JPS62254119A - 保護眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

保護眼鏡レンズの製造方法

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JPS62254119A
JPS62254119A JP61099144A JP9914486A JPS62254119A JP S62254119 A JPS62254119 A JP S62254119A JP 61099144 A JP61099144 A JP 61099144A JP 9914486 A JP9914486 A JP 9914486A JP S62254119 A JPS62254119 A JP S62254119A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、遮光機能を有する保護眼鏡レンズに関する。
〈従来の技術〉 生体組織が放射線に作用されたとき、生体組織はこれら
を吸収し、その吸収特性は放射線の波長及び生体組織部
位にJ:り異なるが、眼の組織では可視光線および赤外
線は網膜まで達し、長時間もしくは強度に作用するとき
は、虹彩、網膜、脈絡膜などに重いそして持続的な傷害
をおこすことは知られている。また、紫外線は角膜、水
晶体で良く吸収され、長時間もしくは強度に作用すると
きにはゆきめ、電気性眼炎の原因となり、白内障の遠因
であるとの推定もある。また放射線の眼組織への影響度
は、生体がざらされている環境によっても相違するが、
例えば、職業的【こ航空パイロツl〜は高高麿を飛行す
る時、長時間にわたり、地上とは比較にならない量の光
線を浴びている。飛行機のコクピット内での光線量は、
]クビットの窓によっても遮光されているが、上空では
地上とは比較にならない程の光線量があるので、光線の
絶対量は、コクピット内といえども、地上のそれを上回
るとされる。このように通常の太陽光のもとての生活環
境と比較して強い光線のもとて労働に従事する人々には
、目の保護のためにそのさらされている環境に即した保
護眼鏡を装用することが好ましい。
その保護眼鏡用レンズの素材となる合成樹脂レンズはジ
エチーレングリ]−ルビスアリルカーボネートを主成分
と4′るものが知られており、ガラスレンズに比較して
、軽量性、耐衝撃性、染色性において優れた特性を有し
ており、安全性の高いレンズとして離反している。また
保護眼鏡レンズは、その機能として前記合成樹脂レンズ
に、紫外線吸収剤を添加し、紫外線遮蔽効果を有する機
能を付加したものが、特開昭50−14452号公報に
提案されており、更にファツション性と紫外線遮蔽効果
を目的としたものが特開昭52−150492号公報に
提案されている。更に紫外線の光を吸収し、防眩効果の
目的で特定の染料と紫外線吸収剤を使用した合成樹脂レ
ンズが特公昭53−39910号公報に提案されている
。また、市販のサングラスは、その機能として可視光線
の遮光を主眼にしたものがほとんどでありその材質は」
−記樹脂以外にアクリル系樹脂、ポリカーボネー1−系
樹脂、ガラス等が使用されており、素材上ツマ−に着色
顔料を混入して、重合したものや、その色調は多彩であ
る。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このように、既存のサングラスはガラス製及びプラスチ
ック製ともに可視光線を遮光することが主眼であり、か
つファッション面での要求を満たす事も不可欠の要件で
ある為、紫外線、可視光線、赤外線といった各種光線か
らの眼の保護という要件について必ずしも満足できるも
のではなく、また、レンズを通して見る物体の色調は、
レンズの着色により影響を受けるため、濃色着色による
レンズは、そのカラーバランスの選択が難しく、交通標
識、メーター類のカラーが明確に識別できない場合や、
計器類等の文字盤が見えにくいといった問題点を有づる
カラーがあり、職業」−各種放射線から眼を保護するだ
めの遮光レンズの用途としては常用できないものもあっ
た。
また紫外線の遮光を目的として紫外線吸収剤を添加し、
レンズを成形することは前述のように知られている。し
かして紫外線吸収剤には、多くの種類があり、例えばベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤でも、種類によって波長の
