離器を使用して、血漿成分と血球
成分とに分離した後、血漿成分を該装置に通過させ、浄
化した後、血球成分と合わせて体内にもどす方法である
。本発明の吸着材は、直接血液浄化法に特に好適に用い
られる。
また、血液もしくは血漿の通過速度については、該吸着
材の吸着能率が非常に高いため、吸着材の粒度を粗くす
ることができ、また充填車を低くできるので、吸着材層
の形状の如何にか\わりなく、高い通過速度を与えるこ
とができる。そのため多量の体液処理をすることができ
る。
血液及び血漿等の体液の通液方法としては、臨床上の必
要釦応じ、あるいは設備の装置状況に応じて、連続的に
通液してもよいし、また断続的に通液使用してもよい。
本発明の吸着材は、以上述べてきたように、体液中のβ
2ミクログロブリンを高い効率かつ特異的に吸着除去し
、簡便かつ安全である。
本発明は、自己血液、血漿等の体液を浄化、再生する一
般的な用法に使用可能でアシ、腎不全、悪性腫瘍等にお
いて体液中に蓄積するβ2ミクログロブリンの吸着、除
去に有効かつ安全、確実に使用できるものである。
(実施例) 次に実施例によシ本発明をさらに詳細に述べる。
実施例1 水不溶性材料として、ナイロン6/6、ポリメチルメタ
アクリレート、ポリスチレン、ポリエチレンのシート(
厚み200μ)を作製し、水中における空気泡の接触角
を測定した。次に2−ヒドロキシエチルメタアクリレー
トの重合体(Aldrich(アルPリッチ)社製)の
2%wt/vメタノール溶液を作製し、この溶液100
 mlに対し、上述のシ) (20crItX 10c
mを3w+X3w+に切断する)を5m1n浸漬した後
(時々攪拌する)、グラスフィルター上で過剰の溶液を
吸引除去してから、送入窒素ガス量と吸引窒素ガス量の
・ζランスをとυながら20分間グラスフィルター上で
窒素乾燥する。次いで、真空乾燥機の中で、室温、75
5Hmf以上の条件で24時間乾燥した。この操作によ
シ、吸着材が作製される。
次に、健康人の血漿3ゴに対し、前述で作製した吸着材
を混合後、37℃で1時間振盪し、前後の血漿中のβ2
ミクログロブリンとアルブミンを定量した。β2ミクロ
グロブリンはRIA法、アルブミンはBCG法を用いた
表−1に37℃で1時間振a前後の血漿中のβ2ミクロ
グロブリン、アルブミンの定量結果を示し、表−2に使
用した材料の概略を示した。
以下余白 表−2 実施例2 水不溶性材料としてポリスチレン、ポリメチルメタアク
リレート(実施例1と同一)を用い、血液適合性材料と
して2−ヒドロキシエチルメタアクリレートとジエチル
アミノエチルメタアクリレートとのランダム共重合体(
2−ヒドロキシエチルメタアクリレートの含有量90m
oj1%)と2−ヒドロキシエチルメタアクリレートと
N 、 N’−ジエチル−N−(4−ビニルフェネチル
)エチレンジアミンとのグラフト共重合体゛(2−ヒド
ロキシエチルメタアクリレートの含有量95m0℃%)
を用いた以外は、実施例1と同様な方法で吸着材を得た
評価結果を表−3に、使用した材料の概略を表−4に示
す。
以下余白 表−4 実施例3 水不溶性材料としてメチルメタアクリレ−トルジビニル
ベンゼン共重合体(80:20重量%)、スチレンへジ
ビニルベンゼン共重合体(80: 201i量%)の各
々のシート及び420〜800μの粒子を作製し、水中
における空気泡の接触角を測定した。
次に、2−とドロキシエチルメタアクリレートの2%W
t/vメタノール溶液を作製し、この溶液100 ml
に対し、上述の粒子3Srnlを5m1n?2潰した後
(時々攪拌する)、グラスフィルター上で過剰の溶液を
吸引除去してから、送入窒素ガス量と吸引窒素ガス量の
・ζランスをとシながら20分間グラスフィルター上で
窒素乾燥する。次いで、真空乾燥機の中で、室温、75
5 w H9以上の条件で24時間乾燥した。この操作
によシ、吸着材が作製される。
次K、腎不全患者血漿と吸着材を6=1の容積比で混合
後、37℃で1時間振盪し、前後の血漿中でβ2ミクロ
グロブリンとアルブミンを定量した。
