JPS62257139A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPS62257139A
JPS62257139A JP10150086A JP10150086A JPS62257139A JP S62257139 A JPS62257139 A JP S62257139A JP 10150086 A JP10150086 A JP 10150086A JP 10150086 A JP10150086 A JP 10150086A JP S62257139 A JPS62257139 A JP S62257139A
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JP
Japan
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film
cartridge
claw
locking
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP10150086A
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English (en)
Inventor
Harumi Tanaka
晴美 田中
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パトローネ室内でパトローネ軸に沿った軸芯
周りにフィルムを回動させるフィルム回動機構、及び、
パトローネ室からフィルム露光部へのフィルム送出し通
路にフィルムの先端を案内して差し込むフィルム差込案
内機構を備えたカメラに関する。
〔従来の技術〕
従来のカメラでは、パトローネ室は単にフィルムパトロ
ーネを収容する機能のみを有するものであり、このカメ
ラにフィルムを装填するには、フィルムパトローネをパ
トローネ室に収容した後、フィルムパトローネから出て
いるフィルムの先端を使用者が手で持って、パトローネ
室からフィルム露光部に至る経路に位置させる必要があ
る。その後は、フィルム巻上げレバーを手動操作するこ
とで、例えばスプロケットが駆動されてフィルムはスプ
ールに巻き付けられるように構成されているものが多く
、以上でフィルムの装填が完了する。
一方、近年、モータドライブ装置等を含め、フィルムの
巻上げや巻戻しを自動的に行う自動フィルム送り装置を
備えたカメラも多種作られている。この自動フィルム送
り装置を備えたカメラにおいては、−m的に、フィルム
パトローネから出たフィルムの先端を使用者が持って所
定の経路に位置させた状態で、パトローネ室の蓋を兼ね
る裏蓋を閉鎖する等すれば、自動的にフィルムが送られ
てスプールに巻き付き、フィルムの装填が完了するよう
に構成されているものが多い。
しかしながら、上述したいずれのカメラの場合でも、フ
ィルムパトローネから出たフィルムの先端を、使用者が
所定の経路に位置させる作業が必要であることには変わ
りがない。そこで、先に、本出願人は、フィルムパトロ
ーネをパトローネ室に収容すれば、フィルムが自動的に
パトローネ室から送り出され、使用者がフィルムを手に
持って所定の経路に位置させる作業をなくせるようにし
たものを提案した。
このものは、フィルムをパトローネ室内でパトローネ軸
に沿った軸芯周りに回動させ、パトローネ室からフィル
ム露光部へのフィルム送出し通路にフィルムの先端を導
くようにしたものである。例えば、フィルムを回動させ
るのに、パトローネ軸を駆動回転させ、パトローネ室の
内周壁に形成したガイド面によって、この内周壁に当接
するフィルムの先端をフィルム送出し通路に摺動案内す
るようにしたものである(例えば、特願昭60−298
912号参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した構成による場合には、次のような問題
があった。
つまり、フィルムパトローネから出ているフィルムの先
端部分は、通常カールしているが、このカールの度合は
、メーカにより、或いは、フィルムの種類により、様々
に異なっている。
また、パトローネ室にフィルムパトローネを収容する前
に、使用者がフィルムパトローネからフィルムを不用意
に引き出して再度フィルムパトローネ内に押し込むこと
で、カールの状態が変化したり、極端な場合には、フィ
ルムが折れていることもある。
このようなフィルムを持つフィルムパトローネがパトロ
ーネ室に収容された場合には、フィルムの先端がパトロ
ーネ室の内周壁に当接しないことがある。そのため、フ
ィルムをパトローネ室内で回動させてもその先端がフィ
ルム送出し通路に導かれずにフィルムの搬送が不能にな
る虞れがある。
本発明の目的は、上記実情に濫み、フィルムパトローネ
から出たフィルムの先端のカールの状態に拘らず、パト
ローネ室に収容されたフィルムパトローネから出たフィ
ルムの先端を、確実にフィルム送出し通路に導けるよう
にすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるカメラの特徴構成は、パトローネ室内でパ
トローネ軸に沿った軸芯周りにフィルムを回動させるフ
ィルム回動機構、及び、パトローネ室からフィルム露光
部へのフィルム送出し通路にフィルムの先端を案内して
差し込むフィルム差込案内機構を備え、このフィルム差
込寥内機構として、フィルムの先端が係止される爪を、
フィルムパトローネの外周壁に当接する係止位置と、係
止されたフィルムの先端が前記フィルム送出し通路内に
位置する係止解除位置とに亘って位置変更自在に設け、
この爪を係止位置側に付勢する付勢機構を設け、この爪
に、この爪が係止位置にあるときにパトローネ室の内周
壁とフィルムパトローネの外周壁との間に亘って位置し
てフィルムの先端をその回動に伴って前記爪のフィルム
係止部に向かって摺動案内する係止ガイド面を形成し、
前記爪の係止解除位置への移動に伴ってフィルムが当接
することで、フィルムの先端を爪のフィルム係止部から
離脱させてフィルム送出し通路内に案内するフィルム送
出しガイド手段を設けたことにある。
〔作 用〕
つまり、付勢機構により付勢されて爪がフィルムパトロ
ーネの外周壁に当接しており、この係止位置で爪に形成
された係止ガイド面はパトローネ室の内周壁とフィルム
パトローネの外周壁との間に亘って位置しているから、
フィルムパトローネに巻き付いたフィルムの先端は、フ
ィルムパトローネの外周壁近くにある場合でも、パトロ
ーネ室の内周壁近くにある場合でも、直接フィルム係止
部に達するか、或いは、フィルムが回動されるのに伴っ
て係止ガイド面に当接することで摺動案内され、必ず爪
のフィルム係止部に係止される。
そして、フィルムがパトローネ室内でさらに回動される
と、フィルムはパトローネ室のI]力方向膨らむが、パ
トローネ室の内周壁に当接すれば以後は膨らまず、フィ
ルムを回動させる力が、爪のフィルム係止部に加えられ
ることとなる。この力を受けて、爪は付勢機構の付勢力
に抗してフィルム送出し通路の方に移動する。そして、
例えば、この爪の移動範囲の終端近くにおいて、フィル
ム送出し通路の側壁にフィルム送出しガイド手段として
の送出しガイド面を形成しておくことで、フィルムの先
端は、この送出しガイド面に当接することでフィルム係
止部から雌脱し、確実にフィルム送出し通路内に位置す
ることとなり、手動で操作されるフィルム巻上げ機構や
自動フィルム巻上げ装置等へと送り出されるのである。
〔実施例〕
以下に、図面に基づいて、本発明の詳細な説明する。
第5図は本発明によるカメラ(CA)の下方からの斜視
図である。
このカメラ(CA)は、カメラボディ(1)前面のほぼ
中央に設けられた撮影レンズ(2)の上方(第5図では
下方)に、フラッシュ発光窓(3)、ファンイブ窓(4
)、及び、被写体輝度検出用受光窓と兼用される被写体