吸収特性が異なり、同−使用量においても、紫外線遮蔽
効果が違うことがあげられ、さらに多部に紫外線吸収剤
を使用した場合、レンズ重合を妨げ、レンズ成形ができ
なくなること、さらに黄色にレンズが着色して色調を変
えてしまう等の問題点があった。また前記レンズを染色
するために用いられる染料は、使用する染料の種類によ
り色調及び波長の吸収特性が異なり、遮光能力も異なる
といった問題点があった。
本発明は、かかる上記の問題点を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は、紫外線、可視光線、赤
外線の遮光機能に優れカラーバランスが良好な保護眼鏡
レンズを提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 上述の問題点は、ジエチレンゲルコールビスアリルカー
ボネートを主成分とするモノマーに紫外線吸収剤を添加
した後、重合して得た合成樹脂レンズを、ブラウン系ま
たはクレー系にa合調整された分散染色溶液に浸漬、染
色加工し、次に高屈折率膜と低屈折率膜を順次積層し、
コーティング膜を形成さゼ、紫外線、可視光線、赤外線
を遮光させたことを特徴とする保護眼鏡レンズにより解
消された。
本発明において、合成樹脂レンズ用モノマーに添加され
る紫外線吸収剤としては2.2′−ジヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノンが特に好ましく、その使用量は
、合成樹脂レンズ素材の主成分の七ツマー量に対し、好
ましくは0.01重間%〜4M量%、特に好ましくは、
0.1重量%〜2重煽%である。その理由は0.01重
量%未満では、紫外線カツト効果が弱く、さらに4重量
%を越えると、重合度に影響を与え、レンズがもろくな
り、成形性において好ましくないからである。
また、本発明における染色加工の染色条件は、染色温度
、染色温度及び浸漬特開の各要素技術で異なり、染色可
能な適用範囲は広いが、遮光能力、染色の再現性から、
染色濃度は0.01重量%〜5市吊%、浸漬時間は10
分〜6時間(好ましくは20分〜3時間)、染色温度は
60℃〜100℃(好ましくは80℃〜90℃)である
のが好ましい。また染色の色調はブラウン系、クレー系
である。この色調の調合は、様々な方法があり例えばブ
ラウン系の色調を得るためには分散染料をブルー系(1
22重量%〜3重量%)、レッド系(400重量%〜8
重量%)、オレンジ系(8重漬%〜25重間%)の比率
で調合することもでき、またクレー系の色調を得る為に
は分散染料をオレンジ系(355重量%〜4重量%)、
レッド系(2重量%〜5重量%)、ブルー系(500重
量%〜6重量%)の比率で調合でき、色調の調整には様
々な配合の方法があり限定されないが、本発明では、特
にカラーバランスに優れた色調としてブラウン系、クレ
ー系に限定するものである。即ち、分光透過率曲線は色
調により波長の吸収帯が違い、例えば黄は575n−付
近に吸収帯を有しており、波長域500nm〜620 
nunイ・J近ではフラットな透過率曲線が得られない
。従って波長域500nm〜620 ni(;j近の透
過率曲線の変化の仕方がフラットに近い色調としてブラ
ウン系、クレー系の色彩を選択Jるものである。この帯
域の透過率は、使用目的により]ント【1−ルすること
ができ、その遮光方法は、染料濃度、染色時間、浸漬時
間等の染色加工の染色条件で調整可能である。
紫外線、赤外線遮光のための積層膜に用いる高屈折率膜
用物質には、酸化ジルコニウムが特に好ましく、酸化チ
タン、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化ネオジウム
及び酸化タンタルも使用できる。また低屈折率膜用物質
には、酸化硅素が特に好ましく、フッ化マグネシウムも
使用できる。
W4層させる順番は、高、低、・・・・・・高、低の順
であっても低、高、・・・・・・低、高であってもよく
、その層数は、4〜20層であれば好ましい効果が得ら
れ、層数と反射波長域は反比例し、反射率の大きさは比
例する。
その光学的膜厚は、λ/4 (λは波長)が好ましく、
また蒸着物質の積層方法は、特に真空蒸着が好ましいが
、イオンスパッタリング法等も可能である。
〈作用〉 本発明の保護眼鏡レンズは、紫外線吸収剤を添加した七
ツマ−を重合して得られる。また該レンズは、分散染色
