JPS6224844A - 薄板連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は薄板連続鋳造機に係シ、特に循環体の取り換え
作業に好適な薄板連続鋳造機に関する。

〔発明の背景〕

従来の薄板連続鋳造機としては、特開昭５８−３８６４
０号公報、特開昭５８−２１６３６０号公報などが挙げ
られ、対向配置された一対のエンドレス状の循環体と、
この循環体両側側縁部に沿って配置された先細り形状の
固定側板とで鋳造空間が形成され、この鋳造空間内に溶
融金属が供給されるとともに、下方から凝固された薄板
が搬出されるようになっている。この種の連続鋳造機に
おいては、従来から循環体の寿命に問題があった。すな
わち、循環体は通常０．５〜３ｍ厚程度の軟鋼板を溶接
によりエンドレス化したものを使用しているが、鋳込口
近傍で表面が高温度の溶融金属と接し、裏面が低温度の
冷却材に接するという厳しい条件下で使用されるため、
熱応力疲労による強度低下をうけるとともに、誘導ロー
ラによって循環中に繰り返し曲げを受けてその強度を低
下させる。

そのため消耗性が高く、定期的な交換を不可欠なものと
していた。従来の循環体の交換作業は、循環体の取り外
し、および新たな軟鋼板の通板およびその端部の溶接を
オンラインで行っていたため、労力、時間などの面にお
ける作業性が悪く、さらに循環体をエンドレス状とする
ための溶接作業の信碩性も低いという問題点かあつ念。

また鋳片割れを少なくするために、固定側板と循環体と
の隙間を小さく（０，２ｍ以下）することが必要である
が、この側板と循環体間の距離が非常に狭いことも循環
体の交換作業性が悪いことの一つの原因となっていた。

〔発明の目的〕

本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的は、循環体を簡単に取り換えることができる薄
板連続鋳造機を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明に係る薄板連続鋳造機は、対向配置された一対の
循環体と、この循環体両側側縁部に沿って配置された先
細）形状の固定側板とによって鋳造空間が形成され、前
記循環体は、連続鋳造設備ラインに固定された支持架構
に支持された一体化フレームに支持された２以上の誘導
ローラと。

該ライン内に固定されてはいるがライン外へ移動できる
移動可能フレームに支持されたテンション付与ローラと
に巻回装着されてなる薄板連続鋳造機であって、前記循
環体はエンドレス状態のままテンションローラから取）
外されて前記一体化フレームと一体に連続鋳造設備ライ
ン外へ搬出可能となっていることを特徴とするもので、
これによって予めエンドレス状に形成した循環体を新た
な移動可能フレームに装着したものを用意しておき、移
動可能フレームごと交換可能としたので、迅速な循環体
の取り換え作業ができることになる。

〔発明の実施例〕

次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図け、本発明に係る薄板連続鋳造機の平面図で、第
２図はその縦断正面図、第３図はその横断側面図をそれ
ぞれ示している。

これらの図において、薄板連続鋳造機は、対向配置され
た一対の循環体１．１と、両循環体１の両側側縁部近傍
に沿って配置された一対の側板９．９で形成される鋳造
部と、この鋳造部から下方に連なる搬出部とから主とし
て構成されている。

゛循環体１け、軟鋼板の端部を溶接などの手段によって
エンドレス状に形成され、一体化フレーム１０で支持さ
れた誘導ローラ２，３と、移動フレーム１８で支持され
たテンション付与ローラ４とに掛張され、誘導ローラ３
の駆動によシ矢印Ａのように循環するようになっている
。誘導ロー２２゜３間には、一体化フレーム１０に固定
され循環体１をガイドし、鋳造部での鋳片の直線形状を
確定するための循環体ガイド５（６）が配置されている
。

この循環体ガイド５（６）内は中空に形成されており、
ガイド表面には冷却水噴出穴７と冷却水回収穴（図示せ
ず）が設けてあり、循環体１の裏面を冷却するようにな
っている。循環体ガイド５と６の間に配置されている側
板９は、循環体ガイド５（６）との間に循環体１を挿通
させるためのわずかな通路間隔を隔てて配設されており
、循環体１を循環体ガイド５または６でそれぞれ挾むよ
うに配設されている。循環体ガイド５は一体化フレーム
１０に固定されてその位置は不動とされているが、循環
体ガイド６は移動装置１１によってガイド５゜６間の距
＃を広げる方向に移動できるようになっている。