距離測定用窓(5)を備えている。
カメラボディ(1)下面の端部には、パトローネ室(6
)に対するほぼ円形の開口(7)が形成されている。パ
トローネ室(6) は、フィルムパトローネ(JISに
規定される135型フイルムパトローネ)(P)を、パ
トローネ軸(Px)が突出する側を挿入先端側(第5図
では下方)にして収容するようになっている。そして、
パトローネ室(6)の開口(7)を開閉するM(8)が
、軸芯(xl)周りでの回動自在にカメラボディ(1)
に取り付けられ、この蓋(8)を閉鎖位置においてロッ
クするロックレバ−(9)が、開口(7)に隣接して設
けられている。
この、ロックレバ−(9)は、蓋(8)を閉鎖位置にロ
ックするロック位置と、ロック解除位置との間で回動す
るように支持されている。そして、第4図に示すロック
位置においては、その作用部(9a)により、カメラ(
CA)の内部に設けられた常開のロックスイッチ(S3
)を閉成するようになっている。また、ロックレバ−(
9)の軸(9b)には、カメラボディ(1)との間に介
装されてカメラ(CA)内部を水密構造にする0リング
(10)が嵌められている。なお、ロックレバ−(9)
をロック位置に係止する係止部材を別途設けても良い。
第3図及び第4図に示すように、蓋(8)の内壁には、
環状の0リング(11)が保持されていて、M(8)が
第3回に示す閉鎖位置にあるときには、このOリング(
11)が蓋(8)とカメラボディ(1)との間に位置す
ることで、カメラ(CA)内部が水密状態に保たれるよ
うになっている。
また、M(8)の内壁には、軸(8a)が立設されてお
り、この軸(8a)の先端に、円錐形の案内部材(12
)が回転自在に支持されている。この案内部材(12)
は、フィルムパトローネ(P)がパトローネ室(6)に
収容された状態で、突出していない側の筒状のパトロー
ネ軸(以下、下部パトローネ軸と称する) (Pxb)
に係合して、フィルムパトローネ(P)の径方向の位置
決めをするようになっている。
さらに、このM(8)の軸(8a)には、回転阻止板(
13)が回転自在に設けられている。回転阻止板(13
)の図中下面には、蓋(8)が閉鎖位置にある状態で、
パトローネ室(6)に収容されたフィルムパトローネ(
P)の下側端面(Pb)に当接する、環状の弾性摩擦部
材(14)が付設されている。また、回転阻止板(13
)の図中下面には、第6図に示すように、鋸歯状の突起
(13a)が形成されている。
一方、M(8)の内壁には、一対の仮バネ(15)が取
り付けられており、この一対の仮ハネ(15)の遊端側
が、夫々回転阻止板(13)の突起(13a)に弾性的
に当接している。そして、回転阻止板(13)は、この
板バネ(15)の弾性により下方へ付勢されるとともに
、この仮バネ(15)の先端が突起(13a)の直立面
に当接することで、第6図における反時計方向への回転
を阻止されるようになっている。
つまり、フィルムパトローネ(P)は、パトローネ室(
6)に収容された状態で、弾性摩擦部材(14)とフィ
ルムパトローネ(P)の下側端面(Pb)との間の摩擦
力を越える力が加えられない限り、フィルムの巻戻し方
向には回転しないようになっている。
また、第1図ないし第4図に示すように、パトローネ室
(6)の底部には、3本の案内レバー(16)、パトロ
ーネ検知ピン(17)、及び、フィルムパトロ−2,(
P)の突出する側の筒状のパトローネ軸(以下、上部パ
トローネ軸と称する)(Pxt)内に係入してパトロー
ネ軸(Px)に回転駆動を伝える駆動軸(18)が設け
られている。
3本の案内レバー(16)は、パトローネ室(6)の周
方向に互いに120@づつ位相を異ならせて配置されて
いる。各案内レバー(16)は、パトローネ室(6)の
底面(6a)から約50″起立した第4図に示す起立位
置と、底面(6a)に形成された溝(6b)内に入り込
む第3図に示す退避位置とに亘って、回動自在に取り付
けられている。そして、スプリング(図示せず)により
、夫々、起立位置側に付勢されている。
3本の案内レバー(16)は、装填されたフィルムパト
ローネ(P)がパトローネ室(6)の奥へ挿入されるの
に伴い、上部パトローネ軸(Pxt)周りの上側端面(
Pt)との当接で前記スプリングの付勢力に抗して退避
位置へ押動されつつ、その先端によって、上部パトロー
ネ軸(Pxt)をパトローネ室(6)の中心方向へ押動
し、上部パトローネ軸(Px t)に駆動軸(18)が
係入されるように案内する。なお、案内レバー(16)
の本数は、3本に限定されるものではなく、フィルムパ
トローネ(P)の上部パトローネ軸(Pxt)をパトロ
ーネ室(6)の中心方向に案内するのに支障のない本数
であればよい。
パトローネ検知ピン(17)は、パトローネ室(6)の
底面(6a)からパトローネ室(6)に突出する突出位
置と、パトローネ室(6)から退避する退避位置とに亘
って、出退自在に取り付けられており、スプリング(1
9)により突出位置側に付勢されている。このパトロー
ネ検知ピン(17)は、パトローネ室(6)に挿入され
るフィルムパトローネ(P)の上側端面(Pt)に押さ
れて退避位置に移動し、常開の装填スイッチ(S2)を
閉成するようになっている。
駆動軸(18)は、突起部(18a)、上部パトローネ
軸(Pxt)内に係入可能な幅の板部(18b)、及び
、ギヤ(G26)に結合された伝動軸(20)に外嵌す
る筒状部(18c)等からなっている。そして、筒状部
(18c)に形成した長手方向の長孔(18d)に、前
記伝動軸(20)の周面に設けたビン(20a)が嵌合
しており、この駆動軸(18)は、全体として、伝動軸
(20)に対して軸方向への摺動が可能に、かつ、伝動
軸(20)と一体的に回転するように構成されている。
また、この駆動軸(18)は、スプリング(21)によ
りフィルムパトローネ(P) 側(図中では上側)に付
勢されている。そして、板部(18b)は、上部パトロ
ーネ軸(Pxt)内の溝(図示せず)に係合することで
、パトローネ軸(Px)に駆動を伝達することができる
ようになっている。
パトローネ室(6)は、第7図(イ)ないしくへ)に示
すように、はぼ円筒形状に形成されており、フィルム引
出部(Pa)を有するフィルムパトローネ(P)が、パ
トローネ軸(Px)周りに回動できる内径を有している
。即ち、パトローネ室(6)の内径を[DI] 、フィ
ルムパトローネ(P)の中心からフィルム引出部(Pa
)の最外縁までの距離を[d、]とすれば、 Dt>2d+ である。
また、第7図(イ)ないしくへ)に示すように、カメラ
(CA)の内部には、パトローネ室(6)の他、フィル
ム搬送機構(FT)を構成するフィルム搬送用ローラ(
22)と圧接ローラ(23)、撮影レンズ(2)、シャ
ッタ(24) 、フィルム露光部(25) 、フィルム
圧着′Fi、(26)、フィルム計測用スプロケット(
27)、スプール室(28)、モータ(M)を内蔵する
スプール(29)、フィルム案内レバー(30)、及び
電池(E)を収納する電池室(31)が設けられている
パトローネ室(6)の側壁には、フィルムパトローネ(
P)の軸方向に沿って、スリット形のフィルム送出し口
(6c)が形成されている。フィルム搬送用ローラ(2
2)と圧接ローラ(23)とは、何れもその周壁が弾性
ゴム材料からなり、フィルム送出し口(6c)の近傍に
配設されている。そして、フィルム送出し口(6c)か
らフィルム搬送用ローラ(22)と圧接ローラ(23)
とに至る部分に、フィルム送出し通路(FP)が形成さ
れている。
フィルム搬送用ローラ(22)はモータ(1’l)によ
り駆動される軸(22a)に固定されている。また、圧
接ローラ(23)は、回転自在に支持されてフィルム搬
送用ローラ(22)に圧接されている。そして、フィル
ム搬送用ローラ(22)が回転することにより、両ロー
ラ(22) 、 (23)に挟まれたフィルム(F)が