でクレー系又はブラウン系に染色され、レンズ表面に染
色層が形成されている。更に前記染色レンズの表面部に
高屈折率膜と低屈折率膜とで順次積層された]−ティン
グ膜が形成されているので、紫外線、可視線、赤外線は
遮光され、眼に有害な紫外線・赤外線の眼球への到達量
が少なく、光線による眼障害を未然に防ぐ。また、カラ
ーバランスの損なわない色調で防眩効果のある濃度に染
色されているので、レンズを通して、安楽に物体を視る
ことができ、かつ交通標識、メーター類のカラーを、レ
ンズを通さずに見る時と何ら変化なく識別する事ができ
る。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
−〇 − 〈実施例1〉 第1図は本発明の実施例の保護wi鏡レンズ1の部分拡
大断面図であり、保護眼鏡レンズ1はジエチレングリ]
−ルピスアリルカーボネートを1−成分とする七ツマ−
を、これに紫外線吸収剤を添加した後、重合して(りだ
合成樹脂レンズを染色加圧した染色合成樹脂レンズ2に
酸化ジルコニウムからなる高屈折率膜3と酸化ケイ素か
らなる低屈折率膜4が積層され【いる。
また前記染色合成樹脂レンズ2の表面層には分散染料で
ブラウンに染色された染色層2aが形成されている。
又、前記高屈折率膜3、低屈折率膜4の光学的膜厚はλ
/4であり、例えば12層に積層されている。
次に、その保ii!111121ルンズ1の製造方法を
詳細に説明するが、ここに述べた製造方法はあくまe−
例であり、当業者に自明な製造方法の改変により得られ
た保護眼鏡レンズも本発明に包含されるものである。
合成樹脂レンズモノマーとしてジエチレングリコールビ
スアリルカ−ボネート 紫外線吸収剤として2,2′−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン0.15重量%を撹拌機で充分に撹拌
し、重合開始剤としてジイソプロピルパーオキシカーボ
ネート( I PP)をモノマー100に対し3の割合
で添加、撹拌し、混合液を得た。次に、ガラス型と樹脂
製シールよりなる、レンズ成型用型内に前記混合液を注
入し、電気炉にてキャスト重合を行って、合成樹脂レン
ズを得た。
ダイアニツクス レッド 八〇E(三菱化成(株)製)
、レゾリン オレンジ 3GL (バイエル社製)、ダ
イアニツクス ブルー RN−E(三菱化成(株)製)
をそれぞれ60%、20%、20%の比率で調合して得
た混合分散染料5g(0.5重量%)を水11に加えて
ブラウン色の染色液を調整し、該染色液に更に界面活性
剤(染色安定剤、ホーヤ(株)製ホーヤ スタごライザ
ー)2y (0.2重量%)を添加した後、上で得られ
た合成樹脂レンズを染色温度85℃で30分間浸漬し、
染色層2aを有する染色合成樹脂レンズ2を得た。染色
合成樹脂レンズ2の色はブラウンであった。
次に、真空蒸着法により前記染色合成樹脂レンズ2を真
空蒸着装置を使用し、真空槽内に設置し、レンズ表面温
度を120℃以下としながら、高屈折率膜3の物質とし
て酸化ジルコニウムを、低屈折率膜4の物質として酸化
硅素を使用して交互に蒸着させ、赤外域の最大反射波長
をλとした場合に各層がλ/4の膜厚を有する台片11
2層(酸化ジルコニウム6層、酸化硅素6層)の紫外、
赤外線遮断膜を形成させ保護眼鏡レンズ1を得た。ここ
で膜厚制御は単色測光法を用いモニターガラスを監視す
ることにより行った。その単色フィルタ波長は550n
mを用い、蒸着は電子ビーム加熱法である。
前記保護眼鏡レンズ1の分光透過率曲線(日立製作所製
340自配分光度計を使用して測定した)は第2図に示
す通りである。
第2図に示す分光透過率曲線より本実施例の保護眼鏡レ
ンズの紫外線、可視光線、赤外線の遮光性能は、下記の
通りである。すなわち、紫外線(■) (約400nm
以下)では、はぼ100%近く遮光しており、この紫外
線は角膜、水晶体に影響を及ぼすことは前述の通りであ
るので、その予防効果として優れている。
次に可視光線(■)(約40001〜約780nlll
)について述べる。第3図は人間の眼の光に対する感度
の波長による変化を表わす比視感度曲線で、波長5 5
 5 01を1として他の波長の視感度を対比させたも
ので、波長域( IV )約5 0 0 nlll〜約
620nm付近が人間が最も光の輝度を感じるところで
あり、色調においても敏感な帯域である。また同じ可視
光線でも波長的5 0 0 ni+未満、波長的620
