JPS6225883Y2 - - Google Patents

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JPS6225883Y2
JPS6225883Y2 JP1981197911U JP19791181U JPS6225883Y2 JP S6225883 Y2 JPS6225883 Y2 JP S6225883Y2 JP 1981197911 U JP1981197911 U JP 1981197911U JP 19791181 U JP19791181 U JP 19791181U JP S6225883 Y2 JPS6225883 Y2 JP S6225883Y2
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extinguishing
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fire
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JP1981197911U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自己消火型電解コンデンサに係り、
例えば防爆弁の作動時等の引火等で生ずる電解液
の火災の自己消火に関する。
〔従来の技術〕
一般に、電解コンデンサにおいて、電解コンデ
ンサ素子の電極箔間に挿入されるセパレータ紙、
電解コンデンサ素子に含浸させる電解液及び外装
ケースの開口部を封止する封口材料は可燃性材料
で形成されており、これらは電極間の誤接続や短
絡事故等で生じた火花や隣接する他の電子部品の
火災等の引火によつて燃えるおそれがある。各種
電子機器の小型化で、電子部品の実装間隔が極め
て狭く成つており、各電子部品の火災は隣接する
部品を破壊する。そして、一旦火災が発生すると
その被害は大きく、電子部品の交換だけでは電子
機器の機能を修復することができない場合が少な
くない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このため、電解コンデンサでは、外装部材及び
封口部材を難燃性材料で形成することによる難燃
化が試みられているが、封口部材及び外装部材を
難燃化しても、電解コンデンサ素子に含浸されて
いる電解液が可燃性であることには変わりがな
く、このため防爆弁が作動した場合等、電極間に
生ずる火花等の引火で電解液が燃えるおそれがあ
り、電解コンデンサの難燃化対策としては不十分
であつた。
そこで、この考案は、防爆弁の作動時に飛び出
す電解液を多孔体層に吸収して冷却し、電解液の
発火の抑制ないし消火を可能にした自己消火型電
解コンデンサの提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の自己消火型電解コンデンサは、電解
コンデンサ素子2を封入する外装ケース4の外表
面部に難燃性又は不燃性の多孔体層10を設置
し、この多孔体層10に消火薬剤を含浸又は塗布
したものである。
〔作用〕
このように構成すると、外装ケース4の外表面
部を難燃化ないし不燃化することができ、仮に、
電解液が発火した場合にも多孔体層10に含浸し
た消火薬剤によつて自己消火が可能である。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。
第1図はこの考案の自己消火型電解コンデンサ
の実施例を示す。
電解コンデンサ素子2を封入している外装ケー
ス4は、アルミニウム板等を成形加工して有底円
筒状に形成されている。この外装ケース4の底面
部には断面V字状の切溝から成る防爆弁6が設け
られ、この外装ケース4の開口部は弾性材料で形
成された封口部材8で封止されている。そして、
この外装ケース4の外表面部は石綿、ガラスクロ
ス等の無機質材料で形成された不燃性の多孔体層
10で被覆されている。
また、封口部材8には外部接続用の電極端子1
2,14がリベツト16で固定され、各電極端子
12,14には電解コンデンサ素子2から引き出
された電極用タブ18,20が個別にリベツト1
6の加締めによつて電気的に接続されている。
このように外装ケース4の外表面部に多孔体層
10を形成すれば、電極間の逆接続や短絡等によ
る過電流の通流で外装ケース4の内圧が異常に上
昇して防爆弁6が作動した場合、防爆弁6から飛
び出した電解液は、多孔体層10の内部及び表面
部に多孔体組織の毛細管現象によつて浸透し、且
つ浸透した電解液は広範囲に拡散するため、高温
化している電解液は引火点温度以下に冷却され、
また、このとき電極間で生じていた火花の引火等
で電解液が燃えている場合には、前記冷却作用で
迅速に消火される。このとき、このような消火作
用とは別に、外装ケース4から飛び出す電解液は
多孔体層10に吸収されるために飛翔力が弱めら
れ、隣接する他の部品への電解液の付着が妨げら
れるものである。
この実施例の電解コンデンサでは、多孔体層1
0を石綿又はガラスクロス等の無機質材料で形成
したが、多孔体層10はフツ素樹脂等の不燃性材
料で形成し、或いは電解コンデンサの容量等を勘
案して難燃性材料等を用いて形成しても同様の効
果を得ることができる。
そして、この多孔体層10に、一般に消火薬剤
として使用されている薬剤、例えば珪酸ナトリウ
ム、焼明ばん、尿素、塩化アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、無水炭酸ソーダ等を外装ケース4を
形成する材料との関係で1または2以上を選択し
て含浸又は塗着する。例えば、外装ケース4がア
ルミニウムで形成される場合、その表面に形成さ
れた多孔体層10に、消火薬剤として珪酸ナトリ
ウム、焼明ばん等を選択して含浸又は塗布する。
したがつて、このように難燃性又は不燃性の多孔
体層10に消火薬剤を併用すれば、両者の有する
消火作用を相乗的に利用でき、電解液の火災を迅
速に消火することができるのである。
これらの消火薬剤の消火作用及び混合する薬剤
の相互作用は次のとおりである。
(a) 珪酸ナトリウム及び焼明ばん 珪酸ナトリウム及び焼明ばんは化合して無水
珪酸アルミニウムを生じるが、この無水珪酸ア
ルミニウムは延展性に優れ、極めて薄い被膜状
になつて発火部分を覆い、消火及び他への引火
が防止でき、防爆弁の作動で飛び出した電解液
の燃焼防止に効果的に作用する。
(b) 硫酸アンモニウム(NH42SO4 硫酸アンモニウムは加熱によつてアンモニア