、回転方向に従って、図中左右方向に搬送されるように
なっている。
フィルム計測用スプロケット(27)は、フィルム(F
)が搬送される際に、フィルム(F)のパーフォレーシ
ョンに係合して回転し、後述するように、フィルムカウ
ンタ(39)を駆動するとともに、−胸骨のフィルム(
F)の搬送が終了した時に閉成される一層スイッチ(S
5)の作動を行う。
スプール室(28)には、スプール(29)の他、案内
レバー(30)が設けられている。この案内レバー (
30)は、先端に回転自在に設けられたローラ(30a
)を有し、取付軸(30b)周りに回動自在に取り付け
られるとともに、スプリング(図示せず)により、その
先端のローラ(30a)がスプール(29)の周壁に弾
性的に圧接するように付勢されている。そして、この案
内レバー(30)は、スプール室(28)に達したフィ
ルム(F)の先端がスプール(29)の周囲を図中反時
計方向に進むように案内するとともに、スプール(29
)に巻き付いたフィルム(F)を抑えて、巻付きを確実
にするようになっている。
撮影レンズ(2)は、測距装置(図示せず)で検出され
た被写体までの距離情報に基づいて、レンズ駆動装置(
図示せず)により被写体に対して自動的に焦点調節が行
われるように構成されている。また、シャッタ(24)
は、経時的に開口を変化させるいわゆるプログラムレン
ズシャフタで、測光装置(図示せず)で検出された被写
体の一度情報に基づいて、露出制御装置(図示せず)に
より自動的に露出が制御′1日されるように構成されて
いる。
そして、フィルム搬送用ローラ(22)及び圧接ローラ
(23)の側方には、一対の遮光部材(32)。
(33)が設けられている。この一対の遮光部材(32
) 、 (33)は、何れも遮光性を有する、ゴム等の
弾性部材からなり、先端部分が互いに弾性的に当接する
姿勢で取り付けられている。
この一対の遮光部材(32) 、 (33)は、蓋(8
)が開かれている状態でパトローネ室(6)のフィルム
送出し口(6c)から洩れる光が、フィルム露光部(2
5)、及び、スプール室(28)に入射するのを阻止す
るようになっている。従って、何部か撮影した後、未だ
巻き戻していない時に不用意に蓋(8)を開けてしまっ
た場合でも、撮影済のフィルムが露光されることを防止
できるのである。
なお、遮光部材(32) 、 (33)の互いに当接す
る面に、テレンプ等の遮光布を貼着することで、遮光が
より一層確実に行われるようにしても良い。
一方、パトローネ室(6)には、フィルムパトローネ(
P)から出たフィルム(F)の先端を、前述したフィル
ム送出し通路(FP)に案内して差し込むフィルム差込
案内機構(Fl)を設けてある。このフィルム差込案内
機構(FI)は、第1図ないし第4図に示すように、カ
メラボディ(1)に取り付けられた爪(43)、及び、
この爪(43)とカメラボディ(1)との間に架設され
た付勢機構の一例であるスプリング(44)等から構成
されている。
この爪(43)は、第7図(イ)ないしくへ)に示すよ
うに、平面視においてL字形に形成されており、その折
曲部分に連設された取付軸(45)によって、この取付
軸(45)の軸芯(X2)周りでの回動自在にカメラボ
ディ(1)に取り付けられている。また、爪(43)の
取付軸(45)は、カメラボディ(1)に形成されたフ
ィルム送出し方向の長孔(46)に嵌合しており、爪(
43)がこの長孔(46)の方向に移動できるように構
成しである。
この爪(43)の一方の遊端部(43A)は二股に分か
れ、その先端に夫々鉤形のフィルム係止部(43a)を
有している。また、この爪(43)の他方の遊端部(4
3B)には、上述したスプリング(44)が係止されて
いる。そして、このスプリング(44)の付勢力によっ
て、爪(43)は、そのフィルム係止部(43a)を有
する側の遊端部(43A)の端縁がパトローネ室(6)
に収容されたフィルムパトローネ(P)の外周壁(Ps
)に当接するように、かつ、その取付軸(45)が長孔
(46)のフィルム送出し後端に位置するように付勢さ
れている。
爪(43)がフィルムパトローネ(P)の外周壁(Ps
)に当接した状態では、爪(43)のフィルム係止部(
43a)を有する遊端部(以下、第1′t1端部と称す
る) (43A)は、パトローネ室(6)の内周壁(6
A)とフィルムパトローネ(P)の外周壁(Ps)との
間に亘って位置している。
フィルムパトローネ(P)がパトローネ室(6)に収容
された状態では、上述したように、爪(43)のフィル
ム係止部(43a)がフィルムパトローネ(P)の外周
壁に当接している。この状態が第7図(イ)に示される
。この状態で、前述した駆動軸(18)からパトローネ
軸(Px)に回動駆動が伝えられると、フィルムパトロ
ーネ(P)がパトローネ室(6)内で図中入方向に回動
し、フィルムパトローネ(P)のフィルム引出口(Pa
)から出たフィルム(F)の先端も同じく図中A方向に
回動する。
さらにフィルム(F)が回動されると、フィルム(F)
の先端はパトローネ室(6)の内周壁(6A)に案内さ
れて進み、爪(43)の第1遊端部(43A)に達する
。この直前の状態が第7図(イ)に示される。図面には
、フィルム(F)の先端がフィルムパトローネ(P)の
外周壁(Ps)近くに沿って回動される場合を示しであ
る。この場合には、爪(43)の第1遊端部(43A)
の先端がフィルムパトローネ(P)の外周壁(Ps)に
当接しているので、フィルム(F)の先端は、爪(43
)に掬われてそのフィルム係止部(43a)に係止され
る。この状態が第7図(11)に示される。
また、図示はしないが、フィルム(F)の先端のカール
の状態はメーカや種類によって異なることがあり、フィ
ルム(F)の先端がパトローネ室(6)の内周壁(6A
)近くに沿って回動される場合もある。この場合には、
フィルム(F)の先端は、爪(43)の第1遊端部(4
3A)に形成された、パトローネ室(6)の内周壁(6
A)からフィルムパトローネ(P)の外周壁(Ps)に
向かう係止ガイド面(43b)に当接し、フィルム(F
)の回動に伴ってこの係止ガイド面(43b)によって
摺動案内され、同様に、フィルム係止部(43a)に係
止されるように構成されている。
第7図(ロ)に示すように、フィルム(F)の先端がフ
ィルム係止部(43a)に係止された後、さらにフィル
ム(F)を回動させる力が作用すると、フィルムCF)
は、その先端が係止されているのでパトローネ室(6)
の径方向に膨らむが、パトローネ室(6)の内周壁(6
A)に当接してその膨らみが規制された後は、フィルム
(F)を回動させようとする力は爪(43)のフィルム
係止部(43a)に作用する。
この力を受けて、爪(43)は、スプリング(44)の
付勢力に抗して、フィルムパトローネ(P)の外周壁(
Ps)から離れる方向に軸芯(x2)周りに摺動される
とともに、長孔(46)の方向に移動する。
この状態が第7図(ハ)に示される。
爪(43)の取付軸(45)が長孔(46)のフィルム
送出し先端側に移動するのに伴って、爪(43)のフィ
ルム係止部(43a)に係止されたフィルム(F)の先
端は、パトローネ室(6)のフィルム送出し口(6c)
を通過し、フィルム送出し通路(FP)内に位置する。
このフィルム送出し通路(FP)の一方の側壁には、フ
ィルム送出しガイド面(47)が形成してあり、フィル
ム(F)の先端が、その移動に伴ってこのフィルム送出
しガイド面(47)に当接することで、フィルム(F)
の先端を爪(43)のフィルム係止部(43a)から離
脱させ、フィルム送出し通路(FP)内に案内するよう
に構成されている。フィルム(F)の先端がフィルム係
止部(43a)から離脱し、爪(43)が係止解除位置
にある状態が第7図(ニ)に示される。
その後、フィルム(F)は、駆動回転されるフィルム搬
送用ローラ(22)と圧接ローラ(23)とに挾持され