rvを超える波長帯域では光線透過率と輝度感とが直接
関係しないことがわかる。即ち光線透過率が多くても輝
度感をあまり感じない帯域である。
そこで、第3図の比視感度曲線と第2図の本実施例の透
過率曲線を合成して第4図を作成し、本実施例の透過率
曲線と人間の眼の比視感度曲線を比較し、実際に人間の
眼が感じる眩輝作用と本実施例の保護眼鏡レンズを対比
させると、その約500nm〜約620nmの波長域(
III)では優れた遮光効果があることがわかる。
次に、カラーバランスについて述べる。第5図は太陽光
のスペクトルの分布を示しており、この第5図の波長域
5000IIl〜620nmの透過率曲線の変化の仕方
はほぼフラン]・な曲線を示している。
同様に、第2図の本実施例の保護眼鏡レンズの透過率曲
線は、前記波長域(5000Ill〜6500m)にお
いて、太陽光とほぼ同様にフラットな透過率曲線の変化
を示しており、自然光と近い透過率曲線の変化を示して
いるのでカラーバランスを損うことなく遮光効果を奏し
ている。従って、前記保護Inレンズから見る物体の色
調は(光量としては波長域500nI11〜620nm
においては、70%〜80%程度遮光されているが、)
はぼ自然光とほぼ同様のカラーバランスの状態で像を見
ることができ、交通標識、計器類等の表示カラーもカラ
−バランスを損うことなく見ることができる。
また、レーリーの散乱理論によれば、波長λの自然光が
小球に入射した時、散乱角θで小球からの距離lでの散
乱光強度Eは 周率、■は小球の誘電率あるいは屈折率で定まる常数で
ある。
散乱光の強度は波長の4乗に逆比例しており、従って、
波長の短い光は強く散乱される。一方、散乱光は物体を
?52認する際の外乱作用を有し特に遠方の物体の?!
認の妨げとなる。特に航空パイロットに望まれる遮光レ
ンズ機能としては、遠方の物体の視認が良好である事が
望まれ、散乱光をカットする事が必要とされ、特に短波
長(400〜500nm>の光をカットする事が重要で
ある。
本実施例の保護眼鏡レンズは、500〜62001にお
いて、はぼ平坦な分光透過率を有し、400〜500n
R1の短波長の可視光線においては短波長はど小さい透
過率を有しており、自然光に近い色調でかつ、外乱作用
の大きい散乱光をカットして物体を視認できる効果を有
づる。また赤外線の750na+ 〜120Orv付近
は、網膜、脈絡膜に影響を及ぼすとされ、細胞内に熱が
貯留することによって起こるといわれているが、本実施
例においてこの帯域は1l100n付近を中心に65%
前後遮光されており、大きな遮光効果を奏しているので
、眼に有害とされる赤外線の特定波長域を遮光すること
ができる。
次にこの保護1111鏡レンズのその他の性能評価(外
観検査、付着性テスト、耐溶剤性)を下記の方法で行な
ったが、結果はすべて満足するものであった。
m外観検査 蛍光灯を光源とする照明装置を用い、目視にて下記の1
)〜4)を満足するかどうかを観察した。
1) 透明であること 2)表面の不規則性がないこと 3)脈埋のないこと 4)表面にキズのないこと (m付着性テスト(クロスカット−セロハンテープ剥離
テスト) コーティング膜に1am間隔に基材に達する切断線を縦
、横それぞれに11本、ナイフで入れて1#I2の目数
を100個つくり、その上にセロハンテープを貼りつけ
、急激にはがす。このセロハンテープの貼りつけ、はが
しの操作を同一個所で3回くり返し剥離目のないかどう
かを観察した。
I耐溶剤性 アセトンを含ませた布によりレンズをふき、レンズ表面
に変化がないかどうかを観察した。
〈実施例2〉 ダイアニツクス オレンジ BSE  (三菱化成(株
)製)48%、パラニール R11BINF 8N(B
ASF社製)2%、スミカロン ブルー ER(住友化
学(株)製)25%、ダイアニックスプルー ACE 
(三菱化成(株)製)25%の比率で使用してクレー色
の染色液を調整、使用した以外はすべて、実施例1と同
様の方法で行い、クレーの色調を有する保護眼鏡レンズ
を得た。その分光透過率曲線は第6図に示す通りである
前記レンズを実施例1と同様に(I)〜(III)の性
能評価を行ったがすべて満足するものであり、また透過
率曲線からの紫外線、可視光線、赤外線の遮光効果及び
カラーバランスにおいて実施例1と同様に優れたもので
あった。