一体化フレーム１０は操作側に開口する平面コ字形状に
構成されておシ、この開口部に循環体１が対向配置さｎ
た状態となっている。一体化フレーム１０にはフランジ
部１０Ａが突設されており、このフランジ部１０Ａ’！
ｉ＝連続鋳造設備ライン上に延設されてなる支持架構１
２に固定部１３によって固定されて、鋳造部下方の鋳片
搬出ローラ群１４から構成される搬出部と設備芯が合致
するようになっている。誘導ローラ３は、ユニバーサル
継手１７を介して支持架構１２に固定された変速機１６
’ｔｊＴｈ機１５に連結されており、ユニバーサル継手
部において゛■動機側と分離できるようになっている。

一方、テンション付与ローラ４ｎ、（５動フレーム１８
に支持されており、この移動フレーム１８は全体フレー
ム１９にガイドされて循環体１の幅方向（刑１図矢印Ｂ
方向）にアクチュエータ２０の作動によりストロークで
きるようになっている。

全体フレーム１９には、第４図に示されるような循環体
１の幅以上の大きさの開口部１９Ａが形成されたコ字形
状部を有しており、後退ストローク時（第４図に示す状
態）にはこの開口部１９Ａが開放され、この開口部１９
Ａを介して循環体１のテンジョン付与ローラ４への着脱
ができるようになっている。また、アクチュエータ２０
の前進時（第１図に示す状態）にはコ字形状部に形成さ
れたストッパ２１に移動フレーム１８の先端部１８Ａが
嵌合し、これによってテンション付与ローラ４の支持部
の剛性を高めるようになっている。全体フレーム１９は
、支持架構１２上に設けられているが、ガイドペース２
２に取合い、アクチュエータ２３の作動によって第１図
矢印Ｃ方向に移動できるようになっており、これによっ
て循環体１のテンショ／を調整できるようになっている
。

以上のように構成されてなる薄板連続鋳造機による鋳造
作業は、テンション付与ローラ４により循環体１にテン
ションを付与した状態で＜Ｊｒｍ体１を循ＰＡ駆動させ
、循環体ガイド５，６の冷却水噴出穴７より圧力水を噴
射させて循環体１の裏面の冷却および浮上を可能な状態
とし、この状態で溶融金属を循環体１と側板９とで形成
される鋳造空間に供給する。溶融金属は、暫環体１の移
動とともに、（竪固しながら鋳片２４となってローラ群
１４によって形成される搬出部から搬出される。

この鋳造作業に際し、循環体１には各ローラ２゜３．４
によってテンショ／や繰り返し曲げ力が作用し、さらに
循環体表裏面の温度差による熱応力などが生じ、その寿
命は４０〜６０時間程度と短かいものである。この所定
の使用時間経過後には、循環体１の取り換え作業が必要
となるが、以下、この循環体１の取り換え作業手順につ
いて以下説明する。

循環体１の＊ｂ換えに際しては、まず誘導ローラ３の・
ｕ動力伝達部のユニバーサル継手１７の連結を解除し、
同時に固定部１３による固定手段を解除し、さらに循環
体ガイド５（６）内への冷却水給排水パイプの凄続部を
接続解除し、一体化フレーム１０を連続調造設備ライン
側から分離状態とする。この一体化フレーム１０の分離
作業と同時に、またはこの分離作業に先んじて循環体１
の装着状態にたわみが生じるようにしておく。すなわち
第４図に示されるように、まずアクチュエータ２３を作
動させて全体フレーム１９の位置を第４図に二点鎖線に
示す位置から第４図実線に示す位置に移動させて、テン
ション付与ロー２４を一体化フレーム１０に接近させ、
ついでアクチュエータ２０を作動させて移動フレーム１
８を第１図下方に移動させて第４図に示すように開口部
１９Ａを開放状態にする。この状態では、循環体１に充
分なたるみができているので、テンション付与ローラ４
から循環体１を取り外すことは簡単である。

一体化フレーム１０のＭ　ｖｃ鋳造設備ラインからの分
離作業および第４図に示されるような循環体１のテンシ
ョン付与ロー２４からの取り外し作業が終了したならば
、第５図（ト）、（Ｂ）に示されるように、クレーン（
図示せず）によって一体化フレーム１０を吊り上げて、
連続鋳造設備ライン外に搬出する。

ライン外には、搬出した一体化フレーム周辺機構と同一
の構造の別ユニットが用意されており、この新たな別ユ
ニットを連続鋳造設備ラインに組み付は固定することに
より、循環体１の交換を橿めて簡単な作業で行うことが
できる。すなわち、一括撤去される範囲を別ユニットと
°して事前に準備さえすれば、交換復旧に要する時間は
極めて短かいものでよいということになる。