て搬送されるように構成されている。
また、前述した爪(43)は、パトローネ室(6)の蓋
(8)が開放位置にあるときには、バトロー* v (
6)内から退避して、フィルムパトローネ(P)の出し
入れを支障なく行えるように構成しである。次に、この
爪(43)のパトローネ室(6)に対する出退を行う構
成を説明する。
第1図ないし第4図に示すように、パトローネ室(6)
の長手方向に沿って、棒状の操作具(48)が付設され
ている。この操作具(48)は、スプリング(49)に
よってパトローネ室(6)のM(8)側(第1図ないし
第4図において上側)に付勢されている。そして、この
操作具(4日)の一端縁は折り曲げられており、この折
曲部(48a)が、パトローネ室(6)のM(8)に形
成された立上り部(8b)に臨むように配置されている
。また、この操作具(48)には、前述した爪(43)
のスプリング(44)が係止された遊端部(以下、第2
遊端部と称する)(43B)にQ7.むカム部(48b
)が連設されている。
パトローネ室(6)のM(8)が開放位置にあるときに
は、この操作具(48)はスプリング(49)の付勢力
で第4図に示す位置にある。この状態では、操作具(4
8)のカム部(48b)が爪(43)の第2遊端部(4
3B)に当接して押圧することで、爪(43)はスプリ
ング(44)の付勢力に抗して取付軸芯(x2)周りで
回動し、第2図に示すように、パトローネ室(6)の内
周壁(6^)から退避した退避位置にあるように構成さ
れている。
一方、パトローネ室(6)の蓋(8)が閉鎖位置にある
ときには、この操作具(48)の折曲部(48a)にM
(8)の立上り部(8b)が当接することで、操作具(
48)はスプリング(49)の付勢力に抗して押圧され
、第3図に示す位置にある。この状態では、操作具(4
日)のカム部(48b)は爪(43)の第2揺動部(4
3B)には当接しておらず、爪(43)はスプリング(
44)の付勢力で取付軸芯(x2)周りに回動し、第1
図及び第7図(イ)に示すように、パトローネ室(6)
の内周壁(6A)から突出してフィルムパトローネ(P
)の外周壁(Ps)に当接する係止位置にあるように構
成されている。
次に、フィルムパトローネ(P)に対する駆動軸(18
)、フィルム搬送用ローラ(22)、及び、スプール(
29)に、駆動装置の一例であるモータ(M)からの駆
動力を伝える駆動伝達機構を説明する。
第8図に示すように、モータ(M)の回転軸(4a)に
固定されたギヤ(G1)が、減速ギヤ列を構成するギヤ
(G2) 、 (G3) 、 (G4) 、 (G5)
 、 (G6) 、 (G7)を介してギヤ(G8)に
連動連結されている。ギヤ(G8)には、図中上下一対
のギヤ(G9) 、 (GIO)が、このギヤ(G8)
と一体回転するように固定されている。
図中下方のギヤ(GIO)は、スプール(29)と一体
回転するギヤ(Gll)に結合している。
つまり、モータ(M)の回転に伴うギヤ(Gl)の回転
によって、モータ(M)の回転方向とは逆の方向にスプ
ール(29)が回転駆動されるようになっている。
一方、ギヤ(G8)と一体回転する図中上方のギヤ(G
9)は、ギヤ(G12) 、 (G13) 、 (G1
4) 、 (G15) 、 (G16)を介して太陽ギ
ヤ(G17)に連結されている。太陽ギヤ(G17)に
噛み合う遊星ギヤ(G18)は、太陽ギヤ(G17)の
回転軸(34)に回動自在に支持されたレバー(35)
に回転自在に取り付けられている。この遊星ギヤ(G1
8)は、太陽ギヤ(G17)が図中A方向に回動すると
、ギヤ(G19)に噛合する位置に移動し、太陽ギヤ(
G17)が図中B方向に回動すると、ギヤ(G20)に
噛合する位置に移動するようになっている。
ギヤ(G19)は、フィルム搬送用ローラ(22)の駆
動軸(22a)に固定されており、また、ギヤ(G21
)及び(G22)を介してギヤ(G23)に連結されて
いる。そして、このギヤ(G23)は、一方向クラッチ
(36)を介してフィルムパトローネ(P)に対する駆
動軸(18)に連結されている。一方向クラッチ(36
)は、ギヤ(G23)が図中A方向に回転するときのみ
、その回転力を駆動軸(18)に伝えるようになってい
る。一方、ギヤ(G20)は、ギヤ(G24) 、 (
G25)を介して伝動軸(20)に固定されたギヤ(G
26)に連結されている。
以上のように構成された駆動伝達機構の動作を説明する
モータ(M)の回転軸(Ma)が図中B方向に回転する
と、スプール(29)は図中A方向に、即ち、フィルム
(F)を巻き取る方向に回転する。また、太陽ギヤ(G
17)が図中A方向に回転して遊星ギヤ(GlB)がギ
ヤ(G!9)に噛合うことで、フィルム搬送用ローラ(
22)は図中A方向に、即ち、圧接ローラ(23)と共
働してフィルムをスプール室(28)側へ搬送する方向
に回転する。さらに、フィルムパトローネ(P)に対す
る駆動軸(18)は図中A方向に回転し、パトローネ軸
(Px)を、フィルム(F)が巻き緩む方向に駆動する
これにより、フィルムパトローネ(P) 内のフィルム
(F)は、フィルム搬送機構(FT)によって図中左方
に搬送され、フィルム露光部(25)を通ってスプール
室(28)に至り、スプール(29)の外周に巻き取ら
れるのである。また、この時、フィルム搬送機構(FT
)によるフィルム(F)の搬送速度は、スプール(29
)によるフィルムCF)の巻取速度、及び、パトローネ
軸(Px)の巻き緩み速度より速くなるよう構成されて
いる。
一方、モータ(M)の回転軸(Ma)が図中入方向に回
転すると、スプール(29)は図中B方向に回転する。
また、太陽ギヤ(G17)が図中B方向に回転して遊星
ギヤ(GlB)がギヤ(G20)に噛合うことで、フィ
ルムパトローネ(P)に対する駆動軸(18)は図中B
方向に回転し、パトローネ軸(Px)を、フィルム(F
)が巻き込まれる方向に駆動する。そして、この駆動軸
(18)の図中B方向への回転は、一方向クラッチ(3
6)を介してギヤ(G23)に伝えられ、さらに、ギヤ
(G22) 、 (G21)を介してギヤ(G19)に
伝えられ、フィルム搬送用ローラ(22)の駆動軸(2
2a)を図中B方向に駆動回転させる。
これにより、スプール(29)に巻き付いたフィルム(
F)は、フィルム搬送機構(FT)によって図中右方に
搬送され、フィルムパトローネ(P)内に巻き戻される
のである。
一方、フィルム計測用スプロケット(27)は、既に述
べたように、搬送されるフィルム(F)のパーフォレー
ションに係合して駆動されるよう構成されている。この
フィルム計測用スプロケット(27)は、スプロケット
作動機構(37)を介して、−駒スイ・ソチ作動機構(
38)とフィルムカウンタ(39)とに連繋している。
−駒スイソチ作動機構(38)は、シャッタ(24)に
連繋していて、フィルム(F)に対する一層分の露出が
終了したときに一層スイ・7チ(S5)を閉成し、フィ
ルム計測用スプロケソ) (27)が駆動されてスプロ
ケット作動機構(37)により一層分のフィルム(F)
の巻上完了が検知されたときに、−駒スイッチ(S5)
を開放するように構成されている。
また、フィルムカウンタ(39)は、スプロケット作動
機構(37)の作動に応じて、表示装置(40)の表示
を変更するとともに、初期巻上スイッチ作動機構(41
)を介して、初期巻上スイッチ(S4)を開閉する。こ
の初期巻上スイッチ作動機構(41)は、フィルムカウ
ンタ(39)がフィルム(F)の第−駒を検知するまで
、初期巻上スイッチ(S4)を閉成し、フィルムカウン
タ(39)がフィルム(F)の第−駒を検知したときに
初′#J1巻上スイッチ(S4)を開放するように構成
されている。
次に、フィルム(’F)の搬送に係るモータ(M)を駆
動する、第9図に示すモータ駆動回路を説明する。
この回路において、(Sl)はメインスイッチ、(S2