く比較例1〉 合成樹脂レンズ素材上ツマ−としてジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート99.97重量%、紫外線吸
収剤として2.2′−ジヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフェノンを0.03重間%添加し、実施例1と
同様の重合方法で、合成樹脂レンズを製造し、さらに、
前記合成樹脂レンズを、分散染料ファスト オレンジ(
三菱化成(株)製)を使用した以外は、実施例1と同様
の染色条件で、染色加工して、染色レンズを得た。その
分光透過率曲線は第7図の曲線に示す通りであり、波長
340nm−400nm付fu)近紫外線域において極
大の透過率が約7%である。
この近紫外線域は、網膜障害、角膜損傷あるいは水晶体
へ影響を与える有害波長域であり、光量が強くなった場
合、わずかな透過光においても影響力が強く、有害光と
なり、眼を保護する為の保護眼鏡レンズとして遮光機能
が充分でない。また赤外線域において全く遮光効果を奏
していない。また400rv〜500nmの可視光を全
て遮光しているため、青色を視認することができない。
〈比較例2〉 実施例1と同様の七ツマー組成及び重合方法で合成樹脂
レンズを製造し、分散染料のみ変えてダイアニツクス 
ブルー ACE (三菱化成(株)製)を使用し、次に
、実施例1と同様の染色条件で、染色加工し、染色レン
ズを得た。その分光透過率曲線は第8図の曲線に示す通
りであり、波長370nm以下の透過率全面カット域(
2)と、波長370ns+〜740nm付近の透過率変
化域0と、波長740 nm以上の一定透過率域(へ)
とからなっている。
染色レンズの分光透過率曲線は、波長420ns付近で
極大の透過率77%を有し、波長が大きくなるにしたが
って漸減し、波長530 nl付近では、透過率25%
を示している。
従って波長域(IV)(約50OnI11〜約620n
m)では、透過率曲線の変化の仕方が激しくカラーバラ
ンスが悪い。
さらに赤外線域において全く遮光効果を奏していない。
〈発明の効果〉 本発明の保護眼鏡レンズは、合成樹脂七ツマ−に紫外線
吸収剤を混合させ、重合して得たレンズを、ブラウン系
もしくはクレー系の染料で染色し、更に該レンズ表面に
紫外・赤外線の遮光効果を有する真空蒸着膜を形成して
なるので、紫外・赤外・可視の各帯域のおいて遮光効果
を有している。
従って高高痕における強い太陽光のもとで作業する航空
パイロットの眼の保護において、角膜、網膜等への眼障
害に対して予防効果を有し、強烈な可視光線を遮光する
ことで、作業時における眩しさを柔らげ、安全な保護眼
鏡を提供することができる。又、ブラウン系、クレー系
は、その分光透過率が可視光域のほぼ500 nm〜6
20nmの波長域において、平坦であり、紫から青、緑
、黄、橙、赤、に至る各色の光を平均して遮光している
ため、通常のカラーバランスを損うことなく、各色を感
じる事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1の保護眼鏡レンズの部分拡大断面図
、第2図は、実施例1の保護眼鏡レンズの透過率曲線図
、第3図は、人間の眼の比視感痕曲線図、第4図は第1
図と第3図の合成曲線図、第5図は、太陽光のスペクト
ル分布図、第6図は実施例2の保護眼鏡レンズの透過率
曲線図、第7図は比較例1の染色レンズの透過率−II
図、第8図は比較例2の染色レンズの透過率曲線図であ
る。 1・・・保護眼鏡レンズ 2・・・染色合成樹脂レンズ 2a・・・染色層 3・・・高屈折率膜 4・・・低屈折率膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジエチレングリコールビスアリルカーボネートを
    主成分とするモノマーに紫外線吸収剤を添加した後、重
    合して得た合成樹脂レンズを、ブラウン系またはクレー
    系に混合調整された分散染色溶液に浸漬、染色加工し、
    次に高屈折率膜と低屈折率膜を順次積層し、コーティン
    グ膜を形成させ、紫外線、可視光線、赤外線を遮光させ
    たことを特徴とする保護眼鏡レンズ。
  2. (2)高屈折率膜が酸化ジルコニウムからなり、低屈折
    率膜が酸化硅素からなる、特許請求の範囲第1項に記載
    の保護眼鏡レンズ。
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