β鵞ミクログロブリンはRIA法、アルブミンはBOG
法を用いた。
評価結果を表−5に、使用した材料の概略を表−6に示
す。
以下余白 次に、血液適合性の評価として、血小板通過性の評価を
行なった。評価方法を以下に述べ、その結果を表−7に
示す。
血小板通過性の評価 A)評価用カラムの作製 先に、作製した吸着材を直径5問φ、長さ10閣の円筒
形カラムに、真空度200〜300mHPの吸引下で生
理食塩水を流しながら充填する(カラムの入口、出口に
Fi80メツシュのポリエステルメツシュがとりつけで
ある)。次いで、16時間静置する。
B)人血の通液および血小板通過性の算出上記の評価用
カラム(カラム内容量0.2m1)に、0.1ml/m
inの速度で20分間、ヘパリン加生食(1unit 
/ me ;ヘパリン濃度)をシリンジ型マイクロポン
プで流す。次いで、人の末梢血(15unit/罰;ヘ
パリン濃度)を室温(20℃)で、0.1肩e/min
の速度で流す。カラム内生食がカラム出口より押し出さ
れた時点をサンプリングの0時間として、カラム出口よ
りエチレンジアミン四酢や=すトリウム入シのサンプル
ビンで血液のサンプリングを行なう。サンプリングを終
了した後、2時間以内なりREOHBR−0RONKI
TE法で、カラム人口およびカラム出口の血小板Vと形
態変化を測定した。
表−7 実施例4 血液適合性材料として、2−ヒドロキシエチルメタアク
リレートとジエチルアミノエチルメタアクリレートのラ
ンダム共重合体(2−ヒドロキシエチルの含有f 70
 mof1%)と2−ヒドロキシエチルメタアクリレー
トとN、N’−ジエチル−N−(4−ビニルフェネチル
)エチレンジアミンとのグラフト共重合体(2−ヒドロ
キシエチルメタアクリレートの含有ffkg 5 mo
A%)を用い之以外は、実施例3と同様な方法で吸着材
を得た。
評価結果を表−8、表−9に示す。
以下余白 又、実施例3〜4の全試料について、カラム入口、出口
側での血液中の血小板形態変化を顕微鏡で観察したが、
カラム入口、出口側での血小板の形態変化は、はとんど
見受けられなかった。
比較例1 吸着材として、血液適合性材料を被覆せずに、実施例3
で使用したメチルメタアクリレ−トルジビニルベンゼン
共重合体粒子とスチレン−ジビニルベンゼン共重合体粒
子を用い、実施例3と同様な方法で評価した。評価結果
を表−10,IIK示す。
以下余白 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、接触角が20度以上で
ある水不溶性材料と血液適合性重合体との少なくとも二
層構造からなる吸着材が血小板等の血栓性物質の粘着、
活性化を抑制し、かつ全血あるいは血漿等の体液中のア
ルブミン等の有用蛋白を除去することなく、β2ミクロ
グロブリンを選択的に、しかも驚くほど高い効率で吸着
除去することがわかる。本発明の吸着剤は、特に血小板
等の血栓性物質の粘着、活性化が少なく、微粒子、溶出
物等の安全性の問題がない為、よシ安全でかつ簡便に全
血での体外循環治療に使用出来る。
そのため、自己血液、血漿等の体液を浄化、再生する一
般的な用法に使用可能であり、腎不全、悪性Hit f
f3等において体液中に蓄積するβ2ミクログロブリン
の吸着、除去に有効かつ安全、確実に使用できるもので
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 接触角が少なくとも20度以上である水不溶性材料
    と血液適合性重合体との少なくとも二層構造からなるこ
    とを特徴とする体液浄化用β_2ミクログロブリンの吸
    着材 2 血液適合性重合体が含窒素塩基性官能基を有する重
    合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の体液浄化用β_2ミクログロブリンの吸着材
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