)はフィルムパトローネ(P)がパトローネ室(6)へ
収納されたときに閉成される第3図及び第4図に示す装
填スイッチ、(S3)はロックレバ−(9)がロック位
置にあるときに閉成される第3図及び第4図に示すロッ
クスイッチ、(S4)はフィルムカウンタ(39)が初
期状態から第−駒をカウントする迄開成される第8図に
示す期間巻上スイッチ、(S5)は−9分のフィルム(
F)の巻上げが完了したとき開放され露出が終了したと
き閉成される第8図に示す−9スイッチ、(S6)は巻
戻レバー(図示せず)が巻戻位置にあるときに閉成され
る巻戻スイッチ、そして、(S7)はフィルム(F)の
巻戻完了時に閉成される巻戻完了スイッチ(S7)であ
る。
モータ(M)は、メインスイッチ(Sl)と一対のリレ
ースイッチ(RLI) 、 (RL2)を介して、電源
としての電池(E)に接続されている。両リレースイッ
チ(RLI) 、 (RL2)は、夫々、各別のトラン
ジスタ(TI) 、 (T2)の導通によって作動状態
になり、モータ(M)と電源電池(E)とを接続する。
また、両リレースイッチ(RLI) 、 (RL2)が
何れも作動状態でないときには、モータ(M)の両電掻
端子は短絡されてモータ(M)は停止するようになって
いる。そして、一対のトランジスタ(Tl) 、 (T
2)のベースにはトランジスタ(T3) 、 (T4)
のコレクタが各別に接続されており、それら、トランジ
スタ(T3) 、 (T4)が“ON”状態になること
でトランジスタ(TI)、 (72)はOFF ’″状
態なり、対応するリレースイッチ(IIILl) 、 
(RL2)は非作動状態になる。
アンド回路(八Nl)の一方の入力端子は、装填スイッ
チ(S2)及びロックスイッチ(3)とプルダウン抵抗
(R1)との接続点に接続され、他方の入力端子は初期
巻上スイッチ(S4)とプルダウン抵抗(R2)との接
続点に接続されている。即ち、アンド回路(ANI)は
、3つのスイッチ(S3) 、 (S4) 。
(S5)が共に閉成されたときに“H”レベルの信号を
出力する。
オア回路(ORI)の一方の入力端子はアンド回路(A
NI)の出力端子に接続され、他方の入力端子は−9ス
イッチ(S5)とプルダウン抵抗(R3)との接続点に
接続されている。そして、オア回路(ORI)の出力端
子は、2つのトランジスタ(Tl)。
(T4)のベースに接続されている。即ち、オア回路(
ORI)は、アンド回路(ANI)からの“II″レベ
ルの信号を受けて、又は、−駒スイッチ(S5)が閉成
されたときに、“H”レベルの信号を出力する。これに
より、2つのトランジスタ(TI)。
(T4)が“ON”状態になり、リレースイッチ(RL
I)が作動してモータ(M)は正転する。
また、オア回路(ORI)の出力端子は、インバータ(
IN3)を介してトランジスタ(T5)のベースに接続
されている。このトランジスタ(T5)は、定電流回路
(CC)、コンデンサ(CI)、定電圧回路(CE)、
及び、コンパレータ(CPI)とともに、タイマー回路
を構成している。コンパレータ(CPl)は、“ON”
状態でコンデンサ(C1)を短絡するトランジスタ(T
5)が、所定時間“OFF”状態を′m続することでコ
ンデンサ(C1)の充電電圧が定電圧回路(CE)の電
圧より高くなったとき、“H”レベルの信号を出力する
このコンパレータ(CPI)の出力端子は、オア回路(
OR2)の一方の入力端子に接続されている。
ごのオア回路(OR2)の他方の入力端子は、インバー
タ(IN2)を介して、−駒スイソチ(S5)とプルダ
ウン抵抗(R3)との接続点に接続されている。
即ち、オア回路(OR2)は、コンパレータ(CPI)
が“H”レベルの信号を出力したとき、或いは、−駒ス
イソチ(S5)が開放されたとき、“H”レベルの信号
を出力する。
アンド回路(AN2)の一方の入力端子はオア回路(O
R2)の出力端子に接続され、他方の入力端子は、イン
バータ(INI)を介してアンド回路(ANI)の出力
端子に接続されている。そして、アンド回路(AN2)
の出力端子は、トランジスタ(T3)のベースに接続さ
れている。即ち、アンド回路(AN2)は、アンド回路
(ANI)が“L3レベルの信号を出力するとともに、
オア回路(OR2)がH”レベルの信号を出力したとき
に、“H”レベルの信号を出力する。これにより、トラ
ンジスタ(T3)がON”状態になり、モータ(M)は
停止する。
一方、2つのトランジスタ(T2) 、 (T3)のペ
ースは、巻戻スイッチ(S6)とプルダウン抵抗(R4
)との接続点に接続されている。即ち、巻戻スイッチ(
S6)が閉成されていると、2つのトランジスタ(T2
) 、 (T3)が共に“ON”状態になり、リレース
イッチ(1?L2)が作動してモータ(M)は逆転する
。また、トランジスタ(T4)のベースは、巻戻完了ス
イッチ(S7)とプルダウン抵抗(R5)との接続点に
接続されている。即ち、巻戻完了スイッチ(S7)が閉
成されると、トランジスタ(T4)が’ON”状態にな
り、逆転中のモータ(M)は停止する。
この巻戻完了スイッチ(S7)は、フィルム(F)の搬
送路中のフィルム搬送用ローラ(22)と圧接ローラ(
23)との近傍に設けられている。そして、その位置に
フィルム(P)が存在してフィルム(F)に当接するこ
とで開放され、フィルム(F)が存在しないときには閉
成されるように構成されている。
巻戻完了スイ・7チ(S7)は、この構成に替えて、例
えば、フィルム搬送用ローラ(22)と圧接ローラ(2
3)とをともに導電性材料から形成し、フィルム(F)
が存在しないときにそれらが互いに接触することで閉成
され、フィルム(F)がそれらの間に存在することで開
放されるように構成しても良い。
次に、以上のように構成されたカメラ(CA)の各動作
を説明する。
(Hフィルム装填動作 第5図に示すように、パトローネ室(6)のM(8)を
開いた状態で、フィルムパトローネ(P)を、上部パト
ローネ軸(Pxt)側が先にパトローネ室(6)に入る
ように挿入する。このとき、パトローネ(P)のフィル
ム取出部(Pa)は、パトローネ軸(Px)の周りのど
の位置にあっても良い。
また、このカメラ(CA)においては、上述の方法とは
別の方法で、フィルムパトローネ(P)に触れることな
くフィルム装填を行うことができる。次に、それを説明
する。
i1Q図(<)に示すように、フィルムパトローネ(P
)は、一般に、上部パトローネ軸(Px t)が1i(
42a)側に位置する姿勢で、パトローネケース(42
)に収容されている。フィルム装填に際しては、先ず、
第10図(イ)に示すように、カメラ(CA)を倒立さ
せてそのパトローネ室(6)の蓋(8)を開放し、パト
ローネケース(42)の蓋(42a)を外す。次に、第
10図(TI)に示すように、パトローネケース(42
)を倒立させてパトローネ室(6)の開口(7)に位置
させる。これにより、フィルムパトローネ(P)は、第
10図(ハ)に示すように、パトローネ室(6)内に落
ち込む。
このとき、既に述べたように、蓋(8)が開放位置にあ
るので、爪(43)は第2図に示すように退避位置にあ
り、フィルムパトローネ(P)のパトローネ室(6)へ
の挿入に支障を来すことはない。
上述した何れの方法であっても、蓋(8)を閉じると、
フィルムパトローネ(P)は、第3図及び第7図(イ)
に示すように、パトローネ室(6)内に収容される。こ
のとき、パトローネ軸(Px)が若干傾いた状態でパト
ローネ室(6)に挿入された場合であっても、M(8)
が閉じられてフィルムパトローネ(P)が挿入されるの
に伴って案内レバー(16)の先端が上部パトローネ軸
(Pxt)を、パトローネ室(6)の天井面(6a)の
中央に位置する駆動軸(18)の方へ押動案内するとと
もに、M(8)に付設の案内部材(12)が下部パトロ
ーネ軸(Pxb’)に入り込むことで、パトローネ軸(