(NH3)と硫酸(H2SO4)に分解され、この結
果、生成されるアンモニアは冷却作用を有し、
加熱している外装材料の冷却の他、引火した電
解液の消火が可能になる。
(c) 炭酸ソーダNa2CO3 この炭酸ソーダは硫酸(H2SO4)と化合して
硫酸ナトリウム(Na2SO4)と炭酸を生成し、炭
酸(H2CO3)は水と炭酸ガスに分解される。炭
酸ガスは窒息作用即ち酸素供給を遮断する作用
を成し、また硫酸ナトリウムと水は冷却作用を
生ずる。
(d) 尿素CO(NH22 尿素は電解液中の水或いは消火薬剤の中に水
を生成する薬剤を混合した場合には生成水と電
解コンデンサが発生する熱とによつて炭酸ガス
(CO2)とアンモニア(NH3)に分解される。炭
酸ガスは発火部分への酸素遮断、アンモニアは
前記と同様に冷却作用を生ずる。
(e) 塩化アンモニウムNH4C1 塩化アンモニウムは加熱によつてアンモニア
(NH3)塩酸(HC1)に分解され、アンモニアは
冷却能力が高く、高温化した電解液を効果的に
冷却することができる。なお、消火薬剤にこの
塩化アンモニウムと前記炭酸ソーダを混合して
使用した場合、炭酸ソーダは塩化アンモニウム
の分解によつて生じた塩酸(HC1)と化合して
食塩(NaC1)、水及び炭酸ガス(CO2)を生成
し、この生成水は冷却水となり、炭酸ガスは発
火部分に対する酸素の供給を遮断するように機
能する。
このような消火作用を有する消火薬剤の1又は
2以上を選択して多孔体層10に含浸または塗布
し、或いは外装ケース4の外表面に塗布して消火
薬剤層22を形成すれば、アンモニア、炭酸ガス
及び生成水や水蒸気の発生等による冷却作用や酸
素遮断で消火作用が生じ、前記多孔体層10との
冷却による消火作用と相俟つて迅速且つ確実なる
消火作用が得られることが分る。
また、前記実施例の場合、消火薬剤層22は外
装ケース4の外周面に消火薬剤を塗布して形成し
たが、第3図に示すように外装ケース4を覆う袋
状の外装スリーブ24及び底面板26を前記多孔
体層10を形成する難燃性又は不燃性の多孔材料
で形成して多孔体層10とし、その内部に消火薬
剤を充填して前記実施例と同様に外装ケース4の
外面部に消火薬剤層22を形成してもよい。この
ように構成すれば、前記実施例と同様に消火作用
が得られるとともに、個々の外装ケース4に消火
薬剤を塗布する手数がなく、外装ケース4に必要
に応じて消火薬剤層22を形成することが可能に
なる。
なお、この考案は外装ケースがアルミニウムで
形成される場合は勿論のこと、合成樹脂等の可燃
性の材料で形成される場合にも適用でき、このよ
うな可燃性材料を用いた場合でも発火の被害を最
小限に抑えることが可能になる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、外装
ケースの外表面に難燃性又は不燃性の多孔体層を
設置し、この多孔体層に消火薬剤を含浸又は塗布
したので、防爆弁の作動等で可燃性の電解液が飛
び出した場合、その電解液は多孔体層の内部に吸
収されて冷却され、電解液の火災を迅速に消火す
ることができるとともに、消火薬剤の作用によつ
て確実に電解液の火災を消火でき、隣接する他の
電子部品の破壊を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の自己消火型電解コンデンサ
の実施例を示す断面図、第2図はこの考案の自己
消火型電解コンデンサの他の実施例を示す断面図
である。 2……電解コンデンサ素子、4……外装ケー
ス、10……多孔体層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電解コンデンサ素子を封入する外装ケースの
    外表面部に難燃性又は不燃性の多孔体層を設置
    し、この多孔体層に消火薬剤を含浸又は塗布し
    たことを特徴とする自己消火型電解コンデン
    サ。 (2) 前記多孔体層は石綿、ガラスクロス、フツ素
    樹脂等で形成したことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載の自己消火型電解コ
    ンデンサ。 (3) 前記消火薬剤は、珪酸ナトリウム、焼明ば
    ん、塩化アンモニウム、尿素、無水炭酸ソーダ
    又は硫酸アンモニウムの何れか1又は2以上の
    薬剤を用いたことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の自己消火型電解コンデ
    ンサ。
JP19791181U 1981-12-28 1981-12-28 自己消火型電解コンデンサ Granted JPS58103143U (ja)

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JP19791181U JPS58103143U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 自己消火型電解コンデンサ

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0349396Y2 (ja) * 1986-04-01 1991-10-22
JPH085544Y2 (ja) * 1989-08-21 1996-02-14 ニチコン株式会社 電解コンデンサ

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JPS5585020A (en) * 1978-12-20 1980-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Sheathed container for electronic part or like and method of fabricating same
JPS5585019A (en) * 1978-12-20 1980-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Sheathed container for electronic part or like and method of fabricating same

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JPS58103143U (ja) 1983-07-13

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