ライン外に一括撤去した一本化フレームユニットから循
環体１を引き出す場合には、まず移動装置１１をして循
環体ガイド６を移動させてガイド５．６間のＩｉ　維ｅ
広げる。一体化フレーム１０は、′　操作側に開口状態
となっているため％第６図に示されるように循環体１を
引き出すことは難なく行うことができる。また側板９を
一本化フレーム１０から取り外すことにより、移動装置
１１による循環体ガイド６の移動操作全行わなくても循
環体１の十分な交換スペースを確保することができるが
、循環体１を再装着した場合においての通路間隔の設定
や°、あるいは循環体ガイド５（６）の冷却水噴出穴７
、冷却水回収穴、ガイド表面状態などの保守点検作業を
行うためには、移動装置１１０作動によシ循環体ガイド
５，６間の距離を広げることが不可欠である。

このように、本実施例によれば、誘導ローラ２゜３、循
環体ガイド５（６）、側板９、循環体１を一本化フレー
ム１０に組み付は状態とした単体ユニットとしてユニッ
ト交換可能としたので、以下のような効果がある。

■　新旧ユニットの取り換えにより循環体の交換時間を
最短にすることが可能であり、これによって設備稼動率
を大幅に向上させることができる。

■　循環体を含む他の消耗品の交換がオフラインで行う
ことができるため、時間的制約から解放され、保守点検
整備に対し十分な時間を費やすことができる。特に循環
体に対しては、従来行っていたエンドレス化のための溶
接作業が、オフラインでしかも単品状態で行えることに
なるので、溶接作業の信頼性を向上でき、ひいては循環
体の寿命延長を期待できる。

■　構造複雑にして、装置重量の大きいテンション付与
装置面ハ、一括撤去することができるユニット以外の部
分としたので、ユニットの総重量およびスペースを大振
に減少でき、それだけ増り扱い作業性の向上が期待でき
る。

また、本実施例では一本化フレーム１０の一側面、例え
ば操作側を開放構造とし、循環体ガイド６を移動可能と
して、ガイド５，６間の間隔を拡大できる構造としたの
で、循環体ガイド５．６の十分な整備スペースを確保す
ることができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、循環
体の取り換えを短時間のうちに行うことができるので、
設備稼動率を大幅に向上させることが可能である。

薄板連続鋳造機においては、その生産能力が１００〜１
５０　ｔｏｎ／　ｈクラスのものが主であり、稼動率が
向上することにより、その経済的波及効果は非常に大き
いものとなることが予測できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は第１図に
示す線Ｉ−１に沿う断面図、第３図は第１図に示す線ｎ
Ｉ　−ＩＩＩて沿う断面図、第４図はテンション付与ロ
ーラ支持部周辺の構造を示す平面図、第５図＜ａ＞ｎ一
体化フレーム周辺機器のユニットを一括交換する次めに
吊り下げた状態の正面図、第５図（ｂ）ｉその右側面図
、第６図は一本化フレームから循環体を取υ外す際の平
面図である。 １・・・循環体、２，３・・・誘導ローラ、４・・・テ
ンション付与ローラ、５，６・・・循環体ガイド、９・
・・固定側板、１０・・・一体化フレーム、１１・・・
移動装置。 １８・・・移動フレーム、１９・・・全体フレーム、２
０・・・アクチュエータ、２２・・・ガイドペース、２
３・・・代理人　弁理士　小川勝男　ゝコノ 第３ｚ 第５図 （め）（ｂ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、対向配置された一対のエンドレス状の循環体と、こ
   の循環体両側側縁部に沿つて配置された先細り形状の固
   定側板とによつて鋳造空間が形成され、 前記循環体は、連続鋳造設備ラインに固定された支持架
   構に支持された一体化フレームに支持された２以上の誘
   導ローラと、連続鋳造設備ライン内に固定されてはいる
   がライン外へ移動できる移動可能フレームに支持された
   テンション付与ローラとに巻回装着されてなる薄板連続
   鋳造機であつて、前記循環体はエンドレス状態のままテ
   ンションローラから取り外されて前記一体化フレームと
   一体に連続鋳造設備ライン外へ搬出されるようになつて
   いることを特徴とする薄板連続鋳造機。 ２、前記移動可能フレームは、連続鋳造設備ラインの操
   作側または駆動側のいずれかに前記循環体着脱用の開口
   部が形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の薄板連続鋳造機。 ３、前記移動可能フレームには、溶融金属に接する循環
   体の背面冷却機能を有する循環体ガイドが設置されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の薄板連
   続鋳造機。 ４、前記循環体の巻回装着されている誘導ローラの少な
   くとも１個に循環体の蛇行修正機能をもたせたことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の薄板連続鋳造機。