Px)がパトローネ室(6)の天井面(6a)に対して
直立するように、フィルムパトローネ(P)の姿勢が矯
正される。
そして、第3図に示すように、蓋(8)が閉じられてロ
ックされた状態で、回転阻止板(13)に固着された弾
性摩擦部材(14)が、板バネ(15)の付勢力により
フィルムパトロ−2(P)の下側端面(Pb)に弾性的
に圧接し、両部材(P)。
(14)どうしの摩擦力の範囲で、回転阻止板(13)
とフィルムパトローネ(P) とが、パトローネ軸(P
x)周りに一体的に結合される。これにより、フィルム
パトローネ(P)は、鋸歯状の突起(13a) と板バ
ネ(15)との保合により、第7図(イ)ないしくネ)
において、図中A方向への回動のみが許されるようにな
る。
そして、フィルムパトローネ(P)に対する駆動軸(1
8)は、上部パトローネ軸(Pxt)内に係入してその
板部(18b)が上部パトローネ軸(Pxt)内の溝に
係合し、回動駆動力をパトローネ軸(Px)へ伝達でき
るようになる。板部(18b)の先端の突起部(18a
)は、フィルムパトローネ(P)の挿入時に、上部パト
ローネ軸(Pxt)内の溝と駆動軸(18)の板部(1
8b)とがスムースに係合するように設けられている。
フィルムパトローネ(P)の挿入時に駆動軸(18)の
板部(18b)が上部パトローネ軸(Pxt)内に係入
しない場合には、駆動軸(18)は、スプリング(21
)の付勢力に抗して、一旦、パトローネ室(6)の底面
(6a)内に押し込まれ、その後、駆動軸(18)が回
転を開始したときに上部パトローネ軸(Pxt)内に係
入するように構成されている。
この状態で、フィルムパトローネ(P)から出たフィル
ム(F)の先端は、パトローネ室(6)の内周壁(6^
)に当接しているか、カールの度合が大きければフィル
ムパトローネ(P)の外周壁(Ps)に当接しているか
、或いは、それらの中間の位置にある。
また、第4図において、フィルムパトローネ(P)がパ
トローネ室(6)に挿入されると、第3図に示すように
、パトローネ検知ピン(17)がスプリング(19)の
付勢力に抗して図中下方に移動し、装填スイッチ(S2
)が閉成される。
また、ロックレバ−(9)がロック位置まで回動される
ことでロックスイッチ(S3)が閉成される。このとき
、メインスイッチ(Sl)は閉成されているものとする
。また、初期巻上スイッチ(S4)は、フィルムカウン
タ(39)が初期状態にあるため、閉成されている。
従って、第9図において、アンド回路(ANI)及びオ
ア回路(ORI)は“H”レベルの信号を出力し、トラ
ンジスタ(T1)が“ON″状態になってモータ(M)
が正転を開始する。この正転は、フィルムカウンタ(3
9)がフィルム(F)の第−駒を検知して、初期巻上ス
イッチ(S4)が開放され、かつ、−駒スイッチ(S5
)が開放されるまで断続される。
第7図(イ)ないしくネ)及び第8図において、モータ
(M)が正転することにより、即ち、モータ(M)の回
転軸(Ma)が図中B方向に回転することにより、スプ
ール(29)が図中A方向に回転する。また、遊星ギヤ
(G18)はギヤ(G19)に噛み合い、フィルム搬送
用ローラ(22)と駆動軸(18)とは、図中A方向に
回転する。この駆動軸(18)の回転により、パトロー
ネ軸(Px)はフィルム(F)が巻き緩む方向に回転さ
れる。
この回転により、フィルム(F)は、フィルムバトロ−
2(P)のフィルム引出部(Pa)においてテレンプと
の間に摩擦抵抗があるので、このパトローネ軸(Px)
の回転によってフィルム(F)がフィルムパトローネ(
P)内で軸径方向に拡がり、フィルムパトローネ(P)
の内壁に圧接するようになる。この状態で、パトロー2
 軸(Px) 、フィルム(F)、及び、フィルムパト
ローネ(P)は、一体的に回転するようになる。
フィルムパトローネ(P)の下側端面(Pb)には、第
3図に示すように、仮バネ(15)により付勢された弾
性摩擦部材(14)が当接しているが、弾性摩擦部材(
14)に連設された回転阻止板(13)と仮バネ(15
)とは、フィルム(F)の送り出し方向への回転を許容
するようになっており、フィルムパトローネ(P)ハフ
ィルム(F)とともに、第7図(イ)におけるA方向に
回転を開始する。この回転に伴って、フィルム(F)の
先端は、パトローネ室(6)の内周壁(6A)に摺接し
て案内されながら図中へ方向に移動する。
即ち、上部パトローネ軸(Pxt)内の溝に係合する駆
動軸(18)、及び、この駆動軸(18)に対する駆動
伝達機構により、パトローネ室(6)内でパトローネ軸
(Px)に沿った軸芯周りにフィルム(F)を回動させ
るフィルム回動機構(FM)を構成しである。
そして、フィルム(F)の先端は、第7図(イ)に示す
ようにフィルムパトローネ(P)の外周壁(Ps)近く
にある場合でも、図示はしないがパトローネ室(6)の
内周壁(6^)近くにある場合でも、フィルム(F)が
回動されるのに伴って爪(43)の係止ガイド面(43
b)によって摺動案内され、第7図(+1)に示すよう
に、フィルム係止部(43a)に係止される。
この状態でさらにフィルム(F)を回動させる力が作用
することで、フィルム(F)はパトローネ室(6)の径
方向に拡がってその内周壁(6A)に当接し、以後、爪
(43)は、フィルム(F)の先端を係止保持したまま
、スプリング(44)の付勢力に抗して第7図(ハ)に
示すように、長孔(46)に沿って移動する。その後、
フィルム(F)の先端は、フィルム係止部(43a)に
係止されたままパトローネ室(6)のフィルム送出し口
(6c)を通過し、フィルム送出し通路(FP)の側壁
に形成されたフィルム送出しガイド面(47)に当接す
ることでフィルム係止部(43a)から離脱し、第7図
(=)に示すように、フィルム送出し通路(FP)内に
室内される。その後、さらに、フィルム(F)が回動さ
れることで、フィルム(F)の先端は、フィルム搬送用
ローラ(22)と圧接ローラ(23)との間に挿し込ま
れる。
フィルム搬送用ローラ(22)は図中A方向に駆動回転
されており、フィルム(F)は図中左方向に搬送される
。そして、フィルム(F)は、フィルム露光部(25)
とフィルム圧W+ff1(26)の間を通過した後にス
プール室(28)に至り、第7図(杓に示すように、案
内レバー(3G)に沿って図中A方向にスプール(29
)に巻き取られる。
このとき、爪(43)は、スプリング(44)の付勢力
によって取付軸芯(x2)周りに回動し、第7図(杓に
示すように、フィルムパトローネ(P)のフィルム引出
部(Pa)に係止されるか、或いは、図示はしないが、
フィルム送出し後端側に戻ってフィルムパトローネ(P
)の外周壁(Ps)に当接するかの、何れかの姿勢にな
っている。
上述のように、モータ(M)が正転してフィルム(F)
の巻上げ動作が行われるとき、既に述べたように、駆動
軸(18)の回転によってパトローネ軸(Px)からフ
ィルム(F)が巻き緩む速度は、フィルム搬送用ローラ
(22) 、 (23)によるフィルム(F)の搬送速
度よりも遅くなるように設定されている。従って、フィ
ルム(F)の巻上げ動作が進むにつれて、当初のフィル
ム(F)の巻緩みは徐々に減少してやがて無(なる。
その後は、フィルム搬送用ローラ(22)の回転によっ
て、パトローネ軸(Px)に巻き付いているフィルム(
F)が強制的に解かれることとなるので、駆動軸(18
)はギヤ(G23)の回転速度よりも速く回転される。
しかし、第8図に示すように、この駆動軸(18)とギ
ヤ(G23)との間には、ギヤ(G23)の図中A方向
への回転、即ち、駆動軸(18)の図中B方向への回転
のみを伝達する一方向クラッチ(30)が介装されてい
るから、不都合は生じない。
そして、フィルム計測用スプロケット(27)は、搬送
されるフィルム(F)の先端のパーフォレーションに係
合したときから、回転を開始し、既に述べたように、フ
ィルムカウンタ(39)と−駒スイッチ作動機構(38
)とを作動させる。フィルムカウンタ(39)が、パー
フォレーションの計数に基づいてフィルム(F)の第−
駒の先端を検出すると、初期巻上スイッチ(S4)は開
放され、続いて、フィルム(F)の第−駒がフィルム露
光部(25)に位置したことを検出すると、−駒スイソ
チ(S5)が開放される。
これにより、第9図において、アンド回路(ANI)及
びオア回路(ORI)は、共に“L”レベルの信号を出
力し、トランジスタ(T3)が“ON”状態になってモ
ータ(M)は停止する。
〈2)撮影動作と巻上げ動作 前述した<Hのフィルム装填動作におけるフィルム(F
)の初期巻上が完了した後は、初期巻上スイッチ(S4
)は開放されたままになり、アンド回路(ANI”)か
らの出力信号は“L”レベルを維持する。
この状態で、レリーズボタン(図示せず)により、シャ
ツタレリーズ操作が行われると、シャッタ(24)の作
動によるフィルム(F)の露出が行われた後、−駒スイ
ソチ(S5)が閉成される。従って、第9図において、
オア回路(01111)から“H“レベルの信号が出力
され、トランジスタ(T1)が“ON”状態になってモ
ータ(M)が正転する。
これにより、第8図において、駆動軸(18)、フィル
ム搬送用ローラ(22)、及び、スプール(29)は、
何れも図中A方向に回転し、フィルム(F)は図中左方
に搬送される。このとき、レリーズされたシャッタ(2
4)はシャッタチャージ機構(図示せず)により再びチ
ャージされるようになっている。
一方、フィルム計測用スプロケット(27)は、搬送さ
れるフィルム(F)に駆動されて図中A方向に回転し、
スプロケット作動機構(37)を介して、フィルムカウ
ンタ(39)を作動させる。
フィルム(F)の−9分の搬送が完了すると、−駒スイ
ソチ作動機構(38)を介して−9スイッチ(S5)が
開放され、先程のく1〉のフィルム装填動作と同様の動
作でモータ(M)が停止する。
く3〉フィルム突張り検出動作 上述したく2〉のフィルム巻上げ動作中、オア回路(O
RI)から“H”レベルの信号が出力されている間、イ
ンバータ(IN3)からの出力信号は“L”レベルであ
るから、トランジスタ(T5)は“OFF”状態になっ
ている。従って、定電流回路(CC)からの電流によっ
て、コンデンサ(C1)への充電が行われる。
そして、フィルム(F)の巻上げ動作が所定時間(即ち
、通常、フィルム(F)を−9分巻き上げるに要する時
間よりも若干長い時間)続いても−9スイッチ(S5)
が開放されない場合には、コンデンサ(C1)の充電電
圧が上がり、定電圧回路(CB)の電圧よりも高くなっ
てコンパレータ(CPl)の出力信号が“H”レベルに
反転する。
このとき、アンド回路(ANI)からの出力(3号は“
L”レベルであるので、アンド回路(AN2)のゲート
は開かれており、コンパレータ(CPI)からの“I(
”レベルの信号は、オア回路(OR2)を通り、アンド
回路(AN2)から出力される。従って、トランジスタ
(T3)が“ON ”状態になり、モータ(M)は停止
する。
この状態は、通常はフィルム(F)の全駒の撮影が終了
したとき、その他、トラブルが発生したとき、フィルム
(F)が搬送されなくなることで生じる。卯ち、フィル
ム計測用スプロケット(27)が駆動されず、−駒スイ
ノチ(S5)は所定時間以上経過しても開放されないか
らである。
一方、正常なフィルム搬送が行われているときには、所
定時間内に一層スイノチ(S5)が開放されることでオ
ア回路(ORI)からの出力信号が″L2レベルになる
。そして、インバータ(IN3)を介してトランジスタ
(T5)が“ON″状態になるから、コンデンサ(CI
)に充電された電荷は放電され、これにより、コンデン
サ(CI)は初期状態に復帰する。
〈4〉フィルム巻戻し動作 巻戻レバー(図示せず)の操作でフィルム巻戻し動作が
設定され、第9図において、巻戻スイッチ(S6)が閉
成されると、トランジスタ(T2)が“ON”状態にな
り、リレースイッチ(RL2)が作動してモータ(M)
が逆転する。これにより、第8図において、駆動軸(1
8)、フィルム搬送用ローラ(22)、及び、スプール
(29)は、何れも図中B方向に回転し、スプール(2
9)に巻かれたフィルム(F)は図中右方に搬送される
巻戻し動作中、駆動軸(18)が回転することにより、
パトローネ軸(Px)に係止されたフィルム(F)と、
フィルム引出部(Pa)のテレンプとの間の摩擦により
、フィルムパトローネ(P)自体が回転力を受ける。し
かし、フィルムパトローネ(P)の下側端面(Pb)に
は、弾性摩擦部材(14)が当接しており、その摩擦力
はフィルム(F)とテレンプとの間の摩擦力よりも大き
い。そして、この弾性摩擦部材(14)が取り付けられ
た回転阻止板(13)は、その突起(13a)と板バネ
(15)との保合によって、フィルム(F)の巻戻し方
向への回転を阻止されているから、フィルムパトローネ
(P)は回転しない。
従って、第8図において右方に搬送されるフィルムは、
駆動軸(18)によって駆動回転されるパトローネ軸(
Px)に巻き戻される。フィルム(F)が全てフィルム
パトローネ(P)内に巻き戻されると、巻戻完了スイッ
チ(S7)が閉成される。これにより、第9図において
、トランジスタ(T4)が“ON”状態になり、トラン
ジスタ(T2)が“OFF”状態になってモータ(M)
は停止する。
この状態でパトローネ室(6)の蓋(8)を開放すれば
、既に述べたように、操作具(48)がスプリング(4
9)の付勢力で第4図に示す位置に移動し、この操作具
(48)のカム部(48b)が爪(43)の第2J端部
(43B)に当接することで、爪(43)を退避位置に
退避させる。この状態が第2図及び第7図(へ)に示さ
れる。これにより、フィルムパトローネ(P)をパトロ
ーネ室(6)から支障なく取り出せるようになる。
先の実施例では、フィルム送出し通路(FP)の側壁に
フィルム送出しガイド面(47)を形成し、フィルム係
止部(43a)にフィルム(F)の先端ヲ保持した爪(
43)が移動するのに伴って、このフィルム送出しガイ
ド面(47)にフィルム(F)の先端が当接することで
、フィルム(F)の先端をフィルム係止部(43a)か
ら離脱するように構成したものを説明した。フィルム(
F)の先端をフィルム係止部(43a)から離脱させる
ための構成は、その他、種々の変更が可能である。
第11図(イ)及び(0)に示すものは、フィルム送出
しガイド面(47)に替えて、爪(43)の第1遊端部
(43A)に形成した係止ガイド面(43h)に、フィ
ルム(F)の先端をフィルム係止部(43a)から離脱
させる瘤状部(43c)を形成したものである。第11
図(イ)に示すように、爪(43)がフィルムパトロー
ネ(P)の外周壁(Ps)に付勢されて当接した状態で
は、爪(43)の姿勢が図示のようにフィルム(F)に
対して急傾斜となっているので、先端がフィルム係止部
(43a)に係止保持されたフィルム(F)はこの瘤状
部(43c)には当接せず、フィルム(F)の先端が係
止された状態は維持されるようになっている。
一方、フィルム(F)が回動されるのに伴って爪(43
)が、フィルムパトローネ(P)の外周V (P s 
)から離れてフィルム送出し方向に移動するのに伴って
、爪(43)の姿勢はフィルム(F)に対して次第に緩
傾斜となるように構成されている。そして、第11図(
ロ)に示すように、フィルム係止部(43a)に係止保
持されたフィルム(F)の先端が、パトローネ室(6)
のフィルム送出し口(6C)を通過した状態では、この
フィルム(F)に爪(43)の瘤状部(43c)が当接
する。これにより、フィルム(F)の先端はフィルム係
止部(43a)から離れる方向に押圧されて移動し、フ
ィルム係止部(43a)から離脱してフィルム送出し通
路(FP)内に導かれるのである。
なお、その他、フィルム(F)の先端をフィルム係止部
(43a)から離脱させる構成はさらに種々の変更が可
能で、図示はしないが、例えば、爪(43)の移動に伴
ってフィルム送出し通路(FP)内に突出する別の部材
を設けてもよい。そして、先の実施例におけるフィルム
送出しガイド面(47)、上述した爪(43)の瘤状部
(43c)や別の部材を、フィルム送出しガイド手段(
FG)と総称する。フィルム送出しガイド手段(FG)
としては、上述した各構成を適宜組み合わせた構成とし
てもよい。
先の実施例では、フィルムパトローネ(P) ’、r:
回転させるために、上部パトローネ軸(Pxt)内の溝
に係合する駆動軸(18)を設けたものを説明した。フ
ィルムパトローネ(P)を回転させるための具体的構成
は適宜変更が可能であり、例えば、パトローネ室(6)
に対して、苦(8)の開閉動作に連動して出退するロー
ラをモータ(M)に連動する状態に設け、フィルムパト
ローネ(1’)がパトローネ室(6)に収容された状態
で、このローラを上部パトローネ軸(Pxt)の周面に
当接させてパトローネ軸(Px)を駆動回転させるよう
にしてもよい。
上述した実施例においては、パトローネ室(6)内でフ
ィルムパトローネ(P)を回転させるために、フィルム
パトローネ(P)の上部パトローネ軸(Pxt)を、フ
ィルム(F)が巻き緩む方向に回転駆動する構成を示し
たが、反対側の下部パトローネ軸(Pxb)をフィルム
(F)が巻き緩む方向に駆動するように構成しても良い
さらに、パトローネ軸(Px)の回転でフィルム(F)
を巻き緩ませ、そのフィルム(F)とフィルムパトロー
ネ(P)の内壁との当接でフィルムパトローネ(P)を
回転させる構成に替えて、フィルムパトローネ(P)自
体を直接回転駆動する構成としてもよい。その−例とし
ては、図示はしないが、第3図及び第4図に示す構成に
おいて、フィルムパトローネ(P)の下側端面(Pb>
に弾性摩擦部材(14)が当接していることを利用し、
回転阻止板(13)に替えて円板を設け、この円板をワ
イヤ等を介してモータ(M)に連動連結するものが考え
られる。
なお、先の実施例では、フィルムパトローネ(P)を駆
動回転することで、フィルム(F)をパトローネ室(6
)内で回動させるように構成したものを説明したが、こ
れに替えて、フィルムパトローネ(P)から出たフィル
ム(F)にローラを当接させる等の手段によってフィル
ム(F)を直接駆動じてパトローネ室(6)内で回動さ
せるように構成してもよく、さらに、手動でフィルム(
F)を回動させる構成としてもよく、フィルム回動機構
(FM)の具体的構成は、適宜変更が可能である。
また、先に説明した実施例においては、爪(43)のフ
ィルム係止部(43a)がフィルム(F)の先端を係止
保持してフィルム送出し通路(FP)に案内するにあた
って、爪(43)を取付軸芯(x2)周りに回動させる
とともに、爪(43)の取付軸(45)をフィルム送出
し方向にスライドさせるようにして行うものを説明した
。これに替えて、図示はしないが、フィルム(F)の先
端の案内は、爪(43)の取付位置を替えれば、爪(4
3)の取付軸芯周りでの回動のみ、或いは、爪(43)
のスライドのみによって行うことも可能である。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によるカメラは、パトロ
ーネ室内において、フィルムパトローネから出たフィル
ムの先端が、パトローネ室の内周壁とフィルムパトロー
ネの外周壁との間のどの位置にある場合でも、爪のフィ
ルム係止部によってフィルムの先端を係止保持し、フィ
ルムを回動させる力を利用してフィルムの先端が係止さ
れたままの爪を移動させ、爪の移動範囲の終端近くでフ
ィルム係止部から離脱させることで、フィルムの先端を
確実にフィルム送出し通路内に位置させるようにしたも
のである。
従って、フィルムの先端部分のカールの状態に拘らず、
パトローネ室に収容されたフィルムパトローネから出た
フィルムの先端をパトローネ室から送り出すことができ
るようになり、より−N確実なフィルムの装填が行える
ようになった。しかも、フィルムの先端を確実にフィル
ム送出し通路内に導くことで、フィルム回動機構として
駆動装置により駆動されるものを用いた場合には、駆動
装置の空転を防止でき、電池等の無駄な消耗をなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るカメラの実施例を示し、第1図は爪
が係止位置にある状態のパトローネ室の一部切欠斜視図
、第2図は爪が退避位lにある状態のパトローネ室の一
部切欠斜視図、第3図は爪が係止位置にある状態のパト
ローネ室の縦断面図、第4図は爪が退避位置にある状態
のパトローネ室の縦断面図、第5図はカメラの下方から
の全体斜視図、第6図は回転阻止板の斜視図、第7図(
イ)ないしくへ)はフィルム搬送動作を示すカメラ内部
の底面図、第8図は駆動伝達機構の斜視図、第9図はモ
ータ駆動回路の回路図、第10図(イ)ないしくハ)は
フィルムの装填動作を示す概略図、第11図(イ)及び
(0)はフィルム送出しガイド手段の別の実施例を示す
底面図である。 (6)・・・・・・パトローネ室、(6A)・・・・・
・パトローネ室の内周壁、 (8)・・・・・・蓋、(
25)・・・・・・フィルム露光部、(43)・・・・
・・爪、(43a)・・・・・・フィルム係止部、(4
3b)・・・・・・係止ガイド面、(44)・・・・・
・付勢機構、(F)・・・・・・フィルム、(M)・・
・・・・駆動装置、(P)・・・・・・フィルムパトロ
ーネ、(Px)・・・・・・パトローネ軸、(Ps)・
・・・・・フィルムパトローネの外周壁、(FG)・・
・・・・フィルム送出しガイド手段、(Fl)・・・・
・・フィルム差込案内機構、(FP)・・・・・・フィ
ルム送出し通路、(FM)・・・・・・フィルム回動機
構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パトローネ室内でパトローネ軸に沿った軸芯周り
    にフィルムを回動させるフィルム回動機構、及び、パト
    ローネ室からフィルム露光部へのフィルム送出し通路に
    フィルムの先端を案内して差し込むフィルム差込案内機
    構を備えたカメラにおいて、前記フィルム差込案内機構
    として、フィルムの先端が係止される爪を、フィルムパ
    トローネの外周壁に当接する係止位置と、係止されたフ
    ィルムの先端が前記フィルム送出し通路内に位置する係
    止解除位置とに亘って位置変更自在に設け、この爪を係
    止位置側に付勢する付勢機構を設け、この爪に、この爪
    が係止位置にあるときにパトローネ室の内周壁とフィル
    ムパトローネの外周壁との間に亘って位置してフィルム
    の先端をその回動に伴って前記爪のフィルム係止部に向
    かって摺動案内する係止ガイド面を形成し、前記爪の係
    止解除位置への移動に伴ってフィルムが当接することで
    、フィルムの先端を爪のフィルム係止部から離脱させて
    フィルム送出し通路内に案内するフィルム送出しガイド
    手段を設けてあるカメラ。
  2. (2)前記爪が、パトローネ室に対する蓋が閉鎖位置に
    あるときには前記係止位置にあり、この蓋が開放位置に
    あるときには前記付勢機構の付勢力に抗してパトローネ
    室内から退避した退避位置にあるように、前記蓋の開閉
    に連動して移動するものである特許請求の範囲第(1)
    項に記載のカメラ。
  3. (3)前記フィルム回動機構が、駆動装置により駆動さ
    れるものである特許請求の範囲第(1)項又は第(2)
    項の何れかに記載のカメラ。
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